EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ECBは政策金利を1.25%に利上げ…トリシェ総裁は連続利上げについては明確にせず

Trichet Says Interest-Rate Increase by ECB Is ‘Warranted’

4月7日にECBは政策金利を約3年ぶりに0.25%利上げして1.25%にしました。今回の会見では冒頭で日本の津波と地震による震災に対して哀悼の意を表した後,予定通りの利上げを発表しました。将来のユーロ圏のインフレ率についての懸念を表明する一方,現在が極めて緩和的な金融政策であることを強調して連続利上げに含みを持たせました。一方で,相変わらずユーロ諸国の財政政策についてはリストラが必要で賃金の硬直性・労働市場の非流動性・ワーク・インセンティブ不足について注文をつけています。



利上げ自体は事前に織り込まれていた感がありますが,連続利上げについては状況次第であり得るとも予め決定していないとも取れる微妙な会見でした。ともかくFRBやBOJに先駆けてメジャー通貨の中央銀行が利上げを決定したわけです。加えてFRBやBOJはまだ事実上「ゼロ金利」であり金利差が開くことに過剰に反応する愚か者もいるかも知れませんが,個人的にはECBはユーロドルが1.45ドルを越えるほど強くなるのを望んでいないと思います。利上げとは別の点で「強いドル」を望むアナウンスを個別に行うはずです。それにしても,今週は織り込まれていたECBの利上げには反応せずに,米議会が予算協議でなかなか合意に至らなかったので政府機関の閉鎖の可能性があり,翌日になってからユーロドルが急騰するという思わぬ伏兵がおりました。予想が外れた場合でもちゃんと損切りして週末を迎えたいものです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/04/04の週】

先週は震災・原発に関する報道以外にも,日本に依存したグローバルサプライチェーンの見直しや工業製品も含む日本製品の風評被害や日本への観光客激減のニュースが増えてきました。計画停電の件と合せて日本経済に対する総合的なインパクトは相当あり,こうなると震災復興に伴う政府の財政収支悪化に加えて輸出減少・GDPの低下予想が加わって輸出が盛んだった数年前の「良い円安」ではなく「悪い円安」が進行しています。それでもユーロドルは高値圏ですのでドル高ではないですよ。(WTI)原油価格は105ドル台で始まり,限定的な下落は102ドルまでで,その後は一方的に上げて108ドル台で週末を迎えました。金価格は1430ドル台で始まり,1411ドルから1439ドルのレンジ相場のまま再び1429ドル台まで下落して週末を迎えました。



ドル円は,予想が83.30円-81.50円で,実際は84.719円-81.508円(終値84.090円)でした。上限は約140PIPSドル安方向に外し,下限はほぼピッタリの予測でした。先々週と異なり復興需要より輸出障害となるプラントの回復見通しの不透明感や震災復興に伴う政府の財政収支悪化のほうが強く意識されるようになりました。いったんレンジ相場が上放たれるとしばらく円安は止まらないかもしれません。下限については,月曜日の安値がベースラインとなりますので83円台後半でのサポートを考えています。一方,上限については2010年9月12日の週の高値85.922円を越えられるかどうかが焦点ですが86円台突入はちょっと難しいと感じています。よって,今週の上値は85.80円程度と予測し,下値は83.80円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4180ドル-1.3950ドルで,実際は1.42448ドル-1.40255ドル(終値1.42217ドル)でした。上限は約60PIPSドル高方向に外し,下限は約80PIPSドル高方向に外しました。アイルランドやポルトガル方面から債務に関する悪いニュースは聞こえてくるのですがユーロ圏全体にまでは影響が及ばず,週後半には今週のECBの政策金利の利上げまで織り込むユーロドルの展開でした。個人的にはリトレースを期待していたのですが再びユーロドルは北へ(Go north=上昇することの意味)向かうようです。上限については,2010年10月31日の週の高値1.42813ドルが視野に入ってきました。トリシェ総裁の記者会見で何が飛び出すかがわかりませんが1.43ドルをいったん越えた1.43ドル台半ばまでのオーバーシュートは期待したいと思います。一方,下限については1.42ドル台に到達していますから1.41ドル台半ばあたりをお約束のサポートレベルとします。よって,今週の上値は1.4350ドル程度と予測し,下値は1.4150ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9320フラン-0.9120フランで,実際は0.93390フラン-0.91259フラン(終値0.92473フラン)でした。上限は約20PIPSドル安方向の誤差で,下限は10PIPS未満のドル安方向の誤差でした。ドルスイスを見ているとドルの対フラン最安値からの戻しが顕著になってきたことがわかりますから,ユーロ>ドル>フラン>円という順に強さのトレンドがあると考えられます。動意が起きているのはユーロと円ですからこの序列のときはドルスイスはレンジでのスキャルピングもできそうです。上限については,引き続き0.93フラン台前半での戻りを期待しています。一方,下限については再び0.92フランを割れたとしても先週ほど下落することはなく,0.91フラン台後半では何とかサポートされると考えます。よって,今週の上値は0.9330フラン程度と予測し,下値は0.9170フラン程度と予測します。

