EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010年の展望】(年末年始合同版)

先週は経済指標なども注目していなかったのですが,TwitterのTLなどを眺めている感じでは,米11月耐久財受注がポジティブ・サプライズでしたし,新規失業保険申請件数も順調に減少しているのでドルは各国通貨に対して堅調でした。金価格も1100ドルをいったん割り押し目買いでなんとか戻した程度でした。北半球は寒波が襲来してヒーティング・オイルの需要が高いようです。結果的に原油の在庫不足に焦点があたり1バレルは72ドル台から78ドル台に戻したところです。ギリシャを始めとするPIIGS諸国(ポルトガル・イタリア・アイルランド・ギリシャ・スペイン)のソブリン不安がぬぐえず,ECBの「自分でなんとかしろ」という声明も正論ではありますがかえって各国の財政規律の問題を浮き彫りにしましたので,ユーロドルも上昇力がありません。ポンドも英国内の景気回復の勢いが弱くBOEが量的緩和策を継続しないといけない流れの中でドルに対して続落の様子です。

年末の押し迫った1週間のレンジを予想しても全く意味がありませんので,このエントリでは赤っ恥覚悟で2010年の中長期の予想をすることにしてみます。



ドル円は,予想が91.50円-88.80円で,実際は91.860円-90.228円(終値91.510円)でした。上限は一時91円後半まで上昇し40PIPSドル安方向に外しました。下限は結局88円どころか90円台もキープして140PIPSドル安方向に外しました。今年1年を振り返ると米国経済はは3月を底にして順調に回復してきたのに対し,日本経済は総選挙が遅れて政局が不安定だったために4月5日の週の高値101.43円を頂点として延々と円高が進みました。9月以降の鳩山新政権も成長戦略のないデフレ対策のみに終始し,11月22日の週の安値84.790円でかろうじてさらなる円高は止まったものの,100円には程遠い91円台の円高が続いていることには変わりがありません。

2010年の予想では,やはり期末要因で円のレパトリがある3月頃に円高の流れがくるかどうかが年間の流れを決めると思います。2月はいつでも景気に問題が出ますし,政局的に切羽詰まるとか参院選を見据えての鳩山首相の早々の辞任とかになればその流れが3月まで継続するので,下限としては80円ぎりぎりの攻防を見せるかもしれません。上限については,8月2日の週の高値97.771円が示しているように,98円のレジスタンスは1ドル100円への道を探るのには相当厚い壁になると思われます。ただし,5月あたりまでで米国経済の回復の流れがさらに鮮明になり,その後ISM製造業景況指数とかでポジティブサプライズが続出という展開になれば年後半のFOMCの利上げ期待も一層強まり突破も可能でしょう。98円を遅くとも夏までに越えれば,103円あたりまでは力強い米景気の回復によって年末までに達成できると思います。よって,2010年の上値は103円程度と予測し,下値は80円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4490ドル-1.4185ドルで,実際は1.44170ドル-1.42160ドル(終値1.43580ドル)でした。上限は1.44ドル台まで戻しましたが勢いは続かず70PIPSドル安方向に外しました。下限は結局1.42ドルのサポートを割れず30PIPSドル高方向に外しました。年末で市場参加者が限られており一段のドル高は避けられた展開でした。今年1年を振り返るとユーロドルは3月1日の週の1.24560ドルを底にして11月22日の週の1.51430ドルまで本当によく戻したと思います。米国当局のドル安政策による輸出促進策も幸いしたでしょうが,ユーロ圏という大枠の中で各国ごとの失業率の悪化や信用不安が覆い隠されきた影響も相当あるでしょう。10月にはアイルランドやポーランドがリスボン条約を批准しユーロの傘の中で安心したいという流れが強まりましたが,これは弱小国の経済不安の裏返しでもありました。11月24日にドバイ・ワールドの債務履行延期発表がなされると,英国・欧州系銀行のエクスポージャの大きさがクローズアップされて高値をつけたユーロドルは反転しました。ユーロ圏の経済を包括的に見ていて良いのかという流れの中で12月になって前述のギリシャの財政問題が生じましたので,12月はさらにユーロドルが下落しました。

2010年の予想では,各国の財政規律の問題やデフォルトの可能性をECBが面倒を見れない以上,今年のようなユーロ経済の楽観論は控えないといけません。イベントリスクが多すぎてドル円のような時系列的なレートの流れが予想しにくいのですが,第1四半期にはPIIGS諸国の財政問題がさらに悪化して1.40ドル割れは現実的になると考えています。そこからはさらなる売り圧力が加わりますが,5月17日の週の安値1.34230ドルからの大陽線は当面のサポートの下限となるでしょう。米国経済の回復がドルの強さを後押しかつ第1四半期の円高がユーロ円の売りも誘発すれば,4月19日の週の安値1.28850ドルへ迫る勢いもあるかもしれませんから,下限としては1.29ドル程度を予想します。上限については,1.50ドルからの下落の中で明確な3つのレンジが意識されていますので再び1.50ドルを見るのは大変難しいと言わざるを得ません。よって,2010年の上値は1.50ドル程度と予測し,下値は1.29ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0580フラン-1.0320フランで,実際は1.05020フラン-1.03190フラン(終値1.03860フラン)でした。上限は1.05フランを越えるのが精一杯で80PIPSドル高方向に外しました。一方の下限はレンジ相場の下限がピタリと当たりました。

2010年の予想では,ドルスイスに関しては基本的にユーロドルの逆相関の動きとなりますが,ドルの力強い回復につれて商品相場への市場の関心が薄れて金価格がさらに下落すればフラン安は加速するでしょう。このペアでも5月17日の週の高値1.12630フランが当面のレジスタンスの上限として意識されます。そのレベルからの下落が一直線であったので1.10フランを越える場合にはさして抵抗がないと予想しますが,4月19日の週の高値1.17400フランまで上昇するかどうかは分かりません。スイス経済は基本的に日本と同じ輸出企業によって支えられていますが,ユーロ圏の経済回復が本格化しないと上げ潮景気にはなりませんので悪いフラン高になってしまうのです。そこで上限としては1.15フランが限界と見ています。下限については,1.00フランのパリティからの上昇の中で明確な3つのレンジが意識されていること,2010年は金価格が下落すると見ているので再びパリティを見るのは大変難しいと思います。よって,2010年の上値は1.15フラン程度と予測し,下値は1.00ドル程度と予測します。

今週は市場参加者が少ない薄い相場で取引が難しくなりますし,2010年の流れを冷静に読むためにも取引は控えましょう。なお,年明けからの週末は出かけますので次の週の展望エントリはお休みします。まあ,幕の内が明けてからゆっくり考えることにしましょう。

今年も一年ありがとうございました。では,良い年末年始をお迎えください。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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