EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2012年4月YTDヘッジファンド成績

5月の後半を迎えましたので,2012年4月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。ご存知のように5月には壮大な下げ相場が待っているわけですが,4月もあまり調子は良くないようです。その中でも安定しているのが下げ相場に強いオプション戦略ファンドで1位の成績になり,2位がモーゲージ組成ファンド,3位がエネルギーセクターファンド,4位が企業合併裁定ファンド,5位がヘルスケアセクターファンドの順となっています。悪いほうで言えば,テクノロジーセクターファンドが急激に落ち込み,またロングオンリー戦略ファンドがマイナスに転じました。エマージング市場ファンドが連続してマイナス収益なのも世界的な金融不安の増大の現れですね。

次が,全セクターの4月までのYTDパフォーマンスの図2です。



10.21%:バリュー投資ファンド
9.11%:ロングオンリー戦略ファンド
8.71%:ヘルスケアセクターファンド
8.46%:エマージング市場ファンド
8.08%:ファイナンスセクターファンド

7.26%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
7.10%:テクノロジーセクターファンド
6.22%:ディストレスドファンド
5.68%:モーゲージ組成ファンド
5.66%:ロング&ショート戦略ファンド
4.70%:オプション戦略ファンド
4.51%:レギュレーションD限定ファンド
4.41%:転換社債裁定ファンド
4.36%:エネルギーセクターファンド
4.36%:イベント主導型ファンド
3.86%:仕組み債非裁定ファンド
2.90%:仕組み債裁定ファンド
2.88%:資産賃貸ファンド
2.52%:マルチ戦略ファンド
2.06%:企業合併裁定ファンド
1.91%:マーケットニュートラルファンド
1.69%:スペシャル・シチュエーションファンド
1.69%:統計的裁定ファンド
1.49%:マクロファンド
-1.26%:CTA商品先物ファンド
-10.92%:ショートバイアスファンド


4月までのYTDの成績では引き続きバリュー投資ファンドが1位を確保し,ロングオンリー戦略ファンドが頑張って2位となりました。3位にはヘルスケアセクターファンドが入り,4位は先月と同じくエマージング市場ファンドでした。5位はファイナンスセクターファンドになっています。4月,5月と下げ相場が続く中でここまではバリュー投資ファンドやロングオンリー戦略ファンドの成績が良いのは年初の貯金のお陰です。成績の悪い方では,ショートバイアスファンドがダントツで回復不能なほど大きな損失を継続しており,為替や商品系のCTA商品先物ファンドも引き続きマイナス気味です。上位のファンドにはポジションを軽くしてこの5月を耐え切ってもらいたいですし,ショートバイアスファンドには逆に頑張って挽回してほしいです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/05/28の週】

【先週の概況】
先週は大した経済指標はなかったのですがギリシャの再選挙予想が不透明なのに加え,ユーロ圏離脱の可能性が取り上げられたり,同様の問題の他国への波及の懸念からユーロはいっそう下落しました。ユーロドルは1.24ドル台まで続落し,ドル円は80円台前半まで上昇した後は79円台に滞留,ドルスイスは力強く0.96フラン台前半までさらに上昇しました。(WTI)原油価格は91ドル台で始まり,火曜日に93ドル台まで上昇するのが限界で,直後から続落であまり抵抗することなく90ドル台で週末を迎えました。金価格は1592ドル台で始まった後はほとんど抵抗なく下落し,水曜日から木曜日にかけてに1534ドル台の安値を記録し,その後はある程度戻して1572ドル台まで上昇して週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:80.30円-79.10円
先週の変動:80.136円-79.087円(終値79.659円)
的中度:上限は約20PIPSドル高方向の誤差,下限はほぼ誤差のない的中率
今週の予想:80.10円-79.20円
※先週のレンジ相場は方向感のない現状では妥当な値幅で今週はさらなる値幅減を予想します。今週の下値は先週より引き上げた79円台前半あたりの予想で,上値は先週より引き下げた80円台前半までの上昇を予想します。



【ユーロドル】
先週の予想:1.2840ドル-1.2570ドル
先週の変動:1.28232ドル-1.24954ドル(終値1.25145ドル)
的中度:上限は約20PIPSドル安方向の誤差,下限は約70PIPSドル安方向の外し
今週の予想:1.2690ドル-1.2450ドル
※先週の1.24ドル台突入は多少の達成感を感じさせましたが,スペインの銀行の国有化報道からさらなる下落リスクを見ています。今週の下値は1.24ドル台半ばの予想で,上値は先週の水曜日からの下落がきつくて1.27ドル直下までの上昇が限界と予想しています。



