EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2013/02/25の週】

【先週の概況】
先週はフィラデルフィア連銀景況指数が悪かったのにほとんどドルは影響を受けずに,かえって日銀総裁人事報道やイタリア総選挙を予想した神経質なリスク・オフの動きの週でした。ドル円は94円台前半で重く,92円台後半から下げ渋りました。ユーロドルも1.34ドル台前半まで上げた後は,1.31ドル台前半まで続落傾向にありました。ドルスイスは0.91フラン台後半から0.93フラン台前半に上昇して週末を迎えています。(WTI)原油価格は96ドル台前半で始まった後は,一時97ドルを付けましたが急落して木曜日までに一気に92ドル台後半まで下がりました。その後も下値圏で推移し金曜日までには92ドル台半ばまで下がった後で少しだけ戻して93ドル台前半で週末を迎えました。金価格は1610ドル台で始まった後は,最高1616ドル台に上げるのが精一杯の動きで,木曜日に1561ドル台の安値にまで急落し,金曜日にやや反発するものの1582ドル台まで戻したところで週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:94.50円-92.10円
先週の変動:94.205円-92.764円(終値93.389円)
的中度:上限は約30PIPSのドル高方向の誤差,下限は約70PIPSのドル安方向の外し
今週の予想:94.50円-90.70円
※やや転換点となる週に来ており,リスクオフの動きで下値は90円台後半までは付けに行きましたが上値はさっぱり収穫がありません。一方,上値は94円台半ばまでを記録した月曜日の高値がが限界です。



【ユーロドル】
先週の予想:1.3410ドル-1.3280ドル
先週の変動:1.34332ドル-1.31446ドル(終値1.31898ドル)
的中度:上限は約20PIPSのドル高方向の誤差,下限は約140PIPSのドル安方向の外し
今週の予想:1.3320ドル-1.2950ドル
※イタリア総選挙の結果を受けて1.30ドル割れはまず確定的で1.29ドル台半ばあたりまでは下がるかもしれません。一方,上値は1.33ドル台前半を記録した月曜日の高値が限界です。



【ドルスイス】
先週の予想:0.9280フラン-0.9150フラン
先週の変動:0.93315フラン-0.91834フラン(終値0.92932フラン)
的中度:上限は約50PIPSのドル安方向の外し,下限は約30PIPS以内のドル安方向の誤差
今週の予想:0.9380フラン-0.9230フラン
※ユーロ安の影響で0.92フラン台前半を記録した月曜日の安値を下回るのは難しいでしょう。一方,上値は今週も重くて0.94フラン台到達は無理と見て0.93フラン後半あたりが限界と見ています。

【今週の指標/イベント】
2月25日(月):イタリア総選挙の結果報道
3月2日(金):2月ISM製造業景気指数
2月ISM製造業景気指数が,2月フィラデルフィア連銀景況指数に続いて悪化傾向にあるのかどうか興味深いところです。あとベルルスコーニ氏がイタリア総選挙でことのほか強い模様で過半数獲得の政党がいないために政局が混迷し,ユーロ売りに拍車がかかりそうです。

2月のフィラデルフィア連銀景況指数はマイナス幅拡大,でも市場は無視

Manufacturing in the Philadelphia Region Unexpectedly Shrinks

2月フィラデルフィア連銀景況指数: -12.5 (予想:1.0,前月:-5.8)

2月のフィラデルフィア連銀景況指数は先月の-5.8から-12.5へマイナス幅が拡大しました。ただし,先行指数については先月の29.2から32.1へ上昇しています。年明け後に随分と見通しが暗くなったようですが,来月の「財政の崖」の問題によってがさらに見通しが悪くなるのは避けたいですね。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: -7.8 (前月:-4.3) -> マイナス幅が拡大
出荷指数: 2.4 (前月:0.4) -> こちらは辛くもプラスを継続
在庫指数: -10.0 (前月:-6.5) -> マイナス幅が拡大
雇用指数: 0.9 (前月:-5.2) -> マイナスからプラスに転じる

というように,先月分よりも確かに悪くなっていますね。しかし,細かく内訳を見ると雇用指数は改善していますし,未済注文(Unfilled Orders)と在庫指数(Inventries)のマイナスの影響が多かっただけなのでそれほど悲観する必要はありません。市場も週末のイタリアの総選挙のほうが気になっているようで,かえってユーロ安・ドル高の展開です。そして,今回用意された特別なアンケートでは2013年の第一四半期の製造予定に関する質問でした。