今週の予定としては,4月7日の木曜日には日銀政策金利の発表がありますが,白川総裁が記者会見で景気の先行きをどれほど下ブレと見ているかに注目したいと思います。同じ4月7日にBOEもECBも政策金利の発表がありますが,BOEは0.5%の据え置きでECBは25BPの利上げで1.25%にすることが織り込まれています。リビア内戦も膠着していますしECBの利上げも織り込み済みとすると,徐々に市場の関心は米国株式市場の第一4半期決算シーズンの動きに注目するようになるでしょう。

3月失業率は低下し,NFPも全方位的に予想以上の回復

U.S. Payrolls Grew 216,000 in March; Unemployment at 8.8%

3月非農業部門雇用者数: 216K (予想:190K,前回:192K,前回改定:194K)
3月失業率: 8.8% (予想:8.9%,前回:8.9%)

Wait for ClevelandFed updates

3月の失業率は2月の8.9%からわずか0.1%しか改善していないのですが,NFPは予想の190Kを上回りました。また,前月のNFPも上方修正され久々に「どこも悪くない=全方位的に良い」指標と言ってよいでしょう。ドル円はもともと日本国債の増発観測などでドル高傾向にはありましたがとうとう84円台に到達しました。一方,ユーロドルはまだ1.41ドル近傍ですから,全般的には円安ですがドル高とは言いにくい相場です。

製造業: 1万7000人 (前回:3万2000人) ※製造業が伸びは落ちてきた
建設業: -1000人 (前回:3万7000人) ※相変わらず建設業の変動は激しいです
金融業: 6000人 (前回:-3000人) ※マイナスとプラスの間での小さな増減のみ
リテール部門: 1万7700人 (前回:-7800人) ※マイナスからプラスに大きく回復した
民間部門: 23万0000人 (前回:24万0000人) ※プロフェッショナル・ビジネスサービスが大きく改善
政府部門: -1万4000人 (前回:-4万6000人) ※政府部門はまったく立ち直っていない

個別のNFPの数字ではプロフェッショナル・ビジネスサービスとヘルスケアの就業者の増加が目立ちます。リテール部門と建設業は変動が激しいのに対し,プロフェッショナル・ビジネスサービスの伸びは好調ですので,先回書いたとおりに高度な知識や技術,一定年数の経験などを持っている人材は必要とされています。結果的に米国での生産性の向上は現在も進行しているのでしょう。

徐々に雇用統計が回復するにつれて,FRBの金融政策はDual Mandate達成面から見ても雇用の確保から物価の安定に軸足を移す可能性がいっそう出てきたのは言うまでもありません。2011年は大震災で経済が落ち込む日本と少しずつゼロ金利から脱しようとする米国との経済の勢いの差を見せつけられそうですね。

3月ISM製造業景気指数は先月より低下も予想以上でドル高を後押し

ISM Index of Manufacturing in U.S. Fell to 61.2 in March

3月ISM製造業景気指数: 61.2 (予測:61.1,前月:61.4)



3月のISM製造業景気指数は2月からちょっと下がったのですが,事前予想の61.1を0.1ポイントだけ上回る61.2でした。直前の雇用統計が良かったので今月はちょっと付け足しの感じがありますね。為替市場的にはドル高へのフォロースルーにはなっています。

指標的には輸出指数と新規受注が減っています。来月はちょっと息切れになりそうですが,先行指標である4月のフィラデルフィア連銀景況指数に注目していれば大きなサプライズで動揺することはないでしょう。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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