EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

日米英とも大きな政府に転換中!?

U.K. August Budget Deficit Swells on Spending Growth (Update3)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601102&sid=atZBBm9HrNoM&refer=uk


英政府は,一ヶ月分としては1993年以来もっとも高い91億ポンド(184億ドル)の財政赤字で,ブルームバーグの20人の予測平均に比べて,65億ポンド高いようです。今後,サブプライム問題の調整長期化でファイナンスセクターの成長が止まるのは確実で,歳入が減って歳出が増え続けるようだとポンドにとっても大きなマイナスです。ブラウン政権は財政支出を抑えることを念頭においているでしょうか。というわけで,月曜日に労働党の党大会でブラウン首相の演説があったのですが,教育および医療関係の支出に関しては(選挙向けという意見もありますが)どうも大盤振る舞いのようです。

Brown, Shrugging Off Election, Expands Labour Appeal (Update1)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601102&sid=aFEbFfXkui2c&refer=uk


そういえば,アメリカでも民主党のヒラリー・クリントン女史が,

Clinton Calls Health Care Plan a `Moral Imperative' (Update1)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601070&sid=am.hIsAsiOXk&refer=politics


とヘルスケアを選挙の目玉にしたいようですし,日本も(民主党への対抗上,予算バラ撒き政権になるかもしれない)福田政権が誕生しました。

期せずして,日米英とも財政赤字の膨らむ大きな政府になるとは,ユーロ一人勝ちかなあ。

でも,ユーロって実はサブプライムローンが証券化されたCDOのような通貨だと思うんですが・・・ユーロ経済圏は広がる一方で,経済状態が良くない加盟国は好調な国の陰に隠れて見えなくなっている。見かけ上,リスクが低下したように見えるところなんかそっくりだと思います。

ポンドは押し目か実は弱いのか

BNP, Deutsche Bank, UBS, Pounded by Forecast, Proving Prescient
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=at3iXThgIQuk&refer=us


今のところ,私は「ポンドは弱いのではなく単なる英国内銀行の取り付け騒ぎなどの影響を受けて調整されているに過ぎない」と思っているのですが,上記3つの銀行ではポンドの先安感を以下のように表明しています。

ドイチェ・バンクとUBS: 「ポンドは向こう3四半期で6%弱くなる」
シティ・グループ: 「年末までに1.5%低下する」あるいは,「年末までにポンドドルは1.96ドルまたはそれ以下になる」
BNPパリバ: 「年末までに1.88ドル,来年には23%低下して1.547ドルまで落ちる」
リーマン・ブラザーズ: 「2008年には1.85ドルまで落ちる」

これらはすべて,BNPパリバのストラテジストによれば,「ポンドの強さは住宅市場と強い相関関係がある」からとのことです。

もしこれらが当たるなら,ポンドドルを買うことについてはもっと慎重にならないといけないでしょう。しかし,何らかのポジショントークである可能性も十分あります。彼らの根拠や実際の英経済指標を丹念に検証する必要があります。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの今週の展望



ドル円は,先週は始値と終値が115円前半でとどまり,116円台半ばと114円台直下の間の十字線のような変動です。相場も迷っている感じで上下どちら行くか予測は不可能です。

FOMCのイベントを終えたので,しばらくレンジ相場が続くと考える場合は,短期的には上記レンジで逆張りをする選択もあります。その場合,曜日のアノマリーは火曜日の陰線が顕著ですので,月曜日の高値で戻り売りとか火曜日の下落に成行きで付いていくとかが考慮できるでしょう。もちろん,思惑と逆に動いた場合の損切りは短期トレードの鉄則です。一方,中長期のトレードを行う場合は,今週もドル円はお休みです。



ユーロドルは,1.40台後半の歴史的高値を更新中です。特に先週の終値は波打ちながら上昇する相場の14週移動平均において3σに相当します。ここから買っていくのは非常に勇気が要ります。

曜日のアノマリを考慮すると,木曜日に弱めの陰線,金曜日に強めの陽線の傾向があります。木曜日に少し下がったところでの押し目買いはどうでしょうか。今となっては,1.38ドル台が訪れたら迷わず買えると思います。もし,指値が通らなければ金曜日の直近高値のブレイクアウトを逆指値で狙うしかありません。また,どちらも損切りは1.35ドル台半ばまで考える必要はないでしょう。



