EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ストレステストはいんちきテスト!?

Calculated Risk氏のこのエントリは,現行の銀行の不良資産買取計画(PPIP)でのストレステストはいんちきだと言っています。

Roubini and the Stress Test Scenarios

一言で言うと,ストレステストはある基準(ベースライン)から悪いほうにシフトしたワーストケースの経済指標を用いて計算するわけですが,「現行のワーストケースより実体経済の経済指標のほうが既に悪くなっているので,悪くなっている第1四半期のデータを新たなベースラインにして,ワーストケースを計算しなおさないといけないよ」と言っています。

現行のままでは,なるべくバランスシートが毀損していないように査定することになり,資本注入はしない方向に流れてしまいます。結果として,強制損失確定する可能性が減ってしまわないでしょうか?

ガイトナー財務長官,日和らずにしっかりしてくださいよ。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【09/04/13の週】

最近では,銀行の不良資産買取計画(PPIP)が話題ですが,ストレステストで資本注入が決まったところから本当に損失確定できるのかどうかという点に市場の注目が移りつつあります。しかし,去年の今頃からこういう計画を考えていれば実施も早かったのに,実体経済をとことん悪くしてどうしようもないところまで行ってしか税金を使えなかったのは,日本と同じことが米国でも起きています。

これからの決算シーズンで金融セクターの決算はやはり注目です。良いサプライズがあれば米国株式市場のマインドはいっそう改善していきます。反面,ユーロ圏の政策は見たところ半年ぐらいは遅れているように思います。東欧を中心に痛いイベントが起きて,夏以降からやっと動き出すというへまをしそうな…

そうしたらユーロをバリバリ売ってやりますよ。

しかし現時点では,為替は指標に対して直接は動かずに,株式市場に合わせて微調整している感じですのでやや暇なモードに入っています。



ドル円は,予想が101.70円-98.20円で,実際は101.43円-99.30円(終値100.29円)でした。上限は最初の節を越えたところで止まり,下限は前回の蓋で止まりました。今の相場は大きな動きが少ないですからこういう時期にテクニカルの勉強をするのが良いと思います。先週は週足始値と終値の差が少なかったので一回休みのようですが,上値については101.30円の節はクリアしたので次の節101.70円か102.30円を目指すのが当然といえます。ただ,今のところ101.70円を越えれば102円ジャストで防戦されると予想しています。一方,下値は99.20円の蓋がサポートとして機能したのが明白ですので,先週のような慎重な予想(もう一つ下の98.20円)ではなく,素直にその99.20円を今週のサポートとします。よって,今週の上値は102.00円程度と予測し,下値は99.20円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3750ドル-1.3100ドルで,実際は1.3582ドル-1.3089ドル(終値1.3174ドル)でしたので,このところの通例で下限は良い予想でしたが,思ったほどユーロ高にはなりませんでした。2週続けて1.36ドルを突破できないとなると,戻り売りが激しかった現実を真摯に受け止めないといけません。なおかつ先週の終値=今週の始値は1.31ドルの半ばの安値圏ですので,今週の上限も1.36ドルを越えないでしょう。一方,下値はユーロが少しも強くならないのでさらなる下落の可能性があります。いったんは1.3089ドルの安値は更新してもらいましょう。よって,今週の上値は1.3600ドル程度と予測し,下値は1.3010ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.1630フラン-1.1170フランで,実際は1.1621フラン-1.1240フラン(終値1.1548フラン)でした。こちらは上限はほぼ予想通りでしたが,下限はフランが強くなるとオーバーに予測しました。つまり,思ったより欧州通貨が弱く,ドル高の方向では忠実にテクニカルに従う展開でした。そこで,上限はテクニカル面で見て3月9日と11日の1.1680フラン,1.1675フランが戻り高値の限界として意識されると見ていますが,週の始値が1.15フラン台にあることから1.17フラン台までブレイクアウトする可能性が高いと見ています。一方,下限は3月31日の高値1.1513フランを抜けた時点で買い上がった連中が少なくとも1.1450フランあたりまでは持ちこたえてくれるでしょう。よって,今週の上値は1.1750フラン程度と予測し,下値は1.1450フラン程度と予測します。

最初にも書いたように,今週から金融セクターの決算に注目しましょう。

04/14/09 Goldman Sachs
04/16/09 JPMorgan Chase & Co.
04/17/09 Citigroup Inc.