Q1:2013年1Qの製造予定は2012年の1Qの製造予定に比べてどう変化しますか?
5%以上増加する:16.9%
3-5%増加する:14.1%
3%以下の増加にとどまる:22.6%
(増加意見の合計:53.6%)
変化なし:21.1%
3%以下の減少にとどまる:8.1%
3-5%減少する:5.6%
5%以上減少する:11.3%
(減少意見の合計:25.1%)

Q2:2013年1Qの製造予定は2012年の4Qの製造予定に比べては加速していますか,それとも減速していますか?
顕著な加速:8.5%
ある程度加速:38.0%
(加速意見の合計:46.5%)
変化なし:18.3%
ある程度減速:32.4%
顕著な減速:0.0%
(減少意見の合計:32.4%)

Q3:予想される変化は季節要因ですか,それともビジネス要因ですか?
季節要因:33.8%
ビジネス要因:32.4%
その他の要因:16.9%

と答えています。まあ,企業担当者の見通しはそれほど悪くなくまた季節要因を織り込んだ回答になっているので,今月の指標の悪さはテクニカルな要因と見たほうが良いようです。直前に迫るイタリア総選挙と来月に迫る「財政の崖」の再協議に注目していきましょう。

ドラギ大爆笑 v1.0



動画職人第30弾です。これまで通り,こちらでも告知しておきます。

今回の動画は的確な市場との対話でユーロ相場にも大きく影響を与えるマリオ・ドラギECB総裁が主役です。原曲は祇園さん(@gion_mkt)のリクエストによる「ドリフ大爆笑」のOPテーマで曲自体は既に著作権の切れている「隣組」のものらしいです。短い曲なので語呂合わせの練習に軽く作ってみたもので,「ドラギの記者会見のどこが大爆笑なのだ」というツッコミはなしでお願いします。お楽しみいただけましたら幸いです。

ドラギ大爆笑 v1.0

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2013/02/18の週】

【先週の概況】
先週は日銀政策金利決定会合は特段の目新しさはなかったものの,週末のG20財務大臣・中央銀行総裁会議の要人発言を期待して,円安になったり逆に振れたり忙しい週でした。ドル円は94円台半ばと92円台前半の間で激しく動き,ユーロドルも1.35ドル台前半と1.33ドル台前半で行って来い相場でした。ドルスイスは比較的小動きで0.91フラン台半ばと0.92フラン台半ばに収まりました。「ギャング・スタイル」の麻生財務大臣の活躍で,名指しこそ避けられましたが日本の政府関係者の為替水準発言はG20会議ではやはりダメ出しされたので,これからは純粋な「3本の柱」の戦略でデフレから脱出してもらいましょう。(WTI)原油価格は95ドル台後半で始まった後は,一時95ドルを割りましたが水曜日までに98ドル台まで上昇しました。その後はおもむね97ドル台で推移し,金曜日に一気に95ドル台まで急落した後に半分だけ戻してなんとか96ドル台前半で週末を迎えました。金価格は1667ドル台で始まった後は,一度も1668ドル台にまで達することなく続落し,火曜日に1644ドル台,木曜日に1642ドル台の安値を記録した後もさらに下げ幅が拡大し,金曜日にはとうとう1610ドル台まで達して週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:95.20円-92.50円
先週の変動:94.447円-92.215円(終値93.471円)
的中度:上限は約80PIPSのドル高方向の外し,下限は約30PIPSのドル高方向の誤差
今週の予想:94.50円-92.10円
※先々週からずっと92円台割れをトライしつつも失敗しているのでサポートは92円台前半で固いでしょう。一方,上値は95円台の目標がいったん頓挫してしまったので目先向かうのは先週の高値あたりの94円台半ばが限界と見ています。



【ユーロドル】
先週の予想:1.3550ドル-1.3350ドル
先週の変動:1.35191ドル-1.33056ドル(終値1.33598ドル)
的中度:上限は約30PIPSのドル安方向の誤差,下限は約40PIPSのドル安方向の誤差
今週の予想:1.3410ドル-1.3280ドル
※先週しっかりと止まった1.33ドル台前半を少し下押しした1.32ドル台後半あたりまでは余裕を持ってサポートの幅を広げたいです。一方,上値は先々週の下落の傷はまだ癒えず1.34ドル台前半まで上がれば上出来と見ています。



