EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2011年12月YTDヘッジファンド成績

1月の後半を迎えましたので,2011年12月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。11月にはどのファンドも手仕舞いに入りますので12月には極端に大幅な収益も損失もないのが普通です。その中でもオプション戦略ファンドが1位の成績になり,2位が安定しているモーゲージ組成ファンド,3位が11月のマイナスから盛り返したファイナンスセクターファンド,4位がテクノロジーセクターファンド,5位がエネルギーセクターファンドの順となっています。悪いほうで言えば,エマージング市場ファンドが収益悪化のために今月は最下位に転落しました。こうしてみると,新興国市場の株式相場が回復するのは年後半でないと無理なのかもしれません。

次が,全セクターの12月までのYTDパフォーマンスの図2です。



10.76%:モーゲージ組成ファンド
4.37%:ショートバイアスファンド
3.98%:仕組み債非裁定ファンド
3.33%:ヘルスケアセクターファンド
3.12%:企業合併裁定ファンド

2.92%:仕組み債裁定ファンド
0.80%:資産賃貸ファンド
0.50%:マーケットニュートラルファンド
0.27%:オプション戦略ファンド
-1.07%:転換社債裁定ファンド
-1.59%:ディストレスドファンド
-3.11%:マクロファンド
-3.67%:イベント主導型ファンド
-3.83%:統計的裁定ファンド
-3.98%:CTA商品先物ファンド
-4.45%:マルチ戦略ファンド
-5.19%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
-6.65%:スペシャル・シチュエーションファンド
-6.71%:ロング&ショート戦略ファンド
-8.05%:エネルギーセクターファンド
-8.56%:バリュー投資ファンド
-8.84%:ファイナンスセクターファンド
-11.75%:ロングオンリー戦略ファンド
-14.39%:レギュレーションD限定ファンド
-16.48%:エマージング市場ファンド
-20.32%:テクノロジーセクターファンド


11月に続いてモーゲージ組成ファンドが1位を,ショートバイアスファンドは2位をキープして12月を終えました。3位には仕組み債非裁定ファンドが再び4位から返り咲き,ヘルスケアセクターファンドは4位に入れ替わりました。5位の企業合併裁定ファンドは再び同じ順位を守り,上位5つは順位こそ入れ替えましたが顔ぶれは変わりません。成績の悪い方でも,テクノロジーセクターファンドを始めとする損失を確定したファンドが顔ぶれと順位を変えずに確定しました。2011年は多くのファンドにとって大変な年であったようです。2012年もしばらくは大幅に損失をしない戦略を続ける必要があるとは思いますが,個人的にはこれだけ下げたのだから,エマージング市場ファンドとテクノロジーセクターファンドは期待大だと考えています。

さてこのシリーズも3か月ぐらい推移を見て4月末に再び取り上げることにしましょう。

2011年11月YTDヘッジファンド成績

12月の後半を迎えましたので,2011年11月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。11月はユーロ金融危機の継続で下落相場だったこともあり,各ファンドは再び収益ダウンの展開となりました。ディフェンシブ銘柄であるヘルスケアセクターファンドが何とか1位をキープし,以下,2位がオプション戦略ファンド,3位がモーゲージ組成ファンド,4位が企業合併裁定ファンド,5位がファイナンスセクターファンドの順となっています。悪いほうで言えば,テクノロジーセクターファンドが収益悪化のために今月は再び最下位に転落しました。下落相場なのでロングオンリー戦略ファンドがやはりマイナス収益なのは当然として,エマージング市場ファンドもドルのレパトリが相当効いて下落相場に拍車をかけたに違いありません。12月を待たなくても,テクノロジーセクターファンドの年間最下位は確定的だと思われます。

次が,全セクターの11月までのYTDパフォーマンスの図2です。



9.24%:モーゲージ組成ファンド
4.77%:ショートバイアスファンド
4.01%:ヘルスケアセクターファンド
3.90%:仕組み債非裁定ファンド
2.91%:企業合併裁定ファンド

