EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

住宅建設許可件数・着工件数が予想外の上昇

ちょっとサプライズと言ってよい久しぶりの良い指標でしたね。

U.S. Housing Starts Unexpectedly Increase on Condos (Update2)


2月住宅建築許可件数: 547K (予測:500K,前月改定値:531K)
2月住宅着工件数: 583K (予測:450K 前月改定値:477K)

季節が暖かかった季節要因とコンドミニアムの建設の影響のようです。住宅市場が回復するには,もう数か月観察したいですね。確かに住宅投資が活発化すると,家具・電気製品等への波及効果も生じるため景気の先行指標ではありますが,季節のぶれは生じやすいことも確かです。この指標は,多少の先行性を考慮すれば,3か月の移動平均を取ることも必要かもしれません。

そういえば今週は18日にBOJの金融政策決定会合,19日早朝にはFOMCがあり,どちらも政策金利の据え置きが観測されていますが,それ以外の施策をどのように打ち出すかが焦点です。FEDはAIGの幹部のボーナスの件には本当に激怒しているでしょうが,今回も国債を買うステートメントを出すことはないかもしれませんが,

"The Committee also is prepared to purchase longer-term Treasury securities if evolving circumstances indicate that such transactions would be particularly effective in improving conditions in private credit markets."
「FOMCは民間のクレジット市場の状態改善に向けて特に有効と判断されれば,長期国債の買い入れを開始する用意がある」というステートメントがどういう風に変更されるか
には興味があります。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【09/03/16の週】

G20財務相・中央銀行総裁会議,与謝野さんは米国と共同歩調を取って実務では中川さんより仕事をしたようですが,実質的な効果には疑問な今日この頃,皆さんいかがお過ごしですか? 先週は,米国貿易赤字が減少しましたが,米国内消費が減ったからとは皮肉なものです。また,中川さんがいないSNBはフラン売り介入で市場に実弾投入してデフレ対策をしてきました。為替的には,ドル円は96円下の徳俵で持ちこたえて反転し98円台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が99.80円-96.20円で,実際は99.17円-95.65円(終値98.03円)でした。懸念していた96円割れは-50PIPS以下でしたのでまた98円台まで上昇しました。こういうのを繰り返して,底値は固まっていくのでしょう。例年の3月末ですともっと円高になってもいいのかもしれませんが,今年はこのままぐだぐだで新年度を迎えそうな気がします。

これだけ輸出企業の企業業績が悪いと期末の益出しなど焼け石に水ですから。為替予約があるとしてもいまさら年度内は必要がないと考えます。そのため,今週も若干値幅を狭めてのレンジ相場だと思います。よって,今週の上値は99.50円程度と予測し,下値は96.10円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.2780ドル-1.2360ドルで,実際は1.2957ドル-1.2555ドル(終値1.2913ドル)でしたので,上値は予想外にユーロが伸び下値も切り上げました。週足観測では先週が二番底だったのかとも思わせますが,2月22日の週の動きでもわかるように,大台の1.30ドルが上昇時のふたのような働きをしています。ここにノータッチ・オプションを持っている人がいるのでしょう。一方,下値を促進するイベントがあるかどうかは不明です。

個人的に注目しているのは,今週は経済指標ではなくて,14日に政府高官から記者団に明らかになった1週間以内に発表される「金融機関の不良資産買い取りに向けた官民共同ファンド設立の詳細」に注目して見たいと思います。市場の開いている今度の金曜日ぐらいに発表するのでしょうか。というわけで,こちらも投げやりなレンジ相場の予測ですが,今週の上値は1.2990ドル程度と予測し,下値は1.2610ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.1890フラン-1.1450フランで,実際は1.1966フラン-1.1431フラン(終値1.1871フラン)でした。下値の予測はまずまずでしたが,上値は予想できなかったSNBのフラン売り介入により1.20フランを伺うところまで行きました。今回の介入で1.16フラン半ば以下でショートをポジションを取った人たちはいったん撤退を余儀なくされたのではないかと思います。それでそういう人は同じくらいのレンジで再度ショートポジションを取るのにはかなりのエネルギーがいるわけです。また,1.17フラン以上ではそういう人の投げを見て買ってきた人が大勢いることでしょう。こちらも彼らを投げさせるには再び1.15フラン台へ突入することが必要でさらに時間がかかります。