そして,来週の

04/20/09 Bank of America Corporation

です。

経済指標としては,まだまだ悪いと思われる小売売上高よりも04/16/09 23:00の4月フィラデルフィア連銀景況指数に注目したいと思います。米国経済の成り行きを示す先行指標でありかつオーソドックスな指数です。

2009年第1四半期曜日別アノマリー

今年も3か月経ちましたので,曜日別アノマリーにも少しずつ特徴が出てきています。



■ ドルスイスは週明け月曜日・火曜日に上がる。週寄り付きで買って火曜日には売りたい。
■ ドル円は水曜日に円高傾向。水曜日に買って木曜日に売りたい。
■ ユーロドルは火曜日と木曜日にドル高傾向。これは曜日から考えると主要な経済指標が今のところドル有利に働いていると思われる。
■ ポンド円はとりあえずどの曜日に買っても売り時があるという強気状態。
■ オージー円・ユーロ円はどちらも週末にかけて上昇するので,週初に買って週末に売りたい。
■ ポンドドルは水曜日のポンド高以外は目だたず,明確なアノマリーの利用までは無理かも。

果たしてこれらのアノマリー,皆さんならどう利用しますか?

Wells Fargo 好決算!

Wells Fargo Posts Record First Quarter, Sparks Rally (Update5)

米銀はみんなダメかと思っていたところに,非常に良かった4半期決算発表でした。シティもJPモルガンもバンカメも1,2月には利益が出ていると報告していますし,そろそろ他の米銀も含め今期は利益が出る状況なのかもしれません。

住宅ローンの市場も,人が生きている以上コンスタントに需要は発生するでしょうし,加えて競争相手が次々と破綻したり吸収されたりしましたから,現在の市場で得られるマージンは大きそうです。また,政策金利がゼロに近いのに長期の住宅ローンの金利はそれなりに高いので,低金利政策が銀行を助けているのはいうまでもないことです。それから記事によると,合併したワコビアの事業継承から多くの利益を得ていた反面,延滞債権の貸し倒れ償却分(charge-offs)は清算完了したようですね。

雇用統計と消費者信頼感は遅れて反応しますが,(株式市場も含め)住宅市場の底打ちと設備投資の回復は少しずつ先行しているのがわかります。(2,3番底に注意しながら)良いタイミングで株のほうは仕込みたいと思います。

参議院・財政金融委員会

時間ができたので,参議院の4月9日の財政金融委員会のビデオを見ております。



以下は雑談と言うか感想です。

【白川総裁】
先月の衆議院で行った総括を参議院でもやらないといけなかったのですね。政策決定会合後にもまだ息が抜けずにお疲れ様です。
【円より子先生】
専門外であるのにこの方が財政金融委員会の委員長なのは全く解せません。経歴を見てもフェミニズムとエコロジーの分野でのご活躍はわかるのですが,麻生首相に経済の質問をしても軽くあしらわれてしまうレベルで困ってしまいます。<円より子 - Wikipedia> 参照
【大久保勉先生】
党として人事同意したから個人としての総裁にはヨイショして,組織としての日銀には厳しい物言いが多いようでした。今日の質疑応答は民主党内向けのようで感じ悪いです。
【大塚耕平先生】
伝統的政策と非伝統的政策を委員会で説明させる良い質問をしたと思います。こういう質問をしないと委員会の金融リテラシーが上がらないからです。ただし,民主党政権の財政出動のための地ならしに近い議論もありまして苦笑しております。
【荒木清寛先生】
質問内容にあまり価値を感じません。ご自分の理解のための質問でしたら当委員会ではなく他の機会にお願いします。
【大門実紀史先生】
やっぱり,市場経済に対する政府・日銀の介入を嫌う面ではこの方の質疑は必見です。この人は共産党所属でありながら社会主義的な非伝統的政策を嫌う米共和党と路線が同じです。これこそ,ご自分で言われた「自己矛盾」ですね。同じ財政金融委員会でも衆議院より面白いのはこの先生がいるからです。

【追記:2009/04/10】
※ 元祖・大門先生のスカウト担当となられたのは他でもない本石町日記さんです。
※ 「史上最大の景気対策」についての懐疑的リンク集をエントリにしておられる池田信夫さんが大門先生をどう評価するか見てみたいものです。

