EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2012年8月YTDヘッジファンド成績

9月の最終週ですので,2012年8月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。8月は6月/7月に続いてほぼ月の収益をイーブンに保っています。夏枯れ相場でポジションを軽くして収益を得ない代わりに損失も被らないようにしているのかもしれません。最も成績の良いファイナンスセクターファンドでも2.35%程度の収益です。2位がロングオンリー戦略ファンド,3位がエネルギーセクターファンド,4位がオプション戦略ファンド,5位がロング&ショート戦略ファンドの順となっています。収益ゼロのモーゲージ組成ファンドは今月はまだレポートがないためにゼロ勘定です。またレギュレーションD限定ファンドもレポートがないためにゼロ勘定です。この10種類のファンドについて言えば今月もマイナスの収益のファンドがないようです。

次が,全セクターの8月までのYTDパフォーマンスの図2です。



9.99%:ヘルスケアセクターファンド
9.81%:ファイナンスセクターファンド
9.77%:バリュー投資ファンド
7.31%:ディストレスドファンド
7.28%:仕組み債非裁定ファンド

6.91%:ロングオンリー戦略ファンド
6.60%:オプション戦略ファンド
6.08%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
5.99%:資産賃貸ファンド
5.88%:テクノロジーセクターファンド
5.70%:仕組み債裁定ファンド
5.69%:転換社債裁定ファンド
4.83%:エマージング市場ファンド
4.08%:イベント主導型ファンド
3.96%:ロング&ショート戦略ファンド
3.60%:統計的裁定ファンド
2.92%:マルチ戦略ファンド
2.41%:企業合併裁定ファンド
1.92%:スペシャル・シチュエーションファンド
1.84%:マクロファンド
1.26%:マーケットニュートラルファンド
1.08%:CTA商品先物ファンド
0.00%:モーゲージ組成ファンド
-1.00%:エネルギーセクターファンド
-8.92%:ショートバイアスファンド

=====================
報告なし:レギュレーションD限定ファンド

8月までのYTDの成績ではヘルスケアセクターファンドが連続で1位を獲得しました。2位,3位にはファイナンスセクターファンドとバリュー投資ファンドが入り,4位はディストレスドファンド,5位は仕組み債非裁定ファンドとなっています。なお7月の報告と同じでレギュレーションD限定ファンドのYTDパフォーマンスの報告がありません。成績の悪い方では,ショートバイアスファンドがダントツの最下位ですが,エネルギーセクターファンドは損失を取り返しているようです。しばらく市場のボラティリティがなくなってきている間に,唯一の例外を除くと大勝ちはしないが大負けもしないファンドの傾向がでてきたようです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/09/24の週】

【先週の概況】
先週はスペイン方面からの痛いニュースなどもありユーロの上昇にも限界が感じられると同時に,フィラデルフィア連銀景況指数があまり良くなかったので一時ドル円は円高気味になりました。ドル円は79円台に乗せるもほぼ78円台でスイングし,ユーロドルは1.31ドル台から1.29ドル台まで火曜日と木曜日に急降下しました。ドルスイスは0.92フラン台から0.93フラン台への戻しとなる小動きでした。(WTI)原油価格は99ドル台で始まり,月曜日と水曜日に急落して木曜日に90ドル台後半まで反落し,その後はじわじわと戻して92ドル台で週末を迎えました。金価格は1770ドル台で始まった後は火曜日に1753ドル台まで下落したものの,水曜日には1779ドル台まで回復してから木曜日に1756ドル台まで再度下落するという忙しい展開が続き,金曜日は一時1787ドル台というピークをつけましたが後が続かず1772ドル台で週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:なし
先週の変動:79.207円-78.013円(終値78.144円)
的中度:該当せず
今週の予想:78.80円-77.50円
※先週は78円台でなんとかサポートできましたが,今週は再び77円台を試すでしょう。その反動で79円台は難しくなるでしょう。今週の下値は77円台半ばまでの下落でサポートされる予想で,上値は78円台後半までの上昇を予想します。



【ユーロドル】
先週の予想:なし
先週の変動:1.31710ドル-1.29186ドル(終値1.29782ドル)
的中度:該当せず
今週の予想:1.3050ドル-1.2870ドル
※反落するとすれば1.28ドル台後半までの下げは想定の範囲内とします。一方,当面の課題である1.30ドルを越えてくれば1.30ドル台半ばまでは上がると思います。今週の下値は1.28ドル台後半までの下落でサポートされる予想で,上値は1.30ドル台半ばまでの上昇を予想します。