ドルスイスは,早期に1.18フラン台に復帰できない限り,だらだらと下落傾向は続きそうです。ユーロの上昇がある限り,フランのつられ高は続きますので,最低でも1.15フラン台下落はあるのではないでしょうか。

曜日のアノマリーは,月曜日が陽線,火曜日が陰線と非常に明確です。短期的には月曜日の高値で戻り売りをするか,火曜日に1.16フラン台への下落を見て成行売りで付いていく方法があります。一方,昨日も述べたように中長期的なロング戦略では,底を見つけられない現状では買場はありません。

今週のCFTC



今週のシカゴIMMの通貨ポジションです。火曜日までなのでFOMCの利下げ決定後のポジションとレートを反映した結果になっています。

ドル円は,FF金利利下げ決定後に急騰し,木曜日にいったん円高に振れた後,115円前半までドルが戻しました。ドルと円という目下弱い通貨同士のポジションが引き続きスクエアになっていることからして,極端な円高・ドル高になるという力が相場にはありません。日本の政局も流動的で,ドル安を加速させるような日本経済のファンダメンタルの強さも怪しいので,もうしばらくレンジ相場が続きそうです。

ドルスイスは,対照的に1.18フラン台のレンジ相場が崩れ,1.17フラン台に下抜けしてきました。ドルショートの状況は引き続いていますが,先週SNBが利上げしたことともあわせ更なるドル安の傾向は続き,日柄から見て少なくとも1ヶ月ぐらいはドルロングへの転換はなさそうです。



レート的に見ても,先週のコメントと大きな変更はありません。ドル円は,短期でついていくとしたら広めの逆指値,中長期でついていくとしたらポジションは取るべきではありません。

ドルスイスは,1.17フラン台で短期の売りをした人は,1.16台前半か1.15台までの下落を期待して利益を伸ばしましょう。中長期を狙っている人やすでにロングポジションがある人は気長に待つべきです。あせって新たなロングポジションをとっても中途半端なナンピンになるだけです。



同じ欧州通貨でもユーロドルとポンドドルはやや対照的なポジションとなっています。ユーロドルは急騰して1.40ドル台に突入し,地すべり的にロングポジションが積み上がっています。ほとんど押し目がない中で,先週のレポートを読んで1.38ドル台を目をつぶって買った人はおめでとうございます。しかし,1.39ドル台を飛び越え1.40ドル台に入った現状では達成感があるのでさすがにブレイクアウトも買いにくいですね。

一方,ポンドドルは先週のノーザン・ロック銀行の取り付け騒ぎが今週も尾を引き,BOEの預金保全などの施策にも批判が集まった結果,嫌気売りされました。ただし,全般的なドル安が続く見通しの現状では個人的にはまたとない押し目買いのチャンスだと思いますよ。(そういう意味ではポンド円も同じですが,急な円高の可能性のあるだけクロス円のほうが厄介です。)

さて,明日は週足をアップしますので,よりレート的な考察を加えたいと思います。

米債券市場はインフレ加速(ドル安)観測に向かう



Treasury 10-Year Notes Fall Most Since June on Inflation Risk
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=aUOjeD9f_B.4&refer=us


FFレートの大幅カットもインフレという別の心配があるわけです。具体的には,10年ものと2年もの債券のスプレッドは,2005年5月以来に広がっています。(つまり市場はインフレ懸念を増加させています。)また,図のドルインデックス週足も史上最低(ユーロほかの通貨に対して最弱),さらにカナダドルに対しても30年来のドル安となっています。

この分では対米証券投資の額が減るのもまず間違いなく,加速度的にドル安になる可能性もあります。ここでは米国経済が再び力強いことを示す指標が望まれるところです。

追記:ドルスイスも1.17台にレンジアウトし,ドル安基調はいっそう強まりました。最低でも2,3週は底を試しに行きますね。これは。

ベア・スターンズ悲惨,ゴールドマン・サックス一人勝ち



Bear Stearns Net Drops Most in Decade on Credit Rout (Update2)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=a2DO0okXl82g&refer=us


「ベア・スターンズは,10年来で最大の収益下落だそうで,3Qは4億3800万ドルから1億7100万ドルに落ち込んだようです。一番最初にうわさが立ったところですから,これぐらいの被害は当然です。でも,株価は十分下がっており,織り込み済みなので今日は少しプラス側に推移しています。」