2.80%:仕組み債裁定ファンド
0.62%:マーケットニュートラルファンド
-0.73%:資産賃貸ファンド
-1.13%:オプション戦略ファンド
-1.21%:転換社債裁定ファンド
-2.75%:ディストレスドファンド
-2.79%:マクロファンド
-3.36%:イベント主導型ファンド
-3.73%:マルチ戦略ファンド
-3.84%:CTA商品先物ファンド
-4.73%:統計的裁定ファンド
-5.02%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
-5.62%:スペシャル・シチュエーションファンド
-6.35%:ロング&ショート戦略ファンド
-7.53%:エネルギーセクターファンド
-9.02%:バリュー投資ファンド
-9.23%:ファイナンスセクターファンド
-11.39%:ロングオンリー戦略ファンド
-12.75%:レギュレーションD限定ファンド
-14.11%:エマージング市場ファンド
-20.54%:テクノロジーセクターファンド


10月に続いてモーゲージ組成ファンドが2位との差を広げながら1位をキープしています。2位のショートバイアスファンドは下落相場を生かして3位から順位を上げました。3位のヘルスケアセクターファンドは今月の収益が貢献したようです。4位の仕組み債非裁定ファンドは2位から転落し,5位の企業合併裁定ファンドは同じ順位を守りました。引き続き,上位の数少ないファンド以外は全てマイナス収益という難しい展開が続いています。成績の悪い方では,テクノロジーセクターファンドがダントツの最下位が確定し,下から2番目の成績としてはエマージング市場ファンドが損失を大きく拡大しました。レギュレーションD限定ファンド,ロングオンリー戦略ファンド,ファイナンスセクターファンドの下位の顔ぶれも変わらず,バリュー投資ファンドやエネルギーセクターファンドもそれらに続いて成績が悪いようです。結局は2011年は大幅に損失をしない戦略を続ける必要があったということです。不動産収益で地道に行くか,ディフェンシブ銘柄で保守的に行くか,ポジションを偏らせないで機敏に動くか,あるいは仕組み債で他人から収益を巻き上げる戦略しか勝てていないのですね。

2011年10月YTDヘッジファンド成績

11月の後半を迎えましたので,2011年10月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。10月はさすがに3か月連続での収益ダウンは回避され各ファンドともそれなりの戦略で対応してきたようです。一時的に上昇した株式相場にあわせてロングオンリー戦略ファンドが1位になり,以下,2位がテクノロジーセクターファンド,3位がエネルギーセクターファンド,4位がヘルスケアセクターファンド,5位がエマージング市場ファンドの順となっています。悪いほうで言えば,モーゲージ組成ファンドが収益悪化のために今月は最下位に転落しましたが,それ以外のファンドがプラス収益だったのは単月で言えばかなり良いニュースです。しかし11月はご存知のようにまた下落相場に転換していますので,ロング主体のファンドの収益悪化は避けられないことでしょう。

次が,全セクターの10月までのYTDパフォーマンスの図2です。



8.68%:モーゲージ組成ファンド
3.85%:仕組み債非裁定ファンド
3.40%:ショートバイアスファンド
2.83%:仕組み債裁定ファンド
2.59%:企業合併裁定ファンド

1.57%:ヘルスケアセクターファンド
0.34%:マーケットニュートラルファンド
-0.05%:転換社債裁定ファンド
-1.02%:ディストレスドファンド
-2.38%:マクロファンド
-2.41%:イベント主導型ファンド
-2.54%:資産賃貸ファンド
-3.05%:マルチ戦略ファンド
-3.12%:オプション戦略ファンド
-3.44%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
-3.53%:統計的裁定ファンド
-3.59%:スペシャル・シチュエーションファンド
-3.82%:CTA商品先物ファンド
-4.89%:ロング&ショート戦略ファンド
-6.14%:バリュー投資ファンド
-7.92%:ファイナンスセクターファンド
-8.18%:エネルギーセクターファンド
-8.48%:ロングオンリー戦略ファンド
-11.02%:エマージング市場ファンド
-12.11%:レギュレーションD限定ファンド
-18.84%:テクノロジーセクターファンド


