EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

不良資産救済プログラム(TARP)は「万能薬」ではない

どうも民主党次期新政権は自動車産業にもやさしそうで,大規模な融資や公的資金の注入を狙っているようですが,この記事は先に成立した不良資産救済プログラム(TARP)を純粋に「金融安定化」に活用するのではなく,何でもありの使い方をする危険性についてポールソン財務長官が警告をしたものです。

Paulson, Democrats Clash on Bailout for Homeowners (Update2)

「panacea」という言葉が出てきますが,これはもともとギリシャ神話の「パナケイア」(あるいはローマ神話の「パナケア」)の英語名で癒しを司る女神のことです。彼女は医術を司る神アポロンの孫で,アスクレピオスの娘たちの1人であると言われています。その名前には「全てを癒す」の意味があって転じて今日でも「万能薬」の意味で使われています。日本語でぴったりの表現がないのですが,あえて訳すならTARPを「打ち出の小槌」のように使うべきではないと言い換えることになりますかね。

このポールソンの発言は,来たるべき金融機関の抱えるさらなる危機のためにTARPの予算は取っておかないとまずいぞと言外に言っているのでしょう。また,米民主党の中にはGM,フォード,クライスラーを救済するのにTARPの仕組みを使えないかと画策しているものもいて,それこそ「万能薬」のような扱いですが,個人の大規模な住宅差し押さえ回避や経済振興のための政策と金融安定化のための政策が違うのと同様に,このスキームを当初の目的外に使うのは間違っていますね。

まあ,でも最後は時間切れで最終的な施策はオバマ次期政権が決定するということになってしまい,これはこれで現政権とポールソンに残された時間はほとんどないことを意味しています。

そんなこんなで,米国経済は個人消費の低迷と更なる失業率の上昇でリセッションがしばらく続きそうですし,かといって一人勝ちする国はどこもありません。年末にかけて企業資金需給の逼迫やヘッジファンドの連鎖破綻などの要因があるなら別ですが,株式相場も為替相場もいまのところ一方的なトレンドが発生しそうにありません。

ニュースを取り上げるだけならいくらでもありますが,相場的には極めて退屈なこのごろです。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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