EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/02/27の週】(多忙につき短縮・大幅遅延モード)

先週は困難を極めたギリシャ支援計画の合意がなされてユーロドルもがっつり上昇,一方ドル円は円安が一層進み81円台まで上昇したのはサプライズでした。となればリスク志向が進行し株高・商品高の流れも継続しています。(WTI)原油価格は103ドル台で始まり,火曜日と木曜日に急騰し特に戻りもなく段階的に続伸して,金曜日には108ドル台まで達しました。週末の引け前にはさらに一段高で109ドル台で週末を迎えました。金価格は1724ドル台で始まった後はこれまた火曜日と木曜日に急騰して,金曜日に1787ドル台の高値を記録しました。そこから少し戻して1772ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が79.90円-78.80円で,実際は実際は81.203円-79.351円(終値81.189円)でした。上限は約130PIPSドル安方向に外し,下限は約60PIPSドル安方向に外しました。ユーロ圏への安心感や円の期末要因などがいろいろ絡んで予想外の円安方向への動きでした。80円台半ばからブレイクアウトを確認して買っても多少は利が乗ったでしょう。とは言えさらに82円台を堂々と越えていくのには相場の勢いが足りません。上限については,月曜日の81円台後半を今週はもう抜けることはないでしょう。一方,下限についてはいったん79円台半ばまでの反落を期待したいと思います。よって,今週の上値は81.70円程度と予測し,下値は79.60円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3320ドル-1.3150ドルで,実際は1.34849ドル-1.31717ドル(終値1.34480ドル)でした。上限は約160PIPSドル高方向に外し,下限は約20PIPSドル高方向の誤差でした。EU内のギリシャ支援合意の成立を好感して原油価格・金価格共に上昇してリスク志向の動きが高まっており,一時的とは言え素直にユーロが買い戻されていることがわかります。上限については,1.35ドル台前半までは上昇して先週からの動きをフォローすると予測します。一方,下限については先週金曜日の安値付近は直近の上昇の起点と思いますので,1.33ドル台半ばまでの下落とサポートを予測します。よって,今週の上値は1.3540ドル程度と予測し,下値は1.3350ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9210フラン-0.9050フランで,実際は0.91775フラン-0.89297フラン(終値0.89587フラン)でした。上限は約30PIPSドル高方向の誤差で,下限は約120PIPSドル高方向に外しました。ドル円の円安が進んでいますが決してドル高ではなく,ユーロやフランへの買い戻しが進んだのだと理解できます。いったん0.90フランを割ってしまったので,再びそのレベルまで復帰するのにエネルギーが使われます。上限については,今週の始まり方からすると月曜日の高値の0.90フラン台前半が上昇の限界でしょう。一方,下限については0.88フラン台半ばにはサポートレベルを観察できます。よって,今週の上値は0.9010フラン程度と予測し,下値は0.8850フラン程度と予測します。

今週は,日付が変わってすぐの3月2日の金曜日に2月のISM製造業景気指数が発表されます。これまでの経済指標を見るかぎりそれほど良くも悪くもないと思います。まあ,3月に突入しますのでこの1,2週はユーロドルよりもドル円の動きを注意したほうが良いかも知れませんね。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/02/20の週】