9月までで2位の成績だったモーゲージ組成ファンドが1位になりました。仕組み債非裁定ファンドは1つ順位を上げて2位になり,3位のショートバイアスファンドは大幅に踏み上げられて首位から陥落です。4位の仕組み債裁定ファンドと5位の企業合併裁定ファンドは収益を増加させながら順位を守りました。引き続き,上位の数少ないファンド以外は全てマイナス収益という難しい展開になっており,ヘルスケアセクターファンドやマーケットニュートラルファンドなどは何とか持ちこたえています。ディフェンシブな戦略やポジションを偏らせない戦略が今年の方針として役立っているようです。成績の悪い方では,テクノロジーセクターファンドがダントツの最下位になり,下から2番目の成績のレギュレーションD限定ファンドと順位が入れ替わりました。エマージング市場ファンド,ロングオンリー戦略ファンド,エネルギーセクターファンド,ファイナンスセクターファンドの下位の顔ぶれも全く変わらず,オーソドックスな戦略ファンドが全てほぼ今年はマイナス収益で終わるのは確定でしょう。

2011年9月YTDヘッジファンド成績

10月の後半を迎えましたので,2011年9月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。9月は8月にもまして株式市場は下落相場となり各ファンドとも散々の成績なのは言うまでもありません。しかし,市場の動きにある程度規則性が見られたのか,8月と異なるのはオプション戦略ファンドがプラスの収益を回復して10種類の中では1位の成績(とは言っても2.03%)を上げたことです。以下,2位が企業合併裁定ファンド,3位がモーゲージ組成ファンド,4位がロング&ショート戦略ファンド,5位がファイナンスセクターファンドの順となっています。悪いほうで言えば,エマージング市場ファンドが収益悪化のために今月は最下位に転落し,エネルギーセクターファンドやロングオンリー戦略ファンドとともにワースト3を構成しています。10月の相場は9月に続いてボラが高くてリスクヘッジが求められる相場になっており,オプション戦略ファンドは引き続き期待できるファンドと思われます。

次が,全セクターの9月までのYTDパフォーマンスの図2です。



13.61%:ショートバイアスファンド
9.29%:モーゲージ組成ファンド
2.73%:仕組み債非裁定ファンド
2.72%:仕組み債裁定ファンド
1.27%:企業合併裁定ファンド

-1.18%:マーケットニュートラルファンド
-1.31%:転換社債裁定ファンド
-1.41%:資産賃貸ファンド
-1.48%:CTA商品先物ファンド
-2.57%:ディストレスドファンド
-2.94%:オプション戦略ファンド
-2.99%:マクロファンド
-3.44%:ヘルスケアセクターファンド
-3.73%:マルチ戦略ファンド
-5.72%:イベント主導型ファンド
-5.91%:統計的裁定ファンド
-6.59%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
-7.18%:スペシャル・シチュエーションファンド
-8.59%:ロング&ショート戦略ファンド
-11.30%:バリュー投資ファンド
-12.17%:ファイナンスセクターファンド
-13.35%:エネルギーセクターファンド
-15.12%:エマージング市場ファンド
-15.18%:ロングオンリー戦略ファンド
-16.65%:テクノロジーセクターファンド
-16.74%:レギュレーションD限定ファンド


8月までで2位の成績だったショートバイアスファンドがとうとう1位になりました。モーゲージ組成ファンドはトップの座は明け渡しましたが2位で引き続き健闘しています。3位の仕組み債非裁定ファンドと4位の仕組み債裁定ファンドは収益を減らしながらも順位は変わりません。5位には企業合併裁定ファンドがプラスの収益で滑り込みました。そして今月の大きな特徴は,上位5つのファンド以外は全てマイナス収益という壮絶な展開になっていることです。また,金相場や為替相場の変動が追い風になって例年の成績では下位にランクされるのCTA商品先物ファンドやマクロファンドがファンド全体では中位レベルの成績を維持しています。成績の悪い方では,レギュレーションD限定ファンドが最下位になり,下から2番目の成績のテクノロジーセクターファンドと順位が入れ替わりました。ロングオンリー戦略ファンドやエマージング市場ファンドに加え,エネルギーセクターファンドやファイナンスセクターファンドの成績が全て下位に低迷しており,平時に普通に投資するセクターのファンドが全て目標未達なのは今年の相場が異常な下落局面にあることの表れです。

