EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ポンドドル,行って来いの2日間



昨日,対ドルで下落したユーロとポンドでしたが,特にポンドはきれいに昨日下がった分を回復した行って来い相場でした。

引き続き,大勢ではドル安が続いており,ちょくちょく出る欧州方面の悪材料で一時的にポンドドルやユーロドルは押し目が形成されています。中途半端で買わず,ATR幅より下とかトレンドラインの下限で指値をしておき,指値が通るのを待つくらいでよいでしょう。

欧州も米国も信用収縮不安が完全に消え去ったわけではありませんので,これから先も一本調子の上昇トレンドではなく,数多くの押し目や調整局面を作り出していくことは想像に難くありません。

ドル安は当たり,ユーロ・ポンドは調整

ドル安の窓あけは当たったのですが,その後,ロンドン時間になってから欧州通貨が下落していきました。なんでかなあと思ったのですが,どうもこれらしいですね。

英チェーンCと独IKB銀運営のSIVがデフォルト−資産価値下落で
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=newsarchive&sid=alMC9xGW7Brg

ヘッジファンドの英チェーン・キャピタル・マネジメントとIKBドイツ産業銀行が運営するストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)は、資産価値の低下に直面するなかでデフォルト(債務不履行)に陥ったことが19日分かった。

うーん,この場合ユーロとポンドとどちらにも押し目が訪れそうですが,ポンド円を拙速で先週買ってしまった管理人は,「そんな押し目は関係ない」と言いたい気分です。

金融セクター株はまだまだ底が見えない

先週末からのドル安,株安は各国市場株式にとって今年最後の買場を与えてくれるチャンスかもしれません。でも,金融セクター株は避けたほうがいいですよ。

Banks face more writedowns in fourth quarter
http://www.financialnews-us.com/index.cfm?page=ushome&contentid=2449005286

程度の差こそあれ,2007年3Qの証券会社,銀行はサブプライム問題に続く信用収縮の影響を受けて損失を計上しましたが,

1.いまだに問題のある債券をオフバランスされた別会計で抱えている
2.いまだに問題のある債券を持っていて売れそうもない額面で計算している
3.たぶん問題のない債券を持っているが買い手がいないので予想される価額で計算している

の状況は完全に解消されているとは思えません。3のケースは先週のM-LEC・SIV構想で1年の猶予を残して救われそうですが,1,2の場合はどうなるんでしょうか。たぶん,3のケースを徐々に正常化させて,資金繰りが楽になっていく過程で,2の損失を小出しにしていくつもりなのでしょうが,1はできるなら永久に闇から闇に葬りたいと思っているのでしょう。

というわけで,金融セクター株は2007年4Qの決算が発表される2008年1,2月にはまた大荒れではないかと。だとすると今下がったからといっても,金融セクター株には手を出してはいけませんね。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの今週の展望



先週末のドル安で,ずいぶん展望が変わりました。
(言うまでも無く,タイトルで言う今週とは「日曜日から始まる今週」のことで,土曜日に書いている「今週のCFTC」の今週が土曜日に終わったここで言う先週のことです。)

ドル円は,急落時のために置いたストップにかかってしまったところかもしれません。週足が陰線に終わったこと自体に問題はありませんが,金曜日の終値で先週の下値を割り込んだのが,ドルロンガーにはまことに痛いです。さらに言えば,終値で114円台をつけたのは,9月23日の週ですがそれより安く,現在の114.55円前後よりさらに安い週足終値は9月2日の週までさかのぼる必要があります。

つまり,9月のFOMCの利下げの効果が先週の信用不安のぶり返しで消滅してしまったということです。(もともと利下げで債券市場の流動性が復活したとは言えず,株と為替に良い方向に働いたにすぎません。)週明けは窓を空けて113円台の後半で寄り付くかもしれませんし,下落めどとして112円や111円台を見ておく必要があります。



ユーロドルは,9月23日の高値1.43ドルをブレイクした後,金曜日は1.42ドル台に戻して終わりましたが,再び1.43ドル台に上昇する可能性が高いでしょう。下値は押し目である1.41ドル台が底堅く,じっくり更なる新高値の更新を狙いたいところです。(先週の上値が限られていたときの回転売買とは戦略が異なるのは当然です。)

ここまでユーロ高になってきたら,ユーロドルのショートポジションを持っている人はレートにもよりますが,どこで損切りをするかを想定しておかないといけません。あまり金利動向に左右されて売買をしてほしくないのですが,ドルの連続利下げの可能性がある限りはユーロの金利のほうがドルより高くなる局面も早晩訪れ,そうなるとスワップ損と為替差損のダブルパンチです。

もし,ただ損切りするのはいやだという場合は,ロングポジションと両建てにして当面は短期の売買回転で損切り分を補填することができますが,それでも,それはショートポジションの損切りを遅らす理由にはならないことを肝に銘じておきましょう。



