EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2013/04/08の週】

【先週の概況】
先週は日銀の「異次元」の金融緩和のために一気に円安が進みJGB債券市場も2度のサーキットブレイカーが発令されるなど乱高下しました。そのためドル円は92円台半ばを基点にして97円台後半まで駆け上がりました。一方米雇用統計も「異次元」なレベルで弱かったため,ユーロドルは1.27ドル台半ばから反転し週の高値は1.30ドル台半ばまで上げてきました。ドルスイスはユーロドルの裏返しで0.95フラン台前半から0.93フラン台前半まで大きく下落しました。(WTI)原油価格は97ドル台前半で始まった後は,水曜日までは96ドル台をふらついていましたがその後94ドル台半ばまで下落し,日銀の発表を待たずして一時92ドル台に突入しました。週引けにかけて何とか93ドルジャストまで戻して週末を迎えました。金価格は1599ドル台で始まった後は,火曜日までは一時1603ドル台まで上げたものの水曜日と木曜日で1545ドル台まで下落し,金曜日に揺り戻して1581ドル台まで半値以上戻して週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:なし
先週の変動:97.819円-92.558円(終値97.527円)
的中度:該当せず
今週の予想:99.80円-98.00円
※今週は窓明けで始まったのですが勢いから埋まらないで98円ジャストあたりの安値でしょう。一方,上値は100円行ってもおかしくない勢いですが,ちょっと躊躇すると見て99円台後半をメドとします。



【ユーロドル】
先週の予想:なし
先週の変動:1.30388ドル-1.27450ドル(終値1.29902ドル)
的中度:該当せず
今週の予想:1.3080ドル-1.2930ドル
※今週はなんとなく均衡点が1.30ドルあたりに留まりそうで,1.29ドル台前半では押し目買いが盛んになりそうです。一方,上値は1.30ドル台後半までは何とか達することを予想しています。



【ドルスイス】
先週の予想:なし
先週の変動:0.95256フラン-0.93119フラン(終値0.93442フラン)
的中度:該当せず
今週の予想:0.9450フラン-0.9320フラン
※今週はドルに力がなく安値圏で始まっていますが,まあ0.93フラン台前半を維持はできるでしょう。一方,上値は0.94フラン台半ばを越えていく勢いはない模様です。

【今週の指標/イベント】
4月12日(金):米3月小売売上高

※今回の米3月小売売上高は低い予想なので予想を上回るとしても市場への影響は多くはないと思われます。それよりドル円は一段と円安で100円手前も視野に入れないといけないと考えます。債券市場の不安定な動きとともに久々に日本時間の為替市場が注目されています。一方で,キプロス問題は決して決着がついたとも言えずにニュースの材料次第では再び1.30ドル割れが確実に起こるでしょう。

3月失業率は0.1%低下も,NFPは事前予想を大きく下回り大失望

Payrolls Rise as U.S. Jobless Rate Reaches Four-Year Low

3月非農業部門雇用者数: 88K (予想:190K,前回:236K,前回改定:268K)
3月失業率: 7.6% (予想:7.7%,前回:7.7%)

Wait for ClevelandFed updates

3月の失業率は2月より0.1%低下したものの,NFPは予想の190Kをはるかに下回る88Kという大失望の結果となりました。一方で2月のNFPは236Kから268Kに32Kも上方修正されていますので,前月の上方修正の分は今月の増加の見かけ上の減少につながっていると考えると辛くも120Kの増加と見ることもできます。一説では太陰暦のイースターのめぐり合わせで失業者の求職がイースター後の4月にずれ込んだという噂もあります。いくら失業率が7.6%まで下がったとはいえ,NFP自体は良くないのでユーロドルが1.30ドルに再タッチするのは当然ですが,ドル円は円が独歩安なので97円台…まさに異次元です。

製造業: -3000人 (前回:1万9000人) ※マイナスに転じるとは意外
建設業: 1万8000人 (前回:4万9000人) ※これは酷い失速
リテール部門: -2万4100人 (前回:1万4600人) ※一時雇用の怖さですか
輸送・物流業: -2800人 (前回:-1700人) ※マイナスがまた拡大
情報業: 5000人 (前回:1万9000人) ※そろそろ伸びが止まるのか
金融業: -2000人 (前回:8000人) ※一進一退の攻防
プロフェッショナルサービス部門: 5万1000人 (前回:8万0000人) ※前回が多すぎた反動
教育・医療部門: 4万4000人 (前回:3万1000人) ※堅調なのはここだけ
民間部門: 9万5000人 (前回:25万4000人) ※雪崩のように大失速
政府部門: -7000人 (前回:1万4000人) ※元々期待していませんが何か

今月は,建設業とプロフェッショナルサービス部門の前月の大幅な反動が数字になりました。全業種中で前回より大きく増加したのは教育・医療部門のみで民間部門のNFPが雪崩のように大失速しました。いくら毎月ごとに一喜一憂しないほうが良いと言っても統計上の誤差を越えて酷いので,今月は素直に雇用統計が悪化したと考えましょう。4月に好転する確証もないのでFRBの緩和政策的にも要注意と言えます。