【ドルスイス】
先週の予想:0.9550フラン-0.9330フラン
先週の変動:0.96101フラン-0.93666フラン(終値0.95941フラン)
的中度:上限は約60PIPSドル安方向の外し,下限は約40PIPSドル安方向の誤差
今週の予想:0.9680フラン-0.9450フラン
※ドルスイスはまだ上昇余地があり新高値更新を期待する展開です。今週の下値は0.94フラン台半ばまでの下落で手堅くサポートされ,上値は0.96フラン台後半での失速を予想しています。

【今週の指標】
6月1日(金):5月米雇用統計
※多少でも予想を上回るNFPの結果が発表されないことには,米景気の減速懸念が払拭されることはないでしょう。
6月1日(金):5月ISM製造業景気指数
※他の先行指標からすると,前月並みの54ポイント台を維持するのは難しそうで,市場はネガティブに反応する可能性があります。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/05/21の週】(多忙につきまたも遅延モード)

【先週の概況】
先週はギリシャの再選挙が確定したのに加えて米国経済指標も良くなくて全般的にリスクオフの動きでした。ユーロドルは1.26ドル台半ばまで下落の後1.27ドル台後半まで持ち直すという上下に揺さぶられる展開,ドル円は円高のため79円割れ,ドルスイスは0.95フラン直下まで上昇してから0.94フラン直下まで戻しました。(WTI)原油価格は95ドル台で始まり,火曜日に同じレベルまでいったん戻したものの,直後から景気変調による需要減が見込まれて暴落し,あまり抵抗することなく91ドル台で週末を迎えました。金価格は1579ドル台で始まった後は,水曜日に1527ドル台の安値を記録し,その後はドルからの逃避が進んで1593ドル台まで上昇して週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:80.50円-79.30円
先週の変動:80.541円-78.985円(終値78.992円)
的中度:上限は10PIPS以内の的中度,下限は約30PIPSドル高方向の誤差
今週の予想:80.30円-79.10円
※先週の78円台突入はいったんは達成感を感じさせたので今週は反転を目指します。今週の下値は79円台前半までの下落で止まり,上値は80円台前半の反発を予想します。



【ユーロドル】
先週の予想:1.2920ドル-1.2790ドル
先週の変動:1.29033ドル-1.26413ドル(終値1.27775ドル)
的中度:上限は約20PIPSドル安方向の誤差,下限は約150PIPSドル安方向の外し
今週の予想:1.2840ドル-1.2570ドル
※欧州はギリシャ問題が先送りになっただけなのでまだユーロ安観測が続きます。今週の下値は1.25ドル台突入でやっと反転できるかどうか,上値は重くて1.28ドル台前半までの上昇を予想しています。



【ドルスイス】
先週の予想:0.9280フラン-0.9150フラン
先週の変動:0.94992フラン-0.93056フラン(終値0.93949フラン)
的中度:上限は約220PIPSドル安方向の外し,下限は約160PIPSドル安方向の外し
今週の予想:0.9550フラン-0.9330フラン
※先週の上昇で弾みがついたので今週も下値は底堅くて新高値を探る展開です。今週の下値は0.93フラン台前半までの下落でサポートされ,上値は0.95フラン台半ばでの失速を予想しています。

【今週の指標】
5月23日(水):日銀政策金利発表
※打つ手が無いので現状維持。市場は何も反応しない気がします。それよりFBはどこまで下げるのかなあ。
5月24日(木):4月米耐久財受注
※米景気に陰りが出ていると言われているのでここで底堅さを示しておかないと市場はさらに悲観的になります。まあでも遅行指標だから大きくぶれない限りは…

ギリシャ行進曲 v1.0



動画職人第28弾です。これまで通り,こちらでも告知しておきます。

今回の動画は財政緊縮がうまくいかないギリシャがまたまた主役です。原曲はクレージーキャッツが歌った1963年の曲「ホンダラ行進曲」です。意味がない呪文のような繰り返しが多いのが実にギリシャ的な歌です。お楽しみいただけましたら幸いです。

ギリシャ行進曲 v1.0

5月のフィラデルフィア連銀景況指数はマイナスに急落,米景気回復に懸念

Manufacturing In Philadelphia Region Unexpectedly Contracts

5月フィラデルフィア連銀景況指数: -5.8 (予想:10.0,前月:8.5)