先週は日銀が擬似インフレターゲット(でも物価安定の「目途」は変わらず1%)のような文言をプレスリリースしたので,円安・株高の流れが進みました。また,追加ギリシャ支援も先送り状態が続いており,すっきりとユーロ高にはなれないので結果的にドル高傾向です。こうした流れの中で,(WTI)原油価格は99ドル台で始まり,珍しく一本調子の上げで毎日が陽線で終わり,火曜日以降1度も100ドルを割ることなく103ドル台で週末を迎えました。金価格は1724ドル台で始まった後は上下動を繰り返し水曜日に1737ドル台まで上昇しましたがそこから反落し木曜日には1707ドル台まで下落しました。しかしそこから盛り返してを1735ドルまで再び上昇してから利益確定に押されて1724ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が78.10円-76.70円で,実際は実際は79.494円-77.352円(終値79.481円)でした。上限は約140PIPSドル安方向に外し,下限は約70PIPSドル安方向に外しました。先週の日銀アナウンス効果は大きくドル円は直ぐに円安方向に動きました。上にブレイクアウトしてくれたので昨日利確できました。ただし今後の流れとしては80円は切りが良いレベルなので,余程のモメンタムがないと79円後半で失速する可能性が高いです。上限については,79円台後半をメドとし80円台前半を抜けてきたらブレイクアウトを買っていく方針です。一方,下限についてはこのところのドル円は1円単位での攻防がはっきりしており,78円台後半まででなんとかサポートされると思います。よって,今週の上値は79.90円程度と予測し,下値は78.80円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3320ドル-1.3090ドルで,実際は1.32833ドル-1.29735ドル(終値1.31556ドル)でした。上限は約40PIPSドル安方向の誤差で,下限は約120PIPSドル安方向に外しました。ギリシャ問題は民間債務放棄割合,財政健全化のメド,追加支援策の決定,実際にギリシャが財政健全化を履行するかどうかなど幾つものハードルがありそのたびに市場が揺れ動きます。今週も広めに構えておき上下へのブレイクアウトを考えれば良いでしょう。やはり1.33ドルから上は相当戻り売りが控えているので,上限については,1.33ドル台前半までの上昇を継続します。一方,下限については週明けのギャップを埋めてもらう動きを期待すると,1.31ドル台半ばまでの下落とサポートを予測します。よって,今週の上値は1.3320ドル程度と予測し,下値は1.3150ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9220フラン-0.9110フランで,実際は0.92992フラン-0.91018フラン(終値0.91834フラン)でした。上限は約80PIPSドル安方向に外し,下限は約10PIPSドル高方向の誤差でした。ユーロドルが思ったよりドル高に動いたのと同様にドルスイスもややドル高にシフトしています。ただし相場としては下限レベルのほうがはっきりとしており,今週は0.91フランジャストあたりでの攻防が焦点で一旦は割り込んでアンダーシュートすると考えています。下限については,0.90フラン台半ばでのサポートを期待します。一方,上限については今週の始まり方からすると0.92フラン台前半まで上昇するのが限界でしょう。よって,今週の上値は0.9210フラン程度と予測し,下値は0.9050フラン程度と予測します。

今週は,ギリシャ支援計画の合意が大詰めになり,その合意後にどこまでユーロが伸びるかに注目です。いつもは米国経済指標中心ですが,今週だけは2月22日の水曜日のユーロ圏消費者信頼感・PMI製造業などの指標発表にポジティブサプライズが起きると期待してユーロに強気なポジションを取るのも考えられます。

2月のフィラデルフィア連銀景況指数は予想以上に良く,米景気先行きにも明るさ

Philadelphia-Area Manufacturing Beats Forecasts as Fed Index Rises to 10.2

2月フィラデルフィア連銀景況指数: 10.2 (予想:9.0,前月:7.3)

2月のフィラデルフィア連銀景況指数は先月の7.3から2.9ポイントも上昇して,10.2になりました。予想自体もやや高めの9.0でしたがそれを上回れたのはポジティブ・サプライズといってよいでしょう。株式市場も好感し上昇していますし,大きなトレンドを作り出してはいませんが対円・対ユーロでドルが堅調です。なお先行指数については先月の49.0から33.3へ低下しましたが最高値から戻したレベルで特に問題はありませんので,現況指数の増加にフォーカスして行きましょう。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: 11.7 (前月:6.9) -> 先々月も越える大きな上昇
出荷指数: 15.0 (前月:5.7) -> 出荷も爆上げレベルの上昇
在庫指数: -12.9 (前月:-6.3) -> 徐々に需給逼迫の様相
雇用指数: 1.1 (前月:11.6) -> 雇用は一時的に均衡状態へ

というように,景気拡大に加速がついたと思える結果となりました。そして,今回用意された特別なアンケートでは2012年の資本支出額は増加するかどうかという質問と増加する場合の主な要因を尋ねる質問がなされました。

Q1:2012年の資本支出額は2011年の資本支出額から増加・減少・変化なしのどれですか。
増加:35.7%
減少:22.6%
変化なし:34.5%

Q2:2012年の資本支出額が増加するとしたらその主な要因は何ですか。
58.8%:期待される売上高が高いこと
50.0%:情報機器の買い替え需要があること
47.1%:その他の設備の買い替え需要があること
41.2%:キャッシュ・フローとバランスシートに余裕があること
32.4%:設備導入のための場所の余裕があること
17.6%:省エネ関連の投資の増加
8.8%:外部資金調達のコストが改善すること

