EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

【緊急更新】ポンドドルは2.00ドル割れの可能性あり



ポンドドルが今,2.0100ドルを割りそうな雰囲気になってきました。(図参照)

昨日から今日にかけて少し上がったので安心していましたが,一目均衡の雲に跳ね返され,今度は17日の安値付近の2.0100ドルを試しに来ている状況です。2.0100ドルを割ったら勢いでサイコロジカルなサポートレベル2.00ドルを試しに来ると思われます。

既に週足では,ポンドルは上昇トレンドとして許されるバンド幅の下限を少し下回っている模様(今週はその下限は,2.0200ドル直下程度)で,そういうトレンドラインを外れると,あとはサポートレベルを下抜けするかどうかに焦点が移ります。

2.00ドルを割ったら,ポンドドルはいったん上昇トレンドの本格的な調整段階になったと考えたほうがよいでしょう。そうなると,ポンド円のレンジ相場にも下方シフトが入ると思います。いずれにしろ,2.00ドルで跳ね返されるかどうかはポンド系のロングポジションの将来に影響がありますので,該当する人は注意してください。

ECBの資金供給は史上最大

Money Market Rates Tumble; Central Banks Inject Funds (Update1)

本石町日記さんが,ここで説明してくれているとおり,確かに何日にもかけて出し入れする総額を計算しても意味がないのですが,348.6 billion euros ($501.5 billion)の一日供給と言うのは半端じゃないですね。

【ECBの供給】は
95 billion euros ($130 billion) on Aug. 5
2.435 billion euros ($3.5 billion) on Dec. 17
348.6 billion euros ($501.5 billion) on Dec. 18

ちなみに,【FEDとBOEの供給】は,
$20 billion on Dec. 17 by FED
10 billion pounds ($20.2 billion) on Dec. 18 by BOE

今年の資金供給の1,2位はECBがぶっちぎりで独占しています。が,UBS以外の欧州系銀行の債券損失は現在低めに見積もられているため,あまり深刻さは伝わってきていません。決算発表まで損失公表を伸ばそうというのはかえって身のためにならないと思いますが,2月以降が楽しみです。個人的には,久しく思いっきりユーロを売ってはいませんのでね。

【2月の欧州系金融機関の決算発表日】
Deutsche Bank: 2008/02/07 (4Q)
Credit Suisse: 2008/02/12 (4Q)
UBS: 2008/02/14 (4Q)
Barclays PLC: 2008/02/19 (4Q)
BNP Paribas: 2008/02/20 (4Q)
Lloyds TSB: 2008/02/22 (4Q)
Royal Bank of Scotland: 2008/02/28 (4Q)
HSBC: 2008/03/03 (4Q)

LIBOR-Overnight Index Swap の観察

今のところ,5カ国中央銀行資金供給協調もうまくいくか不安なマーケットの反応ですが,ブルームバーグに,ちゃんとオークションが機能するかどうかはこういう数値で確認してみては?と言う記事がありました。

Interest-Rate Contracts May Be Best Gauge of Fed Plan (Update2)

その名も Overnight Index Swapというものが記事に出てきます。私にとっては聞き慣れない言葉でしたので,日銀がレポートで詳しく説明してくれているここのPDFを読んでまずはお勉強です。

このレポートによると,OISとは一定期間の翌日物レート(複利運用)と,数週間から2年間程度までの固定金利を交換する金利スワップのことで,欧米市場では,翌日物レートを取引対象とするデリバティブが,OTCあるいは取引所において活発に取引されており,これらのデリバティブ取引は,操作目標そのもの、あるいは操作目標と密接に関連する翌日物レート(欧州:EONIA9,米国:FFレート10)の予想を直接の取引対象としているため,金融政策スタンスに対する市場の見方を観察するのに適していると書いてあります。

なんのことはない,さらによく読むといつも見ているCBOTの30日FF金利先物のことではないですか。難しい言葉使わないでよ。また,同様の欧州の翌日物のレートがEONIAスワップと呼ばれているようです。(用語はともかく,日銀のレポートは図解で丁寧に説明してくれています。)

ブルームバーグの前述の記事では,LIBOR-OISのスプレッドを見ればうまくオークションが機能しているかどうかわかるよと言っているのです。それはLIBORが高止まりしていればこのスプレッドが広がるからです。(私も前の日記で,直接LIBORの差と政策金利差の違いで間接的にこのことに言及しました。)

