EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2011年12月YTDヘッジファンド成績

1月の後半を迎えましたので,2011年12月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。11月にはどのファンドも手仕舞いに入りますので12月には極端に大幅な収益も損失もないのが普通です。その中でもオプション戦略ファンドが1位の成績になり,2位が安定しているモーゲージ組成ファンド,3位が11月のマイナスから盛り返したファイナンスセクターファンド,4位がテクノロジーセクターファンド,5位がエネルギーセクターファンドの順となっています。悪いほうで言えば,エマージング市場ファンドが収益悪化のために今月は最下位に転落しました。こうしてみると,新興国市場の株式相場が回復するのは年後半でないと無理なのかもしれません。

次が,全セクターの12月までのYTDパフォーマンスの図2です。



10.76%:モーゲージ組成ファンド
4.37%:ショートバイアスファンド
3.98%:仕組み債非裁定ファンド
3.33%:ヘルスケアセクターファンド
3.12%:企業合併裁定ファンド

2.92%:仕組み債裁定ファンド
0.80%:資産賃貸ファンド
0.50%:マーケットニュートラルファンド
0.27%:オプション戦略ファンド
-1.07%:転換社債裁定ファンド
-1.59%:ディストレスドファンド
-3.11%:マクロファンド
-3.67%:イベント主導型ファンド
-3.83%:統計的裁定ファンド
-3.98%:CTA商品先物ファンド
-4.45%:マルチ戦略ファンド
-5.19%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
-6.65%:スペシャル・シチュエーションファンド
-6.71%:ロング&ショート戦略ファンド
-8.05%:エネルギーセクターファンド
-8.56%:バリュー投資ファンド
-8.84%:ファイナンスセクターファンド
-11.75%:ロングオンリー戦略ファンド
-14.39%:レギュレーションD限定ファンド
-16.48%:エマージング市場ファンド
-20.32%:テクノロジーセクターファンド


11月に続いてモーゲージ組成ファンドが1位を,ショートバイアスファンドは2位をキープして12月を終えました。3位には仕組み債非裁定ファンドが再び4位から返り咲き,ヘルスケアセクターファンドは4位に入れ替わりました。5位の企業合併裁定ファンドは再び同じ順位を守り,上位5つは順位こそ入れ替えましたが顔ぶれは変わりません。成績の悪い方でも,テクノロジーセクターファンドを始めとする損失を確定したファンドが顔ぶれと順位を変えずに確定しました。2011年は多くのファンドにとって大変な年であったようです。2012年もしばらくは大幅に損失をしない戦略を続ける必要があるとは思いますが,個人的にはこれだけ下げたのだから,エマージング市場ファンドとテクノロジーセクターファンドは期待大だと考えています。

さてこのシリーズも3か月ぐらい推移を見て4月末に再び取り上げることにしましょう。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/01/30の週】

先週はギリシャ債務交渉で合意寸前まで行くという観測もありましたが,瀬戸際外交ならぬ瀬戸際交渉でまだまとまらず足掛け3週目の今週に期待が持ち越しになっています。ユーロも対ドルで上げたり下げたり忙しくて本来の米国経済指標には無関係な為替の動きが目立ちます。テクニカルな動き以外は想定できない事情なので相場に張り付いている必要はありませんよ。(WTI)原油価格は98ドル台で始まり,97ドル台では底堅くて水曜日までに100ドルを突破すると,木曜日に一時101ドル台のピークを付けました。その後反落し金曜日に100ドルを割れた後は99ドル台で週末を迎えました。金価格は1667ドル台で始まった後は水曜日までは1650ドル台から1680ドル台までのレンジを推移し,木曜日にFOMCの緩和政策の長期化が明らかになるととうとう1700ドル台まで上昇しました。その後も勢いは止まらず結局1740ドル台直下の1739ドル台で週末を迎えました。