と答えており,企業の活動サイクルの観点では2012年はいろいろな設備の買い替え需要が生じる可能性のある年となりそうです。「人は増やさないのに物は買う」という企業サイドのドライな姿勢が良く表れているような気がします。また,個人的にはユーロイベント一辺倒で変化していた相場より,他のファンダメンタルな要因も関係する相場のほうが面白いと思いますので,米国経済の拡大に弾みが付いているのは大歓迎です。

米1月小売売上高はコアは予想を上回るが,全体では予想以下で残念感あり

Retail Sales in U.S. Rise, Below Forecasts

1月の小売売上高は「自動車を除くコア」が前月比0.7%と予想を上回ったものの,全体は予想以下の0.4%の増加でした。前月比プラスではあるものの自動車の売り上げがもっと見込まれていたため全体の予想が0.8%と高めでその数値は達成できませんでした。株式市場にとってはいったん下落する結果となり押し目を拾うチャンスかもしれません。為替市場にとってはどうでも良い誤差レベルの増加の差なので,ギリシャ問題の方を気にしてユーロドルは再び1.30ドル台まで下落しています。

米1月小売売上高(自動車除くコア): 0.7% (予想:0.5%,前月改定:-0.5%[改定前:-0.2%])
米1月小売売上高: 0.4% (予想:0.8%,前月改定:0.0%[改定前:0.1%])

Please wait for Cleveland Fed data update

小売売上高に素直に反応したのは株式市場のみで,結果的につまらない定点観測を今月も継続中です。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/02/13の週】

先週からずっとギリシャ債務交渉が「合意もどき」→「トロイカ合意」→「ギリシャ議会紛糾」→「反対デモで先行き不透明」と推移して,市場には一定のボラを提供してくれているアテネの国のせいで,ユーロドルは結局1.33ドル前半まで上昇したもののそこからは失速しました。まだまだユーロへの信頼回復は遠そうです。一方,ドル円も急激な円高から立ち直って77円台を記録しているので多少の潮目の変化を感じます。(WTI)原油価格は97ドル台で始まり,火曜日には95ドル台まで下落しましたが反転し99円台に達しました。その後はわずかに100ドルを突破したものの定着できずに97ドル台と99ドル台の間で推移して99ドル台で週末を迎えました。金価格は1727ドル台で始まった後は火曜日に1711ドル台まで下落しましたがそこから反転し水曜日には1751ドル台に達しました。しかし上値はそこから重くて続落して1724ドル台で週末を迎えました。



ドル円,予想が77.20円-76.00円で,実際は実際は77.795円-76.484円(終値77.614円)でした。上限は約60PIPSドル安方向に外し,下限は約50PIPSドル安方向の誤差でした。まあ少し円高に見積もった割には値幅は同程度で良い感じでした。雇用統計の翌週のドル円でしたから金曜日以外の日足は全部陽線で勢いがありました。ただし,77円台後半から78円台前半にかけては戻り売りの抵抗帯があり,まだまだこれ以上の上抜けは期待薄です。上限については,頑張って78円台前半までの上昇までは見込まれるところでしょうか。一方,下限については76円台半ばまではもはや下落せず76円台後半まででサポートされるでしょう。よって,今週の上値は78.10円程度と予測し,下値は76.70円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3320ドル-1.3020ドルで,実際は1.33205ドル-1.30268ドル(終値1.31716ドル)でした。上限も下限も今回はほぼピッタリでした。これだけ予想が当たると嬉しいことは嬉しいのですが,上限や下限で逆張りするわけではないので実際の取引ではノーポジということになります。これからはギリシャ国内の債務削減の実務の動きを気にしながら一喜一憂することになりましょう。1.33ドルから1.34ドルの広い抵抗帯の突破は今週は難しいと思うので,上限については,1.33ドル台前半までの上昇を継続します。一方,下限については先週ほどの下落は期待できないので1.30ドル台後半でのサポートを予測します。よって,今週の上値は1.3320ドル程度と予測し,下値は1.3090ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9280フラン-0.9110フランで,実際は0.92619フラン-0.90879フラン(終値0.91727フラン)でした。上限は約20PIPSドル高方向の誤差で,下限は約20PIPSドル高方向に外しました。レンジ予測の正確さはユーロドルに準じる程度は達成できました。市場は何度もギリシャのニュースに騙されてきていますので一方方向のトレンドにはなりにくく,テクニカルにレジスタンスとサポートを強く意識することになるでしょう。下限については,0.91フラン台前半でのサポートを継続します。一方,上限については0.92フラン台前半まで上昇するのが限界でしょう。よって,今週の上値は0.9220フラン程度と予測し,下値は0.9110フラン程度と予測します。

