EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

政府の役割の縮小を示唆するガイトナー財務長官

Geithner Says Government to Reduce Role in Markets (Update2)

このところ各種経済データも米国経済の回復傾向を示しているので,ガイトナー長官もこのような発言をしたのでしょう。FEDのメンバーは依然として慎重ですが,政府サイドと渾然一体している現在の米当局の見方と考えれば,Troubled Asset Relief Programも初期の役割を果たしたようですし,アセット買取プログラムの統廃合が近づいているのでしょう。できるだけ,FEDサイドの金融政策でのみ舵取りしたい考えを表現しているとも言えます。(中銀に売手が無いので「非伝統的政策」を続ける限り無理ですが…)

それでも,今週はドル安の傾向が続いており,ユーロドルは1.45ドル台まで上昇し,ドル円は91円台まで下落しました。金も1オンス1000ドルを越えて一応の達成感を得た後に再び割りました。(WTIが100ドルを越えたときと似てる?)

今週は本業が忙しく大したコメントもできませんが,レイバーデー明けの週としては大きく変動したとはいえないようです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【09/09/07の週】

総選挙の民主党の圧勝の影響は先週はあまりありませんでした。NY株式市場は週前半に大きく下落するものの木曜日と金曜日で4分の3以上戻しています。為替市場もおおむね週前半ドル安・週後半ドル高で,週単位の行って来い相場でした。



ドル円は,予想が94.10円-90.80円で,実際は93.437円-91.933円(終値93.000円)でした。下限も上限も大きく見積もりすぎで,実際には150PIPSしか動きませんでした。前回91円台をつけたのは7月12日の週でしたがその時点のS&P500はまだ800ドル台(現在は1000ドル台)でした。地合いはそのころより実体経済にあわせて好転しており,ドル円も91円台(92円直下)のサポートがなされたのでひとまず為替圧力による株式相場への影響は最小限にとどまりました。ですから,株式市場の状況に関わらず当面の底は92円前半とみて良いでしょう。一方の上値については,先週の予想の94円は越えそうですが,8月24日の高値95.051円から9営業日連続で上値を切り下げてきており,やっと先週の木曜日・金曜日で切り替えした状況ですから,今週の目標としてはそこまでいけば十分といえるでしょう。よって,今週の上値は94.90円程度と予測し,下値は92.10円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4380ドル-1.4170ドルで,実際は1.43769ドル-1.41795ドル(終値1.43030ドル)でした。上限・下限ともほとんど誤差がありませんでした。これほどぴったりなのはとてもめずらしいです。また,高値・安値は9月1日の一日でつけています。これは,大きなイベントが無い限り一日の変動はこの中に収まるよと言っているようなものです。8月2日の週の1.44465ドル,8月23日の週の1.44055ドルが直近高値として重くのしかかっていますから,先週も1.43ドル台後半で市場は買いあがっていくのをあきらめてしまったわけですね。ですから,上値についてはがんばっても1.44ドル台前半でしょう。一方の下値については,今週は米経済指標であまりメジャーなものが無いので積極的にドル高になる要因を見つけにくいことから,先週の良いサポートレベルとなった週足一目均衡の雲である1.4182ドルを意識しながらどうにか下げ止まる展開となるでしょう。よって,今週の上値は1.4430ドル程度と予測し,下値は1.4220ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0680フラン-1.0450フランで,実際は1.06980フラン-1.05423フラン(終値1.06030フラン)でした。こちらは上限の予測は良いのですが下限はフラン高に予測しました。上限については先週に続いて1.0700フランがレジスタンスレベルとして確実に利いていますが,一方の下限については,先週は少し下押しの予測をしたのですが,長いスパンで見た1.05フラン台でのサポートは引き続き継続すると見ていますので,先週の下値より上げておきましょう。よって,今週の上値は1.0700フラン程度と予測し,下値は1.0560フラン程度と予測します。

さて今週のイベントですが,BOEの政策金利発表は据え置きと予想しています。あとは英国関係の指標(8日の鉱工業生産,11日の生産者物価指数)が目立つ程度です。サプライズがあるとしたらポンドの一人負けでしょう。それ以外は,レンジが固いのでユーロドルもドルスイスも良いスカルピングの週になるように思います。

中央銀行のTwitterリスト

日本でも世界でもTwitterのユーザーが爆発的に増えているようです。そのため,個人のつぶやきだけでなく,企業や各種団体がサイトの更新の告知などの目的のために,RSSフィード以外にTwitterを活用する事例もますます増えているようです。

