EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2011年11月YTDヘッジファンド成績

12月の後半を迎えましたので,2011年11月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。11月はユーロ金融危機の継続で下落相場だったこともあり,各ファンドは再び収益ダウンの展開となりました。ディフェンシブ銘柄であるヘルスケアセクターファンドが何とか1位をキープし,以下,2位がオプション戦略ファンド,3位がモーゲージ組成ファンド,4位が企業合併裁定ファンド,5位がファイナンスセクターファンドの順となっています。悪いほうで言えば,テクノロジーセクターファンドが収益悪化のために今月は再び最下位に転落しました。下落相場なのでロングオンリー戦略ファンドがやはりマイナス収益なのは当然として,エマージング市場ファンドもドルのレパトリが相当効いて下落相場に拍車をかけたに違いありません。12月を待たなくても,テクノロジーセクターファンドの年間最下位は確定的だと思われます。

次が,全セクターの11月までのYTDパフォーマンスの図2です。



9.24%:モーゲージ組成ファンド
4.77%:ショートバイアスファンド
4.01%:ヘルスケアセクターファンド
3.90%:仕組み債非裁定ファンド
2.91%:企業合併裁定ファンド

2.80%:仕組み債裁定ファンド
0.62%:マーケットニュートラルファンド
-0.73%:資産賃貸ファンド
-1.13%:オプション戦略ファンド
-1.21%:転換社債裁定ファンド
-2.75%:ディストレスドファンド
-2.79%:マクロファンド
-3.36%:イベント主導型ファンド
-3.73%:マルチ戦略ファンド
-3.84%:CTA商品先物ファンド
-4.73%:統計的裁定ファンド
-5.02%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
-5.62%:スペシャル・シチュエーションファンド
-6.35%:ロング&ショート戦略ファンド
-7.53%:エネルギーセクターファンド
-9.02%:バリュー投資ファンド
-9.23%:ファイナンスセクターファンド
-11.39%:ロングオンリー戦略ファンド
-12.75%:レギュレーションD限定ファンド
-14.11%:エマージング市場ファンド
-20.54%:テクノロジーセクターファンド


10月に続いてモーゲージ組成ファンドが2位との差を広げながら1位をキープしています。2位のショートバイアスファンドは下落相場を生かして3位から順位を上げました。3位のヘルスケアセクターファンドは今月の収益が貢献したようです。4位の仕組み債非裁定ファンドは2位から転落し,5位の企業合併裁定ファンドは同じ順位を守りました。引き続き,上位の数少ないファンド以外は全てマイナス収益という難しい展開が続いています。成績の悪い方では,テクノロジーセクターファンドがダントツの最下位が確定し,下から2番目の成績としてはエマージング市場ファンドが損失を大きく拡大しました。レギュレーションD限定ファンド,ロングオンリー戦略ファンド,ファイナンスセクターファンドの下位の顔ぶれも変わらず,バリュー投資ファンドやエネルギーセクターファンドもそれらに続いて成績が悪いようです。結局は2011年は大幅に損失をしない戦略を続ける必要があったということです。不動産収益で地道に行くか,ディフェンシブ銘柄で保守的に行くか,ポジションを偏らせないで機敏に動くか,あるいは仕組み債で他人から収益を巻き上げる戦略しか勝てていないのですね。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/12/26の週】(お休みモードで遅延気味…)

