2月失業率は0.2%低下,NFPも事前予想を大きく上回りドルが全面高
Payrolls Rise as U.S. Jobless Rate Reaches Four-Year Low
2月非農業部門雇用者数: 236K (予想:165K,前回:157K,前回改定:119K)
2月失業率: 7.7% (予想:7.9%,前回:7.9%)
2月の失業率は1月より0.2%低下し,NFPは予想の165Kを大きく上回り236Kの増加になりました。一方で1月のNFPは157Kから119Kに38Kも下方修正されています。前月の下方修正の分は今月の増加の見かけ上の増加につながっていると考えると実質198Kの増加と見ることもできます。それでも,事前予想を大きく上回っているのでいかに2月のNFPが強いか分かるでしょう。また,失業率が4年ぶりに低い水準の7.7%まで下がったのも市場の反応には好感され,ドルの全面高となりました。
製造業: 1万4000人 (前回:1万2000人) ※前月の上方修正と更なる増加
建設業: 4万8000人 (前回:2万5000人) ※住宅市場の改善が顕著に
リテール部門: 2万3700人 (前回:2万9000人) ※変動が激しい中で安定増加中
輸送・物流業: -1300人 (前回:-2万400人) ※前月の減少がイーブン近くまで回復
情報業: 2万0000人 (前回:1000人) ※ホワイトカラー職は大幅な増加
金融業: 7000人 (前回:6000人) ※お世辞にも大幅増加とは言い難い
プロフェッショナルサービス部門: 7万3000人 (前回:1万6000人) ※最大級の増加
教育・医療部門: 2万4000人 (前回:9000人) ※ここも大幅な増加
民間部門: 24万6000人 (前回:14万0000人) ※力強い民間部門の雇用
政府部門: -1万0000人 (前回:-2万1000人) ※前月下方修正+今月も酷い
今月は,建設業の倍増とプロフェッショナルサービス部門のしびれるような増加が目立っています。加えて輸送・物流業の前月の大幅な減少も戻ってきたので民間部門のNFPが大幅に増加しました。リテール部門も継続して安定増加ですし,情報業と教育・医療部門が共に堅調な増加に転じました。毎月ごとに一喜一憂するのではなくこれくらいの増加が継続できれば雇用統計は何も心配する必要がありません。
今週はECBの会合後の発言ではいったんユーロが持ち直しましたが,この雇用統計の発表でドルが完全に他通貨を圧倒し,一時ユーロドルは1.30ドル割れ,ドル円は96円越えを達成しました。もちろん,週末にかけて再び1.30ドル台回復と96円割れに調整していますが基本的なドル高の流れは来週も変わらず,ユーロ圏のセンシティブなニュースに市場が敏感に反応していくのでしょう。
2月非農業部門雇用者数: 236K (予想:165K,前回:157K,前回改定:119K)
2月失業率: 7.7% (予想:7.9%,前回:7.9%)

2月の失業率は1月より0.2%低下し,NFPは予想の165Kを大きく上回り236Kの増加になりました。一方で1月のNFPは157Kから119Kに38Kも下方修正されています。前月の下方修正の分は今月の増加の見かけ上の増加につながっていると考えると実質198Kの増加と見ることもできます。それでも,事前予想を大きく上回っているのでいかに2月のNFPが強いか分かるでしょう。また,失業率が4年ぶりに低い水準の7.7%まで下がったのも市場の反応には好感され,ドルの全面高となりました。
製造業: 1万4000人 (前回:1万2000人) ※前月の上方修正と更なる増加
建設業: 4万8000人 (前回:2万5000人) ※住宅市場の改善が顕著に
リテール部門: 2万3700人 (前回:2万9000人) ※変動が激しい中で安定増加中
輸送・物流業: -1300人 (前回:-2万400人) ※前月の減少がイーブン近くまで回復
情報業: 2万0000人 (前回:1000人) ※ホワイトカラー職は大幅な増加
金融業: 7000人 (前回:6000人) ※お世辞にも大幅増加とは言い難い
プロフェッショナルサービス部門: 7万3000人 (前回:1万6000人) ※最大級の増加
教育・医療部門: 2万4000人 (前回:9000人) ※ここも大幅な増加
民間部門: 24万6000人 (前回:14万0000人) ※力強い民間部門の雇用
政府部門: -1万0000人 (前回:-2万1000人) ※前月下方修正+今月も酷い
今月は,建設業の倍増とプロフェッショナルサービス部門のしびれるような増加が目立っています。加えて輸送・物流業の前月の大幅な減少も戻ってきたので民間部門のNFPが大幅に増加しました。リテール部門も継続して安定増加ですし,情報業と教育・医療部門が共に堅調な増加に転じました。毎月ごとに一喜一憂するのではなくこれくらいの増加が継続できれば雇用統計は何も心配する必要がありません。
今週はECBの会合後の発言ではいったんユーロが持ち直しましたが,この雇用統計の発表でドルが完全に他通貨を圧倒し,一時ユーロドルは1.30ドル割れ,ドル円は96円越えを達成しました。もちろん,週末にかけて再び1.30ドル台回復と96円割れに調整していますが基本的なドル高の流れは来週も変わらず,ユーロ圏のセンシティブなニュースに市場が敏感に反応していくのでしょう。
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