EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

夏期休暇のため更新遅れます



昨日はシステムトレードのバックテストの整理をしており,本ブログの更新ができませんでした。

7月の小売売上高がマイナス(前月比-0.1%)になったようですが,戻し減税の効果が終わった時期でしょうから当然といえば当然です。

また,金融機関が引き続き損失予測をしていることに加え,お盆特有の一時的な円高・フラン高になったようですが,押し目でクロス円を買えた人は短期的にはとてもラッキーでした。本格的なユーロ安・ポンド安が始める前に,こまめに利益確定することを忘れずにいてください。

ところで,本日8月14日(木)から来週の8月20日(水)あたりまで,夏期休暇のためこのブログの更新が遅れますのでご了承ください。なお,週末の「ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望」はなんとか書く予定です。(たぶん,休日モード?!)

では,(既に休暇の人もいると思いますが)良い休暇を…

ゴールドマン・サックスの商品相場の見通し

Soybeans, Corn, Oil May Lead Commodity Rebound, Goldman Says

ゴールドマン・サックスは商品相場(原油も含む)の見通しをいまだに年末には上昇すると強気です。(一方,リーマン・ブラザーズはさすがに原油のピークは過ぎたと言っていますが…)

本当にまた上昇するかもしれませんが,強気発言をするアナリストが特定の人物に偏っているとしたらどうでしょうか。本当にそうなると予想しているわけではなくて,社内での立場やポジショントークの可能性も強くなってくると思われます。実は,ゴールドマン・サックスは関連会社のGSアセット・マネージメントで,商品ETFを立ち上げているのです。Allison Nathan や Jeffrey Currie が,もしこのETFと関連の深い部門にいたとしたら…

例によってDoblogはJavaScriptが動かせないので,下記のリンクを見てください。(同じリンクは,トップエントリのチャート類リンクにも追加しておきます。)

Goldman Sachs の商品ETF 日中/5日/3か月/6か月/1年チャート

この商品ETFは,6月のピークの92ドルあたりから既に20ドルは下落しています。原油が150ドルだ200ドルだと言っていた5月初めあたりのレベルまで戻ってしまいました。いくらパッシブ運用でも,どこかで持ち直さないと顧客にクレームをつけられるのは確実です。これからも盛んに商品および原油を買い煽るのではないかと予想します。

ちなみに,

ユーロドル:1.49ドル割れ
ドルスイス:1.09フラン越え

も時間の問題のような気がします。この流れを止めずに商品だけの高騰を願うのは勝手な願望でしょうね。自分の目でしっかりチャートを見て,投資判断をするのがベストであることは言うまでも無いでしょう。

財務長官の代わりがいない



ポールソン米財務長官、来年1月以降に財務省にとどまる意向はないと表明


これって米新大統領にとって相当まずいね。かたや経済オンチで,かたや戦時の英雄でしょ。ポールソン並にすごい奴を財務長官に任命しないと,昨年から今年までの迅速な政策対応は来年以降はできなくなるでしょう。

まあ,辞めてもいいけど代わりを連れてきてね。

ノルウェーの石油サービス会社のオプション

このエントリで言及したノルウェーの石油サービス会社の10月18日のプットオプション
STATOILHYDRO ASA SPONSORED ADR OCT 18, 2008 $ 35.000 PUT(STOVG: OPRA)

Trade date: 05/19/2008
Settlement date: 05/20/2008
Security: STOVG
Quantity: XX
Price: $1.45

が現在どっぷりITMで,Price: $5.90になったので,そろそろ手仕舞うことに…たくさん買っておけばよかったのですが,もともとOTMのごみでしたので,そんな勇気は出ませんでした。(笑)

今週の英経済指標のスケジュール

今週は英経済指標の発表が特別に多いのでアップします。ほとんどの発表は日本時間の17:30です。久しぶりにポンド円なども5,6円を越える下落などがあるかもしれませんので,要注意です。(なお,ユーロ関係の指標も木曜日に集中しています。)

11日:17:30
GBP Producer Price Index Output n.s.a. (YoY) (JUL)
GBP Producer Price Index Output Core s.a. (MoM) (JUL)
GBP Producer Price Index Output Core n.s.a. (YoY) (JUL)
GBP Visible Trade Balance (Pound) (JUN)
GBP Trade Balance Non EU (Pound) (JUN)
GBP Total Trade Balance (Pound) (JUN)

