EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/07/11の週】

先週はECBが粛々と利上げする一方,(嘘つき)ADP雇用統計で米国景気に対する楽観論が広がったのですが実際の6月米雇用統計は散々でした。しかし,週足で見ると円>ドル>ユーロの強さの順序のため先々週のユーロドルの上げは4分の3ほど元に戻ってしまうという不思議な週でした。(WTI)原油価格は94ドル台で始まり97ドル台で小康状態を保った後に,99ドル台まで上昇しその後金曜日に急落して96ドル台で週末を迎えました。金価格は1487ドル台で始まり,1530ドル近傍でちょっともたついた以外は一方的に上昇して1544ドル台で週末を迎えました。先週は下降トレンドに入ったと思ったのですがそれが全くの錯覚であったとはやはり商品相場はわからないものです。



ドル円は,予想が81.40円-80.30円で,実際は81.463円-80.493円(終値80.609円)でした。上限は10PIPS以下のドル安方向の誤差でほぼ的中し,下限は約20PIPSドル安方向の誤差でした。先週もほぼ予測通りですが,最近ほどレジスタンスレベルとサポートレベルのはっきりしているドル円相場はちょっと経験がありません。ドル円は相場の焦点ではありませんので値幅的には今週もあまり期待できませんが,6月8日の円高の底からの緩やかな円安傾向にしたがって上限・下限とも切り上げる方針で行きましょう。上限については,先週の週足の陰線からすると週後半に上限を迎えると予想され,先週の上限値を10PIPSだけ切り上げておきましょう。一方,下限については週前半に下限を迎えると予想され,先週の下限値を20PIPSだけ切り上げておきましょう。よって,今週の上値は81.50円程度と予測し,下値は80.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4680ドル-1.4310ドルで,実際は1.45667ドル-1.42044ドル(終値1.42582ドル)でした。上限は約110PIPSドル安方向に外し,下限も約110PIPSドル安方向に外しました。上限・下限ともユーロの強さを思ったより期待してしまいました。値幅的には良い予測ができているのでウェッジの進行に伴い上限・下限を結んだトレンドラインをそろそろ意識したほうが良いでしょう。この場合,週末を下値圏で迎えていれば先に下限を達成し,逆に上値圏で迎えていれば先に上限を達成するという法則をそれぞれのトレンドラインに対して適用します。下限としては,週前半に迎える1.42ドル台前半を底とするサポートレベルを意識します。一方,上限については週後半に迎える1.45ドル台前半を天井とするレジスタンスレベルを意識します。よって,今週の上値は1.4520ドル程度と予測し,下値は1.4220ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.8560フラン-0.8380フランで,実際は0.85189フラン-0.83596フラン(終値0.83632フラン)でした。上限は約40PIPSドル高方向の誤差で,下限は約20PIPSドル高方向の誤差でした。ドル円と異なりドルスイスは直近安値が先々週のことでもあり,まだ本格的な反転上昇でも緩やかなフラン安傾向でもありません。こういう場合にはトレンドラインを引くことはできず,純粋にサポートレベルを下抜けするか・レジスタンスレベルを上抜けするかで上限・下限を予測します。上限については,先週0.85フラン台前半を上抜けできずに下値圏で終値を迎えたことからすると,0.84フラン台後半を越えないと予測します。一方,下限については,6月30日の安値0.83044フランがとりあえずの下限目標なので0.83フラン台前半でのサポートを期待します。よって,今週の上値は0.8470フラン程度と予測し,下値は0.8320フラン程度と予測します。

過去の相場の上限・下限を結んだトレンドライン(レジスタンスラインおよびサポートライン)が通用するのは,明らかなトレンドがあるときや上限・下限の収束に必然性があるウェッジやペナントの相場の時だけで,方向感がないときはそのようなトレンドラインを引くことには意味がありません。一方,ある特定のレジスタンスレベルおよびサポートレベルという概念はいつでも適用できます。これまでのエントリでもほとんどレジスタンス"レベル"およびサポート"レベル"と表記し,レジスタンス"ライン"およびサポート"ライン"という表現と明確に区別しているのはそのためです。

