EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

白川方明日銀総裁退任会見

昨日3月19日に,白川方明日銀総裁が退任されました。在任中はリーマンショックも欧州危機も東日本大震災もありましたが,日本の金融政策を舵取りしてきた方です。

しばらくすれば日銀の記者会見資料のページPDFがアップされると思いますが,ブルンバーグのこの記事がやや詳しいので概要を引用しておきます。

【5年間の任期について】
「一言で言うと、激動の5年間だった」
「リーマンショック、欧州債務危機、東日本大震災、2回の政権交代と、めったには起きないことが次から次へと起きた」
「その下で急速な円高の進行をはじめ、経済・金融も当然大きな影響を受けた」

【黒田新体制について】
「せっかくのチャンスなので、是非ともこれを生かし、日本経済が物価安定の下での持続的成長を実現するよう、適切な政策運営がなされることを期待している」

【市場との関係について】
「市場とどう向き合うのかというテーマは非常に重たい課題だ」
「もちろん市場は中央銀行のコミュニケーションの重要な相手だが、市場参加者にとって望ましいことが、長い目で見た経済の安定にとって望ましいことと、必ずしも一致するわけではないと感じている」

【黒田新総裁の『期待に働き掛ける』発言について】
「期待に働き掛けるという言葉が、中央銀行が言葉によって、市場を思い通りに動かすという意味であるとすれば、そうした市場観、あるいは政策観には危うさを感じる」

【景気の現状について】
「海外経済が持ち直しの兆しを見せ、またグローバルな金融市場でもリスク回避姿勢が後退するなかで円安や株高が進行し、マインドも改善傾向にある。何よりも競争力と成長力の強化に向けた議論が始まりつつある」

【2%の物価目標について】
「われわれが実現したいことは、単に物価が上がればよいということではなく、デフレから早期に脱却し、物価安定の下での持続的成長を実現することだ」
「物価が2%上がり、給料も同率上がるだけでは、国民の生活水準が向上するわけではない。物価が上がり、円の為替レートが同率で円安化しても、対外競争力が高まるわけではない」
「物価上昇の下では歳入も増えるが、歳出も増えるので、財政バランスの改善効果も限定的だ」

【物価上昇率は成長の結果であるべきとの持論】
「実現したいことは、実質経済成長率、人口減少社会では1人当たり実質GDPやGNI(国民総所得)成長率になるかもしれないが、これらが高まり、その結果として物価上昇率が高まっていくという姿だ」

【消費者物価指数の前年比上昇率について】
「消費税率引き上げの影響を除いてみても、2014年度中の平均はプラス0.9%と、同年度の後半には1%に達する可能性が開けつつある」

【デフレの原因は何かという質問に対して】
「ある意味でこれは5年間ずっと付いて回った問いだ。どのような経済活動もすべてお金を必要とするという意味では、すべての経済活動は貨幣的現象と言えるが、だからと言って、すべての経済現象を貨幣だけで説明できるわけではない」
「仮にこの命題を、中央銀行が供給する通貨、いわゆるマネタリーベースを増加すれば物価が上がると解釈すると、過去の日本の数字、あるいは近年の欧米の数字が示すように、マネタリーベースと物価との関係とのリンクは断ち切れている」
「デフレを克服する上で中央銀行の強力な金融政策が必要ないのかというと、もちろん必要だが、同時に、現在日本が置かれた状況を考えると、競争力・成長力強化に向けた幅広い主体の取り組みが不可欠だ」

【自身の市場とのコミュニケーションについて】
「異例の事態の下で政策を展開していく上では、政策の背後にある経済情勢についての判断について丁寧に説明する、政策意図を丁寧に説明するとともに、ありうべき効果とコストについても丁寧に説明する必要がある、それこそが独立した中央銀行としての誠実な対応であるという思いで対応した」

【金融政策の効果とリスクについて】
「もちろん、効果だけあってコストやリスクがないという政策があれば理想的だが、残念ながらそういう政策はない。金利水準が極めて低く、中央銀行のバランスシートも著しく拡大し、財政状況も非常に厳しいという現在の日本の状況では、効果とコストの比較衡量という視点は重要だ」
「過去の経験が示すように、コストやリスクが顕在化するのはずっと後になってからであり、いったん顕在化した場合は、その影響は大きくかつ長く持続する」

【日銀マンとしての仕事と退任後について】
「中央銀行の仕事は奥深い。大変恵まれた職業人生だった」
「明日からはまったく自由の身になるので、趣味のバードウオッチングを含めてゆっくりしたい」

【生まれ変わっても再び日銀総裁をやりたいかという問いに対して】
「そんなふうには思っていない。人生はそれぞれチャレンジのしがいのあることがたくさんあるのだろうと思っている」

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本当にお疲れ様でした。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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