2月のフィラデルフィア連銀景況指数は予想以上に良く,米景気先行きにも明るさ
Philadelphia-Area Manufacturing Beats Forecasts as Fed Index Rises to 10.2
2月フィラデルフィア連銀景況指数: 10.2 (予想:9.0,前月:7.3)
2月のフィラデルフィア連銀景況指数は先月の7.3から2.9ポイントも上昇して,10.2になりました。予想自体もやや高めの9.0でしたがそれを上回れたのはポジティブ・サプライズといってよいでしょう。株式市場も好感し上昇していますし,大きなトレンドを作り出してはいませんが対円・対ユーロでドルが堅調です。なお先行指数については先月の49.0から33.3へ低下しましたが最高値から戻したレベルで特に問題はありませんので,現況指数の増加にフォーカスして行きましょう。(下図参照)

内訳としては,
新規受注: 11.7 (前月:6.9) -> 先々月も越える大きな上昇
出荷指数: 15.0 (前月:5.7) -> 出荷も爆上げレベルの上昇
在庫指数: -12.9 (前月:-6.3) -> 徐々に需給逼迫の様相
雇用指数: 1.1 (前月:11.6) -> 雇用は一時的に均衡状態へ
というように,景気拡大に加速がついたと思える結果となりました。そして,今回用意された特別なアンケートでは2012年の資本支出額は増加するかどうかという質問と増加する場合の主な要因を尋ねる質問がなされました。
Q1:2012年の資本支出額は2011年の資本支出額から増加・減少・変化なしのどれですか。
増加:35.7%
減少:22.6%
変化なし:34.5%
Q2:2012年の資本支出額が増加するとしたらその主な要因は何ですか。
58.8%:期待される売上高が高いこと
50.0%:情報機器の買い替え需要があること
47.1%:その他の設備の買い替え需要があること
41.2%:キャッシュ・フローとバランスシートに余裕があること
32.4%:設備導入のための場所の余裕があること
17.6%:省エネ関連の投資の増加
8.8%:外部資金調達のコストが改善すること
と答えており,企業の活動サイクルの観点では2012年はいろいろな設備の買い替え需要が生じる可能性のある年となりそうです。「人は増やさないのに物は買う」という企業サイドのドライな姿勢が良く表れているような気がします。また,個人的にはユーロイベント一辺倒で変化していた相場より,他のファンダメンタルな要因も関係する相場のほうが面白いと思いますので,米国経済の拡大に弾みが付いているのは大歓迎です。
2月フィラデルフィア連銀景況指数: 10.2 (予想:9.0,前月:7.3)
2月のフィラデルフィア連銀景況指数は先月の7.3から2.9ポイントも上昇して,10.2になりました。予想自体もやや高めの9.0でしたがそれを上回れたのはポジティブ・サプライズといってよいでしょう。株式市場も好感し上昇していますし,大きなトレンドを作り出してはいませんが対円・対ユーロでドルが堅調です。なお先行指数については先月の49.0から33.3へ低下しましたが最高値から戻したレベルで特に問題はありませんので,現況指数の増加にフォーカスして行きましょう。(下図参照)

内訳としては,
新規受注: 11.7 (前月:6.9) -> 先々月も越える大きな上昇
出荷指数: 15.0 (前月:5.7) -> 出荷も爆上げレベルの上昇
在庫指数: -12.9 (前月:-6.3) -> 徐々に需給逼迫の様相
雇用指数: 1.1 (前月:11.6) -> 雇用は一時的に均衡状態へ
というように,景気拡大に加速がついたと思える結果となりました。そして,今回用意された特別なアンケートでは2012年の資本支出額は増加するかどうかという質問と増加する場合の主な要因を尋ねる質問がなされました。
Q1:2012年の資本支出額は2011年の資本支出額から増加・減少・変化なしのどれですか。
増加:35.7%
減少:22.6%
変化なし:34.5%
Q2:2012年の資本支出額が増加するとしたらその主な要因は何ですか。
58.8%:期待される売上高が高いこと
50.0%:情報機器の買い替え需要があること
47.1%:その他の設備の買い替え需要があること
41.2%:キャッシュ・フローとバランスシートに余裕があること
32.4%:設備導入のための場所の余裕があること
17.6%:省エネ関連の投資の増加
8.8%:外部資金調達のコストが改善すること
と答えており,企業の活動サイクルの観点では2012年はいろいろな設備の買い替え需要が生じる可能性のある年となりそうです。「人は増やさないのに物は買う」という企業サイドのドライな姿勢が良く表れているような気がします。また,個人的にはユーロイベント一辺倒で変化していた相場より,他のファンダメンタルな要因も関係する相場のほうが面白いと思いますので,米国経済の拡大に弾みが付いているのは大歓迎です。
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