EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

11月失業率は急激に低下も,NFPは予想以下に終わり市場は指標を好感せず

U.S. Jobless Rate Unexpectedly Declines to 8.6%

11月非農業部門雇用者数: 120K (予想:125K,前回:80K,前回改定:100K)
11月失業率: 8.6% (予想:9.0%,前回:9.0%)

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11月の失業率は10月より0.4%も大幅に低下して8.6%でしたが,NFPは予想よりやや低い120Kの増加でした。また,前月のNFPは80Kから100Kまで上方修正されています。まあ11月の小売売上高がこれだけ好調だったので臨時雇用も増えたことでしょう。ただし,失業率大幅低下の裏にはこれまで求職していた人が諦めたことによるレイバーフォースの低下も大きな要素ですので,長期的には純粋なNFPの継続的な増加に焦点を当てるべきです。

製造業: 2000人 (前回:6000人) ※製造業はプラスだがか弱い雇用
建設業: -1万2000人 (前回:-1万5000人) ※建設業は冬場でもあるしマイナス継続中
金融業: 8000人 (前回:8000人) ※金融業のリストラは欧州系中心か?年末待ちか?
リテール部門: 4万9800人 (前回:1万2700人) ※11月らしい臨時雇用増加が寄与
民間部門: 14万0000人 (前回:11万7000人) ※この増加はサービスセクターのプラス差分
政府部門: -2万0000人 (前回:-1万7000人) ※政府部門は引き続きリストラを継続

今月は,建設業のマイナスが継続しているものの耐久財製造の好調さがある程度はそのマイナスをカバーしています。一方,サービスセクターはリテール部門とプロサービス部門が好調でNFPの増加にそのまま現れました。プロサービスのなかでは一時派遣サービスの増加が目立っています。教育・ヘルスケア部門も引き続き堅調な増加傾向にあります。何度も言っていますが,リテール部門などの低スキル労働力かプロサービス部門などの高スキル労働力に求人が偏っていて,中間所得層が激減しているというのはこのような雇用統計からも裏付けられます。今後とも米国の成長産業をサーチしていくためにはこのような労働市場の変化も勘案しないといけません。為替相場の動きとは無関係にこういうファンダメンタルを知っておくと株式市場のセクター選別にも役立つことでしょう。

11月ISM製造業景気指数は予想以上に好調も,市場には影響せず

Manufacturing Growth in U.S. Defies China Slowdown: Economy

11月ISM製造業景気指数: 52.7 (予測:51.8,前月:50.8)



11月のISM製造業景気指数は10月の50.8から1.9ポイント増の52.7に上昇し,事前予想の51.8を0.9ポイントも上回りました。予想よりずいぶんと良かったのですが,この指標自体の為替相場への影響は先月に続き極めて限定的なものになりました。直前に米ドル・スワップ金利に協調利下げがありイベント後の手仕舞いや市場参加者の減少,さらには金曜日の雇用統計待ちの姿勢なども変動の少なさに貢献しています。

内訳では,新規受注指数(New Orders)は前月からさらに改善し力強く拡大水準を継続しました。製造指数(Production)はそれ以上に増加してやはり拡大水準を維持しています。雇用指数(Employment)はやや下がったものの依然として拡大基調で変わりません。価格指数(Prices)は50を割ったままですがやや中立水準に近づいています。

在庫指数(Inventories)と顧客在庫指数(Customers' Inventories)も中立水準以下から少し上昇しました。一方,受注残指数(Backlog of Orders)が中立水準以下で少し低下しました。これらは毎月の変動の範囲ですが,在庫が少ないということは引き続き来月の製造指数(Production)にも期待ができるでしょう。

輸入指数(Imports)はほぼ変わらずで輸出指数(Exports)が少し上昇しました。中銀によるドル需給改善により直接影響を受けるのはドルではなく,欧州危機に対する懸念を和らげることによる一時的なユーロのリトレースの動きです。短期的にはユーロが最安値をつける相場ではなくなっていますので,年末にかけては輸出主導ではなく国内個人消費が米経済を引っ張っていく展開を期待したいところです。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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