US上場企業決算日告知

アルコアの決算発表を皮切りに,2009年第1四半期の決算発表月が始まります。
US上場企業決算日自動取得マクロの表に4・5・6月の列を追加して,あらたに今月分と来月分をマクロに取得させました。

Date Company Name
04/07/09 ALCOA Inc
04/14/09 Goldman Sachs
04/14/09 Intel Corporation
04/14/09 Johnson & Johnson
04/16/09 Google
04/16/09 JPMorgan Chase & Co.
04/16/09 Nokia
04/17/09 Citigroup Inc.
04/17/09 General Electric
04/20/09 Bank of America Corporation
04/20/09 International Business Machines
04/20/09 Texas Instruments
04/21/09 Advanced Micro Devices
04/21/09 Bank of New York Mellon Corp
04/21/09 Broadcom
04/21/09 Caterpillar Inc.
04/21/09 Gilead Sciences
04/21/09 The Coca-Cola Company
04/21/09 U.S. Bancorp
04/21/09 Yahoo, Inc.
04/22/09 Apple Inc.
04/22/09 eBay
04/22/09 GlaxoSmithKline
04/22/09 The Boeing Company
04/22/09 Wells Fargo & Company
04/23/09 Credit Suisse Group
04/23/09 EMC Corporation
04/23/09 Microsoft
04/23/09 PepsiCo
04/24/09 3M Company
04/24/09 Xerox Corporation
04/27/09 Verizon
04/28/09 Deutsche Bank
04/28/09 E*TRADE Financial Corp.
04/28/09 Pfizer
04/29/09 Starbucks
05/05/09 UBS
05/06/09 BNP Paribas

※すべての企業を観察はできませんので,特定の銘柄の決算日に注目するのは大切です。皆さんもご自身でリストを再構築してみてください。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【09/04/06の週】

先週のG20が妥協の産物とはいえ,

1.ヘッジファンドへの規制まで文言に盛り込んだ。
2.欧州各国の財政出動は,総量だけ規定して国別目標は規定せずに済んだ。
3.東欧の金融危機にはIMFの融資枠拡大でとりあえずの準備ができた。
4.米国の影響力の低下に伴い,ドルの基軸通貨としての信認には上記の妥協が必要だった。
5.日本の存在感はさらに低下し,北朝鮮ミサイルの地政学的リスク・日銀短観の悪さも改めて確認されて,円安が大進行中

と言う結果になりました。経済指標では,遅行指標の雇用統計は除いて,米住宅価格の下げ止まり感やISM製造業(非製造業)景気指数の底打ち感があります。ドル円相場は終値で100円を越えたのが新たなレンジ相場の形成に影響を与えそうです。



ドル円は,予想が99.20円-95.80円で,実際は100.36円-95.95円(終値100.26円)でした。下限はバッチリでしたが,ドル円はついに100円を越えて週足終値を迎えました。昨年10月19日の歴史的な週にドル円は102円台から90円台まで下落しましたが,2週かかって戻したときの11月2日の週の戻り高値が100.54円でした。オプショントリガーもあり,上値はここをすんなり抜けるかどうかが最初の焦点です。その上は101.30円,101.70円,102.30円と細かい節があるのですが,一番戻りが激しいのは101.70円に近づいたときでしょう。一方,下値はここまで上昇すると前回の蓋であった99.20円あたりが軽いサポートになるのはもちろん,98.20円あたりにもサポートがあります。よって,今週の上値は101.70円程度と予測し,下値は98.20円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3750ドル-1.3100ドルで,実際は1.3156ドル-1.3112ドル(終値1.3486ドル)でしたので,やはり下限がバッチリでしたが,思ったほどユーロ高にはなりませんでした。ドル円がレンジの上限を破った感じがするのに対し,ユーロドルはまだレンジ内の移動にとどまっていると言えるでしょう。引き続き1月8日の戻り高値1.3799ドルは上昇のための関門です。下値は先週一気に1.31ドル台に下落したあと下げ止まった流れは今週も有効と思われます。よって,今週の上値は引き続き1.3750ドル程度と予測し,下値も1.3100ドル程度と予測を継続します。