【ドルスイス】
先週の予想:なし
先週の変動:0.93549フラン-0.92440フラン(終値0.93267フラン)
的中度:該当せず
今週の予想:0.9370フラン-0.9220フラン
※0.93フラン台前半が先週の終値でしたので,0.92フラン台前半までは下落してもおかしくありません。一方,高値圏からの上昇は0.94フラン台に達するほど勢いはないと考えます。今週の下値は0.92フラン台前半までの下落でサポートされる予想で,上値は0.93フラン台後半までの上昇を予想します。

【今週の指標】
9月24日(月):9月Ifo景況感指数
9月27日(木):2012年第2四半期米GDP(確報値)
月曜日にはドイツのIfoの景況指数がありますが,ドイツの景気が単独で良くても意味はありません。また,米国のGDPの発表はあるにはあるのですが確報値なので,よほどのことがない限り相場は織り込み済みです。今週は経済指標より欧州のニュースで動くことが多いと思います。

9月のフィラデルフィア連銀景況指数はゼロ近傍の中立レベルに,今後が大切

Philadelphia Area Manufacturing Contracts for Fifth Month

9月フィラデルフィア連銀景況指数: -1.9 (予想:-4.5,前月:-7.1)

9月のフィラデルフィア連銀景況指数は先月の-7.1からさらに-1.9まで改善しました。2年に一回ぐらいは景気が極端に悪くなくてもこの指数がゼロ近傍まで落ちるのはよくあることですので,実際はここから秋にかけてどうなるかが勝負でしょう。一方先行指数については先月の12.5から41.2へ大幅にジャンプしましたので今後の現況指数の改善を期待したいですね。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: 1.0 (前月:-5.5) -> やっとプラスに改善
出荷指数: -21.2 (前月:-11.3) -> マイナスが更に拡大した
在庫指数: -21.7 (前月:-6.9) -> マイナスが更に拡大した
雇用指数: -7.3 (前月:-8.6) -> ほぼ横ばいのままマイナス

というように,新規受注は改善したのに他の指数は状況がマイナスで継続しています。先行指数が極端に良いのは現状からの期待感の強さでしょうか。そして,今回用意された特別なアンケートでは生産に関する2つの質問がなされていました。

Q1:2012年第3四半期の生産は第2四半期と比べてどうなりますか(多分確定した答えを期待)?
低下:   46.8%
横ばい:  18.2%
上昇:   35.1%

Q2:それでは2012年第4四半期の生産については,その第3四半期と比べてどの程度成長すると期待しますか?
減速:   44.9%(顕著に減速:6.4%,そこそこ減速:24.4%,ちょっと減速:14.1%)
横ばい:  20.5%
加速:   32.1%(ちょっと加速:18.0%,そこそこ加速:10.3%,顕著に加速:3.8%)
無回答:  2.5%

と答えています。今回の質問は,先行指標が良いことの確認作業だったのかもしれないですが思ったより生産が上昇するとは答えていません。先回の季節要因を探る質問もそうですが,今回もやや企画倒れの質問だったと思えるのですが…いかがでしょうか。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/09/17の週】(本業事情に付き今週はお休みします)

本業の事情により今週の展望のエントリはお休みします。週足チャートだけはアップしておきます。

9月19日:日銀政策金利発表(0.00-0.10%金利据え置き)
9月20日:9月フィラデルフィア連銀景況指数

の予定があります。ECBやFOMCが相次いで金融緩和政策を打ち出しているのに日銀は…てなことになっていますのでまともな施策を打ち出せるかどうか。出せない場合は円高が進むでしょうね。そして,フィラデルフィア連銀景況指数についてはまだマイナスの予測なんですが,実際の指数が大幅に下回るみたいなことになるとユーロは買いですね。

【ドル円 -9/16】



【ユーロドル -9/16】



【ドルスイス -9/16】

米8月小売売上高はコアも全体も予想より上昇も,ドルの支援にはならず

Retail Sales in U.S. Rose 0.9% in August on Auto Demand

8月の小売売上高は「自動車を除くコア」が前月比0.8%と予想の0.7%を上回り,全体も前月比0.9%と予想の0.8%を上回りました。今回は全体のみ前月の改定が下方修正されたので,8月のコアの予想以上の上昇は通常はドルにとっては良いニュースのはずですが,FOMCによる追加緩和でユーロドルが1.30越えを果たした直後ではドルへの支援は限定的と言えますね。

米8月小売売上高(自動車除くコア): 0.8% (予想:0.7%,前月:0.8%)
米8月小売売上高: 0.9% (予想:0.8%,前月:0.8%,前月改定:0.6%)