【ドルスイス】
先週の予想:0.9280フラン-0.9150フラン
先週の変動:0.92445フラン-0.91488フラン(終値0.92153フラン)
的中度:上限は約40PIPSのドル高方向の誤差,下限は10PIPS以内の誤差でほぼ的中
今週の予想:0.9280フラン-0.9150フラン
※先週しっかりと止まった0.91フラン台半ばが安定したサポートレベルになることでしょう。一方,上値は現在もまだ戻しの段階ですので0.94フラン台到達はまだ無理と見て0.93フラン後半あたりが限界と見ています。

【今週の指標/イベント】
2月21日(木):米1月消費者物価指数(CPI)
2月22日(金):2月フィラデルフィア連銀景況指数
米1月消費者物価指数(CPI)はほぼ前月並みで引き続きインフレ期待は安定的です。2月フィラデルフィア連銀景況指数は前月に続いてのマイナス転落は避けられる模様で一安心といったところです。

米1月小売売上高は全体もコアも予想とほぼ同じの少なめの増加

Retail Sales in U.S. Increase for Third Straight Month

1月の小売売上高は「自動車を除くコア」が前月比0.2%と予想の0.1%より良かったものの,全体は前月比0.1%と予想の0.1%と同じでした。12月にショッピングシーズンが終わってしまったので,まあ予想通りに少なめの増加でも良しとしましょう。

米1月小売売上高(自動車除くコア): 0.2% (予想:0.1%,前月:0.3%)
米1月小売売上高: 0.1% (予想:0.1%,前月:0.5%)

Please wait for Cleveland Fed data update

そう言えばちょうど1か月あたり前のこの指標の発表の週は甘利経済再生大臣が為替相場に言及して急に円高になったりしました。最近ではまたぞろフランス方面からやはりユーロ高でリセッションじゃないかという話も出てきて,水曜日にいったん戻したユーロドルもまたドル高傾向ですね。ドル円はただ買っておけば良いですけど,ユーロドルはオシレータ指標で逆張りするほうが現在は適していますね。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2013/02/11の週】

【先週の概況】
先週はECBの記者会見のドラギ・プチショックでユーロドルは巻き戻してドル高,その煽りを受けてドル円もいったん94円まで行った後での92円台まで戻す行って来い相場,ドルスイスは0.90フラン台の底を見たあとの翌週としては0.92フランにタッチするのが精一杯と幾分調整気味の週でした。(WTI)原油価格は97ドル台半ばで始まった後は,水曜日までに95ドル台まで下落しその後も週の始値にまでは回復できずに95ドルと97ドルの間を振動し,徐々に収束して95ドル台後半で週末を迎えました。金価格は1667ドル台で始まった後は,月曜日に1664ドル台の安値を記録した後に火曜日までに1680ドル台まで回復するもそこが今週の高値となって1678ドル台を越えられず,結局元の1667ドル台まで戻して週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:94.10円-91.50円
先週の変動:94.047円-91.969円(終値92.684円)
的中度:上限は10PIPS以内の誤差でほぼ的中,下限は約50PIPSのドル安方向の誤差
今週の予想:95.20円-92.50円
※先週の行って来いの起点になった92円台半ばは今週はサポートレベルとして機能しそうです。また,海外からもアベノミクス応援メッセージが届くので上値は95円台前半までのチャレンジを予想します。



【ユーロドル】
先週の予想:1.3680ドル-1.3480ドル
先週の変動:1.36579ドル-1.33528ドル(終値1.33629ドル)
的中度:上限は約20PIPSのドル安方向の誤差,下限は約130PIPSのドル安方向の外し
今週の予想:1.3550ドル-1.3350ドル
※上昇にいったんリセットがかかったので再度の上昇を目指すとしても1.33ドル台半ばは今週のサポートレベルになります。一方,上値は先週の下がりがきつかったので1.35ドル台半ばが壁になるでしょう。



【ドルスイス】
先週の予想:0.9190フラン-0.9050フラン
先週の変動:0.92000フラン-0.90555フラン(終値0.91696フラン)
的中度:上限は10PIPS以内の誤差でほぼ的中,下限も10PIPS以内の誤差でほぼ的中
今週の予想:0.9280フラン-0.9150フラン
※先週の立ち直り方からすると今週は0.91フラン半ばが安定したサポートレベルになることでしょう。一方,上値はドル円と同じようにドル高傾向にはありますが下げ相場からの戻しですので,0.92フラン後半までが限界でしょう。