記事の中に言及されている数字で見てみると,

2006年〜2007年8月1日の平均: 6BP
2007年8月1日〜1週間前の平均: 50BP
2007年12月10日現在: 107BP
2007年12月17日現在: 80BP
2007年のピーク: 110BP (12月4日)


となって桁が違うスプレッドです。LIBOR-OISのスプレッドがせめて10-20BP台にでも下がらないと,銀行間の短期資金供給が正常になったとはとてもいえないのですね。注目していきましょう。

Ambac,MBIAの格付けはAAAを維持

ポジティブガンマさんがここで書いてくださっていますが,モノライン各社が格付け会社に呼ばれて,保証している債券のキャピタルチャージ額が適正かどうか査定を受けているようですが,いよいよその結果が出たようです。

Ambac, MBIA Shares Rise on Moody's Affirmation of AAA Ratings

キャピタルチャージのための資本増強などもなされたため,結果的にどちらも格付けがAAAに据え置かれました。インフレ圧力が強まる中で高値の株は売られていますが,Ambac,MBIAは一時的に格下げのニュースが流れて大幅に株価が下落した分の調整も含めて,その格付け決定を好感し今回の急反発にいたりました。

これからは不透明なものはすべて売られるというくらい市場の好き嫌いははっきりしてくるでしょうね。米国金融機関の損失処理と欧州金融機関の損失処理のスピード感が為替にも影響してくるのでしょう。

株でも為替でも,そのスピードの変化に気づいて売られ過ぎをマーケットの歪として見つけ出し,バフェット流にバイ・アンド・ホールドできれば良いのですが…

11月中旬より3MLIBOR急上昇



図は2007年のドルの3M LIBORですが,8月のクレジットクランチ爆発で大きく上昇しました。そして,9月のFOMCで利下げ期待が高まるとLIBORは下がり始め,実際に利下げされると下げ止まりました。また,10月のFOMCの決定時でも同じようなことが起きています。

ところが,11月中旬からLIBORはもう一度上昇しているんです。そして12月11日にFOMCで利下げしてもLIBORにほとんど変化がないという異常事態になっています。(25BPしか政策金利の差がないユーロとドルのLIBORの差を確認してください。)

欧州では今とにかくドル・ショート(不足の意味でセルサイドの意味ではない)が起きています。これでは,為替で短期売買を繰り返すヘッジファンドも大弱りではないかと思うのです。普通,ドルを借りてユーロを買ったファンドはポジションが良ければ持ち越すポジションもあるはずですが,12月にいざ借り替えようと思っても利息が高くなってしまっているのです。同時に,スポット市場もユーロドルが値下がりしてきて,えーい利食いしちゃえという動きが進んでいると思うのです。

つまり,
■ ドルのリパトリエーションによる実需のドル買い
■ ドルの借り換えコストの増大によるユーロ買いドル売りポジションの巻き戻し解消
■ 上記の動きに便乗した新たなユーロ売りドル買いの動き
■ LIBORの高止まり継続で,ますますドルがショートを起こすスパイラル
が複雑に絡み合ってドル高は起きています。

そこで,五カ国中央銀行が「もまえら,年越しの資金は中銀がレポで供給するから心配するなよ」と12日のTAFの登場(これでLIBORは5%を切る)となるのですが,いったんトレンドがユーロ売り・ドル買いになると,少なくとも年末はしばらく止まらないのが為替市場です。為替市場にとってカタリストはさまざまなところから来ますが,トリガーが去ってもしばらく行き過ぎた状態が続くのです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイス+ポンドの今週の展望



先週は,FOMCの大幅利下げ期待はずれで高金利通貨が売られたのに加え,5カ国中央銀行資金供給発表と週末の米経済指標の堅調さとインフレ期待が,欧州通貨売り&ドル全面高をもたらしました。(図は無しですが,先週末のドルインデックス値は77.43で10月中旬のレベルまで回復しています。)