今週は,2月14日の火曜日のバレンタインデーの日に日銀政策金利決定会合があります。(期待薄ながら)市場向けに甘い言葉とギフトをいただけるといいですね。同日の米小売売上高は個人消費の強さを再確認できそうです。2月17日にはフィラデルフィア連銀景況指数が発表されますが可もなく不可もなくの数字を予想しています。ユーロイベントも飽きてきましたので,今週は普通の経済指標にフォーカスしていきましょう。

ECBは政策金利を1.00%で据え置き…景気見通しの改善の見込みを示唆して間接的にギリシャに配慮

Draghi Softens Outlook on Risks as ECB Refuses to Show Its Hand on Greece

2月9日にECBは政策金利を1.00%のまま据え置きました。景気見通しには引き続き高い不確実性と下振れリスクがあることを認めましたが改善の見込みを示唆しました。直前までギリシャ債務協議が続き今回の会見はギリシャに配慮したものだったと思いますが,ECBの保有ギリシャ債によるECBの損失には根拠がないと述べました。欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が大部分の損失を被るのであれば確かにそうでしょうね。とはいえ中銀と政府基金としてのEFSFをどこまで区別できるでしょうか。



ギリシャ協議の事前"合意"はECBの政策金利決定に合わせたフェイクのようなもので,結局10日には欧州財務相会議がギリシャ第2次救済策の決定を見送ったため,ユーロドルは1.33ドル前半まで上昇したあと上抜けできずに悲惨な下落を遂げて週末を迎えました。こんな相場は予想はできないでしょうから,今週は上抜け待ちノーポジで正解です。

***

なお,会見のトランスクリプトは,ECBのホームページのここ にあります。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/02/06の週】

先週はギリシャ債務交渉が期待はずれの一回休みだった一方,米雇用統計は大きく改善して景気回復の加速を予感させるものでした。そのためユーロドルは上値が重くて反落し,ドル円も76円ぎりぎりまで下落後に反転とドルが戻した週でした。(WTI)原油価格は99ドル台で始まり,火曜日には101ドル台まで上昇しましたがその後は続落し,水曜日に95ドル台の週安値を記録してから反転して97ドル台まで戻して週末を迎えました。金価格は1739ドル台で始まった後は月曜日に1718ドル台まで下落したもののその後は続伸し,金曜日に1762ドル台の週高値を記録した後に市場が閉まる前に2段落ちして1727ドル台で週末を迎えました。なお,今回は週末にチャートのキャプチャを忘れたために今週のロウソク足が一部含まれています。



ドル円,予想が77.90円-76.50円で,実際は実際は76.765円-76.015円(終値76.545円)でした。上限は約110PIPSドル高方向に外し,下限は約50PIPSドル高方向の誤差でした。根強い円高傾向でかつ上値が重くてとうとう値幅が最小のレンジ相場になりました。77円台に達しなかったのはビックリです。それでも行って来いの戻しで76円台の半ば水準を保って週末を迎えているので,上限については,77円台前半までの上昇はさすがに今週は期待したいです。一方,下限については先週に引き続き76円ジャストぐらいまでの下落は見込んでおきたいと思います。よって,今週の上値は77.20円程度と予測し,下値は76.00円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3520ドル-1.3120ドルで,実際は1.32176ドル-1.30250ドル(終値1.31452ドル)でした。上限は約300PIPSドル安方向に外し,下限は約100PIPSドル安方向に外しました。早期にギリシャの交渉がまとまることに賭けていたため大外しになりました。とはいえ1.30ドル台前半での底堅さは確認できました。上限については,先週の予想ほどには上がらないとしても債務交渉合意で1.33ドル台前半までの上昇は期待したいです。一方,下限については先週の底堅さを引き継いで1.30ドル台前半でのサポートを期待します。よって,今週の上値は1.3320ドル程度と予測し,下値は1.3020ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9220フラン-0.8950フランで,実際は0.92490フラン-0.91135フラン(終値0.91819フラン)でした。上限は約30PIPSドル安方向の誤差で,下限は約160PIPSドル安方向に外しました。ドル円と同じようにあまり大きな値幅ではありませんが,ユーロドルのように欧州通貨に対するドル安を強く意識した予想でしたがこちらも空振りです。下限については,0.91フラン台前半でのサポートを今週のメドとします。一方,上限については0.92フラン台の戻り売りがきついので0.92フラン台後半が限界でしょう。よって,今週の上値は0.9280フラン程度と予測し,下値は0.9110フラン程度と予測します。