Please wait for Cleveland Fed data update

先月の上昇と今回の上昇を把握していたので,FOMCでの景気判断も家計消費は順調で,設備投資のほうが心配だという論調になったのでしょうね。やはり,米国経済の場合は個人消費が景気を押し上げていくのが本来あるべき姿です。ただし,一部の穀物価格の上昇と燃料費の増加が見かけ上の小売売上高を嵩上げしている可能性もあるので,継続的にこの指標は見ていかないといけません。

FOMC statement, September 13, 2012

FOMC statement

2012年8月1日以来,約43日ぶりのリリースでしたが,今回は政策金利は据え置きですが追加緩和策がとうとう行われるとともに,時間軸表現が2015年の半ばまで延長されました。2012年半ば過ぎの現在からするとほぼ丸3年でこれは相当長い期間です。

1.景気回復については,前回の"decelerated somewhat over the first half of this year"から今回の"has continued to expand at a moderate pace in recent months"に復活し,前回の景気回復の勢いは失速観測をまた修正。(※1下線)
2.雇用情勢については,前回の"Growth in employment has been slow in recent months"から今回の"Growth in employment has been slow"に変化し,微妙に期間限定を削除。(※2下線)
3.家計消費については,前回の"has been rising at a somewhat slower pace than earlier in the year"から今回の"has continued to advance"に変化し,停滞感はなくなったが,今度は設備投資のほうが前回の"Business fixed investment has continued to advance"から今回の"growth in business fixed investment appears to have slowed"に停滞感を強調。(※3下線)
4.インフレ要因については,前回の"Inflation has declined since earlier this year"から今回の"Inflation has been subdued"に変化して下落の表現はなくなった。後段も商品相場の上昇を素直に表現。(※4下線)
5.景気の展望については,前回の"expects economic growth to remain moderate over coming quarters and then to pick up very gradually"から今回の"is concerned that, without further policy accommodation, economic growth might not be strong enough to generate sustained improvement in labor market conditions"に変化して楽観的な見通しがなくなった。依然として回復が思わしくない労働市場の改善のために追加緩和が必要だとするロジックを導入。(※5下線)
6.明らかな景況感の後退リスクは,前回の"Strains in global financial markets continue to pose significant downside risks"から変化はなく,ユーロ圏の問題の継続を表現。(※6下線)
7.インフレ見通しについては,前回の"inflation over the medium term will run at or below the rate that it judges most consistent with its dual mandate"から今回の"inflation over the medium term likely would run at or below its 2 percent objective"に変化して,明示的にインフレ・ターゲット値を表現。(※7下線)
8.緩和政策としては前回の"the Committee expects to maintain a highly accommodative stance for monetary policy"から今回の"the Committee agreed today to increase policy accommodation by purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month"に変化し,追加緩和政策を明示。(※8下線)
9.前回の第4パラグラフの一部が第3パラグラフに移動している。(※9下線)
10.追加緩和政策による国債保有の総額を明示すると共に,長期金利の低下・モーゲージ市場のサポート・金融政策の広範な緩和効果という目的を表現。(※10下線)
11.QE3が不発に終わった時のことを想定して"If the outlook for the labor market does not improve substantially, the Committee will continue its purchases of agency mortgage-backed securities, undertake additional asset purchases, and employ its other policy tools as appropriate until such improvement is achieved in a context of price stability"と記述して,さらなる緩和策を予告。(※11下線)
12.レートは今回も0.25%で据え置きで,今回は"warrant exceptionally"がやや表現が変えて"exceptionally low levels"になった上に"at least through mid-2015"の明確な時間軸設定が6か月延びましたね。でも追加緩和政策に比べると重要度が下がったので第3パラグラフから第5パラグラフに移動(※12下線)
13.ブレないラッカー総裁が追加緩和政策に反対し,緩和政策の時間軸表現の削除を要望。(※13下線)

For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in August suggests that economic activity ※1has continued to expand at a moderate pace in recent months. ※2Growth in employment has been slow, and the unemployment rate remains elevated. Household spending ※3has continued to advance, but ※3growth in business fixed investment appears to have slowed. The housing sector has shown some further signs of improvement, albeit from a depressed level. ※4Inflation has been subdued, although the prices of some key commodities have increased recently. Longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee ※5is concerned that, without further policy accommodation, economic growth might not be strong enough to generate sustained improvement in labor market conditions. Furthermore, ※6strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook. The Committee also anticipates that ※7inflation over the medium term likely would run at or below its 2 percent objective.