ドル円は,火曜日以外は全部陽線,特に112円越えからは週初の予測がズバリ的中しました。大切なのは112円を越えるかどうかを予測したのではなく,越えたらこうなるよと述べたことです。レジスタンスラインを越えるかどうか,サポートラインを割るかどうかはいくらファンダで予測してもおそらくあたりません。為替の動きで一番確実なのは,レジスタンスラインを越えたらショーターが踏み上げられて買戻しに入るし,サポートラインを割ったら同じくロンガーが投売り状態になるということです。

今週も引き続き,TAFとかの入札発表やGSなどの金融機関の決算発表をカタリストとして,113円前半までの抵抗帯を完全に上抜けする動きが狙われると思います。しかし,11月7日に114.70円あたりから112.70円あたりまで猛烈にショートしてきた人たちはなかなか投げないので,113円後半のストップ付けの勢いで114円に早めに上昇しないと113円台でうろうろするのではないでしょうか。

一方下値は,12月11日に破られた112円のオプションレベルが今度はサポートラインとして強力に働くでしょう。その下は,110円後半から111円前半のブロードなサポートラインです。さらにその下は,110円の絶対サポートラインです。



ユーロドルは,先週の金曜日に11月13日のロングポジションは投げられて,1.45ドル台をキープすることに失敗しました。1.45ドルは相当強力なサポートラインでしたので,今度はレジスタンスラインとして働くでしょう。

一方,下値不安は継続しています。1.44ドル下で週末の小さなギャップがあるのですが,ユーロに不利なニュースが出れば,ここは軽く埋めていくと思います。1.43ドル前半のサポートが次の課題で,あっさり1.43ドルも割るようであればその下は1.41ドル半ばまでの広い支持帯があります。今週はまだ無理と思いますが,1.41ドル半ばのサポートが難しいようであればユーロドルの上昇トレンドは転換の模様です。



ドルスイスは,ここの予測通り,あれよあれよという間に上昇し,1.15フラン台でしっかりと週足の終値を迎えています。

ここの記事でも注目していますが,次の上値メドは1.1620フランを越えるかどうかです。もし越えてくるならば,今年の10月の中旬から続いてきたドルスイスのだらだら下降トレンドも一旦終了です。週足で,ほぼ十字線を挟んで2週続けて大陽線がついたのは,ドルスイスにとっていよいよ底値圏からの脱出の可能性を示唆するものです。

下値は,強力なサポートラインが1.13フランに付近にできています。なるべく1.13フラン近いところでロングできれば理想的な押し目買いといえるでしょう。



ポンドドルは,金曜日に米経済指標の強さに伴い,12月6日の安値2.0179ドルを下抜いてきました。ここより下は,9月23日の週までさかのぼりその週に2.0084ドルまで下落しています。「休むも相場」と言っていた週初の話のなかでの逆指値が現実味を帯びてきて,本当に2.01ドルを割る展開になるかもしれません。システムも2.0194ドルからブレイクアウトのショートポジションを取っています。

先週より少しはっきりしたことがあります。ドルが堅調で,ポンドドルが3週にわたって下値を更新してきたと言う事実は大切なので,下降トレンドへの転換の可能性をより強く見ています。

そのような下降トレンドへの転換の可能性の中で,ポンドドルは2.00ドルを割らないのを条件としますが,2.00ドルから2.04ドルまでの値の荒い展開になるでしょう。レートの変動を得意とするトレーダーにとっては願ってもない展開ではないでしょうか。



ポンド円は,ポンドが弱くなっても円がさらに弱いので,週足で先週はひげの長い陽線となりました。陰線,陽線,陰線,陽線と週変わりですから,今週は陰線の番でしょうか。(笑)それぐらい週の変動が激しいのです。ただし,ポンドドルが下降トレンドへ転換しそうな微妙な展開になっているのと対照的に,3週連続で下値が切り上がっています。

今週は,225円から231円までのスイング幅の変動を期待していますので,先週に引き続いて振動の中心(227.50円から228.50円あたり)でのスイングトレードでもいいですが,上昇基調にあるのでスイングの下限(225.85円あたり)で押し目買いするのもいいでしょう。

米11月消費者物価指数も上昇中

U.S. November Consumer Prices Rise More Than Forecast (Update2)

米11月消費者物価指数(前月比): +0.8% [予測値+0.6%,前月+0.3%]
米11月消費者物価指数(前月比/コア): +0.3% [予測値+0.2%,前月+0.2%]