先週は休みモードで取引していない上にこの週末も忙しくて今週が始まる前のチャートのキャプチャを忘れてしまいました。なのでこのエントリのグラフは26日の週のロウソク足が入ってしまっています。定点観測というのは愚直に日課を守るというのが大切なのですが…日銀政策金利決定会合も目立った動きはなく,米2011年第3四半期GDPもあまりブレなく,11月米耐久財受注は予想よりましな程度では相場も動きませんね。その上,先週からクリスマス休暇ですから出来高・ボラともないのは致し方ありませんね。ギリシャ危機で波乱に満ちた2011年もあと1週間で終わります。暦の関係で今週は何もなく終わるような気がします。(WTI)原油価格は93ドル台で始まり,いったんは92ドル台になったものの火曜日に97ドル台に急伸した後はじわじわと続伸し,先々週の下落を帳消しにした99ドル台で週末を迎えました。金価格は1598ドル台で始まり一時1584ドル台まで下落しましたが,水曜日に1640ドル台まで上昇しました。しかしそこからは反落してクリスマス休暇に入り1606ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が78.20円-77.40円で,実際は78.212円-77.677円(終値78.053円)でした。上限は10PIPS以下のほぼ予想通りの誤差で,下限は約30PIPSドル安方向の誤差でした。先週はユーロドルも比較的平穏でしたからドル円が大きく動く理由はありません。こういう相場では休むべきですし,間違ってポジションを取ると市場参加者が少ないため思わぬ激しい動きに翻弄されることがあり得ます。さて今週は,大したイベントも経済指標もないので,78円台に到達してからの上値は重く,77円台では早めにサポートされるでしょう。下限については,先週からさらに切り上げた77円台半ばでサポートされることを期待します。一方,上限については78円台前半の先週の予想を継続します。よって,今週の上値は78.20円程度と予測し,下値は77.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3150ドル-1.2970ドルで,実際は1.31971ドル-1.29820ドル(終値1.30412ドル)でした。上限は約50PIPSドル高方向の誤差で,下限は約10PIPSドル高方向の誤差でした。先々週が大相場だったので市場参加者が翌週は自重する傾向があります。また既に休暇に入ったトレーダーも多いため必然的にボラが小さくなりこの程度の精度が出て当然と言えます。今週について言えば,さらに小動きになりますから1.30ドルを割ることは心理的に避けられると考え,下限については1.30ドル台前半でのサポートを期待します。一方,上限については1.31ドル半ばからは上値が重い展開に変わりはありませんから先週の予想を継続します。よって,今週の上値は1.3150ドル程度と予測し,下値は1.3020ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9450フラン-0.9280フランで,実際は0.93988フラン-0.92424フラン(終値0.93741フラン)でした。上限は約50PIPSドル高方向の誤差で,下限は約40PIPSドル高方向の誤差でした。ユーロドルと同じくボラの少ない週のテクニカルな動きはやはりレンジ予測がしやすいですが,値幅が少ないのでスプレッドで利幅を持っていかれてしまうのと出来高の少ないのが致命傷になる可能性がありポジションを取ることは推奨されません。下限については,先週の動きが下がり過ぎくらいなので0.92フラン台後半の先週の予想を継続します。一方,上限については0.94フラン台前半で失速すると予想を切り下げておきます。よって,今週の上値は0.9430フラン程度と予測し,下値は0.9280フラン程度と予測します。

なお今週は「休むのも相場」な週なので,経済指標やイベントの予定は全く気にしないで年末の休暇を楽しみましょう。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/12/19の週】

