EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

11月失業率は低下し,NFPは減少幅を大幅に改善

Payrolls in U.S. Decline 11,000 in November; Unemployment 10%

11月非農業部門雇用者数: -11K (予想:-125K,前回修正値:-111K)
11月失業率: 10.0% (予想:10.2%,前回:10.2%)

11月の失業率は10月の10.2%から0.2%だけ下げました。雇用者数減は-125Kから一気に-11Kまで回復しました。これは最も楽観的な予測の-30Kより良い指標で,もうすぐイーブンも近いところに戻してきましたので,ユーロドルは1.49ドル台まで急落しています。

Data will be available soon from ClevelandFed

製造業: -4万1000人 (前回:-5万1000人)
建設業: -2万7000人 (前回:-5万6000人)
金融業: -1万0000人 (前回:-1万0000人)
リテール部門: -1万4500人 (前回:-4万4200人)
政府部門: +7000人 (前回:+4万6000人)

今までずっと減っていた雇用者数でしたので,正負の符号をつけなくて済んでいたのですが,今回からはしっかりと+-をつけましょう。政府部門が雇用を牽引しているのは事実ですが,どの部門も最悪期よりはるかに雇用の減少が緩やかになっているのは,ドルにとってとても良い知らせです。

ECBは政策金利を据え置き

ECBは政策金利を1.0%で据え置き…
Trichet Says ECB to Cut Back Emergency Loans as Growth Recovers

ECBは7回連続金利据え置きでしたが,総裁の記者会見では「ECBは来年にかけてのEU圏の景気回復により緊急な金融政策の規模を縮小していくだろう」と来年の話としての金融政策の変更を示唆しています。また,ECBの12か月ローンを12月で終了することを決定し,非伝統的金融政策からの「出口」へまた一歩前進しました。ユーロドルはこのECBの決定にはほとんど反応せずに,その後の米新規失業保険申請件数の減少に対して対ドルで1.50ドル台に下落しています。




直近の話じゃなくて来年の話をするというのは市場を煙に巻く時のトリシェ総裁の常套手段です。直近の話ではないものの「景気が回復しますよ」と言われれば,当面の市場センチメントは最悪にはなりませんし,来年になってそうなっていなくても市場は以前言ったことを覚えていないからです。

11月ISM製造業景気指数は前月の反動でやや低下

Manufacturing in U.S. Expands for Fourth Month (Update2)
11月ISM製造業景気指数: 53.6 (予測:55.0,前月:55.7)

Data Updates :: Federal Reserve Bank of Cleveland

11月のISM製造業景気指数は10月の指数から反落しました。またアナリストの予測にも届きませんでした。しかし,New OrdersとProductionのデータはほぼ60レベルなので,なんとか50をキープしているEmploymentの悪さを補ってくれている感じでしょう。指標自体はドルにとっては大きな変動の材料とはなっていません。

それより,とうとう金価格が1トロイオンス1200ドルをちょっとだけ越えてきてしまいました。原油価格が100ドルを越えて140ドルまで上昇したことを思い出しますね。金価格も1500ドルぐらいにはいくのかなあと少しため息です。なお,ドバイショックも今のところ三日はしか程度の扱いですが,本当に大丈夫なのかどうかは12月半ばぐらいになって見ないと分かりません。リーマン・ショックのときもセリング・クライマックスは1か月以上後の10月下旬に来たことを頭の片隅に入れておきましょう。

日銀,新しい金融緩和政策を発表

日本銀行は12月1日午後,円高とデフレに対する金融政策の一環として,新しい金融緩和政策を発表しました。

金融緩和の強化について(15時38分公表)
http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc09/k091201.pdf

>物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比が来年初にかけて下落幅をかなり縮小させた後も、物価の低下圧力は残存する…(下線は筆者)
→「いろいろ定義がある」と言っていたのはいったいどこの中央銀行かと…そんな中でやっとデフレだと認めたわけですね。

>このところの国際金融面での動きや、為替市場の不安定さなどが企業マインド等を通じて実体経済活動に悪影響を及ぼすリスクがあり…(下線は筆者)
→どう見ても催促相場です。本当にありがとうございました。(笑)

>現在の強力な金融緩和を一段と浸透させ、短期金融市場における長め
の金利のさらなる低下を促すことが、現在、金融面から景気回復を支援する最
も効果的な手段であると判断した。(下線は筆者)
→どう見ても「日銀は悪くない。潔白だ」という論調です。本当にありがとうございました。(笑)

(参考)金融緩和の強化について
http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc09/un0912b.pdf

>新しい資金供給手段の導入によって、やや長めの金利のさらなる低下を促すことを通じ、金融緩和の一段の強化を図る
→ことさら「新しい」金融緩和政策を取りますよと宣伝しておりますが,政府関係者やマスコミの一部の方々に以前の量的緩和や他の非伝統的金融政策と区別してもらいたいために強調しているようです。さらにはこのオペには名前がない(by 本石町日記さんエントリによる指摘)ため,どうしても修飾語が必要だったのでしょう。

【期待されるかもしれない効果とか…】
■ 共通担保オペが応札で金利を決めているのを条件緩和して,0.1%の政策金利と同じ固定金利で貸し出すのですが,返済期限は共通担保オペの規定する1年以内に任意設定できますから,ターム3か月物で期限無くまわしていくとすると短期資金繰りのための貸出しというよりは,やや長めの資金貸出し増加を狙ったものでしょうか。
■ お金の借り手が無く現金が余っている銀行に,いったいどんな助けになるのでしょうか。「ターム3か月物だけでもこの新オペに付き合ってまわしてください。」と言っているような気もします。
■ やはり,株式市場・為替市場へのメッセージであってアリバイ作り的な匂いのする政策でした。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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