【今週の指標/イベント】
2月13日(水):米1月小売売上高
2月14日(木):日銀政策金利決定会合
米1月小売売上高はやや弱い予想でしょうね。日銀政策金利決定会合は総裁が辞任前倒しを発表した直後の会合なので,それなりの注目を集めるでしょう。白川総裁も精一杯のリップサービスをしてくださいませ。そうこうしている間にもイタリアの議会選挙が月末に待っていますがどうなるでしょうか。

ECBは政策金利を0.75%で据え置き…ドラギ総裁はユーロ高が経済に及ぼす影響を口先で牽制

Draghi Finds Powerful Weapon in Words as Markets Heed His Voice

2月7日にECBは政策金利を0.75%のまま7回連続で据え置きました。今回のステートメントではユーロ各国の景況感が持ち直したことを前提にやや楽観的な経済見通しを述べる一方で,記者会見では為替相場についてある程度踏み込んだ発言をしました。「為替レートは政策目標ではない。しかし為替レートは成長と物価安定にとって重要だ。そのためECBはユーロの上昇が続くかどうかを見極めて物価安定に対するリスク評価を見直していく。」という教科書に書いてあるような発言ですが,最近のユーロ高に懸念を持っていることをはっきりと示しました。加えて,何度も「緩和的な金融政策姿勢を維持する」と繰り返したため,口先介入のような効果があり緩和継続=通貨安容認(期待)という市場の思惑につながりました。この他,イタリア中銀がモンテ・パスキが抱える問題を適切に処理したことなどを説明し,いったん収まったユーロ圏の流動性危機についての懸念がぶり返さないようにスマートに処理された記者会見だったと思います。



ドラギ総裁のユーロ高を嫌った記者会見が伝わると,会見前まで1.35ドル台後半で推移していたユーロドルは1.33ドル台後半まで下落しました。緩和継続=通貨安容認(期待)から一段の利下げに向かう可能性についてはよほど経済が難しくなる場合は別としてすぐにはないと思いますが,市場にいったんユーロ安へという連想を働かせたドラギ総裁の手腕がしっかりと発揮された記者会見と言えます。2月1日の1.37ドル台到達が一種のメルクマールとなって直近はどこまで下げ調整が入るかに注目することにしましょう。

***

なお,会見のトランスクリプトは,ECBのホームページのここ にあります。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2013/02/04の週】

【先週の概況】
先週は米GDP,FOMC,NFP,ISMといろいろなイベントがあったにもかかわらず,結局はドル円もユーロドルも立派な陽線の相場で,両方の掛け算であるユーロ円は週の始値と終値の差が400PIPSもありました。ユーロドルは1.37ドルを突破しましたが最終的にはやや調整してて1.36ドル台前半で引けました。ドル円は93円には辛く達しませんでしたが始値からほぼ200PIPSの水準まで上昇しています。ドルスイスは0.91フラン台が全くサポートとして機能せず一時0.90フラン台前半まで下げて0.90フラン台後半で引ける展開でした。(WTI)原油価格は96ドル台で始まった後は,月曜日に95ドル台半ばまで突っ込むものの水曜日には98ドル台前半まで上昇しました。その後は下落基調で96ドル台半ばまで反落したものの,徐々に収束して97ドル台半ばで週末を迎えました。金価格は1658ドル台で始まった後は,すぐに週の安値である1654ドル台にまで下落しました。その後反転して水曜日には1681ドルにまで達しましたがフォローがなく木曜日以降は1661ドル台にまで落ち込みました。その後は小反発して1672ドルまで上昇してから1667ドル台まで戻して週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:92.10円-89.70円
先週の変動:92.639円-90.320円(終値92.536円)
的中度:上限は約50PIPSのドル安方向の外し,下限は約60PIPSのドル安方向の外し
今週の予想:94.10円-91.50円
※毎週の連続陽線にも呆れてしまいますが92円台後半で始まったので91円台半ばが最低のサポートレベルです。一方,上値は94円台前半までのチャレンジでの一服を予想します。



【ユーロドル】
先週の予想:1.3550ドル-1.3380ドル
先週の変動:1.37099ドル-1.34137ドル(終値1.36385ドル)
的中度:上限は約160PIPSのドル高方向の外し,下限は約30PIPSのドル高方向の誤差
今週の予想:1.3680ドル-1.3480ドル
※1.36ドル台半ばで始まったのですが1.34ドル台後半が当面のサポートとして期待されます。一方,上値は1.37ドル台に到達してからの勢いが芳しくないので今週は1.36ドル台後半が限界です。