12日:17:30
GBP Consumer Price Index (MoM) (JUL)
GBP Consumer Price Index (YoY) (JUL)
GBP Core Consumer Price Index (YoY) (JUL)
GBP Retail Price Index (JUL)
GBP Retail Price Index (MoM) (JUL)
GBP Retail Price Index (YoY) (JUL)
GBP Retail Price Index Ex Mort Int. Payments (YoY) (JUL)
GBP DCLG UK House Prices (YoY) (JUN)

13日:17:30
GBP Jobless Claims Change (JUL)
GBP Claimant Count Rate (JUL)
GBP ILO Unemployment Rate (3M) (JUN)
GBP Average Earnings inc Bonus (3MoY) (JUN)
GBP Average Earnings ex Bonus (3MoY) (JUN)
GBP Manufacturing Unit Wage Cost (3MoY) (JUN)
13日:18:00
EUR Euro-Zone Industrial Production s.a. (MoM) (JUN)
EUR Euro-Zone Industrial Production w.d.a. (YoY) (JUN)

14日:15:00
EUR German Consumer Price Index (MoM) (JUL F)
EUR German Consumer Price Index (YoY) (JUL F)
EUR German Consumer Price Index - EU Harmonised (MoM) (JUL F)
EUR German Consumer Price Index - EU Harmonised (YoY) (JUL F)
EUR German Gross Domestic Product w.d.a. (YoY) (2Q P)
EUR German Gross Domestic Product n.s.a. (YoY) (2Q P)
EUR German Gross Domestic Product s.a. (QoQ) (2Q P)
14日:15:30
EUR Bank of France Business Sentiment (JUL)
14日:15:45
EUR French Wages (QoQ) (2Q P)
EUR French Non-Farm Payrolls (QoQ) (2Q)
EUR French Gross Domestic Product (YoY) (2Q P)
EUR French Gross Domestic Product (QoQ) (2Q P)
14日:18:00
EUR Euro-Zone Gross Domestic Product s.a. (YoY) (2Q A)
EUR Euro-Zone Gross Domestic Product s.a. (QoQ) (2Q A)
EUR Euro-Zone Consumer Price Index (MoM) (JUL)
EUR Euro-Zone Consumer Price Index (YoY) (JUL)
EUR Euro-Zone Consumer Price Index - Core (YoY) (JUL)

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望

原油を含む商品市場が下落して,米国の金融政策も又裂きにならず,米国経済とドルにとってはほっと一息の一週間。FOMC前に急に動き出したドルは,2日後のECBのトリシェの弱気発言でさらに一気に全面高になりました。ユーロが弱気相場に入りそうだという気はしていましたが,これほどまでのドルの全面高まで波及するとはこれが第一の予想外でした。そして,個人的にはMBIAがGSEの救済とともに値を戻して来ましたので,これが第二の予想外でした。



ドル円は,事前予想では108円台の半ばで上値が重いはずだったのですが,見事にはずしてくれました。2008年6月17日(火)付けザイFXの記事では,ここ一年で113円までと見ていたのですが,こんなに早く110円に到達するとは…

昨年来の下落から108.99円と109.99円の赤の水平線をずっと引いていたのですがどちらも上抜けしてきました。109円は過去の強いレジスタンスライン・サポートラインであり,110円は心理的な大台ともいえるレートです。また,3週連続上値を切り上げていますが上昇が急だったので,今週の上値は111.50円までで失速し,下値は108.50円程度で止まると予測します。



ユーロドルは,週足の始値と終値でも550PIPS以上の下落,週足の高値と安値では600PIPS以上の下落となりました。また,8月8日の1.53ドル台から1.50ドル台までの一日の下落幅も8年ぶりの下落でした。もちろん,原油価格の下落も大きく影響したのですが,ECBの欧州経済の先行きへの弱気な見方が決定的な要因となりました。

2008年6月19日(火)付けザイFXの記事では,控えめに今後一年が下値が1.51ドルと書いたのですが,ここまで下落すると,正直サポートラインは1.47ドルから1.48ドルの間まで無いでしょう。落ちるところまで落ちないと相場は達成感を感じないのです。また,戻りも1.50ドル台で相当売られましたので,今週の上値は1.5150ドル程度と予測し,下値は二段のサポートとして1.4810ドルあたりのサポートと1.4710ドルあたりの次のサポートを見ています。