ドルスイスは,基本的にユーロドルと逆相関ですから,ユーロドルが新高値を更新すれば,ドルスイスは底値を探りに下落するのは自然です。しかし,ユーロドルの場合が,市場の大勢がユーロロングへと傾いているのに対し,ドルスイスはショートとロングが均衡しており,1.20フラン以下でドルを買った連中がまだまだ投げていないと思われるので,ショート戦略を取ったからといってそれに持続性があるかどうかは別ということを覚えておきましょう。

つまり,ユーロ高は長期の傾向ですが,フラン高は質への逃避の一環で中期もしくは短期のものかもしれないということです。(もちろん,相手がドルの場合はドル安が長期にわたるため,結果的にフラン高も固定してしまう可能性がありますが,そうなったらそれはそれで腹をくくりましょう。)ですから,1.19フラン台や1.18フラン台でショートをした人は,たとえ1.12フラン台までショートで追っかけるとしても,割と細かく利益確定したほうがよいでしょう。ユーロドルの上値が重かったころのロング売買と同じです。

ドルロングの場合はどうでしょうか。スイスフランの場合は,FEDが8回連続利下げしてようやく金利が同じくらいになるので,多少のアゲンストは気長に構えましょう。ユーロの場合は,域内に消費地があるので,ユーロ高による輸出の減少の問題はある程度緩和されますが,スイスの場合は,生産したものを自国ですべて消費できるようにはなっていないので,急激なフラン高は自国の経済に何かしらの影響を与えるのは確実だからです。そうなればユーロとフランには別の展望が生まれることでしょう。

今週のCFTC



今週のシカゴIMMの通貨ポジションです。週後半は,SIVコンデュイット実施をめぐる憶測,バンカメ決算ショックなどからNYダウが暴落し,週末のG7でのドル安放置プレーも重なって,大幅なドル安になりました。そのようなわけで,今週の火曜日までのIMMのポジションはあまり参考になりません。

ドル円はいったんドルロングに転じたポジションが,もう一度スクエアか,ドルショートに傾いたかもしれません。推定の領域を出ないので,もう一度方向感を確かめるには,数週間は必要です。

ドルスイスもユーロ高にあわせて,1.16フラン台まで下落しましたので,再びドル売りトレンドに逆戻りという感じです。



レート的には,ドル円の下落は9月30日の陽線のかぶせの陰線になっているので,ドルロング派には良くない兆候です。長い陰線をつけたので,どこまで上がっても下値の不安が消えないです。早めに115円台を回復したいですが,それができないと113円,112円の節目で支えきれない可能性があります。

ドルスイスも,先週10月7日の週の上値を切り上げることができず,下値は更新してしまいました。9月30日の安値1.16フラン前半には到達しませんでしたが,ここを抜けると1.12フランぐらいまでを視野に入れないといけません。

この二つの通貨ペアは,質への逃避という意味での円買い,フラン買いとドル安が重なっていますので,普段は下げ止まっているような状況でも今はあっさりと下値更新されます。



ユーロドルは,ロングポジションの偏りなど関係ないとばかりに,一時1.43ドルを突破しました。強いドルやユーロ高の問題がG7で積極的に扱われると期待していた人たちには失望となる声明文でしたので,さらにロングのポジションは増加していくと思われます。1.40ドル台で押し目を買えた人はおめでとうございます。1.42ドル半ばを再び突破した意味は大きいですよ。このあたりから1.41ドル台が今後の下値支えになるでしょう。

ポンドドルは,ロングポジションも着々と増加していますし,何しろ今週の英小売売上高は大変好調な数字が出ましたので,ポンドも第2のユーロとばかりにドルに対して強くなっていくでしょう。個人的に好きなポンド円はポンドドルxドル円の掛け算ですので,ポンド高は大歓迎です。

来週の展望は明日のチャートを見てからコメントしたいと思いますが,今週末の終わり方から見て,窓明けのドル安(円高,ユーロ高)の可能性がありますから,皆さんのポジションがそれほど大きくないことを願っています。

ひっそりと活動しているSNB

Swiss Central Bank Raises Dollar, Pound Holdings (Update1)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601083&sid=aFmFeYBiyTw0&refer=currency

昨日のスイスフラン高も一服して,ドルスイスは1.17ドル台を回復しましたが,これ以上のフラン高を望まないSNBは実はひっそりとフラン売り介入してるのかも!?