今週は木曜日の「異次元の」日銀緩和で円安・株高が進む一方で,金曜日には債券市場がこれまたリーマン・ショック以来の乱高下でまさに「異次元の」為替市場・株式市場・債券市場でした。ちょうどシステムトレードのコードは期初の調整中で自動売買がオフであったのが残念だったのかラッキーだったのか…わかりませんね。

ECBは政策金利を0.75%で据え置き…ドラギ総裁はキプロス問題を前例にしないとキッパリ

ECB Keeps Interest Rates on Hold as Policy Makers Weigh Plan B

4月4日にECBは政策金利を0.75%のまま9回連続で据え置きました。今回のステートメントではユーロ圏の経済見通しには引き続き下向きリスクがあることを強調しました。一方で,前回の本格的な景気回復は2013年下半期に始まるとの予想は後退し,中期的な物価予想も2%を上回るとは考えられないので緩和的な金融政策スタンスを維持することを保証しています。次回の会合以降,利下げと再度の長期リファイナンスオペ,企業向け融資を促進する措置が再び検討されるのでしょう。

また,記者会見では銀行の破綻時に債権者に損失を負担させる「ベイルイン」のEU規則を前倒しして2015年には導入するべきだとの考えを示して,銀行再編や解体の枠組みを整備することの必要性を強調しました。言うまでもなく,キプロス問題のような解決策の遅れを避けるためにはそれを前例にするのではなく,ユーロによって望ましい「ひな形」をあらかじめ用意する方が望ましいわけです。



元々この2,3週間キプロス問題でユーロは安くなっていたわけですが,利下げをしないというスタンスとキプロス問題を「他山の石にする」というドラギ総裁の強い姿勢がユーロの信認を保たせたわけです。加えて,昼間の黒田日銀の「異次元緩和」の発表が為替に与えた影響がさらに大きくドル円が大幅に円安に振れましたので,ドラギ総裁の声明や記者会見自体でユーロドルがユーロ高に振れたのと相まってユーロ円が久々に元気になりました。一方,ADPによると3月の米国の労働市場はやや後退しています。ユーロ>ドル>円の強さの序列がユーロ>>ドル≒円にならないとも限らないので今晩の米雇用統計には要注意です。

また全体的に見ると,黒田日銀の異次元緩和に端を発して世界中がお金ジャブジャブのカネ余りになっていくことは確実です。結局はそのカネがどこへ行くかという視点がとても大切です。

***

なお,会見のトランスクリプトは,ECBのホームページのここ にあります。

3月ISM製造業景気指数は予想を下回り前月からも下落

Manufacturing Cools in U.S. as Government Cuts Loom: Economy

3月ISM製造業景気指数: 51.3 (予測:54.1,前月:54.2)



3月のISM製造業景気指数は2月の54.2から2.9ポイント減の51.3に低下し,事前予想の54.1からも2.8ポイント減に終わりました。内訳では,新規受注指数(New Orders)は前月から6.4ポイント減で51.4に,製造指数(Production)は5.4ポイント減で52.2にまで低下しました。雇用指数(Employment)は1.6ポイント増で,42か月50以上が継続して記録を更新しています。一方,入荷遅延(Supplier Deliveries)は2.0ポイント減で50を割ることになりました。

在庫指数(Inventories)も2.0ポイント減で,顧客在庫指数(Customers' Inventories)は1.0ポイント増です。受注残指数(Backlog of Orders)は4.0ポイント減でしたので需要の増加も一服で生産調整の段階に移行しつつある状況のようです。価格指数(Prices)は先月から7.0ポイント減で良い具合に低下して来ました。

輸出指数(Exports)は2.5ポイント増で,輸入指数(Imports)は変化がありません。特に円に対してはドル高なのですが,それほど輸出入に目立った変化がないのは普通に商品需要があるということです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2013/04/01の週】(期初の本業事情に付き今週はお休みします)

期初の本業の事情により今週の展望のエントリはお休みします。週足チャートだけはアップしておきます。

4月1日:日銀短観(2013年Q1)
4月1日:3月ISM製造業景気指数
4月4日:ECB政策金利
4月4日:日銀政策金利
4月5日:3月米雇用統計

※今週は何と言っても木曜日の日銀政策金利発表に市場が大いに期待していますので,特段のサプライズがなかった場合に「失望の円高・株安」が訪れる可能性があります。黒田日銀が発足以来初めて直面する市場との対話に注目しましょう。もちろん,同じ木曜日の晩のドラギECB総裁の会見でキプロス情勢がどう話されるかにも興味がありますね。またその後,金曜日には3月の米雇用統計が真打ちとして控えているのは言うまでもありません。

【ドル円 -3/29】



【ユーロドル -3/29】



【ドルスイス -3/29】

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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