ですから1.17フランの上下50PIPSあたりは広いレベルのサポートレベルとなるでしょう。一方,上値はあっさり1.20フラン越えと行きたいところですが,市場のコンセンサスで上がったわけではないので必ずしも簡単に越えるかどうかはわかりません。おそらく1.20フランを越えても+50PIPS以内で止まるではないかと考えます。よって,今週の上値は1.2040フラン程度と予測し,下値は引き続き1.1680フラン程度と予測します。

お詫び:先週の展望での私のSNBの政策金利0.5%の据え置き予想は間違っていました。こっそり訂正するのは姑息なのでそのままにしておき,ここでお知らせします。

相変わらずぐだぐだなG20

G-20 Pledges Sustained Effort to Revive World Economy (Update1)

今回もEU諸国と米国の対立は鮮明ですね。米国はガイトナー財務長官が,金融危機のために「もっとお金を使え」と言うのに,EU諸国の財務当局は「金融政策は十分に緩和されてるから余地はない」と言っているようです。

日本語に訳しても実際に話がかみ合っていないことがわかります。米国はすでに中央銀行がゼロ金利相当なので,政府の財政出動の出番だと認識しているわけです。それで,米国はGDPの2%ぐらいは財政出動してくださいとロビー活動をするのですが,日本がハイハイそうしますと同調するだけで,EU諸国は各国それぞれの事情があるのでハイそうしますとは言いません。それどころか,

英独首相:G20に租税回避地への規制強化求める

というように出席しない首相側から,政府が出来ることは規制じゃないかと言ってみたりしています。結局のところG20の結論は,

"to restore bank lending by providing financial companies with liquidity, fresh capital and assistance with toxic assets."
「金融機関に市場の流動性と新たな資金による不良債権処理対策を施して,銀行の貸し出し機能を回復させる」という一般論で終わります。

やっぱりEU諸国には財源に問題があるので,やりたいことは山ほどあるが出来ないと言うことでしょうね。そして,新興国も同様に財源に問題があるので,会議の総意としては「IMFにもっと金融資産を集めてそこから貸し出しさせろ」という論調になります。

やはり,今週上がったユーロドルの上昇には限界があるのは当然だと私は思いますね。

※それにしても,スカパーから連絡が来て,ブルームバーグ日本版だけでなく英語版も4月末日で終わりのようです。ちょっとショックですね。

今晩のドル円,96円を守れるか

ドル円が96円前半まで落ちてきているので,2段,3段のシナリオを考えましょう。

■ 96円を一時的に割るも下落は-50PIPS以内の場合
これは,2月25日あたりの96円前半のもみ合いをメドにしっかりとサポートレベルを形成する場合,再度ドル円は上昇するシナリオ

■ 95円前半から95円割れまで経験する場合
今週ブレイクした円安についてで書いたように,96円がサポートできなかったら2月23日のもみ合い場所である94円前半レベルが次のサポートレベル。ここは96円前半レベルよりはサポートがしっかりしており,ここで守られれば再度反発できる。

■ 94円を割った場合
2月20日および23日の安値の92円半ばや後半は,もみ合いによるバランスではなく明確な意図を持って買い上がったメジャープレイヤーを想定したい。こういうプレーヤーは多分99円まで上昇したときにポジションをいったんクローズしている可能性も高い。(過去の履歴までの価格レンジで7-800PIPSもあるときはいつも注意が必要)昔のポジションはすでにクローズされている可能性も大きいから,92円台の半ばは,あっさり下抜けして今度は売り浴びせが続く可能性もある要注意なレベルとして認識すること。

ドル3か月物LIBORがじわりと上昇

ドル3か月物LIBORが,2009年年初に1.1を割ってからは一転上昇している状況です。企業の破綻観測や資金注入のニュースが頻発しているので,わからなくもないです。OISとのスプレッド差がまだ100BPぐらいあるわけですから,3か月先の短期金融市場のことなど全く見当がつかないと言う意味です。

第一四半期越えも近づいてきたので,期末の資金需要も多く発生しているんだろうと推測します。バーナンキ議長は言うようにこれからも金融機関はストレステストに晒されるので,ある程度悪すぎるシナリオも想定するべきなんですね。

人間の心理は悪いと思って良かった場合の場合のほうが,良いと思って悪かったときよりずいぶんましなんですから,ユーロ圏のような根拠のない楽観はあまり良くありません。最悪のシナリオを想定しつつ実体経済が回復するのをのんびりと待ちたいと思います。(その間はシステムが頑張ってくれますとも…多分)




Libor’s Creep Shows Credit Markets at Risk of Seizure (Update1)