ドル円,予想が77.60円-76.50円で,実際は実際は78.272円-76.645円(終値76.667円)でした。上限は約70PIPSドル安方向に外し,下限は約10PIPSドル安方向の誤差でした。これまで比較的狭い範囲でのレンジ相場が続いていましたが,77円台後半を突破すると水曜日に78円台前半までの高値を付けました。その後は債務交渉への期待やFOMCの緩和政策の長期化予測で76円台後半まで再下落しました。下限については,76円台半ばでのサポートは今週もほぼ確実でしょう。一方,上限については25日の戻り高値が78円台に達しなかったので77円台後半までの上昇が限界でしょう。よって,今週の上値は77.90円程度と予測し,下値は76.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3075ドル-1.2790ドルで,実際は1.32190ドル-1.28820ドル(終値1.32181ドル)でした。上限は約150PIPSドル高方向に外し,下限は約90PIPSドル高方向に外しました。1.30ドル台後半にそれなりの壁がありましたがそこを突破すると1.31ドル台半ばの壁は2度目の挑戦で突破しています。週末も1.32ドル台をキープして否が応でもさらなる上昇への機運が高まります。上限については,債務交渉が合意して昨年12月以来の1.35ドル台突破を期待したいです。一方,下限については1.32ドル台からの下落では1.31ドル台前半をともかくキープできると考えています。よって,今週の上値は1.3520ドル程度と予測し,下値は1.3120ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9420フラン-0.9250フランで,実際は0.93741フラン-0.91207フラン(終値0.91227フラン)でした。上限は約50PIPSドル高方向の誤差で,下限は約130PIPSドル高方向に外しました。ユーロドルとドルスイスの予想ではどちらもドル高方向に外し,改めて市場が債務合意を織り込みつつあることを思い知らされます。ユーロの上昇に伴い0.90フランの心理的な攻防へ焦点が移ります。下限については,0.89フラン台の半ばで何とかサポートされる程度の下落を今週のメドとします。一方,上限についてはいったん0.92フランを割り込んでいるので頑張っても0.92フラン台前半が限界でしょう。よって,今週の上値は0.9220フラン程度と予測し,下値は0.8950フラン程度と予測します。

今週は,2月3日の金曜日の雇用統計以外は気になる指標はありません。ギリシャの民間債権団との交渉は遅くとも今週末までの合意が望まれており,合意後はいったんは300PIPSレベルでのユーロ高が各国に通貨に対して起きても不思議ではありません。ただし,仮に合意ができなくて持ち越しになった場合には来週が本当にユーロにとっての正念場になるのでしょう。

2011年第4四半期米GDPは予想をやや下回るも…為替市場は逆にユーロ安になる不可解

Euro Erases Gains Against Dollar as 4th Quarter U.S. GDP Trails Forecast

2011年4Q米実質GDP(前期比年率): 2.8% (予想:3.0%,前期:1.8%)
2011年4Q米個人消費(前期比年率): 2.0% (予想:2.4%,前期:1.7%)

第4四半期米GDPは前期比年率で予想を0.2%も下回る2.8%で,個人消費も予想を0.4%も下回る2.0%の伸びになりました。とは言っても予想が楽観的過ぎたという考えもできるわけで,欧州金融危機が叫ばれるこのご時世の先進国のGDPの伸びが2.8%もあるのは総合的に見て悲観材料ではありませんね。

Please wait for Cleveland Fed data update

図はGDPの変化に対する貢献率を示しているものですが,今回は3Qに比べて個人消費の貢献はいつも通り強いものですが設備投資はあまり貢献しない結果となりました。また,居住用不動産への投資の影響が若干増加の傾向にありますが,政府支出の減少がGDPを下げる方向に大きく貢献しました。

ユーロドルがユーロ安に動いたのはGDPの速報値にではなく,ギリシャ債務の交渉合意が決裂したからという見方もあり,真の要因はわかりません。でも米国経済の定点観測をするのでなければ,今週のGDP速報値そのものには相場のドライバとしての意味はなく今週から再開される始まる上記交渉の行方に注意を払うべきなのは当然でしょう。

