EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ビル・ゲイツ氏の華麗なる転進

Gates Makes Lifetime Pledge to Buffett’s Berkshire Hathaway

MSのビル・ゲイツ氏がバークシャー・ハサウェイ社の取締役会のメンバーになるようです。

これはやっぱり華麗なる転進の一つでしょう。人生の半分はIT業界に身をおいて,残り後半は違った業界のバフェットの会社のカルチャと成長のためのコミットメントするという充実した人生の選択の一つだろうと思います。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団にウォーレン・バフェット氏が関わった関係と,フォーブスの富豪ランキングの1,2位のインナーサークルもあるのでしょう。理系の連中の緻密さ・凝り性な部分もこれまでのカルチャーとブレンドされてうまく機能したら良いと思います。

ハサウェイ社がウォーレン・バフェット引退後のことを考えているというのはまことに頼もしい話ではあります。あとは,ウォーレン・バフェット氏は只者ではないとは思いますが,ご子息のハワード・バフェット氏が無能だったらさっさと切り捨てることができるかどうかが残る懸念ではあります。

さて,今晩の寄り付きのBRKA/BRKBが楽しみになりました。



※これは,「バフェット&ゲイツ,後輩と語る」というDVD本の表紙です。総合ブログのエントリに書評を載せておきました。

ミシュキン元FRB理事のベージュ・ブックへのコメント on Bloomberg

Bloombergが今回のベージュ・ブックに対するミシュキン元FRB理事のコメントを配信していますので貼っておきます。Bloombergはトリシェ・チャネルの用途だけにあるのではありませんからね。(笑)

金融政策決定会合とWBC日韓戦

WBCの日韓戦を気にしながら,日銀の政策決定会合の取材をしている皆様および日銀の中の皆様へ:

一仕事終えた後で朗報が届くことを願っています。

ところで,BOJのHPを見ると当初の決定会合の予定は,3月 16日(月)・17日(火)だったのが3月 17日(火)・18日(水)に変更になっていますが,どんな理由で変更があったのでしょうか。審議委員の誰かの都合とかあるのでしょうか。


ウォール街を辞めて売り子さんに…なれない

Last-Ditch Jobs Fail Wall Street Seekers as Retail Hiring Tanks

ウォール街を辞めた(辞めさせられた)人の中には,時給9ドルの店員の募集に訪れる人もいるようです。でも,プライドが許さずに並んでいるうちに帰っちゃう人もいたり,そうでなくてもリテール業界自体で解雇が増えているのですから,新たに職に就ける可能性は以前にもまして厳しくなっています。

個人消費は2008年第3・4四半期でそれぞれ3.8%と4.3%も落ちたようですが,この60年間のうち四半期連続して消費が低下したのはわずか5度目だそうです。記事によると,この12月の状況ではリテール業界の1件の求人に5.2人が集まるという狭き門のようです。こういう特殊な状況では,「どうせ景気の悪い間だけ店員でも何でもつなぎで働ければいいや」という考えではきっと採用されないのでしょうね。

これまでは,どんなに不況でもリテール業界には求人があったはずなのに,今回の不況では,最後の頼みの綱の業界も失業者を受け入れられないという大変さです。日本でも派遣切りが注目されていますが,職を選ばなければここまでひどくはないはずです。

具体的な事例や数字も出ていますので,ぜひ記事の中身もお読みください。

※ 本当は「総合ブログ」に書くような内容のエントリですが,Blooombergつながりと英語の記事なので,こちらのブログの読者のほうがとっつきやすいと思って書いてみました。

12年前のスピーチは結局正しかった

NYダウがついに7000ドルを割り,S&P500も700ドルを割ってまだ底が見えない状況になってきました。為替は円がまた安くなって一方方向には行かないのに株式市場はひどいことになっています。

このS&P500の700ドルあたりというのは,ほぼ12年前の1996年12月5日にグリーンスパン前FRB議長が「根拠なき熱狂」と株式市場を評したスピーチをした日のS&P500の終値744.38ドルにごく近いものです。

彼はその日のスピーチで,「根拠なき熱狂が資産価値を高めたあと,我々はどうやって予想外のそして持続的な経済の収縮につながることを知りうるのか。」「そしてどうやって金融政策の中にそういう判断を取り込んでいけるのだろうか。」と質問しました。彼がこの質問を投げかけたとき,このどちらも大変難しい問題だという意味で述べたはずです。