今週の予定としては,7月12日の火曜日には日銀政策金利発表がありますが,相場的には総裁記者会見に何も期待できないのでいつもどおりスルーです。一方,7月14日の木曜日には米6月小売売上高が発表されますが,こちらはあまり良い伸びが期待されていませんのでポジティブ・サプライズがあるのなら歓迎したいところです。

6月失業率は上昇し,NFPも期待はずれで景気回復にも暗雲が…

U.S. Payrolls Rise 18,000; Jobless Rate Hits 9.2%

6月非農業部門雇用者数: 18K (予想:105K,前回:54K,前回改定:25K)
6月失業率: 9.2% (予想:9.1%,前回:9.1%)

Wait for ClevelandFed updates

6月の失業率は5月の9.1%からさらに0.1%悪化した上に,NFPは予想の105Kを大きく下回りました。また,前月のNFPも約半分に下方修正されて雇用回復スピードがさらにダウンしていることが2か月連続ではっきりしてきました。前日のADP雇用統計が70Kの予想に対して倍以上の157Kだったのでドル円をロングした人はご愁傷さまでした。ただしユーロドルはいったんユーロ高に振れたものの今は戻していますので,いつものように金曜日のNY市場の終わりにかけてある程度戻すという展開でしょうか。

そう言えば私の知り合いに雇用統計専門に為替をやっている人がいて,雇用統計発表の金曜日夜から土曜日朝にかけて,いつも相場が収束する方向にデイトレでベットしていましたよ。トレードアイディアなるものはこのように千差万別ですから市場の流動性が確保されるのでしょう。

製造業: 6000人 (前回:-2000人) ※まだ巻き返しの程度は弱い
建設業: -9000人 (前回:-4000人) ※季節が夏でも住宅市場には春は来ず
金融業: -1万5000人 (前回:1万4000人) ※プラスとマイナスの振動が激しい
リテール部門: 5200人 (前回:-4300人) ※なんとかプラスになった程度
民間部門: 5万7000人 (前回:7万3000人) ※プロサービス・教育部門が失速
政府部門: -3万9000人 (前回:-4万8000人) ※政府部門は継続的にマイナス中

住宅市場が改善しないため建設業が一向に改善せず,製造業も震災後は急激な増加を見込めず,5月に堅調だったプロサービス・教育部門が失速し,政府雇用は現在もリストラ中ではますます予断を許さない展開になってきました。もちろん,雇用統計は典型的な遅行指標であり,景気が回復途上にあっても劇的には回復しないミッシングリンクの可能性はありますが,後生大事にドルロングを抱えるのではなく損切り&ドテン売りを念頭におく必要があります。

ECBは政策金利を1.50%に利上げ…トリシェ総裁は数か月内の利上げも示唆

Trichet Signals Further ECB Rate Increase

7月7日にECBは政策金利を4月に続き0.25%利上げして1.50%にしました。金融政策スタンスは引き続き緩和的ではあるが,最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないように利上げする可能性も示唆しました。また,ポルトガル債についてECBがオペの担保の最低格付け規則の適用中止を無期限の間決めたことを明らかにし,あわせてポルトガル政府がEU/ECB/IMFと合意した経済・財政調整プログラムを承認しました。利上げの筋は通すがポルトガルは破綻させないというECBの意思を感じました。



ユーロは結局1日の動きとしては対ドルで上げてきており,昨日の下落分の半値戻しといったところでしょうか。利上げそのものより記者会見全体での「ポルトガルも大丈夫だ」宣言のようなものが感じられましたので,ユーロそのものに対しては安心感が広がったことでしょう。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/07/04の週】

先週はギリシャ議会での中期財政計画の採決が無事通りました。(棒読み) いったんはユーロ圏に安心感が広がった流れで,ユーロドルは週足で3週連続の陰線の後に大陽線で盛り返しました。ISM製造業景気指数も持ち直して米景気にも明るい兆しが見えていますが,相対的にギリシャ関連ニュースのほうが重要なイベントと映ったのでしょう。(WTI)原油価格は91ドル台で始まり,いったん89ドル台まで下落したあとは続伸して94ドル台まで到達して週末を迎えました。金価格は1502ドル台で始まり,週半ばの反発も1514ドル台までの限定的なもので結局は1487ドル台まで急落して週末を迎えました。先週以来,金の価格もはっきりとした下降トレンドに入りつつあると思われます。