2011年8月YTDヘッジファンド成績

9月の後半を迎えましたので,2011年8月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。8月は当然のことながらボラが高い上に下落相場の株式市場のため各ファンドとも散々の出来でした。7月に続いてモーゲージ組成ファンドが1位をキープしたものの,トップの成績でも-0.22%とわずかながらマイナス収益でした。(つまり10種類全部のファンドがマイナス収益でした。) -0.56%とマイナス幅を縮小できた企業合併裁定ファンドが2位になりました。3位以下は全て-4%以上の大幅なマイナス収益となり,3位がロング&ショート戦略ファンド,4位がオプション戦略ファンド,5位がヘルスケアセクターファンドの順となっています。悪いほうで言えば,エネルギーセクターファンドがついに収益悪化のために今月は最下位に転落し,テクノロジーセクターファンドやロングオンリー戦略ファンドとともにワースト3を構成しています。9月の相場も更に悪いので,単月の成績でこれまでの収益も一気に失う深刻な事態になってきました。

次が,全セクターの8月までのYTDパフォーマンスの図2です。



10.18%:モーゲージ組成ファンド
4.82%:ショートバイアスファンド
3.48%:仕組み債非裁定ファンド
2.87%:仕組み債裁定ファンド
1.91%:ヘルスケアセクターファンド

1.46%:企業合併裁定ファンド
0.74%:資産賃貸ファンド
0.26%:マーケットニュートラルファンド
0.22%:転換社債裁定ファンド
-0.18%:CTA商品先物ファンド
-0.59%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
-0.62%:ディストレスドファンド
-1.18%:マルチ戦略ファンド
-1.48%:マクロファンド
-3.12%:イベント主導型ファンド
-3.45%:スペシャル・シチュエーションファンド
-3.89%:統計的裁定ファンド
-4.08%:オプション戦略ファンド
-4.46%:ロング&ショート戦略ファンド
-5.59%:バリュー投資ファンド
-5.95%:エネルギーセクターファンド
-7.25%:エマージング市場ファンド
-7.64%:ロングオンリー戦略ファンド
-7.86%:ファイナンスセクターファンド
-10.04%:レギュレーションD限定ファンド
-11.09%:テクノロジーセクターファンド


1位は引き続きモーゲージ組成ファンドで変わりませんが,通年ではいつも成績の悪いショートバイアスファンドが2位に上がる波乱の展開です。3位の仕組み債非裁定ファンドと4位の仕組み債裁定ファンドは収益を少し減らしなんとか踏みとどまっています。5位にはヘルスケアセクターファンドが手堅く滑り込みました。例年の成績では下位にランクされるのCTA商品先物ファンドが少しマイナス収益ですがファンド全体では中位レベルの成績なのは,金相場や為替相場の変動で大きく収益が改善したからでしょう。また成績の悪い方では,テクノロジーセクターファンドが最下位になり,下から2番目の成績のレギュレーションD限定ファンドよりさらに落ち込みました。ロングオンリー戦略ファンドやエマージング市場ファンドに加え,ファイナンスセクターファンドの成績が下位に低迷していることからすると,年後半の金融機関のリストラは相当厳しいものになると予想されます。

2011年7月YTDヘッジファンド成績

8月の後半を迎えましたので,2011年7月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。7月は6月から少し持ち直したものの相場の調整の影響は止まりません。6月は1位だったオプション戦略ファンドがとうとうマイナス収益となり,モーゲージ組成ファンドが2位から1位に上昇しました。2位は6月までのマイナスを急激にカバーしてきたエネルギーセクターファンド,3位は収益ゼロに近いエマージング市場ファンドで,4位がロング&ショート戦略ファンド,5位が企業合併裁定ファンドの順となりますが,4位以下は全てマイナス収益です。悪いほうで言えば,ヘルスケアセクターファンドがついに収益悪化のために今月は最下位に転落し,ロングオンリー戦略ファンドも3か月連続でマイナス収益です。8月の相場も悪いことがわかっていますので,5月から4か月にわたって継続的に相場が落ち込むという深刻な事態になってきました。

次が,全セクターの7月までのYTDパフォーマンスの図2です。



10.37%:モーゲージ組成ファンド
7.73%:ヘルスケアセクターファンド
5.04%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
4.31%:ディストレスドファンド
4.10%:仕組み債非裁定ファンド

