EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ダボス会議での麻生首相の演説



こんな演説なら,麻生首相は行かないほうが良かったです。

ダボス会議:麻生首相演説…中長期構想示せず

第一次湾岸戦争で金さえ出せば貢献したことになると考えていた日本政府と同じ発想でしょう。どうせ外務省が準備した原稿なんだろうけど,外務官僚たちも実体経済と金融経済についてもう少し勉強したほうがいいと思いますよ。

サブプライム問題後の課題は,
第一段階) 信用不安に基づく短期金融市場を中心とした資金供給の問題
第二段階) 証券化証券の価値の毀損によりバランスシートが悪化した金融機関の救済の問題
第三段階) 証券化証券によって過大にレバレッジを掛けられた金融経済に引きずられて,実際の消費以上に生産過剰になってしまった製造業の縮小再生産による失業の受け皿をどこに求めるのかと言う問題

に徐々に進展してきました。前2つは中銀や政府の公的資金供給により,少しずつ正常化するとは思いますが,昨年の秋以降は日本も含む世界経済の最大の問題は3番目になってきました。なのに,麻生首相や原稿を準備した官僚の頭の中は,まだ洞爺湖サミットのままなのでしょうか。

環境問題が少しだけ盛り上がった昨年のサミットのころは,原油価格や他の商品価格の高騰していたし,資源消費を減らしながら「余裕を持って環境に配慮する」というスタンスも世界の経済界の共感を得られたかもしれません。

しかし,各国企業は幻想に過ぎなかった需要に基づいて生産計画を立てていたので,現在では必要のない雇用は切らざるを得ない状況です。民間企業は慈善事業ではないので「食べていくためには環境より低コストを優先させる」方向に舵を切っています。唯一政府は財政出動が出来るのですが,それとて既存の事業の範囲内で内需を拡大しても必要以上に拡大した生産体制を稼動させるのには不十分です。必要のない生産設備のスクラップと新しい需要を生み出す事業分野のビルドの両方が必要です。

「『新しい雇用を生む事業分野の開発と人々の労働生産性を上げること』これが我々の当面の目標であり,それによる方法しか世界経済を再び活性化することはできません。日本はそのためにお金を出し,環境分野がその新しい事業分野となるために全力を注ぎます。」という言い方なら欧米の各国指導者も納得すると思いますがね。

お金を出すと言うことや環境のことを手段として口に出すこと自体は構わないのですが,これまでにこうやったじゃなくて,これからこうするというビジョンや目標をもっと前面に出すべきでした。そして,オバマの就任演説じゃないので,外交政策より経済政策に論点を絞るべきでした。World Economic Forumだよね。この会議は…

あの演説では,闇雲に金を出しても誰が消費するんだと言う話になると思いますよ。金の使い方の具体性が乏しいんだよね。残念ながら「定額給付金」と発想が同じです。金さえばら撒けば景気は良くなると言うオールド・ケインジアンの最たるものですね…残念!

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