ドル円は,予想が81.30円-80.20円で,実際は81.257円-80.252円(終値80.796円)でした。上限は10PIPS以下のドル高方向の誤差で,下限も10PIPS以下のドル安方向の誤差のほぼ的中でした。予測の当たるドル円相場ほどつまらないものはないとこの2,3週は愚痴ばかりこぼしています。今週も為替相場の焦点から外れているので先週期待した通りの上昇トレンドは生じそうにありませんが,下限については,先週より少しだけ切り上げた80円台前半でのサポートを予測します。一方,上限については今週も81円台半ばまでは上昇しづらいと考えていますがあまり値幅がないのもシャクなので下限と同じく10PIPS分だけ切り上げます。よって,今週の上値は81.40円程度と予測し,下値は80.30円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4380ドル-1.4110ドルで,実際は1.45511ドル-1.41018ドル(終値1.45265ドル)でした。上限は約170PIPSドル高方向に外し,下限は10PIPS以下のドル安方向の誤差のほぼ的中でした。3週連続でほぼ1.41ドルジャスト近傍に重要なサポートがあると特定できますが,週の終値が高値圏で終了していますので,今週はこのサポートレベルまでには落ちないでしょう。下限としては,先週の6月28日の火曜日の始値付近の1.43ドル台前半からはそれなりのサポートを期待できると考えています。一方,上限については1.46ドル台後半での戻り売りを越えていくだけの材料がECBの利上げによって達成されるかどうか疑問です。よって,今週の上値は1.4680ドル程度と予測し,下値は1.4310ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.8450フラン-0.8280フランで,実際は0.85252フラン-0.82743フラン(終値0.84878フラン)でした。上限は約80PIPSドル安方向に外し,下限は10PIPS以下のドル高方向の誤差のほぼ的中でした。先週は最安値の更新と先々週の高値抜きとを両方達成しましたが,値幅が広がりつつある週の翌週はこのレンジをさらに越える動きを期待できます。上限については,週の終値がほぼ高値圏で終了しましたので上値更新をねらうものの6月15日の高値である0.85フラン台半ばでの戻り売りには抵抗できないでしょう。一方,下限については,先週の切り返しのレベルからすると0.83フラン台半ばでのサポートを期待します。一方,よって,今週の上値は0.8560フラン程度と予測し,下値は0.8380フラン程度と予測します。

今週の予定としては,7月7日の木曜日にはECBおよびBOEの政策金利発表がありますが,前回の予告通りECBは1.50%への利上げが予想されています。予想通り利上げされて特別なギリシャ・イベントがなければユーロドルの強気な動きが期待できます。一方,7月8日の金曜日には米6月雇用統計の発表がありますので,市場参加者の夏休み前の最後の雇用統計としてNY時間のダイナミックな相場の動きを期待したいところです。

6月ISM製造業景気指数は予想外に上昇,米景気はひとまず仕切り直し

U.S. Manufacturing Expands at Faster Pace as ISM Index Increases to 55.3

6月ISM製造業景気指数: 55.3 (予測:52.0,前月:53.5)



6月のISM製造業景気指数は5月を1.8ポイント上回って上昇して55.3となり,事前予想の52.0も3.3ポイント上回りました。一部では50を割るのではという観測も出ていた中でよく切り返したと思います。

内訳では,新規受注指数(New Orders)も製造指数(Production)も微増ではありますが前月よりプラスになりました。(本当は前月が悪すぎただけですが) 供給能力は少しずつ改善しているようにも見受けられます。一方,受注残指数(Backlog of Orders)も輸出指数(Exports)も輸入指数(Imports)も減少中ですので需要サイドはあまり改善しているとは言いがたい状況と思います。

価格指数(Prices)も2010年8月以来の水準に低下していますから,息の長い景気回復のためにはQE2が終わった後もFEDが早急に利上げする格段の理由はありません。週末の米国株式市場が回復したのもうなずけます。これが5月からの長い調整が終わったということなら私としても歓迎です。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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