※これはこれは…PPIに続いてCPIもこんなに上がるとは。

■ FEDにとってはきわめて良くない知らせです。流動性対策にだんだん利下げが使えなくなり、これに景気の下降が顕著になるとスタグフレーションで八方ふさがりになります。
■ 再利上げの可能性が出てくるので,株式市場にとっても悪い知らせです。
■ ドルにとっては一時的には悪くないです。ただし,景気がリセッションに入るまで限定の話です。
■ 救いは,原油価格が直近で少し下がったので,0.8%の前月比の上昇が次の月まで継続しない可能性もあるということです。

ユーロドル1.45ドル割れは撤退の準備を



いま,ユーロドルが1.45ドル台に落ちてきていますが,もし1.45ドルを下抜けしたらロングポジションはいったん撤退の準備が必要と思います。

【ユーロドル】再掲
下落については,FOMC等のイベントで1.45ドルを割るまでは,先週に引き続きショートポジションについては考えなくても良いでしょう。



ドルスイスもユーロドルの裏返しで,図のように1.14フラン半ばまで上昇しています。こちらも要注意です。

【ドルスイス】再掲
ユーロドルと裏返しの動きをするとは言え,ドルスイスは戻り売りの節を思い出せないでいます。1.16フラン台からずるずる下げてきた感じですので,1.13フラン後半からは上値の抵抗が無く上昇するかもしれません。

米11月小売売上高&生産者物価指数

U.S. November Retail Sales Rise More Than Forecast (Updated1)

米11月小売売上高(前月比): +1.2% [予測値+0.6%,前月+0.2%]
米11月小売売上高(前月比/除自動車): +1.8% [予測値+0.6%,前月+0.2%]

※とりあえず,リセッションではないらしい。

U.S. November Producer Prices Rise 3.2%; Core Up 0.4% (Update2)

米11月生産者物価指数(前月比): +3.2% [予測値+1.5%,前月+0.1%]
米11月生産者物価指数(前月比/コア): +0.4% [予測値+0.2%,前月+0.0%]

※うん,FEDとしては50BP利下げしなくて良かったインフレリスクのある結果でした。

なお,米新規失業保険申請件数: 33.3万件 [予測値33.5万件]で,これはサプライズはありませんでした。

一言で言えば,ドルにとっては追い風です。(^_^;)

欧米主要5中央銀行の流動性対策

年末年始に各国の短期金融市場にそろって大量の資金を供給する緊急声明がありました。

とりあえずリンクだけ張って朝起きてからゆっくり読みます。
日銀の方も遅くなってからの緊急記者会見お疲れ様でした。

http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20071212a.htm

ざっと見ると入札が年末年始に4回か…誰も利用しないディスカウントウィンドウよりは効果がありそうです。さて,この入札による資金供給は,応札する当該金融機関は非公開なのでしょうか。もしそうなら,

1.本当は協調して資金供給する必要はないが,問題あり金融機関を特定させないために表向き5カ国協調する場合
2.どの国の金融機関も痛手をこうむっていて,本当に5カ国協調する必要がある場合

どっちなんだろうな。いずれにしても入札の日付は重要です。何が公表されるかわかりませんので,ここに金融機関の決算日と共に追加して挙げておきます。

【追記】為替的な味付けのコメントもしておきます。

「米国だけに問題があるならFEDだけでやればいいんじゃないか,でも今回の協調はそうじゃないことを意味するよね。」と受け取られるのはほぼ確実だと思います。つまり,欧州通貨とドルの強弱関係については,一方的にドル安になる流れはいったん終わったということです。ユーロドル,ポンドドルなどはしばらく揉むか,あるいは米国だけ先に膿を出したと見られると今度はドルの反転があるのじゃないかなあと考えています。

あと,スイスフランは完全に被告の立場になってしまいました。フランキャリー巻き戻しは円キャリー巻き戻しのようには起きないと考えます。「質への退避」が再び起きるとすると,もはやラスト・リゾートは円だけだということです。

ですから,過度なレート変動を嫌うトレードをしたければ,クロス円およびドル円のトレードを避ければOKではないかと思います。もちろん,レート変動が収益の源泉という人もいますから,その人のトレードスタイルに従ってください。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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