ドルスイスも,事前の予測は上値が1.0580フラン程度だったのですが,しっかり1.08フランに乗せてきました。月曜日の1.0433フランの安値から実にほぼ400PIPSの値幅で続伸しました。スイスフランについては,金価格が1オンスあたり100ドル以上下落しているのも影響していると思われます。

このあとのレジスタンスラインは,今年の2月の中旬から下旬のレベルと見ており,サポートラインは直近のもみ合いで止まるだろうと予測します。今週の上値は1.1030フラン程度で,下値は1.0630フラン程度と予測します。ただし,1.11フランを明確に上抜けていくとさらなるドルスイスの上昇が期待できます。

このように6ヶ月以上ぶりに一方的にトレンドができてしまったときは,以前の市場参加者のポジションがどうなっているかが不明なので,レートがどこまで行くという明確な基準を決めるのはとても難しいですね。トレンドの動きについていくしかありません。なお,トレンドができて後に,もみ合いが始まったときは半分利食いするというのも現実的な安全策でしょう。

10年前の永島理事の予測

FXの口座数が1年で約2倍に

というFX口座倍増のニュースも流れる折,外為法が改正されたのがちょうど10年前の1998年4月でした。

FXに投資するものとして,外為法改正前夜に日銀当局が個人投資家の動向にどういう見識を持っていたのかは興味の尽きないところです。さっそく10年ぶりに公表された日銀金融政策決定会合議事録に当たってみました。

政策委員会・金融政策決定会合議事録
開催日:1998年3月13日
原文:http://www.boj.or.jp/type/release/teiki/gijiroku/gjrk980313a.pdf
中川委員(質問者)
日米の長期金利差に関して、4.335%という直近の水準については、どのように評価しているのか。日米の投資家、内外の投資家の行動に影響を及ぼすのは、金利差だけでなく、為替の動きなどいろいろあるので、評価が難しいのはよく分かるが、4月以降、外為法改正により為替管理が原則白由になる。一般的には為替管理の白由化そのものによって、為替や、内外金利差に影響が及ぶようなことは余り意識しなくても良いのではないかと思うが、実際現在のような金利差があると、為替も動向によっては影響を受けることは否定できないだろう。その辺の投資家の行動については、どのように考えればいいのか。
後藤委員(質問者)
中川委員の今の指摘に関連するが、今回の外為法改正以前に為替管理は原則白由化されており、為替リスクもあるので、今年の4月から資金の流れが急に変わることはないと思う。ただ、内外金利差が現在のように開いている状況の中で、今圓の外為取引の完全白由化的な措置に伴い、取引コストが大幅に低下してくることの影響は考えないといけないと思う。為替リスクに対する考え方も、為替取引が自由になると少し変わってくるのでばないかと考えると、内外の金利裁定が若干強まり、資金の流れに常識的に言われているよりも影響が出てくるのではないかという気もする。4月のことを視野に入れて考えると、その辺りはどうなるのか。

それに対する永島旭理事の回答です。

永島理事:
非常に難しい質問であり、4月以降ふたを開けてみないと分からない面もあるが、投資家等から聞いている話と、私の個人的な見方を交えて答えると、まず、今の金利差というのは相当大きいので、普通であれぱ今度の外為法改正がある、ないにかかわらず、相当の規模で対外投資が行われる筋合いにある。
→円キャリートレードが進むはずという当初の予測が外れて…

ところが、昨年の後半位からむしろ全体としては回収が増えている。回収が増えている背景としては、銀行が為替の動きには関係なく、外貨資産を減らしていくこととの見合いで、外貨債務を返済していることのほか、生保も体力が段々落ちてきているので、中小を中心に利が乗っているうちに外貨資産を売ってしまおうということで、大量に処分していることが指摘できよう。この傾向は現在も続いており、海外では俗にrepatriationと言っているが、益を出して日本に引き揚げてしまうという動きから、むしろ回収超になっているという姿である。
→3月に訊いてはこういう答えになるのかもしれませんね。あと,前年から始まったアジア通貨危機の影響を受けていて,外貨資産はしばらくこりごりという傾向もあったのではないでしょうか。この後,いよいよロシア財政危機に続きますから,8月以降にどういう話し合いがもたれたのか次の開示に非常に興味があります。

