EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/04/05の週の展望】(まだ超多忙モード)

欧州では月曜日はイースター・マンディで休みでしたが,それとは無関係に引き続き本業が超多忙モードなので,またもや展望エントリが火曜日にずれ込みました。先週は3月のISM製造業景気指数,雇用統計とも米国の景気回復を鮮明に印象付けるものでした。一方,ギリシャの財政規律の問題の不透明さがユーロに対する逆風となってはいますが,ユーロはドルに対して思ったより下がらず代わりに円全面安の展開でした。対欧州通貨で見てみるとポンド円やユーロ円などが底値圏から脱出した状況にあり,今年に入ってからの一段の円高基調からの転換の週とも言えそうです。原油価格は景気回復の指標を受けて80ドル台から85ドル台まで上昇した後にほぼ直下で週末を迎え,金価格も1107ドル台から週末には1127ドル台まで上昇する展開でした。



ドル円は,予想が93.60円-91.40円で,実際は94.680円-92.110円(終値94.540円)でした。上限は約110PIPSドル安方向に外し,下限は約70PIPSドル安方向に外しました。5日連続陽線という一方的な円安展開でしたから93円のバリアも94円のバリアも難なくクリアしてしまい,昨年8月23日の週以来の95円台も間近となっています。上限については,上値圏で推移している今週は95円台後半までは期待できるでしょう。一方,下限については売買が拮抗している92円台半ばでのサポートがしっかりしています。よって,今週の上値は95.80円程度と予測し,下値は92.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3540ドル-1.3330ドルで,実際は1.35900ドル-1.33840ドル(終値1.34900ドル)でした。上限は約50PIPSドル高方向に外し,下限も約50PIPSドル高方向に外しました。いったん1.36ドルのサポート割っているのでこのレベルを越えるのは簡単ではありませんでした。上限については,1.35ドル台での強烈な戻り売りを想定しています。一方,下限については先週の週明けの1.3421ドルから1.3471ドルの間のギャップを埋めに行く動きが期待されますので,いったんはその勢いで1.33ドル台後半までの下落を考えています。よって,今週の上値は1.3590ドル程度と予測し,下値は1.3370ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0730フラン-1.0480フランで,実際は1.06880フラン-1.04330フラン(終値1.06160フラン)でした。上限は約40PIPSドル高方向に外し,下限は約40PIPSドル高方向に外しました。ユーロドルもドルスイスも比較的テクニカルな動きにとどまり,日本の期末・期初の動きとしては円がらみの通貨ペアに主に市場の焦点が移っているのでしょう。下限については,先週の安値を尊重して1.04フラン台半ばでのサポートを予想しています。一方,上限については1.07フランのバリアを越えるのがやっとなのは先週と状況は変わっていませんので据え置きとします。よって,今週の上値は1.0730フラン程度と予測し,下値は1.0450フラン程度と予測します。

今週の注目点は,6日火曜日のRBAの政策金利,7日水曜日のBOJの政策金利,8日木曜日のBOEおよびECBの政策金利などがあり主に金融政策の週と言えるでしょう。その中でBOJ・BOE・ECBは金利は据え置き予想ですが,ECBについてはのらりくらりのトリシェ総裁にもっと踏み込んだ政策方針を示してもらいたいものです。そして,何も進展がないならばユーロの失望売りを招く可能性があります。RBAについては住宅景気がバブっているので再び利上げするかどうかが焦点になります。また,来週から始まる決算発表を控えて株式市場ではいったん様子見の可能性があるかもしれません。為替市場のみでなにか大きな転換があるとすれば一段の円安に伴なうドル高の動きです。

3月失業率は前月と変わらず,NFPは予想以下だが増加に転じる

U.S. Economy: Gain in Payrolls Shows Recovery More Entrenched

3月非農業部門雇用者数: 162K (予想:184K,前回修正値:-14K←-36K)
3月失業率: 9.7% (予想:9.7%,前回:9.7%)

3月の失業率は2月の9.7%と予想通りで変わらずでした。一方,NFPは予想には達しませんでしたが,162Kとやっと増加に転じました。また,2月のNFPも上昇修正されています。

製造業: 1万7000人 (前回:6000人) ※着実な増加
建設業: 1万5000人 (前回:-5万9000人) ※寒波の影響のリバウンド(2007年6月以来のプラス)
金融業: -2万1000人 (前回:-1万5000人) ※まだリストラが終わらなかった
リテール部門: 1万4900人 (前回:8300人) ※着実な増加
民間部門: 12万3000人 (前回:8000人) ※実は民間部門大幅増
政府部門: 3万9000人 (前回:-2万2000人) ※国勢調査効果+州政府の一時雇用者減

なぜ,事前予想の段階で大幅プラスの予想ができたのでしょうか。実は米国国勢調査局は10年に1度,全米の人口および住宅調査を行っているのですが,今年のこの時期は4月から6月に備えた臨時雇用で10万人から15万人ほど就業者が増えると予想されていたからなのです。それにしては国勢調査局による実際の雇用増加は4万8000人だったので,実は民間部門の雇用増のほうがより大きくNFPの増加に貢献しているのです。

とは言え,まだ一時雇用者が多いことに違いはないので一喜一憂は禁物でしょう。一時雇用者+求職をあきらめた人を失業者扱いすると16.8%から16.9%に潜在的失業率は増加に転じています。

指標を受け,グッド・フライデーでも開いている為替市場は,円安・欧州通貨安です。特にユーロドルなどは前日から「上げて寄せておいてホックを外した感じ」ですね。薄い市場に対しては相当効いたはずです。ほぼ前日の上昇開始時点のレベルまで下落しました。

3月ISM製造業景気指数は予想を上回り力強い伸び

Manufacturing in U.S. Expands by Most Since 2004 (Update2)

3月ISM製造業景気指数: 59.6 (予測:57.0,前月:56.5)



3月のISM製造業景気指数は2月の指数から今度は力強い伸びで上昇しました。3月フィラデルフィア連銀景況指数を観察していれば大体傾向はわかるのですが,New Orders, Productionがまた60台を回復し,1989年以来の輸出の伸びの力強さが目立ちます。先月は踊り場かなどと言いましたが,内需も徐々に回復し好調な外需に支えられて米国経済の回復はさらに本格化するでしょう。

株価の上昇は物価上昇により急速な利上げが起きない限り当然うなずけますが,この状況で欧州通貨の方が対ドルで上昇すると言うのはなんとも不可解です。為替市場ではテクニカルな見方ができないと相場に振り回されますので,ファンダメンタルと値動きの相関を無理やりこじつけるのは避けるべきです。

また,このような数字を見せつけられると明日の雇用統計の改善に期待が寄せられますが,これが逆に期待はずれだったときのユーロやポンドのさらなる上昇を予断を持たないで考慮に入れるのが相場の醍醐味です。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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