先週は月曜日からいろいろな資産をドルに替えて現金化する動きが強かったのでしょうね。コモディティ価格もユーロドルも大暴落しました。これには欧州系金融機関がドル不足のためにコモディティ資産を投げ売りしたとの噂もありますがどうなのでしょう。FOMCは特別な政策の変更はなく既に起きているユーロ安を止めることはできませんでした。続くフィラデルフィア連銀景況指数も全般的に良かったので結果的には米国景気の底堅さを強調する程度で終わりました。(WTI)原油価格は99ドル台で始まり,月曜日に101ドル台の週の高値をつけた後は水曜日に一気に値崩れを起こして94ドル台まで急落しました。その後木曜日・金曜日にも続落して93ドル台で週末を迎えました。金価格は1711ドル台で始まり3日連続でフリーフォールのように下落して水曜日には1586ドルまで大きく下落しました。その後木曜日・金曜日には一進一退でしたが1600ドル台をキープできずに結局1599ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が78.10円-77.20円で,実際は78.147円-77.575円(終値77.794円)でした。上限は10PIPS以下のほぼ予想通りの誤差で,下限は約40PIPSドル安方向の誤差でした。ユーロが暴落している中でドル円は予定通りの小動きに終わりました。ドルも円もユーロの下落に比べると注目の度合は少ないことがわかります。ここからブレイクアウトが起きるには米国あるいは日本のイベントが直接起きないといけないでしょうが…当分起きる気がしません。今週も78円台に到達してからの上値は重く,77円台ではやはり持ちこたえるでしょう。下限については,先週より切り上げた77円台前半でサポートされることを期待します。一方,上限については78円台前半で予想通りの抵抗が継続していますのでこちらは少しだけ切り上げた予想範囲にしておきます。よって,今週の上値は78.20円程度と予測し,下値は77.40円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3460ドル-1.3310ドルで,実際は1.33768ドル-1.29444ドル(終値1.30356ドル)でした。上限は約80PIPSドル安方向に外し,下限は約370PIPSドル安方向に大きく外しました。こういう大相場には通常のシグナルによるポジション取りは通用せず,一定以上の下落逆行でドテン売り(上昇逆行の時はドテン買い)することも考えられますが,この戦略はポジションを長持ちするのである程度リスクが増加しますから私ならストップをつけた時点で自重します。今週について言えば,1.30ドルを割った後に再び1.30ドル台に乗せて週末を迎えたことは相場がある程度の達成感があると思われますので,下限についてはもう一度1.30ドルを割るにしても相当努力が必要だと考えて1.29ドル台後半でのサポートを期待します。一方,上限については1.30ドルから150PIPS程度の上昇を予測して1.31ドル台半ばまでの上昇を期待します。よって,今週の上値は1.3150ドル程度と予測し,下値は1.2970ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9350フラン-0.9180フランで,実際は0.95469フラン-0.92470フラン(終値0.93619フラン)でした。上限は約200PIPSドル安方向に外し,下限は約70PIPSドル安方向に外しました。コモディティ価格が下落したタイミングでは大幅に上昇したのに,価格が落ち着いた木曜日・金曜日ではドルが大きく反落しています。ユーロドルの戻りはそれほどではありませんので,コモディティを売って現金化された資金の幾らかはドルではなくフランに流れたのでしょうか。ここに来て財政政策と金融政策の一国一元化が出ていることによりユーロに対するポンドやフランの信頼性が増しているように思います。下限については,先週の動きからは0.92フラン台後半ではなんとかサポートされると思います。一方,上限については0.94フラン台半ばに均衡点がありそうなのでそのあたりまでの上昇を期待します。よって,今週の上値は0.9450フラン程度と予測し,下値は0.9280フラン程度と予測します。

今週の経済指標としては,12月21日の水曜日の日銀政策金利決定会合では大きな政策変更も思い切ったコメントもないでしょう。12月22日の木曜日の米2011年3Qの実質GDPも確報値ですから新鮮味はありません。欧米での取引量も減少するでしょうから,今週は相場はお休みして大人しくしているのが良いかも知れません。

12月のフィラデルフィア連銀景況指数は予想以上の好指標…でも市場はガン無視

Philadelphia-Area Manufacturing Index Climbs More Than Estimated to 10.3

12月フィラデルフィア連銀景況指数: 10.3 (予想:5.0,前月:3.6)

12月のフィラデルフィア連銀景況指数は先月の3.6から大幅上昇して,予想の5.0の2倍の10.3にまで上昇しました。普通なら十分なポジティブ・サプライズだと思いますが,為替市場にとっては関心が薄いのかユーロ・イベントによるボラの中に隠れてしまう程度の反応です。先行指数については先月の41.9から44.1へと6か月後への期待感も安定しています。先行きについては(2012年2月以降のギリシャの総選挙などの外的要因は別として)米国経済自身の心配はしていません。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: 9.7 (前月:1.3) -> 受注はジャンプアップ
出荷指数: 6.7 (前月:7.3) -> 出荷も現状をキープ
在庫指数: -14.9 (前月:6.6) -> 予想外の在庫指数減少
雇用指数: 10.7 (前月:12.0) -> 雇用も目立った低下ではない

というように,受注がジャンプアップして好指標を地で行く内容でした。そして,今回用意された特別なアンケートでは様々なコストや賃金の将来予測に関する2つの質問がなされました。

Q1:2012年では以下のカテゴリのコストはどの程度変化すると思いますか。
エネルギー平均: 1.8%
その他の原材料平均: 3.3%
中間製品平均: 2.4%
賃金平均: 2.1%
医療給付平均: 7.3%
医療給付以外の労働コスト: 2.5%