今週は,2月9日の木曜日にはECBの政策金利発表がありますが,ギリシャ債務交渉への影響を最小限にするように発言を慎むかあるいは大胆な提案をするかドラギECB総裁の会見に注目です。今週は再び米国などの経済指標ではなくユーロ方面イベントに市場はフォーカスしていくでしょう。

1月失業率はさらに低下し,NFPも大幅増加で米景気回復は順調

Job Gains at U.S. Factories Show Manufacturers Are Driving the Expansion

1月非農業部門雇用者数: 243K (予想:140K,前回:200K,前回改定:203K)
1月失業率: 8.3% (予想:8.5%,前回:8.5%)

Wait for ClevelandFed updates

1月の失業率は昨年12月より0.2%さらに低下して8.3%になっただけでなく,NFPは低下予想の140Kを大幅に上回る243Kの増加でした。年末商戦が終わると商品輸送の一時雇用が終了しますので例年はNFPの増加は前月を下回るのは例年のアノマリーですが予想に反してポジティブ・サプライズです。また,前月のNFPは200Kから203Kまで若干上方修正されています。毎月のブレの10倍ぐらいの増加が続いているのなら米国景気回復に問題はないと入れるでしょう。

製造業: 5万0000人 (前回:3万2000人) ※これだけ増加するのは久しぶりでは?
建設業: 2万1000人 (前回:3万1000人) ※建設業は日本と違って暖かいから良いよね
金融業: -5000人 (前回:4000人) ※民間で減少しているのはこの金融セクターと情報セクターのみ
リテール部門: 1万500人 (前回:6200人) ※ブレは多いが取りあえずプラス
民間部門: 25万7000人 (前回:22万0000人) ※前月の増加が継続しているのは力強い
政府部門: -1万4000人 (前回:-1万7000人) ※政府部門は引き続きリストラを継続

今月は,製造業の大幅増加はもちろんのこと,いつの間にか金融セクターと情報セクター以外はNFPがプラスです。サービスセクターも好調でとりわけ物流・輸送部門が低下しなかったのはとても良いことです。年末にかぎらずネット販売が増えると一定量の物流・輸送部門の雇用は確保されます。また,教育・ヘルスケア部門の堅調な増加傾向と,プロサービス部門が全セクター中で最大の雇用拡大を継続しているのも頼もしい限りです。政府雇用が引き続き減少が続いているとしても,代替サービスが民間でまかなわれるなら米国労働市場のダイナミズムを表す側面として個人的に歓迎します。

相場的には,米国株式市場がリーマンショック以来の水準に回復しているのでちょっと端株を利食いさせて頂きました。今週のユーロ関連のイベントは期待はずれでしたので来週に持ち越しですね。

1月ISM製造業景気指数は予想よりは悪いが,前月は上回る景気拡大

Manufacturing in U.S. Bolsters Global Expansion: Economy

1月ISM製造業景気指数: 54.1 (予測:54.5,前月:53.9)



1月のISM製造業景気指数は昨年12月の53.9から0.2ポイント増の54.1に上昇しましたが,事前予想の54.5には0.4ポイント足りませんでした。予想より悪かったのですがどちらかと言うと前月を上回ったことに好感が持たれたようです。株式市場はこれに素直に反応してプラスとなりましたが,為替市場はさっぱりな動きで…いつもの定点観測のみに終わりました。

内訳では,新規受注指数(New Orders)が2.8ポイントも前月から改善したのは立派ですが,製造指数(Production)は-3.2ポイントも低下していますので何らかの事情で生産を手控える結果になったのでしょうか。雇用指数(Employment)も今回は多少の低下でほぼ変わらずです。価格指数(Prices)は一気に中立水準を越えてきました。

在庫指数(Inventories)と顧客在庫指数(Customers' Inventories)ももうすぐ中立水準を越える勢いです。一方,受注残指数(Backlog of Orders)は既に中立水準を越えてきており,製造指数(Production)だけが低下したのは生産計画的なものではなく災害の影響などの不可抗力なのかもしれません。

あと,輸入指数(Imports)が少し減って輸出指数(Exports)が逆に増えていますが,これらは毎月の変動の範囲でしょう。また,個別指数を見ていくと中立水準以下のものが減っているのはとても良いことだと思います。

それにしても為替市場はユーロのイベントがないと動意しない様子ですね。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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