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【09/03/09の週】

先週はGMの破綻準備報道やAIGの非難ごうごうの資本注入などで,NYダウは底なしの急降下でしたが,為替は,雇用統計の悪さや株価の暴落にもかかわらずドルが他通貨に比べて堅調でした。今週は目だった指標は12日の米小売売上高や13日の貿易収支でしょうが,ダメダメ予想が当然だったり,昔ほど材料とならない貿易収支のためサプライズがあるとも思えず…サプライズは破綻報道や市場関係者の発言などがきっかけでしょうか。



ドル円は,予想が99.30円-94.60円で,実際は99.66円-96.57円(終値97.93円)でした。懸念していた96円割れはなく,米国景気不安・企業破綻の観測にもかかわらずドルは堅調でした。本日の遅めの更新中でも98円台をしっかりとキープしており99円越えを目指してはいますが100円を越すにはさらなる市場のエネルギーが必要です。上値はよく上がってもオプション・ストップの反動で100.50円ぐらいまでです。一方,下値は96円が引き続き底のメドであり急落で落ちても95.50円までと予想します。当面は市場エネルギーが足りないので96円と100円のレンジで推移すると思われます。よって,今週の上値は99.80円程度と予測し,下値は96.20円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.2910ドル-1.2420ドルで,実際は1.2753ドル-1.2456ドル(終値1.2714ドル)でしたので,下値はまずまずでしたが上値は予想外にユーロが伸びませんでした。先週はECBの利下げと言うイベントがありましたが,今週はそれに匹敵する大きなイベントがなく特段の持ち高調整の必要はありませんから小幅なレンジ相場に推移するでしょう。上値は1.27ドル台で先週失速したことを考慮に入れます。一方,下値は1.24ドル台で下げ渋った経緯を考慮しつつも相場の基調である下値更新の流れを重視します。よって,今週の上値は1.2780ドル程度と予測し,下値は1.2360ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.1750フラン-1.1450フランで,実際は1.1847フラン-1.1484フラン(終値1.1538フラン)でした。上値は予想より高めでしたが週足としては陰線に終わりました。下値は下限の1.1450フランまでは達しませんでしたが,1.15フラン前半で買えた場合は先週同様に200-250PIPS分ぐらいは取りたいところです。一方,上値は1.18フランをいったんブレイクしましたので目標となるのは2月20日の1.1884フランです。よって,今週の上値は1.1890フラン程度と予測し,下値は引き続き1.1450フラン程度と予測します。

今週の経済指標では,9日の2月スイス失業率と,12日のSNB政策金利発表(0,5%据え置き予想)に密かに注目しています。スイスも日本と同じく工業製品の輸出国家でありかつ最大の貿易相手国がユーロ圏であることから当然指標は良くないでしょう。それが果たしてサプライズにまでなるかどうか…。ドルスイスが上に放たれるとユーロドルの下値ブレイクも誘発されるかもしれません。

あと,10日に発表される1月英国鉱工業生産・製造業生産高も悪化の見込みなので,ポンドが週前半に持ち高調整および損切りで売られる可能性も考えておきましょう。

米雇用統計,予想以上の悪化

Unemployment in U.S. Surges to 8.1% as Payrolls Slide (Update2)

非農業部門雇用者数: -651K (予想:-650K,前回修正値:-598K)
失業率: 8.1% (予想:7.9%,前回:7.6%)

失業率は予想より悪くて8%を越えてしまいました。しかし,NFPの減少のほうはあまり予想とは変わらず,なんとかドル円は96円台半ばで止まり反転上昇しています。

減少の内訳としては,
サービス部門: 37万5000人 (前回:27万6000人)【さらに悪化】
<内リテール部門: 3万9500人 (前回:3万8500人)>
製造業: 16万8000人 (前回:25万7000人)【ちょっと持ち直し】
建設業: 10万4000人 (前回:11万8000人)【ほとんど変わらず】

サービス部門の雇用減少がさらに悪化しています。GMがつぶれたら今度は製造業のほうでしょうか。前のエントリに書いたリテール部門の雇用減少は他に比べたらましであることは確かです。

予想通り動かないのがこのところの経済指標の発表時の相場です。結局はそれほどのショックでもなかったとしかいえません。

損切りせずになんとかやり過ごせましたが,大切なのは指標前に損切りポイントを決めておくことです。決めずに突入するとどこで切ろうか迷います。あらかじめルールを決めておいてそれを守るのは,どこでポジションを取るかよりさらに大切なことです。