Q2:2012年では以下のカテゴリのコストは2011年に比べてどうですか。
[高くなると答えた割合(低くなると答えた割合)]
エネルギー平均: 32.9%(21.1%)
その他の原材料平均: 46.1%(15.8%)
中間製品平均: 30.3%(0.0%)
賃金平均: 25.0%(7.9%)
医療給付平均: 55.3%(11.8%)
医療給付以外の労働コスト: 23.7%(1.3%)

と答えており,製造業における人々のインフレ期待はそれなりにあることがわかりますね。また,エネルギーに関しては今年より上昇するという予測と下落するという予測が比較的均衡していることがわかります。

総合すると,製造業の景況感としては先行きも含めて極めて安定しており,デフレにも陥らずに推移するという楽観的な見方が共有されています。

FOMC statement, December 13, 2011

FOMC statement

2011年10月2日以来,約41日ぶりのリリースでした。今回も政策金利は据え置きで,米国景気に対しては特に悲観材料も無いので追加緩和についての言及はありませんでした。今回は市場も期待していないので当然ですね。もちろん「緩和あるある詐欺」は健在です。(※8下線)

1.景気回復については,前回の"strengthened somewhat"から今回の"has been expanding moderately"とさらに巡航速度の成長を強調。(※1下線)
2.雇用情勢については,前回の"continuing weakness in overall labor market conditions"から今回の"some improvement in overall labor market conditions"と失業率の高止まりの中でも良い兆しを指摘。(※2下線)
3.家計消費については,前回の"at a somewhat faster pace in recent months"から今回の"continued to advance"と単純な表現に変化して顕著な増加の終了を示唆。(※3下線)
4.設備投資とソフトウェア投資については,前回の"has continued to expand"から今回の"appears to be increasing less rapidly"とやや停滞感を漂わせつつビジネス投資と一括りに表現。(※4下線)
5.インフレ要因については,今回は"Inflation has moderated since earlier in the year"と短い表現になり長ったらしい商品相場の下落要因を(後段も含めて)削除。(※5下線)
6.失業率の前提となる景気の展望は変えていないので,前回の"to expect a moderate pace of economic growth"という表現は同じ。(※6下線)
7.明らかな景況感の後退リスクは,今回は"Strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook"と明らかにユーロ金融危機を念頭においた表現。(※7下線)
8.第3-第6パラグラフは全く変わっていない。
9.レートは今回も0.25%で据え置きで(2013年の半ばまで継続予定が決定しているので)FOMC文内の優先順位は低い。今回も"warrant exceptionally"と"at least through mid-2013"の明確な時間軸効果はそのまま継続。(※9下線)
10.前回と同じく,エバンス総裁がさらなる追加緩和を主張して今回は反対のままである。(※10下線)


For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in November suggests that the economy ※1has been expanding moderately, notwithstanding some apparent slowing in global growth. While indicators point to ※2some improvement in overall labor market conditions, the unemployment rate remains elevated. Household spending has ※3continued to advance, but business fixed investment ※4appears to be increasing less rapidly and the housing sector remains depressed. ※5Inflation has moderated since earlier in the year, and longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee continues ※6to expect a moderate pace of economic growth over coming quarters and consequently anticipates that the unemployment rate will decline only gradually toward levels that the Committee judges to be consistent with its dual mandate. ※7Strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook. The Committee also anticipates that inflation will settle, over coming quarters, at levels at or below those consistent with the Committee’s dual mandate. However, the Committee will continue to pay close attention to the evolution of inflation and inflation expectations.

To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with the dual mandate, the Committee decided today to continue its program to extend the average maturity of its holdings of securities as announced in September. The Committee is maintaining its existing policies of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction. The Committee will regularly review the size and composition of its securities holdings and ※8is prepared to adjust those holdings as appropriate.

The Committee also decided to keep the target range for ※9the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that economic conditions--including low rates of resource utilization and a subdued outlook for inflation over the medium run--are likely to ※9warrant exceptionally low levels for the federal funds rate ※9at least through mid-2013.