来週以降のスイスの経済指標は特に要注意です。

2007年9月YTDヘッジファンド成績



1.モーゲージ組成ファンド 19.43%
2.エマージング市場ファンド 16.34%
3.テクノロジーセクターファンド 14.23%
4.エネルギーセクターファンド 13.50%
5.ロングオンリー戦略ファンド 12.26%
6.ロング&ショート戦略ファンド 10.55%
7.ヘルスケアセクターファンド 10.35%
8.オプション戦略ファンド 7.13%
9.企業買収ファンド 6.29% 
10.ファイナンスセクターファンド −4.38%

テクノロジーセクターとエネルギーセクターの順位が8月と逆転していますが,ファイナンスセクター,モーゲージ組成ファンドを除くすべての分野でヘッジファンドは年初来ベストパフォーマンスです。新興国市場,テクノロジーセクター,エネルギーの御三家は強いですね。モーゲージ組成ファンドは,6月の貯金でYTDの1位になった後は逆に収益を下げています。

エネルギーセクターは,原油の高騰などで10月にはさらに成績を上げるかもしれませんね。
もちろん,テクノロジーセクターと新興国市場には引き続き注目です。

なお,前のブログの8月のファンド成績が若干違いますが,9月発表の8月分はまだ速報値で今回の8月分は確定値です。

アメリカの団結でなく自分たちの敗戦処理

Bank of America Earnings Drop on Loan Writedowns (Update4)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=aS7YUhWT_uWI&refer=us
Citiに続いてBACも決算が悪かったようです。株価もNY時間9:54には,$1.55下がって$48.48になっているとブルームバーグは書いています。

前の日記で,シティ,バンカメ,JPモルガンの不良債権飛ばしスキームを"アメリカの団結"などと誉めたのですが,実は自分たちの敗戦処理だったわけです。JPモルガンが3Qの業績は良かったのになぜ敗戦処理に加わったのかはなぞですが…

サブプライム関連の3Qのロスは,いっぱい損失があってわかりにくいのですが,
(引用先に問題があり訂正しました。)

シティグループ:$6.50 billion = $6500 million
バンカメ:$2.03 billion = $2030 million
モルガンスタンレー:$940 million
ベア・スターンズ:$700 million


だそうです。実は,いやな予感がしたのでバンカメの株を16日のNY市場で売ってしまっていたのですが,個人的にはこれは幸いでした。 一方,ドル安はユーロだけでなくスイスフラン,円それぞれに対しても顕著です。

米週間失業保険申請:337000件(予測312000件,前週より2.8万件増)
U.S. Jobless Claims Rose 28,000 to 337,000 Last Week (Update1)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601068&sid=agxmWCYcodl0&refer=economy

などの経済指標も悪かったですしね。ドルスイス,ドル円が狭いレンジ相場などと予想したのが大ハズレですので,まことに申し訳ないです。

(その後の追記)
とはいえ,ドル円も115円直下のストップにはいたらず,ドルスイスも1.16台後半から1.17台に戻しています。株価も下げ幅が小さくなりつつあります。まだ,底かどうかの見極めは続きます。

徐々に外需主導になる米国経済

U.S. Stocks Climb on Earnings; JPMorgan, Intel, Yahoo Advance
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=awaiB2SAiWck&refer=news

今日はハイテクセクター中心に米国株式がプラス圏で推移しています。住宅着工数で景気の先行きが不安視され,小売売上高で一喜一憂する中で,株価の上昇するセクターは徐々に選択的になってきていると感じます。

まず,アメリカも少しづつ内需が落ち込んでくるので,その影響を受けない銘柄を選ぶ必要があります。ニュースタイトルにあるインテルやヤフーが上昇しているのは,そのハイテク業種の形態上,多国籍企業として全世界からの売り上げが期待できるからです。あるいは,新興国市場にも必須の生活必需品,たとえば飲料,自動車,建設機械,水関連などの製品や商品を輸出できる銘柄が有望視されます。

もちろん,ドル相場という観点では,米国の内需も喚起されないと景気が悪くなり,ドル安の傾向は変わりませんが,株式市場では別の論理も働くということです。

この観点から,(こちらはこちらでロングの機会を狙いますが)ドルの底値を横目にしつつ,選別された米国株およびBRICS関連のADRに2007年4Qは注目しています。

24時間のポンド円・ドルスイス



今日のクロス円は久々に下落しました。円の巻き戻しがはっきりしています。
ポンドドルを見ると,いつものようなポンドドルの動きとドル円の動きのディレイがありません。

つまり,ポンドが売られて円が買われるというダイレクトな動きが主体で,ポンドドルが売られたのを見て誰かがドル円を売ったというわけではないようです。そして,今回は日本時間の16日の午後4時から5時の間に売られました。東京為替市場が終わるのを待って,ロンドンの市場参加者がいっせいにポンドを売ったのでしょう。

そして,円が巻き戻されたので,同じく低金利通貨のスイスフランも買われたのかというと・・・



ユーロとスイスの動きは小動きで,ユーロドルも売られたもののそれほどの値幅はありません。

つまり,今回は夏の信用収縮期のような円,スイスフラン共が買われるような大規模な巻き戻しではなく,主に欧州通貨と円との間の小規模な巻き戻しでした。

週末にG7があり欧州通貨の高騰が話し合われるとのことです。一時的な資金の退避場所としてドルではなく円が選ばれた証拠でしょう。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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