3.33%:仕組み債裁定ファンド
2.21%:転換社債裁定ファンド
2.10%:企業合併裁定ファンド
1.91%:マーケットニュートラルファンド
1.69%:オプション戦略ファンド
1.29%:エネルギーセクターファンド
1.00%:資産賃貸ファンド
0.94%:マルチ戦略ファンド
0.91%:イベント主導型ファンド
0.83%:バリュー投資ファンド
0.11%:ロング&ショート戦略ファンド
-0.12%:マクロファンド
-0.19%:スペシャル・シチュエーションファンド
-0.57%:CTA商品先物ファンド
-0.62%:ロングオンリー戦略ファンド
-1.14%:ファイナンスセクターファンド
-1.32%:エマージング市場ファンド
-2.07%:統計的裁定ファンド
-2.38%:ショートバイアスファンド
-2.52%:テクノロジーセクターファンド
-3.49%:レギュレーションD限定ファンド


1位はモーゲージ組成ファンドで,2位のヘルスケアセクターファンドと逆転しました。3位のスモール・マイクロ企業限定ファンドと4位のディストレスドファンドは先月と同じ順位ですが,5位には再び仕組み債非裁定ファンドが仕組み債裁定ファンドに入れ替わって入りました。エネルギーセクターファンドは今月ようやく回復してきたものの年間成績では中位に低迷しています。また成績の悪い方では,レギュレーションD限定ファンドがやや独走気味の最下位です。ショートバイアスファンドの年間成績より悪くなったテクノロジーセクターファンドは残念なことに下から2番目の成績です。さらに,ロングオンリー戦略ファンドやエマージング市場ファンドが年間マイナス収益になっていることを考えると,つくづく今年の相場は新興市場を頼りにもできずに難しい相場なのだと思い知らされます。

2011年6月YTDヘッジファンド成績

7月の後半を迎えましたので,2011年6月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。5月に続いてというか6月のほうがもっと顕著に相場の調整の影響が出ています。その中ではオプション戦略ファンドがしぶとくプラスの収益を守って1位に躍進し,企業合併裁定ファンドとモーゲージ組成ファンドが2位・3位を占めました。残りのファンドは全てマイナス収益に転落した状態で,以下4位がファイナンスセクターファンド,5位がロング&ショート戦略ファンドの順となります。悪いほうで言えば,前月に続いてエネルギーセクターファンドとテクノロジーセクターファンドが大きくマイナス収益のままです。7月も米国景気が腰折れ気味の指標が続いていますのでリスク管理できないヘッジファンドはさらに収益を下げるでしょう。7月もオプション戦略ファンド以外の期待は望み薄と言わざるを得ません。

次が,全セクターの6月までのYTDパフォーマンスの図2です。



9.60%:ヘルスケアセクターファンド
9.17%:モーゲージ組成ファンド
5.20%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
4.02%:ディストレスドファンド
3.57%:仕組み債裁定ファンド

3.47%:仕組み債非裁定ファンド
3.31%:オプション戦略ファンド
2.65%:転換社債裁定ファンド
2.40%:企業合併裁定ファンド
1.65%:バリュー投資ファンド
1.49%:マーケットニュートラルファンド
1.42%:資産賃貸ファンド
1.40%:イベント主導型ファンド
1.06%:ロングオンリー戦略ファンド
0.74%:マルチ戦略ファンド
0.28%:エネルギーセクターファンド
0.28%:ロング&ショート戦略ファンド
-0.08%:ファイナンスセクターファンド
-0.98%:マクロファンド
-1.24%:テクノロジーセクターファンド
-1.29%:エマージング市場ファンド
-1.40%:スペシャル・シチュエーションファンド
-2.59%:統計的裁定ファンド
-2.91%:CTA商品先物ファンド
-3.78%:ショートバイアスファンド
-4.98%:レギュレーションD限定ファンド


1位はヘルスケアセクターファンドで,2位のモーゲージ組成ファンドと共に抜けだした状態で。3位のスモール・マイクロ企業限定ファンドと4位のディストレスドファンドまでは先月と同じ順位ですが,5位にはほとんど差がないものの仕組み債裁定ファンドが仕組み債非裁定ファンドに入れ替わって入りました。エネルギーセクターファンドとテクノロジーセクターファンドは引き続き年間順位を下げています。また成績の悪い方では,レギュレーションD限定ファンドがショートバイアスファンドの成績より悪くなり最下位に転落しました。為替も商品も一方的なトレンドとは言えず,CTA系のファンドの収益悪化も目立ってきています。ロングオンリー戦略ファンドとバリュー投資ファンドの王道組も収益プラスマイナスゼロに近づいていますし,マイナス収益のファンドの数が大幅に増加しているので,今年は去年ほど楽観的にはいかない相場展開が続くと考えています。