The Committee will continue to assess the economic outlook in light of incoming information and is prepared to employ its tools to promote a stronger economic recovery in a context of price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Richard W. Fisher; Narayana Kocherlakota; Charles I. Plosser; Sarah Bloom Raskin; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen. ※10Voting against the action was Charles L. Evans, who supported additional policy accommodation at this time.

米11月小売売上高は予想以下でも,市場はユーロ圏に注目でユーロドルは下落

Retail Sales Climb Less Than Forecast

11月の小売売上高は「自動車を除くコア」が0.2%の増加で全体も同じく0.2%の増加でした。予想がそれぞれ0.4%と0.6%の強気であったのにもかかわらず,感謝祭以降の売上げがなかったらもっと良くなかったのでしょうか。株式市場にはマイナスに働いていますが,為替市場ではユーロドルが下がってドルには追い風です。月曜日からユーロが下がっているので今週の経済指標は為替市場にとっては意味が無いですね。

米11月小売売上高(自動車除くコア): 0.2% (予想:0.4%,前月:0.6%)
米11月小売売上高: 0.2% (予想:0.6%,前月改定:0.6%[改定前:0.5%])

Please wait for Cleveland Fed data update

というわけで今週の定点観測はFOMCも含めてつまらない一方,ユーロには良い材料が何もありません。

Euro Near 11-Month Low Versus Dollar Before Italian, German Auction Notes

欧州財政危機は収束したとは言えませんので,ドイツとイタリアの国債の応札が不調だともっとユーロドルは下がるかも知れませんね。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/12/12の週】

先週はECBの政策金利発表がやや市場期待を裏切るかたちになり,ユーロドルは再びドル高・ユーロ安の流れになりました。ECBの現在の金融政策の目的はギリシャやイタリアの財政危機に特別の効果をもたらすというよりも,そういう国の国債を買った欧州金融機関への流動性供給にありました。そしてそのマンデートに従って,ECBは国債を買ってユーロのマネタリーベースを増加させるFRB型の量的緩和政策ではなく,国債購入によって供給したユーロを再び市場から吸収するいわゆる不胎化政策をとっていますが,これではユーロの先安感も根強いでしょう。一方,ドル円はユーロ危機が当面回避されたと言うよりもまた先送りになったという意味合いで,リスク回避の動きが継続して円高気味で週末を迎えています。(WTI)原油価格は101ドル台で始まり,月曜日に102ドル台の週の高値をつけた後は徐々に勢いがなくなり,木曜日に一気に100ドルを割って97ドル台まで下落しました。その後金曜日に盛り返して99ドル台で週末を迎えました。金価格は1746ドル台で始まり火曜日には1703ドルまで大きく下落しました。その後木曜日には一時1754ドル台の高値を記録しましたが継続せず,金曜日には再び下落して結局1710ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が78.30円-77.50円で,実際は78.088円-77.119円(終値77.512円)でした。上限は約20PIPSドル高方向の誤差で,下限は約40PIPSドル高方向の誤差でした。ややリスク回避の円高方向の流れもありましたが総じて上値は重く下値も77円台では底堅かったですね。たいした米国経済指標もなくユーロイベントへの反応次第でのドル円の取引なのでブレイクアウトは起きませんでしたし,当分起きる気がしません。今週も78円台に到達してからの上値は重く,かと言って77円台では何とか持ちこたえるでしょう。下限については,先週より再び切り下げて77円台前半でサポートされることを期待します。一方,上限については78円台前半ですぐ戻り売りの抵抗にありましたのでこちらも先週より切り下げた予想範囲にしておきます。よって,今週の上値は78.10円程度と予測し,下値は77.20円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3520ドル-1.3280ドルで,実際は1.34856ドル-1.32807ドル(終値1.33685ドル)でした。上限は約30PIPSドル安方向の誤差で,下限は10PIPS以下のほぼ予想通りの誤差でした。ECBの政策金利発表とユーロ首脳会議に反応したとは言ってもテクニカルな予想の範囲であったということは相対的には大きなイベントとは見なされなかったのですね。先々週は上限下限の差が300PIPS程度で,先週はその差が200PIPS程度でした。今週はザックリと上限下限の差が150PIPS内に収まると見ています。つまりここ2,3週はウェッジ型かペナント型の動きであると見るわけです。下限については先々週からある程度直線的に切り上げて1.33ドル台前半でのサポートを期待します。一方,上限についてはその下限から150PIPS程度の変動幅を予測して1.34ドル台半ばまでの上昇を期待します。よって,今週の上値は1.3460ドル程度と予測し,下値は1.3310ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9350フラン-0.9140フランで,実際は0.92939フラン-0.91638フラン(終値0.92469フラン)でした。上限は約60PIPSドル高方向に外し,下限は約20PIPSドル安方向の誤差でした。先週金価格が大きく下落したので再びドル堅調の流れに勢いがつくことを期待しています。先週に引き続いて11月25日の高値0.93292フランを突破できるような勢いがあるかどうか,週の初めに0.93フラン台に到達できるかどうかに注目したいと思います。また,0.92フラン台まで上昇できている場合のセオリーとしては0.91フラン台半ばを下回る可能性は今のところ少ないと考えています。下限については,先週の予想から切り上げて0.91フラン台後半でのサポートを想定します。一方,上限については11月25日の高値を越えた先週と同じ予想範囲にしておきます。よって,今週の上値は0.9350フラン程度と予測し,下値は0.9180フラン程度と予測します。