ウォール街を辞めて売り子さんに…なれない

Last-Ditch Jobs Fail Wall Street Seekers as Retail Hiring Tanks

ウォール街を辞めた(辞めさせられた)人の中には,時給9ドルの店員の募集に訪れる人もいるようです。でも,プライドが許さずに並んでいるうちに帰っちゃう人もいたり,そうでなくてもリテール業界自体で解雇が増えているのですから,新たに職に就ける可能性は以前にもまして厳しくなっています。

個人消費は2008年第3・4四半期でそれぞれ3.8%と4.3%も落ちたようですが,この60年間のうち四半期連続して消費が低下したのはわずか5度目だそうです。記事によると,この12月の状況ではリテール業界の1件の求人に5.2人が集まるという狭き門のようです。こういう特殊な状況では,「どうせ景気の悪い間だけ店員でも何でもつなぎで働ければいいや」という考えではきっと採用されないのでしょうね。

これまでは,どんなに不況でもリテール業界には求人があったはずなのに,今回の不況では,最後の頼みの綱の業界も失業者を受け入れられないという大変さです。日本でも派遣切りが注目されていますが,職を選ばなければここまでひどくはないはずです。

具体的な事例や数字も出ていますので,ぜひ記事の中身もお読みください。

※ 本当は「総合ブログ」に書くような内容のエントリですが,Blooombergつながりと英語の記事なので,こちらのブログの読者のほうがとっつきやすいと思って書いてみました。

60万台の新規失業保険申請数

U.S. Jobless Claims Exceed 600,000 for a Fifth Week (Update2)

新規失業保険申請件数:639K (予想:650K,前回:667K)

5週連続60万件越えとは,ニュースヘッドライン的には強烈なインパクトですので,ドル円に対しては少し円高に動いたかもしれません。何しろバフェットの会社であるバークシャー・ハサウェイ社も雇用をカットしていますから。しかし,アナリストの予想ももともと良くないので,それほどサプライズではありません。また,毎週の統計に右往左往してはいけません。

明日の雇用統計では失業率の大方の予想は7.9%ですが,大台を超えると心理的なインパクトは大きいです。もし失業率が8%を越えたらサプライズというかちょっとショックのドル安が起きる可能性があります。99円台半ばが今週のドル円の限界でしょうが,99円台でブレイクしたと思って買った人は,96円を割ったら損切りしたほうがよいでしょう。

ECB利下げ・BOE利下げ&CP買取り

Trichet Indicates ECB May Cut Rates Further in Next Months

【ECB】:2.0%→1.5%
やっと1.5%まで利下げしましたが,本来の期待は100BPの利下げでしょうね。それを50BPの利下げにして更なる期待を匂わすとは姑息な手段です。まだまだOISのほうが50BP以上低いです。市場の期待に乗りすぎるのも良くないですが,これだけ後追い感が強まると実はECBはなにもできないのだいう判断をされますね。トリシェ総裁に責任があると言うよりもECBとユーロ諸国の構造上の問題だからどうしようもないのですが…

Bank of England Cuts Rates, Starts Asset Purchases (Update4)
【BOE】:1.0%→0.5%
こちらも0.5%まで利下げしましたが,実はこちらのほうがもっと深刻です。英国政府はGDPの3割程度の財政赤字を4000億ポンドほど抱えているので赤字国債の発行ができないからです。CP買い切りなどの手段で,BOEを経由しての"質的"緩和を行って損失分だけ政府が引き受けると言う方法で,バランスシートの拡大を防いでいます。イギリスの大手銀行3行の金融資産は合計でGDPの3倍あります。BOEががんばっても無駄かもしれません。キング総裁の元気のないのはそういうことでしょう。

というわけで,ポンドもユーロもすねに傷がありまくりです。ユーロドルの下落も週初の予想通りになっていくのじゃないでしょうか。ドルが欧州通貨に対して強気なのは,

■ 基軸通貨のドルは通貨を発行することが比較的自由なこと
■ その信任の元で米国債を購入する需要が続いていること
■ ユーロのように金融政策と経済政策が分かたれていないこと

だからです。

そういえば今週の下院の議会証言の際に,ガイトナー財務長官に「どこから公的資金やCPの購入資金は出てくるのか」と直球の質問をした議員がいましたが,ガイトナー長官は「中国です」とも「日本です」とも言えずに口を濁していました。いまさら訊いてもしょうがないことを訊く議員,目立ちたいだけの議員は日米問わずどこにもいますね。(昼間の国会中継も相当ひどい人がいました。)

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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