Goldman Net Rises 79 Percent, Lifted by Mortgage Bets (Update2)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=adXlovFGKmGo&refer=us


「ゴールドマン・サックスは,モ-ゲージ証券で138年の社の歴史の中で3番目に良いパフォーマンスを上げました。15億9000万ドルから28億5000万ドルまで79%も収益が上がるとは恐れ入りました。さぞや元CEOのヘンリーポールソン米財務長官も鼻が高いでしょう。当然,中国の利権も多く含まれているのじゃないかな。一方,格付けの低い債券はうまいこと同業者に売りつけてしまったに違いないです。(笑)株価も寄付きから大幅プラスで推移しています。」

本当は,救うべき会社ってカントリー・ワイド社のようにごく少数かもしれない。一方,ヘッジファンドなどは規制がない中でのおいしい商売ですから,強欲な投資家を含めてすべて自己責任でつぶれるときはつぶれていただくというのが当局の一貫した姿勢でしょうが,そのシナリオどおりに順調に今度はヘッジファンドの決算を迎えられます。

日銀はいつまで同じことを言い続けられるか



一番,ポリシーがはっきりしており市場に対してブレがないBOE。どこまでも付いていきます。



いけいけどんどんで利上げできなくなっちゃったECBは苦悩がありあり。



多少,サブプライムで色をつけましたが,「基調」判断は変わっていないBOJ。
本石町日記さん
によれば,日銀月報に「基調」がたくさん出てくる場合はシナリオが狂ってきている証拠なのだとか・・・



外乱が多く,BOEのようにインフレファイターになれないFED。元はといえば国内問題なので業は深いですよ。

モルガンスタンレー,結構な損失決算ですが・・・何か



Morgan Stanley Profit Drops After Losses on LBO Loans (Update5)

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=axOXcnKLMUfA&refer=us


「モルガンスタンレーのロスは,1998年のLTCM危機のときよりひどいそうです。9億4000万ドルですから1090億円ぐらいですか。株価もこの程度の逆行下落で済むなら授業料,授業料!」

Goldman's Global Alpha Fund Declined 2.8 Percent in September
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=a2j30xzHjaCs&refer=us


「対するゴールドマンサックスの旗艦アルファファンドも引き続き2.8%のロス。2006年の高値から46%の下落とは究極のクオンツ系アクティブファンドも権威失墜ですねえ。こちらは明日の決算発表ですから注目しましょう。」

とりあえず抵抗してみたふりの日銀

日銀:翌日物「0.5%」据え置き、反対1人−年内利上げ困難か(2)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=a1jgCkwNPdDI&refer=jp_news_index


「『BOJはとっくに利上げはあきらめました。半年後にお越しください。』てなことにならないためには,ここはひとつ,ヒール役の水野議員にスジ論を通してもらうしかないわけです。福井先生は,やめる前にもう一回上げたそうだからねえ。

FED Statement on 9/18

The Federal Open Market Committee decided today to lower its target for the
federal funds rate 50 basis points to 4-3/4 percent.
Economic growth was moderate during the first half of the year, but the
tightening of credit conditions has the potential to intensify the housing
correction and to restrain economic growth more generally. Today s action is
intended to help forestall some of the adverse effects on the broader economy
that might otherwise arise from the disruptions in financial markets and to
promote moderate growth over time.
Readings on core inflation have improved modestly this year. However, the
Committee judges that some inflation risks remain, and it will continue to
monitor inflation developments carefully.
Developments in financial markets since the Committee s last regular meeting
have increased the uncertainty surrounding the economic outlook. The Committee
will continue to assess the effects of these and other developments on economic
prospects and will act as needed to foster price stability and sustainable
economic growth.
Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman;
Timothy F. Geithner, Vice Chairman; Charles L. Evans; Thomas M. Hoenig; Donald
L. Kohn; Randall S. Kroszner; Frederic S. Mishkin; William Poole; Eric
Rosengren; and Kevin M. Warsh.
In a related action, the Board of Governors unanimously approved a 50-basis-
point decrease in the discount rate to 5-1/4 percent. In taking this action,
the Board approved the requests submitted by the Boards of Directors of the
Federal Reserve Banks of Boston, New York, Cleveland, St. Louis, Minneapolis,
Kansas City, and San Francisco.

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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