今週の経済指標としては,12月13日の火曜日には米11月小売売上高がありますが,12月14日の水曜日には直ぐにFOMCがあるので月曜日・火曜日は市場は様子見を続けると思います。そのFOMCも最近は雇用統計などが改善気味なのと主な経済変動要因が引き続きユーロ圏の外部イベントなので,前回のFOMCステートメントからの大きな変化は期待できません。一方,12月16日の金曜日の12月フィラデルフィア連銀景況指数には多少上振れを期待しています。

ECBは予想通りの連続利下げで政策金利を1.00%に利下げ…一方で量的緩和の市場期待は大きく裏切りユーロ安へ

Euro Slides After Draghi Says Didn’t Signal More Bond Purchases

12月8日にECBは政策金利を0.25%利下げして1.00%にしました。利下げ自体は市場予想通りでしたが,包括的な欧州危機対策としての国債買い入れ拡大やIMFへの融資案については否定的な立場を取りました。せっかく連続で利下げしたのだから欧州版QEを始めるチャンスだったと思いますが…ユーロ圏の先行きの経済成長に対しても悲観的な見方を示したのにややチグハグな対応だとの印象を受けました。イタリア出身のドラギECB総裁は思ったよりドイツ寄りのタカ派のようです。



各国政府と欧州議会の合意を必要とする部分があるため,EFSF(欧州金融安定ファシリティ)やESM(欧州安定メカニズム=欧州版IMF)に機動力がないのはこれまで証明されてきました。記者会見では,事実上「ギリシャはECBよりEFSFとESMに頼ってくれ。」と言っていることになりましたから,これは一種のドラギ・サプライズと言えましょう。ECBの役割を再定義して本来のマンデートに立ち返らせるような対応では,ユーロは行くところまで行くしかないと思いますね。

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なお,会見のトランスクリプトは,ECBのホームページのここ にあります。

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最後に,量的緩和に効果がないと言われ続けながらも,徹底した金融政策で踊りまくった福井俊彦前日銀総裁の記者会見での対照的な言葉を上げておきましょう。



https://twitter.com/#!/tfukui_bot/statuses/145020790444802048
これまでの量的緩和には、金融市場における不安感の吸収、それから経済の下支え効果─特にデフレ・スパイラルに経済が落ち込むことを防ぐという意味での下支え効果─が明確に存在したと我々は考えている(2003/4/30)


https://twitter.com/#!/tfukui_bot/statuses/145020929192374273
我々は、量的緩和という枠組みの中で、基本的に流動性を多めに供給しながら、その緩和効果を末端に十分及ぼしていく、そのために、効果の波及径路というものをしっかりさせていきたいと考えており、こうした考え方は、いささかも変わらない(2003/4/30)