FOMC statement, January 25, 2012

FOMC statement

2011年12月13日以来,約43日ぶりのリリースでしたが休暇中だったのでエントリが遅れています。今回も政策金利は据え置きで国債買い入れについての表現も大きな変化はありませんでしたが,緩和政策の時間軸設定が1年半も延長されたのが今回の特徴です。またFOMCステートメントに加えて各メンバーのGDP・失業率・PCEインフレについての2014年までのレンジ予測が発表されるというなかなか趣向の凝らされたFOMCでもありました。PCEインフレ予測+緩和政策の時間軸設定=インタゲ政策にも近いのか(あるいはそういう誤認識を高める政策)と思います。

1.景気回復については,前回の"has been expanding moderately"から変化はない。(※1下線)
2.雇用情勢については,前回の"some improvement in overall labor market conditions"から今回の"some further improvement in overall labor market conditions"とfurtherが挿入されたのはさらに良い兆候。(※2下線)
3.家計消費については,前回の"continued to advance"から変化はない。(※3下線)
4.設備投資については,前回の"appears to be increasing less rapidly"から今回の"has slowed"といっそうの踊り場状況を表現。(※4下線)
5.インフレ要因については,前回の"Inflation has moderated since earlier in the year"から今回の"Inflation has been subdued in recent months"と物価上昇の沈静化をさらに踏み込んで表現。(※5下線)
6.景気の展望については,今回の"expects economic growth over coming quarters to be modest"も文体は異なるがほぼニュアンスは同じ。(※6下線)
7.明らかな景況感の後退リスクは,前回の"Strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook"から変化はない。(※7下線)
8.インフレ見通しについては,前回の"inflation will settle...at levels at or below those consistent with the Committee’s dual mandate"から今回の"inflation will run at levels at or below those consistent with the Committee's dual mandate."と表現に変わりはないが物価情勢への注意をうながす文言を削除(※8下線)
9.今回は緩和政策の維持を特に示唆する一文が挿入されている。(※9下線)
10.レートは今回も0.25%で据え置きであるが,第3パラグラフと第4パラグラフが入れ替わった感じで,国債の買い入れ継続の文言よりレートの据え置きの文言が先に来ている。今回も"warrant exceptionally"は同じだが"at least through late 2014"の明確な時間軸設定が前回より1年半も延長された。(※10下線)
11.今回挿入された"to promote a stronger economic recovery in a context of price stability."により国債買い入れが景気回復に効果があるとの強い主張(演技力)を強調。(※11下線)
12.前回からメンバーが4人入れ替わり,新任のラッカー総裁が緩和政策の時間軸表現に反対。(※12下線)


For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in December suggests that the economy ※1has been expanding moderately, notwithstanding some slowing in global growth. While indicators point to ※2some further improvement in overall labor market conditions, the unemployment rate remains elevated. Household spending has ※3continued to advance, but growth in business fixed investment ※4has slowed, and the housing sector remains depressed. ※5Inflation has been subdued in recent months, and longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee ※6expects economic growth over coming quarters to be modest and consequently anticipates that the unemployment rate will decline only gradually toward levels that the Committee judges to be consistent with its dual mandate. ※7Strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook. The Committee also anticipates that over coming quarters, ※8inflation will run at levels at or below those consistent with the Committee's dual mandate.

To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with the dual mandate, ※9the Committee expects to maintain a highly accommodative stance for monetary policy. In particular, the Committee decided today to keep the target range for ※10the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that economic conditions--including low rates of resource utilization and a subdued outlook for inflation over the medium run--are likely to ※10warrant exceptionally low levels for the federal funds rate ※10at least through late 2014.

The Committee also decided to continue its program to extend the average maturity of its holdings of securities as announced in September. The Committee is maintaining its existing policies of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction. The Committee will regularly review the size and composition of its securities holdings and is prepared to adjust those holdings as appropriate ※11to promote a stronger economic recovery in a context of price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Dennis P. Lockhart; Sandra Pianalto; Sarah Bloom Raskin; Daniel K. Tarullo; John C. Williams; and Janet L. Yellen. ※12Voting against the action was Jeffrey M. Lacker, who preferred to omit the description of the time period over which economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate.