2011年5月YTDヘッジファンド成績

6月の後半を迎えましたので,2011年5月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。何と言っても今月は5月の調整の影響が出て半数以上が収益がマイナスとなっています。その中ではモーゲージ組成ファンドが安定してプラス収益を保って1位に躍進し,調整相場で力を発揮するオプション戦略ファンドが2位に上昇しました。ヘルスケアセクターファンドは手堅く先月の貯金を守りながら3位を占めました。4位の企業合併裁定ファンドまでがプラスで,5位のロング&ショート戦略ファンドはマイナス収益でした。悪いほうで言えば,これまで調子の良かったエネルギーセクターファンドとテクノロジーセクターファンドが大きくマイナスの収益で年間パフォーマンスを下げています。5月の波乱は6月もまだ続いていると思いますので,6月もオプション戦略ファンドの華麗な裁定とヘルスケアセクターファンドの手堅さに引き続き期待したいと思います。

次が,全セクターの5月までのYTDパフォーマンスの図2です。



11.33%:ヘルスケアセクターファンド
8.86%:モーゲージ組成ファンド
6.62%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
4.62%:ディストレスドファンド
3.62%:仕組み債非裁定ファンド

3.47%:転換社債裁定ファンド
3.46%:オプション戦略ファンド
3.36%:資産賃貸ファンド
3.34%:仕組み債裁定ファンド
2.93%:テクノロジーセクターファンド
2.52%:ロングオンリー戦略ファンド
2.50%:エネルギーセクターファンド
2.44%:イベント主導型ファンド
2.32%:企業合併裁定ファンド
2.30%:バリュー投資ファンド
1.80%:マルチ戦略ファンド
1.62%:ロング&ショート戦略ファンド
1.50%:スペシャル・シチュエーションファンド
1.23%:マーケットニュートラルファンド
0.99%:ファイナンスセクターファンド
0.17%:エマージング市場ファンド
0.13%:マクロファンド
-0.33%:CTA商品先物ファンド
-1.91%:統計的裁定ファンド
-2.56%:レギュレーションD限定ファンド
-6.40%:ショートバイアスファンド


1位はヘルスケアセクターファンドでやはり頭一つ抜けだしています。2位のモーゲージ組成ファンドと3位のスモール・マイクロ企業限定ファンドまでは先月と同じ順位ですが,4位と5位にはそれぞれディストレスドファンドと仕組み債非裁定ファンドが入りました。エネルギーセクターファンドとテクノロジーセクターファンドは今月の成績で年間順位を大きく落としました。また成績の悪い方では,ショートバイアスファンドの成績は一向に改善していませんし,為替は値幅がなく商品は乱高下のためCTA系のファンドがまたマイナス収益に逆戻りです。ロングオンリー戦略ファンドとバリュー投資ファンドの王道組が今月もなんとか持ちこたえて中位を維持できるかどうか注目しましょう。

2011年4月YTDヘッジファンド成績

市場では5月の調整がなされている時期ですが,2011年4月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。何と言っても今月はヘルスケアセクターファンドが断然トップで,残りのファンドは団子状態でした。2位以下はロングオンリー戦略ファンド,モーゲージ組成ファンド,エマージング市場ファンド,そしてロング&ショート戦略ファンドと3月急降下状態であったテクノロジーセクターファンドが同率の5位です。オプション戦略ファンドが最下位なところを見ると今年の相場はまだ大きな波乱は起きていないと思います。5月の調整がどのように反映されるか興味津々ですが,いつも手堅いヘルスケアセクターファンドですので今月までの成績をある程度維持しながらトップを守るものと思われます。

次が,全セクターの4月までのYTDパフォーマンスの図2です。



10.59%:ヘルスケアセクターファンド
7.10%:モーゲージ組成ファンド
6.19%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
5.89%:エネルギーセクターファンド
5.26%:テクノロジーセクターファンド