5月のフィラデルフィア連銀景況指数は先月の8.5から14.3ポイントも急落して,-5.8になりました。予想自体は先月より拡大した10.0でしたのでちょっとびっくりのマイナスの結果でした。ギリシャ・JPMショックでずっと株式市場は下がりまくっていますが,まさにアノマリと言える"Sell-off May"現象をこのBOSの数字は加速させています。なお先行指数についても先月の33.8から15.0へ下落しましたので,この2,3か月の数値をさらに精査して景気回復への懸念が深刻かどうかを見極める必要があります。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: -1.2 (前月:2.7) -> 受注がマイナスに転じる
出荷指数: 3.5 (前月:2.8) -> 出荷はまだプラスを堅持
在庫指数: 4.5 (前月:8.2) -> 当面の出荷の好調を反映
雇用指数: -1.3 (前月:17.9) -> 雇用はまた悪化の様子

というように,それぞれの指数はマイナスが目立って来ました。新規受注が低いのは先行きに懸念が生じる大きな要因ですが,価格指数が低下しているのは良い兆候でした。そして,今回用意された特別なアンケートでは企業の生産プランとそれに伴う雇用への影響やその他の要因について答えさせる3つの質問でした。

Q1:今後6か月の生産プランを最も表しているのはつぎのうちどちらですか。
生産の増加は期待できない:43.9%
生産の増加が期待できる:53.7%

Q2:もし生産の増加が期待できるとしたら,それは主にどうやって達成できますか。
雇用を増加させる:20.7%
雇用を増加させないで就業時間を増加させる:22.0%
雇用を増加させないで生産性の向上を図る:17.1%
無回答:40.2%

Q3:最も雇用をためらわせる要因を3つ挙げてください。(複数回答)
売上予想が低い:51.3%
生産コストを低く保ちたい:50.0%
健康保険コストが不透明:29.3%
スキルに見合った求人が得られない:28.0%
規制・経済政策が不透明:25.6%
レーバーコストの上昇:22.0%
特に雇用をためらわせる要因はない:17.1%
現スタッフも就業時間を減らしている:15.9%
その他の要因:7.3%
企業の財政状況が悪化:6.1%

と答えており,雇用が落ち込む際の理由は様々とはいえ,上位の理由を総合すると米国企業内ではコスト削減狙いの慎重な雇用政策が継続中のようです。そして生産の上流過程においても確かにデフレ懸念が高まっていると思います。

米4月小売売上高はコアが低めの予想を下回り,先月も下方修正でクールダウン中

U.S. Retail Sales Cool After Warm-Weather Spree: Economy

4月の小売売上高は「自動車を除くコア」が前月比0.1%と低めの予想の0.2%を下回り,全体も前月比0.1%と低めの予想の0.1%と同じでした。また3月の小売売上高は全体のみ0.1%だけ下方修正されて0.7%になっています。低めの予想を越えなかったことで景気予想もクールダウン中です。株式市場にとっては弱気のサインですが,為替市場にとっても,ギリシャの連立政権が失敗したので円>ドル>ユーロの通貨の強さの順には変わりがありません。

米4月小売売上高(自動車除くコア): 0.1% (予想:0.2%,前月:0.8%)
米4月小売売上高: 0.1% (予想:0.1%,前月改定:0.7%[改定前:0.8%])

Please wait for Cleveland Fed data update

米国景気の確認作業としては3月までで強気の流れは終わったのではないかという変調感が見られます。ユーロが弱くドルも弱いとなればクロス円の売りをこなす格好の時期となっています。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/05/14の週】(ギリシャ・JPMショックの週?)

【先週の概況】
先週はギリシャの総選挙後の連立がことごとくうまく行かずにユーロドルが1.29ドル割れ直前まで下落しました。ユーロ全面安の動きに加えて,リスク回避の動きなので円高にもなっておりドル円も80円割れの水準で推移しました。ドルスイスはユーロにつられてフラン安が進み0.93フラン台まで上昇しました。(WTI)原油価格は98ドル台で始まり,いきなり月曜日に95ドル台の安値まで下落した後は上値も97ドル台までで限定的で,火曜日以降は小動きのまま95ドル台で週末を迎えました。金価格は1642ドル台で始まった後は,火曜日に急落して1596ドル台を記録し,その後は上値は1601ドル台までに限定されて続落して1579ドル台で週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:80.50円-79.30円
先週の変動:80.068円-79.421円(終値79.896円)
的中度:上限は約40PIPSドル高方向の誤差,下限は約10PIPSドル安方向の誤差
今週の予想:80.50円-79.30円
※欧州のイベントには息が抜けませんが,円は消去法で選ばれているだけですので,今週の下値は79円台前半までの下落を継続し,上値は80円台半ばまでの上昇を継続します。