12年前はこの700ドルでも企業収益から見て十分高かったのですが,今は株価としては割安です。つまり,同じ700ドルの株価でも,「根拠なき熱狂」と彼のFRB議長時代の住宅バブル政策によって異様に高まった資産価値がはじけた後の現在は,企業収益に対して株価は大幅なアンダーシュートを生じているのです。彼がいみじくも言ったとおり,バブルははじけてからはっきりとわかるのであり,あらかじめ金融政策に織り込んでいくことは大変難しいのでしょう。

12年というのは十二支にもつながり,干支が一回りした後で株価が振り出しに戻ってしまった,そして12年前に語っていた「根拠なき熱狂」の真実は,彼のFRB議長としての経歴の間も含めて12年かかって残念ながら証明されてしまったというのは,何とも不思議な気がします。

VIZU.COMというところが,「今回の金融危機の一番の責任者は誰か」というWEB投票の結果を以下のように公表しています。グリーンスパン前FRB議長,ぶっちぎりで首位を走っています。(ブラウン首相も財務相だったころの責任を問われているんですね。)



スピーチの内容は正しかったのに,正しい金融政策を取ることとそれは等価ではないようです。

参考記事:Greenspan’s ‘Irrational Exuberance’ Has Caught Up: Chart of Day

リーマン前CEO,財産保全のための自宅を100ドル譲渡



Ex-Lehman chief sold $13m home to wife for $100

リーマン・ブラザーズ前CEOリチャード・ファルド氏は,会社を清算に追い込んだために,株主代表訴訟で,結果的に損害弁償のために財産を没収される可能性があります。

そして,このファルド氏はフロリダ州に13.75M$(日本円で約12億3750万円)で買った家があるわけですが,それも没収されてしまうかもしれません。本来は,寛容なフロリダの州法では,居住している住居までは没収できないという規則があるようなのですが,ファルド夫妻はNY暮らしが長く,フロリダ州の住民とはみなせないので,今回の作戦に出たようです。

共同所有になっていた12億円以上の家を,妻の単独名義にするために9000円ほどで売り払ったのです。

しかし,この9000円譲渡が不当に安く「財産隠し」の一環として認定されると,この取引は無効になるかもしれません。まあ,彼がいくら自分の都合に良いように財産保全に走っても,金融危機の混乱の引き金になった会社の破産に関与したCEOとして,どんなにあがいてもスケープゴートにされるのを免れることは無理じゃないかな。

MSFTも従業員削減と諸経費節減

Microsoft Cuts Hit Home in City That Loves $1,599 Carbon Bikes

世界最大のソフトウェアメーカーであるマイクロソフト(MSFT)も5000人の従業員削減を発表したのですが,その他にも夏場のインターン用のバイク補助費とか従業員のワークアウト補助費などいろいろ削っているようです。でも,企業城下町ではこういう福利厚生費も含む支出削減が地元経済の落ち込みに与える影響はとてつもなく大きいのです。シアトルはデトロイトや豊田市ほどでは無いと思いますが,それなりの影響を受けるでしょう。マリナーズの観客動員が減ってくると,ますます日本人頼みが進むのでしょうか。

PCプロセッサーメーカーのIntelも従業員を減らしていますから,PC本体が売れなければOSメーカーにも例外なく影響があります。

Intel’s Silicon Valley Plant Closure Signals End for Production

さらにWindows Vistaの販売がとても成功とはいえなかったことからすると,MSFTの場合はよく5000人で済んでいるというほうが正直な感想です。

今年一年は,どの業界も辛抱の一年でしょう。

バークレイPLCは優秀ですね+ブログの検索について

このブログをBarclayで検索すると,現在10件ヒットします。その中のエントリに

2007年9月4日:
バークレイグループ,サブプライム大気圏は脱出の模様

2007年11月10日:
バークレイPLC,株売買停止でポンド下落&円高進行

2007年11月16日:
バークレイ PLCの評価損は予想以下にとどまる

などがあって,バークレイPLCは2007年からせっせと損切りを率先して行ってきたようです。ですから2008年の9月にはリーマン・ブラザーズの資産を買い取ると言う攻めの経営が出来たわけです。

そして,2008年の損益は,赤字でないだけでなく収益がアナリスト予想を上回りました。

U.K. Stocks Rally on Government Bank Rescue; Barclays Advances

損を確定してから資本注入をしたこの銀行は本来やるべきことをしたのでしょうが,それが出来なかった金融機関がいっぱいあることを考えると,本当に優秀な銀行なのだと思います。