To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, ※8the Committee agreed today to increase policy accommodation by purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month. ※9The Committee also will continue through the end of the year its program to extend the average maturity of its holdings of securities as announced in June, and it is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities. ※10These actions, which together will increase the Committee’s holdings of longer-term securities by about $85 billion each month through the end of the year, should put downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative.

The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months. ※11If the outlook for the labor market does not improve substantially, the Committee will continue its purchases of agency mortgage-backed securities, undertake additional asset purchases, and employ its other policy tools as appropriate until such improvement is achieved in a context of price stability. In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will, as always, take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases.

To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the economic recovery strengthens. In particular, the Committee also decided today to keep the target range for ※12the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that ※12exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted ※12at least through mid-2015.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Dennis P. Lockhart; Sandra Pianalto; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; John C. Williams; and Janet L. Yellen. Voting against the action was ※13Jeffrey M. Lacker, who opposed additional asset purchases and preferred to omit the description of the time period over which exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted.

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/09/10の週】

【先週の概況】
先週はECBのドラギ総裁は大胆な国債買い上げプログラムを発表した一方,米雇用統計は低調で相場もそれなりに動きました。ドル円は78円台でフルにスイングし,ユーロドルは1.25ドル台から1.28ドル台までダイナミックに動きました。ドルスイスは0.96フラン台をかすめた後は0.94フラン台前半まで下落しました。(WTI)原油価格は96ドル台で始まり,すぐに97ドル台前半までの上昇を記録したものの水曜日までには94ドル台前半まで反落し,その後は木曜日と金曜日に97ドル台後半と94ドル台前半の間でまた振動するという忙しい展開で週末を迎えました。金価格は1692ドル台で始まった後は水曜日までは1698ドル台と1685ドル台の間で安定したレンジ相場だったのですが,木曜日に1713ドル台まで上昇してから金曜日に1689ドル台まで下落したのはつかの間のことで,雇用統計後はドルの弱含みを背景に1740ドル台まで暴騰してから1735ドル台で落ち着いて週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:78.90円-77.80円
先週の変動:79.023円-78.007円(終値78.238円)
的中度:上限は約10PIPS以内のドル安方向の誤差,下限は約20PIPSドル安方向の誤差
今週の予想:78.80円-77.50円
※先週と異なりドル主導の動きのために77円台突入を再び期待します。また79円台は同様に難しいと考えます。今週の下値は77円台半ばまでの下落でサポートされる予想で,上値は78円台後半までの上昇を予想します。



【ユーロドル】
先週の予想:1.2650ドル-1.2480ドル
先週の変動:1.28163ドル-1.25009ドル(終値1.28152ドル)
的中度:上限は約170PIPSドル高方向の外し,下限は約20PIPSドル高方向の誤差
今週の予想:1.2920ドル-1.2750ドル
※週の大半は1.28ドル台で様子見が続くと思われますが1.27ドル台への再突入もありえます。FOMCへの反応次第では逆に1.29ドル台まで上昇する可能性もあるでしょう。今週の下値は1.27ドル台半ばまでの下落でサポートされる予想で,上値は1.29ドル台前半までの上昇を予想します。



【ドルスイス】
先週の予想:0.9620フラン-0.9450フラン
先週の変動:0.96068フラン-0.94306フラン(終値0.94370フラン)
的中度:上限は約10PIPSドル高方向の誤差,下限は約20PIPSドル高方向の誤差
今週の予想:0.9550フラン-0.9330フラン
※金価格が上がっていますので0.93フラン台への続落も自然な流れだと思われます。一方で戻りは0.96フラン台は無理だと考えます。今週の下値は0.93フラン台前半までの下落でサポートされる予想で,上値は0.95フラン台半ばまでの上昇を予想します。

【今週の指標】
9月14日(金):FOMC政策金利発表
9月14日(金):8月米小売売上高
FOMCでの金利は据え置きのはずですが,追加緩和後のドル安の展開を予想します。これにより米国株式市場の株価の上昇は期待できますが,その後の小売売上高が良くなければ反落も覚悟しないといけません。また珍しいことですが,今週はFOMCが日本時間の金曜日(NY時間の木曜日)の日程になる(いつもはNY時間の水曜日とかが多い)ので,相場が一日長く様子見となることもありえますね。

8月失業率は前月から0.2%低下も,NFPは予想を大きく下回り追加緩和期待高まる

Miss in U.S. Payrolls Spurs Talk of New Fed Stimulus

8月非農業部門雇用者数: 96K (予想:130K,前回:163K,前回改定:141K)
8月失業率: 8.1% (予想:8.3%,前回:8.3%)