この間、個人の外債投資はどうかというと、一時相当増加したが、円高になった局面で、大やけどをしたので、その後遺症がまだ残っており、現在のところどんどん増えるような状況ではない。従って、外為法改正によって何が変わるかというと、こういった直接の外債買いではないだろう。新しくいろいろなものを組み合わせてリスクをヘッジしたような新商品が売り出されてくれば、そうした商品に個人や機関投資家が食いついていくかも知れないが、それがどの程度になるのかというところの見通しは、今一つはっきりしない。
→いつの時代も円高でやけどを負った人がいるようです。当時は,証拠金取引に個人が参入するとはまったく思われていなかったようです。たぶん,為替はリスクヘッジするもので差益を取りにいくものとは思われていなかったのでしょう。隔世の感があります。

ただ、後藤委貝が指摘されたように、そういう商品に慣れてくると、投資家の裾野も広がると思われる。特に今のような低金利が続くと、そういう商品の購入は増えていくのではないかという感じがする。従って、目立って急に増えるということはないにせよ、じりじりと日本から資金が流出していくということは十分予想される。しかし、4月になったら、ドラスティックな形で日本からの資金流出が起きて、これが大変な円安要因になるとは恩っていない。
→概ね当たっているのではないでしょうか。

将来を細かに予想することはだれにもできませんので,さらに10年後,どんな投資環境になっているかは及びもつきません。が,大まかな方向性を予想することぐらいはできますし,そういう想像力はいつの時代にも大切だと思います。

「海の色は変わらなかった」が日本は水没するかも…

ちょっと前は,flight to qualityが円やフランであったのですが,いまはそうではないです。相場は将来を先読みしますので,これから景気がより悪くなりそうな欧州や日本の経済のほうをより悲観しています。今はまだ日本株が底だと確信できるレベルではないでしょう?

一方,米国経済について言えば,崖も下のほうまで降り切ると恐怖心がなくなるのです。

【ユーロドル】: この勢いでは来週あたりに1.49ドル台をつけるように市場は動きそう
【ドルスイス】: 同じく1.09フラン台まではお約束で,1.10フランを越えるかどうかが焦点
【ドル円】: オプションで110円を阻止したがっている人がいますが,今晩には110円越えの予感

なお,FXでスワップのみを稼ぎたいなら弱い通貨同士を組み合わせるのが吉
欧州通貨のクロス円ペアはドルストレートペアよりIVが低いと思いますので,一時的な円高で引っかかる程度の指値をして気長に待ちましょう。

(*)表題の「海の色は変わらなかった」は,野村證券元会長・故田淵節也氏が,1989年のバブルがはじける直前に『海の色が変わった』と発言したことを回顧して,昨年11月30日の日経新聞の「私の履歴書」で『その時感じたのと同じような胸騒ぎを覚える』と言及しておられたことに掛けています。

しぶしぶ経済の弱さを認めたトリシェ総裁



Trichet Sees `Particularly Weak' Economic Growth (Update2)

政策金利は現状を維持したものの,"Overall, downside risks prevail.'' と言ったり,"moderate, ongoing growth"という表現が削られたり,とうとうトリシェ総裁も域内経済の弱さを認め始めました。

ユーロ圏にとって問題なのは,伝統的に労働組合が強いためか,物価高で賃金上昇圧力が高まり過ぎることです。結果的になかなか金利を下げられなくなり,オーバーキルによる経済不況が急激に起こりやすいです。デフレを経験している日本とは不況の構造が違うようです。

どちらにせよ,世界経済のデカップリング論はやや時間差がありましたが完全に否定されました。サブプライム問題や信用不安で世界中を混乱に陥れておいて,米国経済だけが先に勝手に回復するとしたら至極迷惑な話なんですが,米国経済とその消費構造は誰にも無視できないものなのです。

ゴールドマン・サックスは嵌め屋か実は涙目か

これだけ(146ドル→118ドル)原油が下がるとですね。GSの年末原油予測150ドルから200ドルを少し晒し上げてみたくなってくる。

今後2年で150ドルから200ドルの間とぶち上げる:
Goldman's Murti Says Oil `Likely' to Reach $150-$200 (Update5)


今年の夏にも150ドルになると加速予測:
Oil May Reach $150 This Summer, Goldman's Currie Says (Update1)


2009年が140ドル,2010年が150ドルとやや長期スパンに軌道修正:
Goldman's Murti Raises Oil Price Forecasts on Supply (Update1)


今年末が149ドルと依然高値を主張:
Goldman Retains $149 Oil-Price Target on Inventories (Update1)


■ 市場参加者を嵌めて,高値で売り抜けるのが目標だった。
■ 自分たちの予測が正しいと信じて,自分のところのファンドでも損失を出しまくっている。

どっちだろう?

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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