ドルスイスは,予想が1.1530フラン-1.1170フランで,実際は1.1548フラン-1.1295フラン(終値1.1308フラン)でした。こちらは上限はほぼ予想通りでしたので,ドルと欧州通貨に対してはドル高の方向の限界(ユーロドルの1.3100ドル,ドルスイスの1.1530フラン)がうまく予測されていると言うことですね。ユーロドルと同じようにドルスイスもレンジ相場を抜け出していません。今年1月12日から17日に1.1170フランあたりを中心にもみ合ったレベルでのサポートは3月19日から26日にかけて健在でしたから,引き続き下限はそのあたりとしましょう。一方,上限は相場の流れから見てもう一度1.15フラン台半ばの高値更新を狙うと見ています。よって,今週の上値は1.1630フラン程度と予測し,下値は引き続き1.1170フラン程度と予測します。

今週は,日・米・英貿易収支(たぶん多少輸出回復の想定どおり),日・英・豪政策金利決定(たぶん現状維持でサプライズなし)なんですが,ドル円の変動に伴い,日本株式市場・米国株式市場への影響がどうなるか注目です。本邦機関投資家の皆さんも,今週は投資先のポートフォリオの仕切りなおしの週となることでしょう。

ところで日銀関係者の皆さんは決定会合後にお花見ですかね。

悪い米3月雇用統計は予想通り

U.S. Economy: Unemployment Hits 25-Year High, Services Contract

非農業部門雇用者数: -663K (予想:-660K,前回修正値:-651K)
失業率: 8.5% (予想:8.5%,前回:8.1%)

ヘッドライン通りに25年来の失業率の高水準だとしても,マーケットは想定内のことには反応しません。それどころかドル円はG20以降100円を越えてきました。100.50円のオプショントリガーは今週は守られそうですが,来週は危ないですね。

減少の内訳としては,
サービス部門: 35万8000人 (前回:36万6000人)【ほぼ横ばい】
<内リテール部門: 4万7800人 (前回:5万800人)>
製造業: 16万1000人 (前回:16万9000人)【ほぼ横ばい】

遅行指標としては下げ止まってくれるのならいいのですが,まだGM破綻とかありますから,10%ぐらいまでの失業率は覚悟しておきましょう。だからと言ってドル安とは限りませんのでこの点も予断を持たずにいたいと思います。

ECB利下げは小幅にとどまる

Trichet Says ECB Can Still Cut Benchmark Rate Further (Update2)

一番出遅れていたECBが25BP利下げして

ECB政策金利: 1.25% (予測:1.00%,利下げ前:1.50%)

になりました。事前予想では50BPが期待されていたので,「また刻んだか」と言う感じです。財政出動は少なめでヘッジファンド規制やタックスヘブン公開などの施策をG20の首脳宣言に盛り込みたいEU諸国は,少しでもゼロ金利にするタイミングを遅らせて「金融政策の幅を持たせるのに必死だな。」という感じです。

市場の反応はややユーロ高・ドル安の方向に向かいましたが,中央銀行総裁が悲観的な意見を言わずに,25BPの利下げで我慢したことから「根拠なし」の先行き安心感につながったのでしょうか。

一方,中・ロからの基軸通貨論を一蹴したのは,EURの強さと弱さを良くわきまえているトリシェECB総裁だから当然だったと思います。

日銀短観,過去最大の下げ幅

Japan Tankan Confidence Tumbles to Record on Exports (Update1)

【2009年第1四半期】
日銀短観(大企業製造業・業況判断) -58 (予測:-55,前四半期:-24)
日銀短観(大企業非製造業・業況判断) -31 (予測:-25,前四半期:-9)

-34という過去最大の下げ幅でした。輸出立国の日本が音を立てて崩壊という状況ですね。レバレッジが効いていたのは金融経済の投資だけでなく,その恩恵を受けていた実体経済の消費も同じです。製造業の在庫調整など急にできませんから,

Q:急に
B:バイ・キャンセルが
K:来たから

と言っても,製造コストだけかかって回収ができません。勢い雇用調整は続き,後から悪くなった&製造業に依存しすぎの日本経済のほうが立ち直りは遅いでしょうね。

日本の株式市場は当分はずーーーーーっとアウト,ドル円相場は相対的により弱い経済圏の通貨が弱くなると言う素直な展開でしょうね。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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