中央銀行も例外ではありませんので,わかっている範囲で以下のリストを挙げておきます。

NY連銀のニュースTwitter: http://twitter.com/NYFed_news
NY連銀のFFレートのTwitter: http://twitter.com/NYFed_data
クリーブランド連銀のTwitter: http://twitter.com/ClevelandFed
クリーブランド連銀のTwitter: http://twitter.com/CleveFed_ComDev (コミュニティ開発部門)
クリーブランド連銀のTwitter: http://twitter.com/ClevFedResearch (研究部門)
フィラデルフィア連銀のTwitter: http://twitter.com/philadelphiafed
フィラデルフィア連銀のTwitter: http://twitter.com/PhilFedEconEd (経済教育部門)
フィラデルフィア連銀のTwitter: http://twitter.com/PhilFedResearch (研究部門)
リッチモンド連銀のTwitter: http://twitter.com/RichmondFed
ミネアポリス連銀のTwitter: http://twitter.com/MinneapolisFed
ボストン連銀のTwitter: http://twitter.com/BostonFed (プロテクト中)
カナダ中央銀行のTwitter: http://twitter.com/bankofcanada
ノルウェー中央銀行のTwitter: http://twitter.com/norgesbank
チェコ国立銀行のTwitter: http://twitter.com/CzechNatBank (11/24追加)
日本銀行のTwitter: http://twitter.com/boj_news (11/24追加:ただし,日銀正式版ではなく日銀新着情報の追っかけBOTです。)

※その他の中央銀行のTwitterを発見されたり,リンクが変更になったことをお気づきの方はコメント欄でお知らせくださると助かります。

経済指標を過去データとともにグラフ化しているサイト

過去の米経済指標をまとめて棒グラフにして表示してくれているサイトがあります。
なんとそれは,クリーブランド連銀のリサーチ・ブログです。

毎月のデータを個別に見ていてもあるデータが急に伸びたとか伸びないとかはわかりにくいのですが,グラフにすると感覚的にわかりやすいのでとても良いですね。

例:8月非農業部門雇用者数


例:8月ISM製造業景気指数


そしてこのブログでは,そういうグラフを連銀が出すもの以外もエントリしてくれているのです。自分でエクセルに入力する手間が省けましたし,大して興味深いコメントもせずにグラフだけ淡々と記録してくれている点が,何のバイアスも無くすごくお勧めのブログです。

雇用者数減少幅はさらに縮小

U.S. Economy: Payroll Losses Slow, Unemployment Rate Climbs

8月非農業部門雇用者数: -216K (予想:-230K,前回修正値:-276K)
8月失業率: 9.7% (予想:9.5%,前回:9.4%)

9月は新年度向けに職探し中の教師がカウントされるから悪くなるのはめずらしくは無いのですが,前回減った失業率が今度ははね上がりました。一方で,非農業部門雇用者数は減り続けていますが,【減り具合】が少なくなったのでこれは良い材料です。そんなこんなで今回の雇用統計は市場に完全に無視されています。

失業率は遅行指標なので,最良のときから上がったときは,その他の指標の悪さが重なっている時期なので本当に大騒ぎされます。一方,最悪のときから上がったときには,経済の回復期が始まっておりその他の指標は改善していることが多いので無視されることが多いですね。

製造業: 6万3000人 (前回:5万2000人)
建設業: 6万5000人 (前回:7万6000人)
リテール部門: 1万0000人 (前回:4万4100人)

この内訳を見る限りは,リテール部門の再雇用による雇用減少が止まったのが目立ちます。サービス業は一定のサービスをいつも必要とするので,こういう雇用者数の改善はある程度見込めます。製造業は工場が海外移転することも考慮しないといけないので,本当に元にまで戻るかどうかはわかりません。

8月ISM非製造業景気指数はまだ水面下

U.S. Service Industries Contracted at Slower Pace (Update2)
8月ISM非製造業景気指数: 48.4 (予測:48.0,前月:46.4)

製造業に比べて非製造業の回復のペースは遅いです。サービス業が回復しないと本当に米国内の内需の回復(個人消費の改善)の証拠とはいえません。

しかし長い目で見たら,投資先としてはサービス業がいまいちのときにそのセクターの株が安値圏で買えるかもしれません。何しろ米国の経済は個人消費で成り立っているのですから。内需転換が叫ばれている少子化の国とは経済の成り立ちが異なるのです。

しかし,通貨にいたってはどの国の通貨も優劣つけがたいのが実情で,レンジ相場から脱出できないのはそんなところにも原因があるのでしょう。

8月ISM製造業景気指数19か月ぶりの大幅増

【米国の指標】
U.S. Economy: Factory Growth Signals End of Recession (Update1)
8月ISM製造業景気指数: 52.9 (予測:50.5,前月:48.9)

ほんの少しだけ50(景気拡大・景気後退の分岐ポイント)を越えるかとの予想が,53ポイントに限りなく近づいて,米国景気についてはリセッションは終了したという論調が一気に多くなりそうです。

【ユーロ圏の指標】
European Manufacturing Contraction Eased in August (Update2)
8月ユーロ圏製造業PMI(購買担当者指数): 48.2 (予測:47.9,前月:46.3)

一方,ユーロ圏の8月製造業PMIは,予想を若干上回ったものの50には達しませんでした。

これらの指標などを通して,ドルは対欧州通貨に対して一気に強くなりました。ユーロドルもポンドドルも高値圏からいったん跳ね返されたために,週末にある雇用統計が多少悪いくらいでは,今週もまたつまらないレンジ相場の継続がほぼ確定的です。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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