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/01/23の週】

先週は仕事の事情で展望エントリはお休みしております。ギリシャの債務交換をめぐる民間債権団の交渉は21日に行き詰った様子ですし,フィラデルフィア連銀景況指数はそこそこで…一時的なユーロの反騰も週末までにはすっかり影を潜めてしまいました。(WTI)原油価格は99ドル台で始まり,水曜日までじわじわと上げて102ドル台まで達しましたが,木曜日と金曜日に急落して100ドルを割り込むと勢いを失い98ドル台で週末を迎えました。金価格は1638ドル台で始まった後は火曜日までには1667ドル台まで上昇しました。その後水曜日には1644ドル台まで戻したものの木曜日には再度1669ドル台までの週高値を記録しました。金曜日には再度1645ドル台まで反落したものの結局はほぼ戻して1667ドル台で週末を迎えました。



ドル円の先週の予想はなしで,実際は77.310円-76.542円(終値76.962円)でした。ドル円は全く相場の焦点になっていないのでレンジ相場が続いており,今週も大きな変化はないと考えています。特に今年に入ってからは76円台半ばでのサポートが顕著ですのでなかなか75円台にまで下落するのは難しいでしょう。下限については,やはりそのあたりでのサポートを期待しておきます。一方,上限については上昇余地が少ないようですが日柄からすると77円台半ばをいったん突破しても良い時期と考えており先週より少し切り上げます。よって,今週の上値は77.60円程度と予測し,下値は76.50円程度と予測します。



ユーロドルの先週の予想はなしで,実際は1.29854ドル-1.26253ドル(終値1.29318ドル)でした。ギリシャの債務交換をめぐる民間債権団の合意間近という報道はどう考えても根拠なきユーロへの楽観につながり,1.30ドル直下までの上昇しました。今年1月5日の1.29ドル台半ばの高値を越えた以上は当然さらなる上昇を目指すべきトレンドでしょうが,上限については,1月4日の高値1.30ドル台後半付近で戻り売りにさらされると考えています。一方,下限については先週の金曜日の上昇の起点を多少アンダーシュートした1.27ドル台後半をサポートレベルとします。よって,今週の上値は1.3075ドル程度と予測し,下値は1.2790ドル程度と予測します。



ドルスイスの先週の予想はなしで,実際は0.95737フラン-0.93050フラン(終値0.93418フラン)でした。上限・下限のレンジを見れば分かる通り,今年1月1日の週の上昇を完全に帳消しにする下落でしたので,しばらくはギリシャの債務交渉に振り回される展開が続き,下落圧力がどれほど強まるかに焦点が当たります。ユーロの上昇に伴ってドルスイスも下落するので,下限については,昨年12月19日の週の安値である0.92フラン台半ばあたりを当面の下落のメドとします。一方,上限についてはいったん0.94フラン台を割ってしまったので頑張っても0.94フラン台前半が限界でしょう。よって,今週の上値は0.9420フラン程度と予測し,下値は0.9250フラン程度と予測します。

今週は,1月26日の木曜日の日本時間2:30からFOMCがあり,1月27日の金曜日には米国2011年第4四半期の速報値があります。米国の金融政策及び経済指標についてはファンダメンタル的には大いに興味がそそられますが,トレーダー的感覚で言えば,大きく予想を裏切る指標のサプライズがなければユーロ圏のイベントを第1に見ておけば良いというのは当然ですね。

1月のフィラデルフィア連銀景況指数は予想以下だが上昇…少しだけユーロを支援

Philadelphia-Area Manufacturing Increases

1月フィラデルフィア連銀景況指数: 7.3 (予想:10.3,前月:10.3,前月改定:6.8)