4.71%:ディストレスドファンド
3.82%:ロングオンリー戦略ファンド
3.47%:バリュー投資ファンド
3.44%:転換社債裁定ファンド
3.37%:資産賃貸ファンド
3.36%:CTA商品先物ファンド
3.01%:仕組み債非裁定ファンド
2.97%:イベント主導型ファンド
2.87%:仕組み債裁定ファンド
2.76%:マルチ戦略ファンド
2.73%:スペシャル・シチュエーションファンド
2.56%:ロング&ショート戦略ファンド
2.40%:ファイナンスセクターファンド
2.14%:企業合併裁定ファンド
1.99%:マクロファンド
1.97%:エマージング市場ファンド
1.87%:オプション戦略ファンド
1.36%:マーケットニュートラルファンド
-0.52%:統計的裁定ファンド
-1.05%:レギュレーションD限定ファンド
-7.45%:ショートバイアスファンド


1位はヘルスケアセクターファンドでやはり頭一つ抜けだしています。2位はモーゲージ組成ファンドで先月のトップの座を明け渡しました。3位以下はスモール・マイクロ企業限定ファンド,エネルギーセクターファンド,テクノロジーセクターファンドの順で,テクノロジーセクターファンドは3月に悪かったもののまだ貯金があるようです。また成績の悪い方では,ショートバイアスファンドの成績は一向に改善していませんが,いつもは成績の悪いグループに入っている為替や商品のCTA系のファンドが中位レベルにまで成績を上げてきました。今月の調整まで原油・金など相当な上昇トレンドでしたからこれも頷けるところです。ロングオンリー戦略ファンドとバリュー投資ファンドの王道組がやはり中上位にいるのは個人投資家にとっても安心できる材料です。決して市場のトリッキーな動きに振り回されることなく私たちも王道を歩きましょう。

2011年3月YTDヘッジファンド成績

今年も4月の後半を迎えましたので再び帰ってきました。2011年3月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。エマージング市場ファンドがトップで好調なのとは対照的に,テクノロジーセクターファンドが3月になって急降下しています。震災関連でグローバル・サプライチェーンが不調になり,このセクターのセンチメントが悪化したのは想像に難くはありません。続いてヘルスケアセクターファンド,モーゲージ組成ファンド,オプション戦略ファンド,ロングオンリー戦略ファンドまでが上位5つです。一時的に先進国の製品需要が減ることなどを考えると今年の経済成長の牽引力はやはりエマージング市場なのでしょうね。今年の決算シーズンはあまりネガティブなものはないので4月には全般的に成績が上がるかもしれません。

次が,全セクターの3月までのYTDパフォーマンスの図2です。



5.56%:モーゲージ組成ファンド
5.37%:ヘルスケアセクターファンド
5.29%:エネルギーセクターファンド
4.74%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
3.96%:テクノロジーセクターファンド

3.24%:転換社債裁定ファンド
3.13%:ディストレスドファンド
2.71%:イベント主導型ファンド
2.50%:仕組み債非裁定ファンド
2.05%:仕組み債裁定ファンド
1.99%:オプション戦略ファンド
1.95%:ファイナンスセクターファンド
1.94%:ロングオンリー戦略ファンド
1.88%:バリュー投資ファンド
1.68%:資産賃貸ファンド
1.61%:企業合併裁定ファンド
1.54%:マルチ戦略ファンド
1.48%:ロング&ショート戦略ファンド
1.30%:スペシャル・シチュエーションファンド
0.91%:エマージング市場ファンド
0.79%:マーケットニュートラルファンド
0.21%:マクロファンド
-0.12%:CTA商品先物ファンド
-0.79%:レギュレーションD限定ファンド
-1.47%:統計的裁定ファンド
-5.36%:ショートバイアスファンド


1位はモーゲージ組成ファンドで,2位はヘルスケアセクターファンドがコンスタントな成績のために入りました。3位以下はエネルギーセクターファンド,スモール・マイクロ企業限定ファンド,テクノロジーセクターファンドの順で,テクノロジーセクターファンドは年初に収益を上げてからうまくポジション調整をして3月減益を最小限にしています。こういう姿勢は見習いたいですね。また成績の悪い方では,例年の風物詩になりましたがショートバイアスファンドの成績がダントツで悪く,為替や商品のCTA系のファンドもマイナスのままです。注目したいのは現在は中位レベルにいるロングオンリー戦略ファンドがこれから年全体でどの程度収益を上げてくるかです。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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