EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

リーマン・ブラザーズの危機の変遷



Lehman Fault-Finding Points to Last Man Fuld as Shares Languish

創業者の3兄弟の一人であったエマニュエル・リーマンの言葉やリーマン・ブラザーズの経営危機の変遷とともに,投資銀行が商業銀行に比べて

■ 近年,リスク指向でトレーディングを中心に利益を上げてきたこと
■ その一方で,顧客の預金と言う現金の支えがなく金融危機にはめっぽう弱いこと

を記述しています。その長い長い記事の中では,他にもどのように失敗に踏み込んで行ったかや警告を発していた社内の幾人かの声が取り上げられなかったことなども記述しています。もう一度,地に足の着いた経営になるようにリーマンおよび投資銀行業界は猛省を促されることでしょう。現CEOであるリチャード・フルドおよびヘッジャーとして頭角を現してきたCOOハーバート(バート)H. マクデイド3世のリーマン再建への道はこれからも長く続きそうです。

一方で,こういう総括が記事に出る時点である程度パニックは終わったかなとも思わされます。本当のところはどうなんでしょう???

2008年6月YTDヘッジファンド成績



6月までのヘッジファンドの成績の推移を確認する時期になりました。

6月は3月以来のパフォーマンスの悪さでした。まず相場急落の影響をもろに受けてロングオンリー戦略ファンドが最悪でした。以下,悪い順に金融不安再燃のファイナンスセクター,陰りの見えたテクノロジーセクターおよびエマージング市場と続きました。それなりにヘッジをしたロング&ショート戦略ファンドと大きな案件のない企業買収ファンドはイーブンに近いマイナスです。一方,悪いなりにトップを維持したのはエネルギーセクターで,以下僅差でヘルスケアセクター,オプション戦略,モーゲージ組成ファンドまでがプラスです。

1.エネルギーセクターファンド 1.69% (反転の兆しがあるが,以前の貯金でプラス)
2.ヘルスケアセクターファンド 1.27% (手堅いディフェンシブ性を発揮)
3.オプション戦略ファンド 1.26% (リスクを最小限に抑える戦略は今年向き)
4.モーゲージ組成ファンド 1.18% (住宅市場は何とか持ち直すのかどうか)
5.企業買収ファンド −0.93% (案件が少なく儲けにつながらない) 
6.ロング&ショート戦略ファンド −1.90% (ヘッジをしてもプラスに転じず)
7.エマージング市場ファンド −3.01% (息切れどころかインド市場の下落の影響大)
8.テクノロジーセクターファンド −3.66% (期待はずれの決算の傾向が反映)
9.ファイナンスセクターファンド −4.94% (軒並み暴落の影響)
10.ロングオンリー戦略ファンド−7.11% (下落相場に抵抗できず)

なお,上の10種類には出てきませんが,

ショートバイアスファンド:7.78%
マーケットタイマーファンド:4.61%
通貨を含む商品先物ファンド:3.26%

がYTDで好調を維持していますので,長期ではなく短期にポジションを持ち,下落にも売りから入っているファンドが成果を上げているようです。毎月,日替わりで相場のクライメイト(天候)が変わっていますから,買いから入る場合はディフェンシブに行くかオプションに逃げるしか当面の解決策はないかもしれません。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【休日モード】

あすの休みの準備で忙しいので,本日は休日(手抜き)モードです。

先週は,FNM・FRE騒動およびメリルリンチ等の金融セクターの決算で株式市場は大きく下げた週でしたが,為替的には行って来いで元の基準に戻ってしまった週でした。オイルも8月物の期限が来たのでそろそろ売られ始めたというところでしょうか。



ドル円ですが,水曜日に103円の後半まで落ちましたが,その後ゾンビのように復活し,週足終値は106.93円で終了しました。週初めの下値予測105円を割ったときには一瞬どうなるかと思いましたが,1円の台替わりでちゃんとサポートが入っていますから,104円を割ってもあまり心配しませんでした。下ひげが長かったのですが週足が陽線で終わり,次は上を目指すのかもしれませんが,先々週に108円を越えられなかった事実は大きいです。また,メリルとCitiの決算が終わったので,それほど下値の不安もないと思います。よって,今週の下値は105.50円と先週の下値予想より引き上げます。また,先々週の107円台後半からの売り手が強烈なので,上値は108円直下で止まると予測します。(これは先々週の予測と同じです。手抜きかも…)



ユーロドルは,1.60ドルを越えたのですが,その後,原油が反転したことが大きいですね。バーナンキ議長の議会証言で景気減速発言が将来の需要減の思惑を呼び,反落するとは何が幸いするかわかりません。今週,あまり目立って報道されなかったものにMartinsa-Fadesaというスペイン史上最大の不動産開発業者(住宅・ホテル・ショッピングモール・ホテルの帝国)がEUR51億の借金を借り替えられずに潰れてしまったニュースがあります。借金を原資にして不動産バブルの拡大路線を突っ走った企業の結末でした。