【ドルスイス】
先週の予想:0.9350フラン-0.9180フラン
先週の変動:0.92914フラン-0.90212フラン(終値0.90776フラン)
的中度:上限は約60PIPSのドル高方向の外し,下限は約160PIPSのドル高方向の外し
今週の予想:0.9190フラン-0.9050フラン
※先週の底抜けからはさすがに戻しているので今週は0.90フラン台半ばでサポートされると見ています。一方,上値は先週水曜日の下落から立ち直れておらず,0.92フラン直下までが限界でしょう。

【今週の指標/イベント】
2月7日(木):ECB/BOE政策金利
最近目立ったニュースがないだけでなぜか高いユーロドル相場。本当の経済不安はまだ続くと思っていますし,直近では2月中に行われるイタリアの選挙も気になりますが,今週はまずはドラギ総裁の記者会見での発言に注目しましょう。彼が為替レートの水準に言及することはないと思いますが,ユーロもあまり高くなるとワインやブランド物をユーロ圏以外に輸出する国から文句が出るので,最近のユーロ高をどう思っているかぐらいは聞きたいですねえ。

1月ISM製造業景気指数は予想を上回り大幅に前月から上昇

Outlook for 2013 Improves as U.S. Manufacturing Climbs

1月ISM製造業景気指数: 53.1 (予測:50.5,前月:50.2)



1月のISM製造業景気指数は12月の50.2から2.9ポイント増の53.1に大幅上昇し,事前予想の50.5からも2.6ポイント上回ることができました。

内訳では,新規受注指数(New Orders)は前月から3.6ポイント増で再び50を越えました。製造指数(Production)は1.0ポイント増で53.6にまで上がりました。雇用指数(Employment)は2.1ポイント増でこちらも安定感があり40週連続で50以上です。入荷遅延(Supplier Deliveries)は0.1ポイント減ですが基調に変化はありません。

在庫指数(Inventories)は8.0ポイント増で,顧客在庫指数(Customers' Inventories)は1.5ポイント増です。受注残指数(Backlog of Orders)は1.0ポイント減でしたのでようやく生産が追いついてきたと言えるでしょう。価格指数(Prices)は先月から1.0ポイント増でまた上昇していますがまだ6週連続なので安定傾向のままです。

輸出指数(Exports)は1.0ポイント減で,輸入指数(Imports)は1.5ポイント減となりました。ドル高にもかかわらずこの2つの指数は可もなく不可もない動きでとどまったのは意外でした。

1月失業率は0.1%悪化,NFPも予想をやや下回るも前回は上方修正

Treasury Yields Reach Nine-Month Highs After Payrolls Increase

1月非農業部門雇用者数: 157K (予想:165K,前回:155K,前回改定:196K)
1月失業率: 7.9% (予想:7.8%,前回:7.8%)

Wait for ClevelandFed updates

1月の失業率は12月より0.1%悪化しましたが,NFPは予想の165Kを下回ったものの157Kの増加になりました。一方で12月のNFPは155Kから196Kに大きく上方修正されています。前月の上方修正の分は今月の増加の押し下げにつながっていますので実質198Kの増加と見ることもできます。また,失業率は高止まりを続けていますが,NFPの継続的な増加にもっと比重が置かれるべきで企業決算から考えても求人増加が本格化するのはこれからと考えています。

製造業: 4000人 (前回:8000人) ※大幅増にはならず不調
建設業: 2万8000人 (前回:3万0000人) ※住宅市場の改善が本格化か
金融業: 6000人 (前回:9000人) ※このセクターなりに増加している
リテール部門: 3万2600人 (前回:1万1200人) ※前回は統計ミスで今回も大幅増
民間部門: 16万6000人 (前回:20万2000人) ※前回の上方修正は凄い
政府部門: -9000人 (前回:-6000人) ※赤字縮小対策は続く

今月は,建設業部門とリテール部門が大幅増で特に目立っていますが,プロフェッショナルサービス部門と教育および医療部門が共に2万5000人増加しているのも見逃せません。輸送・物流部門が-1万4200人と減少していますが,それが帳消しになるほどの力強い増加には今後も期待が持てます。

GDP・NFP・ISMと経済指標のイベントが多くありましたが,円安・ユーロ高の流れは変わらず,ドルは円に対しては強いのですが,ユーロに対しては弱いですね。その辺のところはドルスイスの相場にもハッキリ現れています。米国経済の先行きは明るいと思っていますが,ユーロ危機が完全に過ぎ去ったかのようなユーロ高の動きはこれまでユーロが売り込まれ過ぎたことの反動かもしれません。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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