EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ECBは政策金利を0.75%で据え置き…ドラギ総裁はキプロス問題を前例にしないとキッパリ

ECB Keeps Interest Rates on Hold as Policy Makers Weigh Plan B

4月4日にECBは政策金利を0.75%のまま9回連続で据え置きました。今回のステートメントではユーロ圏の経済見通しには引き続き下向きリスクがあることを強調しました。一方で,前回の本格的な景気回復は2013年下半期に始まるとの予想は後退し,中期的な物価予想も2%を上回るとは考えられないので緩和的な金融政策スタンスを維持することを保証しています。次回の会合以降,利下げと再度の長期リファイナンスオペ,企業向け融資を促進する措置が再び検討されるのでしょう。

また,記者会見では銀行の破綻時に債権者に損失を負担させる「ベイルイン」のEU規則を前倒しして2015年には導入するべきだとの考えを示して,銀行再編や解体の枠組みを整備することの必要性を強調しました。言うまでもなく,キプロス問題のような解決策の遅れを避けるためにはそれを前例にするのではなく,ユーロによって望ましい「ひな形」をあらかじめ用意する方が望ましいわけです。



元々この2,3週間キプロス問題でユーロは安くなっていたわけですが,利下げをしないというスタンスとキプロス問題を「他山の石にする」というドラギ総裁の強い姿勢がユーロの信認を保たせたわけです。加えて,昼間の黒田日銀の「異次元緩和」の発表が為替に与えた影響がさらに大きくドル円が大幅に円安に振れましたので,ドラギ総裁の声明や記者会見自体でユーロドルがユーロ高に振れたのと相まってユーロ円が久々に元気になりました。一方,ADPによると3月の米国の労働市場はやや後退しています。ユーロ>ドル>円の強さの序列がユーロ>>ドル≒円にならないとも限らないので今晩の米雇用統計には要注意です。

また全体的に見ると,黒田日銀の異次元緩和に端を発して世界中がお金ジャブジャブのカネ余りになっていくことは確実です。結局はそのカネがどこへ行くかという視点がとても大切です。

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なお,会見のトランスクリプトは,ECBのホームページのここ にあります。

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