スペイン・アイルランド・デンマークは不況の瀬戸際にあります。ECBの現在の姿勢がオーバーキルになる心配に加えて,原油が下がればユーロを押し上げている一方の要素がなくなりますので,思わぬ展開には注意しましょう。今週の下値は1.56ドル程度で止まると予測します。また,上値は1.60ドルで再び蓋がされ近づくにつれて戻り売りに見舞われるでしょう。



ドルスイスは,再びパリティかという瞬間もありましたが,根気よく3日連続戻して,堂々の1.0220フラン回復です。ドルスイスはユーロドルに連動する部分もありますが,先週初めに書いたように1.01フランや1.02フランの壁は頼りにならないことも分かったでしょう!?今週の下値は1.01フランと予測し,一方,上値は1.04フランを越えられないと予測します。(これは先々週の予測と同じです。だって先週が特別だったのですから。これも手抜きかも…)

今週はもうディーラーたちは夏休みですかね。あまり動かないと見て,逆張りかスキャルピングで細かく取っていくのが良いかもです。おそらく上にも下にも一方的にベットできない週でしょう。

Citiの決算は予想より良い損失額

U.S. Stock-Index Futures Rise After Citigroup Beats Estimates

Citi Posts Smaller-Than-Estimated Loss on Writedown (Update2)

損失予想が36.7億ドルで,実際には25億ドルだったから株価が上がるというのも低位レベルの議論ですが,株や為替は決算発表や経済指標の事前予想との違いで反応し,絶対値に対する反応でないことに注意してください。

JPM,Wells Fargo,Citiと予想より良い決算が続きました。あとは,(日本時間の22時ごろからが見ものですが)原油が4日続落となれば,今週はドルにとって「終わりよければ全てよし」の週であったといえます。

皆さんがドル円の押し目を拾われたのであれば,よほどのことがない限り107円半ばで失速すると思われますので,いったん利益確定して週末のポジションを持たないようにするのもお勧めです。

原油価格3日続落の図

図は見事な原油価格の3段落ち(3日続落)のチャートです。優に15円はある下げですので,ドル円で言えば,120円から105円まで下がったような感じです。ただし,原油がここまで急激に下がるのはあまり見かけたことがありません。



この図から読み取れることは,

■ GMT13:00(日本時間22:00)ごろ決まって売り出される。売りは最低でも2,3時間続く。
→米国のファンドが朝一に売っているか,欧州のファンドが引けに売っているか。

■ ボリュームがあるのはGMT07:00からGMT17:00までである。
→つまりロンドン市場いっぱいで大きな売買がなされている。米国市場の午後にはボリュームはない。つまり,米国の市場参加者は朝の売買につき合わされている公算が高い。となると欧州が売って米国が買う構図なのかもしれない。

■ 2,3時間前から上げに誘うような動きが見られる。 
→一人でも多く落ちるナイフをつかませたいらしい。

■ 3日続落の意味
→相当なロングがたまっているが,一度に売ると急激に価格が下がるので徐々に売っているだけに過ぎない。ババ抜きゲームは始まったばかりである。

SEC空売り規制19銘柄

総合ブログにも書きましたが,こちらのブログでは詳しい読者が多いので銘柄のみ備忘録として書きます。

Fannie Mae(FNM)
Freddie Mac(FRE)
BNP Paribas Securities Corp.(BNPQF, BNPQY)
Bank of America Corp.(BAC)
Barclays PLC(BCS)
Citigroup Inc.(C)
Credit Suisse Group(CS)
Daiwa Securities Group, Inc.(DSECY)
Deutsche Bank Group(DB)
Allianz SE(AZ)
Goldman Sachs Group Inc.(GS)
Lehman Brothers Holdings Inc.(LEH)
Merrill Lynch & Co.(MER)
Morgan Stanley (MS)
Royal Bank ADS(RBS)
HSBC Holdings PLC(HBC, HSI)
JPMorganChase & Co.(JPM)
Mizuho Financial Inc.(MFG)
UBS AG (UBS)

有効なのは,12:01 a.m. Eastern time Monday, July 21からだって。それまでにはどんどん空売りされるの?それとMBIAやAmbacはアウトなのね。

さて面倒な空売り規制のかからない金融株のショートと同様の効果を持つ取引は?そうです。UltraShort Financials ProShares (SKF)のロングです。21日を境にこのETFがどうなるかを注目していきましょう。




図のSKFのチャートは15日に211ドルのピークをつけて16日に前日比9%以上下げています。

P&B議会証言



US Senator Christopher J. Dodd:Chairman
US Senator Richard Shelby:Ranking Member
【第一部】
Committee:
Title: The Semiannual Monetary Policy Report to the Congress
Date: 7/15/08
Time: 10:00 AM
Place: 325 Russell Senate Office Building
Panel 1
The Honorable Ben S. Bernanke , Chairman, Board of Governors of the Federal Reserve System

ニュース:
Bernanke Abandons Assessment of Lessening Growth Risk (Update3)