1月のフィラデルフィア連銀景況指数は先月の改定後の6.8から少し上昇して,7.3にになりました。そのため改定前の先月の指数と同じ10.3を予想した市場コンセンサスを上回ることができずに,株式市場に対してはやや失望感が走りました。また,指標時にはギリシャ債務の債権者代表団の交渉も債権者の7割損という大幅譲歩でまとまりそうでしたので,為替市場にとってはユーロ高へのトレンドが少しだけ起こりました。来週はわかりませんけどね…。なお先行指数については先月の40.0から49.0へと6か月後への期待感もほぼ最高値に達しました。このあと現況指数がさらに増加しないことには景気の腰折れ感が増すことになりそうです。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: 6.9 (前月:10.7) -> 受注はプラスがやや低下
出荷指数: 5.7 (前月:9.1) -> 出荷もプラスがやや低下
在庫指数: -6.3 (前月:-11.5) -> 在庫はマイナスを維持も上昇
雇用指数: 11.6 (前月:11.5) -> 雇用は現状を維持

というように,改定前よりは悪かったのですが緩やかな景気拡大には違いありません。そして,今回用意された特別なアンケートでは次の12か月の雇用に影響を与える要因についての2つの質問がなされました。(今回はグラフだったので順位のみの掲載です。)

Q1:次の12か月の雇用を増加させる要因とは何ですか。
1位:売上の高成長予想
2位:現スタッフの仕事のオーバフロー
3位:現スタッフの不十分なスキル
4位:経済・金融情勢の不透明さの減少
5位:企業の財務体質改善

Q2:次の12か月の雇用を低迷させる要因とは何ですか。
1位:企業のオペコスト削減要求
2位:売上の低成長予想
3位:法規制や経済政策の不透明さ
4位:必要なレベルのスタッフの不在
5位:健康保険コストの不透明さ

と答えており,製造業における雇用情勢の改善には,製品売上の拡大は当然として人々の労働スキルの向上も必須なのだとわかります。働ける人は多いのに必要なスキルを持っている人は少ないというのは問題ですね。また,何気に欧州の経済情勢にも神経質なところが感じられます。

総合すると,製造業の景況感としては巡航速度ですが,欧州経済情勢の影響も受けながらボチボチという景況感が共有されています。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/01/16の週】(今週はお休みします)

諸般の事情により今週の展望のエントリはお休みします。
週足チャートだけはアップしておきますので,ご自分で長期トレンドを観測するのも良いでしょう。

【ドル円 -1/15】



【ユーロドル -1/15】



【ドルスイス -1/15】

米12月小売売上高は前月比マイナスの予想外の結果となり,一時的にユーロドルは上昇

Retail Sales in U.S. Increase Less Than Forecast

12月の小売売上高は「自動車を除くコア」が-0.2%と前月比マイナスになり,全体がかろうじて0.1%の増加でした。予想がどちらも0.3%の強気であったのにもかかわらず,クリスマス商戦の当てが外れたのでしょうか。株式市場にとっては来週からの決算発表の方に注目が集まっているので今週の指標はもうどうでもいいと思いますし,為替市場にとっても米国経済指標がプライマリ・ファクターではないので気にする必要はありません。

米12月小売売上高(自動車除くコア): -0.2% (予想:0.3%,前月改定:0.3%[改定前:0.2%])
米12月小売売上高: 0.1% (予想:0.3%,前月改定:0.4%[改定前:0.2%])

Please wait for Cleveland Fed data update

結果的にここ当分の経済指標の定点観測は本当につまらない作業になっています。

ECBは政策金利を1.00%で据え置き…資金供給の効果見極めも実際には将来の金利下げ代稼ぎか

ECB Holds Rate Steady Amid Crisis Respite

1月12日にECBは政策金利を1.00%のまま据え置きました。先月まで連続して利下げしたため今月は予想通り据え置きでした。ECBの3年物リファイナンス無制限供給の効果を見極めるという名目およびユーロ圏経済に安定化の兆しが見られるという自己観測のもとでの決定だと総裁は主張していますが,本当はもっとユーロ危機が深刻になった時のための金利の下げ代稼ぎの据え置きだと思います。



ドラギ総裁が本音はともかくユーロ経済の先行きに強気な見方をしたので,直後は下落したユーロドルは戻しましたが,週末にかけては「行って来い相場」となり週足での始値と終値は見事に1.26ドル台後半で固まりきれいな十字線を構成したのでした。

***

なお,会見のトランスクリプトは,ECBのホームページのここ にあります。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2012/01/09の週】