【ユーロドル】
先週の予想:1.3070ドル-1.2930ドル
先週の変動:1.30641ドル-1.29040ドル(終値1.29124ドル)
的中度:上限は約10PIPSドル安方向の誤差,下限は約30PIPSドル安方向の誤差
今週の予想:1.2920ドル-1.2790ドル
※今週もギリシャに注目しながら下値を試す展開を予想しますので,今週の下値は1.28ドル割れでの達成感による反転を予想し,上値は極めて重くて1.29ドル台前半までの上昇を予想しています。



【ドルスイス】
先週の予想:0.9280フラン-0.9150フラン
先週の変動:0.93057フラン-0.91938フラン(終値0.92937フラン)
的中度:上限は約30PIPSドル安方向の誤差,下限は約40PIPSドル安方向の誤差
今週の予想:0.9280フラン-0.9150フラン
※こちらもギャップ空けは当然で,今週の下値は0.92フラン台後半までのギャップを埋める下落を予想し,上値は0.94フラン台前半まででの失速を予想しています。

【今週の指標】
5月15日(火):米4月小売売上高
※現在のリスク回避の相場ではこの経済指標では株式市場などは上向かないでしょう。また景気一服感があるので控えめな予測ですからポジティブ・サプライズを期待しましょう。
5月17日(木):5月フィラデルフィア連銀景況指数
※事前予測では先月なみの数値なのであまり市場インパクトがないと思われます。今週はユーロ圏のイベントで振り回されそうな1週間のはずです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/05/07の週】(お仕事で休みたいモード)

【先週の概況】
先週は4月米雇用統計良くなかったのでいったんはドル全面安の流れになるかと思われましたが,週単位で見るとユーロドルは1.30ドル台後半まで下落するドル高の展開で,ドル円は79円台後半まで下落する円高の展開でした。ドルスイスも0.91フラン台後半まで上昇しドル高になっています。週末にはフランス大統領選の決選投票で財政緊縮派ではないオランド氏が当選し,またギリシャも選挙の結果,第1党となった新民主主義党が財政再建派の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)とは連立を組めそうもなく,今週にかけてはユーロ全面安の展開です。(WTI)原油価格は104ドル台で始まり,火曜日に106ドル台まで上昇するもののその後はゆるやかに下落して104ドル台まで戻り,木曜日と金曜日に急落して98ドル台で週末を迎えました。金価格は1662ドル台で始まった後は火曜日にいったん1671ドル台まで上昇するものの,水曜日から金曜日まで続落して1627ドル台を付けた後に少し戻して1642ドル台で週末を迎えました。



【ドル円】
先週の予想:80.90円-79.50円
先週の変動:80.602円-79.633円(終値79.827円)
的中度:上限は約30PIPSドル高方向の誤差,下限は約10PIPSドル安方向の誤差
今週の予想:80.50円-79.30円
※まだ欧州のイベントには息が抜けないので,今週の下値は79円台前半までの下落を予想し,上値は80円台半ばまででの失速を予想しています。



【ユーロドル】
先週の予想:1.3330ドル-1.3120ドル
先週の変動:1.32826ドル-1.30795ドル(終値1.30819ドル)
的中度:上限は約50PIPSドル安方向の誤差,下限は約40PIPSドル安方向の誤差
今週の予想:1.3070ドル-1.2930ドル
※選挙結果を受けてのギャップ空けは当然ですが,今週の下値は1.29ドル台前半までのさらなる下落を予想し,上値はギャップを埋めにいく1.30ドル台後半までの伸長を予想しています。



【ドルスイス】
先週の予想:0.9150フラン-0.9020フラン
先週の変動:0.91831フラン-0.90419フラン(終値0.91795フラン)
的中度:上限は約30PIPSドル安方向の誤差,下限は約20PIPSドル安方向の誤差
今週の予想:0.9280フラン-0.9150フラン
※こちらもギャップ空けは当然で,今週の下値は0.91フラン台半ばまでのギャップを埋める下落を予想し,上値は0.92フラン台後半まででの失速を予想しています。