***

話は変わって,ブログが紙の日記でないとこういう検索が出来るのでとても便利ですね。これも備忘録としてブログを続けている理由の一つです。でも,実はブログを書くに当たってもう少し気に掛けていることがあります。

それは,記事はなるべく英語版のBloombergをリンクするようにしているのです。これは,Bloombergの英語サイトの検索が日本語の検索にはあまり効果的でないことや全部の記事が日本語に訳されていないのもありますが,自分のエントリでも全角カナや半角カナが混在したり,全角・半角スペースを間違えたり,「・」妙なところに入れたりして書くと,目的の会社名や固有名詞が出てこなくて検索しにくいからです。(11月16日のエントリは「バークレイ」と「PLC」の間にスペースがあるようですがこういうのはその日の気分で変わるものです。)

英語だと大文字でも小文字でもスペルさえ間違えなければ必ず引っかかるので,記事のタイトルがブログエントリに英語で含まれていると本当に都合がいいのですよ。日本語のあいまい性は,検索全盛のネット時代になってもやはり若干のハンディキャップを抱えるようです。

安値をブレイクしないまったり感

経済指標は欧米日ともどこも悪い上に,株価も40台半ばのVIXで従来どおりの感覚ならば相当ボラティリティが高いといえるのですが,思ったほど相場に切迫感がないようです。なんとなくまったりしている原因はなんでしょうか?

■ ユーロドル・ドル円とも昨年の安値を割っていない
安値を見た後に少し上昇して戻しているときは,ひょっとしたら反転かと言う期待があります。また,下落の傾向が多少強くなっても,まだまだ底割れしていないという油断もあります。加えて直近のレンジ相場がはっきりと見て取れます。こういう時はメジャープレーヤーも出動を待っている状態なので相場には全くメリハリがないのです。

■ VIXは昨年の最高値(異常値)の80台からすればかわいいレベル
VIXも昨年の10月から11月にかけてつけた80台を経験しているので,「多少高くてもその頃からすると今は半分じゃないか」という気分があります。登山で言えば,これから頂上に登るのではなく,もはや下山の段階で未曾有の経験はもう無いだろうと言う変な安心感のような感じなのでしょう。

■ 経済指標も悪くなる一方で,アナリストが予想しやすい
景気が急に変調をきたしたときは,サプライズによる相場変動を招きやすいものです。しかし,3か月以上も悪いニュースが続くと,みんな悪い指標に慣れきってしまいます。また,アナリストも悪めの予想を立てて自らの安全を計るのが常です。案の定,「悪い指標でも予想通り」となりサプライズは起きないし,「良い指標なら好転の兆し」と言うことでこれまた楽観論が浮上します。

かくして,「米小売売上高もどうせ悪いだろう。」「ECBの利下げも織り込みだよな。」という市場のコンセンサスが出来てしまい,まったりとした相場で新年気分はいまだに抜けずといったところです。

【ドル円】
現状では予想通り89円台が固くて,下がっても88円台の後半で止まっている。再び88円台の前半をうかがうようでなければ,89円-91円の狭いレンジ相場だろうなと思います。

【ユーロドル】
1.31ドルを割るまではさほど下落の心配はないです。また,1.33ドルまで上がれば,再び1.33ドルから1.36ドルの間のレンジ相場に戻る可能性があります。

ロバート・ルービンもCitiの上級顧問を辞任

Rubin Retires as Citigroup Counselor, to Leave Board (Update3)

表向きは退任ですが,実際には辞任に追い込まれたのでしょう。70歳で辞めるのですから,問題が無かったら健康が許す限り顧問を継続していたと思います。



いくらルービンが前民主党政権の財務長官を務め次期政権と近いところにいるとしても,公的資金を注入したCitiにはエグゼクティブの責任を追求する声が強まっているのは当然でしょう。Citiは,この他にも個人向けのクレジット・ローンの厳しい取立てを政府により禁止させられています。いくら自社の収益を改善するためとはいえ,個人が連鎖的に破産するのを避けるためです。

さて,ルービンは彼の持ち前の率直さを持って,在任中のサブプライム問題に対して自分の見通しが甘かったと失敗を認めています。とはいえ,「本人が認める認めないにかかわらず,失敗の責任は取らせる。」こういうルールが日本の政治や行政にもあってほしいですね。

あと,GMの会長も辞めるべきだと思いますがね…

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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