先週は米国の経済指標が比較的良かったの対して,ユーロ圏の財政危機リスクはこれからが本番ですのでやはりユーロ安傾向が継続しました。そして1月9日は今年の成人の日で日本はまだ休みが続いていますが,週明けのシドニー市場ではギャップを空けてユーロ円が97.28円まで円高になりました。2012年を象徴するようなユーロ安にはまだまだ歯止めがかかるとは思えません。月曜日のロンドン市場以降は週後半のECBの政策金利発表などを控えて様子見の戻しが見られています。(WTI)原油価格は98ドル台で始まり,月曜日の終わりから火曜日にかけて一気に103ドル台まで上昇したものの,その後はゆっくりと下落して101ドル台で週末を迎えました。金価格は1565ドル台で始まった後は,木曜日まではほとんど下落することなく一気に続伸して1625ドル台まで達し,いったん1597ドル台まで調整した後に再度上昇に転じて金曜日に1628ドル台まで反発しました。その後はやや戻して1617ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が77.50円-76.30円で,実際は77.328円-76.596円(終値76.986円)でした。上限は約20PIPSドル高方向の誤差で,下限は約30PIPSドル安方向の誤差でした。それなりには円高になっているもののユーロドルに比べれば変動が少ないので,ユーロ円の動きはほとんどユーロドルが決めていると言えます。最初はユーロ安がクローズアップされその後にやや円高に振れるという構図です。いずれにしろドル円は値幅が少ないのでトレード向きではなく,ユーロドルかユーロ円の戻りをショートしていくべきです。下限については,先週の安値よりやや上でしっかりとしたサポートが期待します。一方,上限については上昇余地が少なく77円台前半を突破できなかったのを考慮して先週より少し切り下げます。よって,今週の上値は77.30円程度と予測し,下値は76.70円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3090ドル-1.2950ドルで,実際は1.30759ドル-1.26965ドル(終値1.27207ドル)でした。上限は約10PIPSドル安方向の誤差で,下限は約250PIPSドル安方向に外しました。市場参加者が少ない週の後半にユーロドルが続落した結果として金曜日にユーロドルが安値を付けました。週明けまでこの動きは持ち越しましたが月曜日のロンドン市場以降では戻していますので,再びユーロ安のトレンドになったとしても月曜日のシドニー市場が今週の安値になると考えています。それで下限については1.26ドル台後半と想定します。一方,上限については先週の急落による痛手が大きく1.28ドル台前半からはなかなか上値が重い展開ではないかと思います。よって,今週の上値は1.2820ドル程度と予測し,下値は1.2670ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9420フラン-0.9270フランで,実際は0.95776フラン-0.93027フラン(終値0.95479フラン)でした。上限は約160PIPSドル安方向に外し,下限は約30PIPSドル安方向の誤差でした。ドルスイスの上限のあてが外れたことからわかるように,先週はユーロが自滅しただけでなくドルが強くなってユーロ安が強調された部分もありました。今週は逆に米国関連の小売売上高よりもECBの政策金利発表と記者会見に注目が集まり,再びドルスイスの上値が抑えられるのではないかと考えています。そこで上限については,月曜日の高値が今週の高値になると考えて0.95フラン台後半をメドとします。一方,下限については0.94フラン台半ばではどうにかサポートされると思います。よって,今週の上値は0.9590フラン程度と予測し,下値は0.9450フラン程度と予測します。

今週は,1月12日の木曜日にECBの政策金利決定と記者会見があります。また同じ日には米12月小売売上高の発表もあります。市場参加者がドラギの財政危機に対する無策の声明に失望感を感じたり,米国の小売売上高がポジティブ・サプライズになる可能性も大いにあります。そうすればユーロ安が一層進み値幅が拡大するからです。

市場が望む方向に指標やイベントがねじ曲げて解釈されトレンドが形成されるということはよくあることですから,そういうタイミングで市場の流れに素直についていくためには,今週の上限下限の予想とは別に「もし動くとしたらどちらに動くだろうか」という想定内のシミュレーションもとても大切です。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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