Wait for ClevelandFed updates

8月の失業率はから7月から0.2%低下して8.1%になりましたが,NFPは予想の130Kを大きく下回る96Kの増加にとどまりました。一方7月のNFPは163Kから141Kに下方修正されています。つまり前回の数字が下方修正されなかったとすると8月の増加は74Kに留まってしまうのです。前月からのLabor Forceが400K近くも減っているので失業率が減っているのも見かけ上のことになります。今回の低調なNFPで次回のFOMCにおける追加緩和期待は大いに高まりました。サプライズのほうが効果は高いのですが催促相場になると金融政策も難しい段階に入りました。

製造業: -1万5000人 (前回:2万3000人) ※夏にレイオフがたくさんあったか
建設業: 1000人 (前回:+-0人) ※一部では人手不足と言われているのに
金融業: 7000人 (前回:-2000人) ※このセクターもほんの少しのプラスが定番
リテール部門: 6100人 (前回:-1800人) ※大きくは増加しない不安定さがあり
民間部門: 10万3000人 (前回:16万2000人) ※教育・ヘルスケア部門だけでは無理
政府部門: -9000人 (前回:-9000人) ※マイナス継続は地方財政債務削減のせい

今月は,耐久消費財部門が大きく減少し製造業がマイナスになってしまいました。また,リテール部門が不安定な雇用を続けているだけでなく,他のサービスセクターもあまり芳しくありません。物流・輸送部門やプロフェッショナルサービス部門の増加は前月から半減しています。教育・ヘルスケア部門の増加も前月を維持できませんでした。

今週はこの低調な米雇用統計により,ユーロドルは久々に1.28ドル台に上昇しています。

ECBは政策金利を0.75%で据え置き…無制限の国債購入プログラムにも合意…

ECB Holds Rates as Draghi Stakes Credibility on Bond-Buys

9月6日にECBは政策金利を0.75%のまま据え置きました。今回は無制限の国債購入プログラムに合意し,国債市場のひどいゆがみの是正をこのプログラムによって行うと説明しました。欧州金融安定ファシリティー(EFSF)および欧州安定化メカニズム(ESM)などと大層な金融政策のネーミングをするだけでなく,ECB自体への各国銀行への監督権限強化は大切なことです。銀行を潰さない仕組みそのものがユーロ圏の経済成長自体より先に問われているのです。ただし,潰せるべきものは潰すという線引きをどこに引くかという難しい問題はあります。さて,ECBの次の手段はもう利下げ程度しかないですよね。



この会見を受けてユーロドルは1.26ドル台半ばあたりから1.25ドル台半ばあたりまで急落した後にもう一度1.26ドル台まで戻すバタバタした展開になりました。その後は,金曜日の米雇用統計待ちでジリジリと上げる展開へ変わりました。その後の米雇用統計の意外な低調ぶりにユーロドルが1.28ドル台まで上げているのはご存知のとおりです。

***

なお,会見のトランスクリプトは,ECBのホームページのここ にあります。

8月ISM製造業景気指数は予想に届かず,連続50以下だが想定内

Manufacturing In U.S. Shrank In August For Third Month

8月ISM製造業景気指数: 49.6 (予測:50.0,前月:49.8)



8月のISM製造業景気指数は7月の49.8から0.2ポイント減の49.6に下落し,事前予想の50.0には0.4ポイント届きませんでした。3か月連続して50以下ですので景気減速の流れは変わらないままです。

内訳では,新規受注指数(New Orders)が前月から0.9ポイント減で,製造指数(Production)も大きく4.1ポイントの減少でした。雇用指数(Employment)は0.4ポイントの減少でしたが,なんとか35か月連続で50を上回ることはできました。入荷遅延(Supplier Deliveries)は0.6ポイント増加し供給過剰・需要減の全体像が見えてきます。

在庫指数(Inventories)は4.0ポイントの増加で,顧客在庫指数(Customers' Inventories)は0.5ポイントの減少です。受注残指数(Backlog of Orders)が0.5ポイント減少しているのと合わせると需要減がさらに在庫を増やしていく可能性を見ておくべきです。価格指数(Prices)は先月から14.5ポイントも上昇しましたが元々低かったので懸念の生じる数値ではありません。

輸出指数(Exports)は0.5ポイント増で,輸入指数(Imports)は1.5ポイント減となりました。輸入指数も50を割ってきましたので国内需要の減少は国内生産品だけでなく輸入品への影響が免れられません。

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