【今週の指標】
5月10日(木):BOE政策金利発表
※景気悪化を指摘されている英国ですが,このところのユーロ圏の不安定さに比べるとマシじゃないかと思われる中,なんとか金利は0.5%のまま据え置きでしょう。
5月10日(木):3月米貿易収支&4月輸入物価指数
※貿易収支でドル相場が動いたのは昔の話で,輸入物価が下落してCPIが上昇しなければ金融緩和を止める必要はないのでスルーで良いです。
あとは大して注目すべき経済指標があるとは思いませんので,ギリシャの総選挙が再選挙になるかどうかのイベントに注目した方が良いかも知れません。

4月失業率は前月より低下も,NFPの増加は鈍る傾向で一時雇用頼み

Jobless Claims in U.S. Decline More Than Forecast

4月非農業部門雇用者数: 115K (予想:160K,前回:120K,前回改定:154K)
4月失業率: 8.1% (予想:8.2%,前回:8.2%)

Wait for ClevelandFed updates

4月の失業率は3月からまた0.1%下がって8.1%になりましたが,NFPは予想の160Kを下回る115Kの増加にとどまりました。一方3月のNFPは120Kから154Kに上方修正されています。つまり,上方修正されなかったら115K+34K=149Kの増加だったということです。このようにNFPは指標の絶対値ではなく前月の雇用者数からの差分ですので,前月の上方修正で今月の増加が少なく見られがちですし,逆に前月の下方修正で今月の増加が多く見られがちです。ISMや他の経済指標のようにポイントの絶対値で表わされる場合と比べて,NFPは前月修正の影響で好材料と悪材料の入り交じる展開になりがちなのは覚えておくと良いですね。

製造業: 1万6000人 (前回:4万1000人) ※1Qまでに計画生産の製造業は雇用終了か
建設業: -2000人 (前回:-3000人) ※ともかく新築住宅需要減は確実
金融業: 1000人 (前回:1万4000人) ※このセクターも雇い止めですか
リテール部門: 2万9300人 (前回:-2万900人) ※先月のマイナスから一転大幅プラスに
民間部門: 13万0000人 (前回:16万6000人) ※リテール部門に救われてなんとか持ち直し
政府部門: -1万5000人 (前回:-1万2000人) ※相変わらず定常的に蚊帳の外の部門

今月は,製造業の増加傾向に陰りが出ていますが,これは第1四半期までである程度雇用は確保されているという見方もできます。一方,リテール部門は前月の減少がウソのように一転して大幅増ですが,この月ごとのブレは相変わらず一時雇用が多いことの現れでしょう。他のサービスセクターでは,物流・輸送部門の落ち込みが激しいですがこれは季節要因と考えています。プロサービス部門は前月からは大幅増ですが2月の統計ほど増えているわけではありません。本来手堅いはずの教育・ヘルスケア部門の増加が鈍っているのはあまり良い傾向ではありません。本格的な米景気回復を望むのなら,そろそろリテールの一次雇用頼みの状況から脱することができないと先行きは踊り場にさしかかる可能性があります。これからが米国景気の回復の正念場と言えるでしょう。

また相場観測としては,指標発表後はゆっくりとユーロドルが上昇したかと思うと,NY時間の進展に伴って今度はユーロドルが下落し始めました。この雇用統計自体の相場への影響は軽微であり,市場はもう週末のフランス大統領選の決戦投票に向けて,ユーロドルの上げ代ないし下げ代作りに忙しいようです。

ECBは政策金利を1.00%で据え置き…また先行き不透明感のため「出口」から遠のく

Draghi Says Rates Accommodative as Economic Outlook Worsens

5月3日にECBは政策金利を1.00%のまま5回連続で据え置きました。ユーロ各国の財政削減の取り組みが選挙戦次第では流動的なため,景気の先行きの不透明感を強調した会見でした。現在の緩和的政策を適切なものとして評価する一方で,ECBの非伝統的金融政策の「出口」を語るには時期尚早との見方を示しました。ドラギECB総裁をもってしても現在のユーロ圏の景気回復の不透明感は拭えないようです。記者会見ではスペインやオランダなどのホットな国の話題をサラリとかわす余裕を見せました。



ユーロドルは会見中にいったん1.31ドルを割ったものの,さらなる緩和がないことが確認されると1.31ドル台後半まで続伸しました。この会見の後にまた戻し始めましたので相場への影響は軽微だと言えます。

***

なお,会見のトランスクリプトは,ECBのホームページのここ にあります。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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