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/12/05の週】

先週は中銀の協調スワップ金利の利下げがカンフル剤のように効いて,ユーロドルは少しユーロ高に戻すリトレースの動きがありました。週末の米雇用統計では指標発表後は少しドル高に動きましたが,それでも週足レベルでは利下げの効果のほうが大きく貢献したようです。一方,ドル円は利下げによる大幅な円高はなく雇用統計の方に反応してドルが堅調なまま週末を迎えています。(WTI)原油価格は97ドル台で始まり,月曜日に一気に100ドル台まで上げた後に一時97ドル台まで下落したものの,その後は100ドルを再び突破して最後は101ドル台まで上昇して週末を迎えました。金価格は1685ドル台で始まり,早くも月曜日には軽く1700ドルを突破して水曜日には1749ドル台を記録し,金曜日には一時1760ドル台の高値を記録してから結局1746ドル台まで下落して週末を迎えました。



ドル円は,予想が78.30円-77.20円で,実際は78.277円-77.283円(終値77.973円)でした。上限は10PIPS以下のほぼ予想通りの誤差で,下限も10PIPS以下のほぼ予想通りの誤差でした。スワップ金利の利下げは欧州の金融機関のドル需給逼迫の救済のためであり,ユーロドルのユーロ高がドル安に波及して少し円高に向かいましたが,その後の米国経済指標を見てドルは盛り返しました。今週も78円台に到達してからの上値は重く,かと言って77円台では先週のようなイベントがなく急激な円高は期待できません。下限については,先週よりさらに切り上げて77円台半ばをサポートレベルとして予想しておきます。一方,上限については78円台前半での戻り売りは強く先週と同じ予想範囲にしておきます。よって,今週の上値は78.30円程度と予測し,下値は77.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3470ドル-1.3250ドルで,実際は1.35466ドル-1.32580ドル(終値1.34035ドル)でした。上限は約80PIPSドル高方向に外し,下限は10PIPS以下のほぼ予想通りの誤差でした。上限の誤差は金曜日の米雇用統計の発表時の過剰反応でしたので感覚的な上限は予想とあまり変わっていません。リミットとストップの差を小さめにしてポジションを取る人の場合は,米雇用統計の発表時にポジションを持たないようにすると良いですね。先週の利下げ効果は徐々に効かなくなりますが,今週はECBの政策金利発表などもユーロを後押ししそうなので,下限については1.32ドル台後半でサポートされると考えています。一方,上限については1.35ドル台前半の戻り売りには抵抗できないと考えています。よって,今週の上値は1.3520ドル程度と予測し,下値は1.3280ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9320フラン-0.9140フランで,実際は0.93061フラン-0.90644フラン(終値0.92018フラン)でした。上限は約20PIPSドル高方向の誤差で,下限は約80PIPSドル高方向に外しました。10月末以降のドルスイスの上昇も先週で一休みしましたが,ユーロドルが1.32ドル台を目指すのであれば再び上昇する流れは変わりません。金価格が大暴走しない限り下値は底堅いと思いますので,下限については,先週の予想と同じ0.91フラン台前半でのサポートを想定します。一方,上限については11月25日の高値である0.93292フランを越える可能性を考えて0.93フラン台半ばまでの上昇を予想しておきます。よって,今週の上値は0.9350フラン程度と予測し,下値は0.9140フラン程度と予測します。

今週の経済指標としては,12月8日の木曜日にはドラギECB総裁の2回目の登場であるECBの政策金利発表とBOEの政策金利発表があります。ECBの政策金利はさらに25BP利下げされる市場観測のようです。さてどういうステートメントで利下げしてくるかが楽しみですね。

夜明けのフェイル慣行 v1.0



動画職人第26弾です。これまで通り,こちらでも告知しておきます。

今回の動画はイタリアのベ【ル】ルスコーニ前首相,ド【ラ】ギECB総裁,ギリシャの【パ】パンドレウ前首相の3人に登場してもらう動画です。原曲は最近欧米でリバイバル・ヒットしている由紀さおりさんの1969年の曲「夜明けのスキャット」です。元々の歌詞がルルルとラララが多いので本当に替え歌には困りました。年末恒例の軽い作品としてお楽しみいただけましたら幸いです。

夜明けのフェイル慣行 v1.0

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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