上院委員会へのリンク:
The Semiannual Monetary Policy Report to the Congress

【第二部】
Committee:
Title: Recent Developments in U.S. Financial Markets and Regulatory Responses to Them
Date: 7/15/08
Time: 11:30 AM
Place: 325 Russell Senate Office Building
Witness Testimony
Panel 1
Honorable Henry M. Paulson , Jr., Secretary of the Treasury
The Honorable Ben S. Bernanke , Chairman, Board of Governors of the Federal Reserve System
Honorable Christopher Cox , Chairman, Securities and Exchange Commission

上院委員会へのリンク:
Recent Developments in U.S. Financial Markets and Regulatory Responses to Them

※後ほど要約を読んでみますが,米国議会にもGSE救済に税金を使うことに過度に敏感な議員が多いですね。どこかの国の民○党,社○党みたい。本当につぶしたらどうなるか分かって言っているのかね。TVで見る限りでは,ポールソンの証言&質疑応答のほうが何倍も大変…

原油下落の魚拓取り



140ドル分の10ドルって,ドル円で言えば10円近くの短期下げですからねえ。



きれいなVIXのパラボリック反転です。

FNM,FREの危機観測によるいよいよドルの終わりだという論調は,原油価格によって相当オフセットがかかっていることを認識させられました。要するに両方見ていないといけませんよ。

金融株のプットを買うようなETF



引き続き金融関連株の下落が続いていますが,米国市場には面白いETFが多いです。普通のETFはインデックス運用が多く,関連するセクターの株価が上がればETFもあがります。

ところが図のUltraShort Financials ProShares (SKF)は,金融セクター株をショートしてできているETFなので,年初来パフォーマンスは57.25%と抜群です。いかに今年の金融セクターのパフォーマンスがよくないかが分かります。

このチャートもVIXと同じように逆張りで,ピークで特定の金融株を買うこともできなくはないですが,今の素直な流れについていく形では,ブレイクアウトに逆指値で対応していくのがよいと思います。金融セクターが現在の窮状から脱するのは結構時間がかかると思われるからです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望

金曜日のロンドン時間までは何も起きない凪の1週間だと思ったのですが,原油価格の上昇と共に,FRE,FNMのデフォルト観測などで米国経済に対する先行き不安が高まり,ユーロ高・ドル安が進展しました。(対照的にミシガン大学消費者信頼感指数は普通だったですね。)



ドル円は,そんな中でも思ったより円高にならない状況です。日足的にも金曜日でも65日移動平均の105.62円付近をしっかり守りました。また,高値も107.74円付近でしたから…
>今週の下値は105.50円と先週の下値予想より引き上げます。また,先々週の107円台後半からの売り手が強烈なので,上値は108円直下で止まると予測します。

の先週の予測は,よく当たっているほうでしょう。
今週の上値は,先週の勢いのなさからさらに引き下げて107.50円程度
と予測します。また,下値は65日移動平均をいったん割りながら,一目均衡の雲のなかでとどまる105円程度と予測します。ただし,再来週は105.50円を割ったら上昇した雲を突き抜けてアウトかな。



ユーロドルは,原油価格が良く効いて金曜日一日で150PIPS程度上昇しました。それでも,1.59ドル台前半の高値でなんとか止まりました。また,安値は月曜日の1.5610ドル付近でした。
>今週の下値は1.5480ドル程度で止まるような気がします。また,上値は1.59ドル程度と予測しており,近づくにつれて戻り売りに見舞われるでしょう。

の先週の予測は,下値予測はダメダメでしたね。また上値も1.59ドルに向かうまでの戻り売りを相当量こなしたことが伺われます。今週の焦点は,やはり再び1.60ドルを越えるかどうかですので,週前半に越えられれば更なる上昇を,そうでなければ失望売りからの反落を期待できますが,6:4で今週の上値は1.60ドルを超えないと思います。「越えたらロングでも戻ったら損切り(&ドテン)」が守られれば勝負しても良いでしょう。もし,逆張りをする人は「直下でショートでも越えたら損切り」の方針でないといけません。一方,下値は1.5650ドルあたりで止まるでしょう。それ以下になるような材料が今週はないと思っています。



ドルスイスは,先週はユーロドルの裏返しの動きでした。水曜日の高値1.0351フランと金曜日の安値1.0135フランの変動はやはり1週間の動きとしては少ないほうでしょう。
>今週の下値は1.01フランと予測し,一方,上値は1.04フランを越えられないと予測します。

の先週の予測も,おおむね範囲内と考えられます。ドルスイスの1.01フランは,ユーロドルの1.60ドルのような壁です。しかし,ユーロドルの上抜けよりはドルスイスの下抜けのほうが破られたことのあるすでに経験している壁なので市場の関心が向かっていません。こういう壁は破られることもあれば戻ってくる可能性も高いのです。今週の下値は,ユーロドルが1.60ドルを明確に越えた場合に1.0050フラン,ユーロドルが1.60ドルに届かなかった場合には1.01フランと予測します。一方,上値はちょっと弱すぎで1.03フラン付近を上限とします。

いずれにしても,今週の為替市場参加者の焦点はユーロドルの1.60ドル越えがどうなるかです。越えた場合は新しい世界が開けてくると思いますが,そうでなければまたレンジ相場に逆戻りでしょう。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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