EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2011年5月YTDヘッジファンド成績

6月の後半を迎えましたので,2011年5月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。何と言っても今月は5月の調整の影響が出て半数以上が収益がマイナスとなっています。その中ではモーゲージ組成ファンドが安定してプラス収益を保って1位に躍進し,調整相場で力を発揮するオプション戦略ファンドが2位に上昇しました。ヘルスケアセクターファンドは手堅く先月の貯金を守りながら3位を占めました。4位の企業合併裁定ファンドまでがプラスで,5位のロング&ショート戦略ファンドはマイナス収益でした。悪いほうで言えば,これまで調子の良かったエネルギーセクターファンドとテクノロジーセクターファンドが大きくマイナスの収益で年間パフォーマンスを下げています。5月の波乱は6月もまだ続いていると思いますので,6月もオプション戦略ファンドの華麗な裁定とヘルスケアセクターファンドの手堅さに引き続き期待したいと思います。

次が,全セクターの5月までのYTDパフォーマンスの図2です。



11.33%:ヘルスケアセクターファンド
8.86%:モーゲージ組成ファンド
6.62%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
4.62%:ディストレスドファンド
3.62%:仕組み債非裁定ファンド

3.47%:転換社債裁定ファンド
3.46%:オプション戦略ファンド
3.36%:資産賃貸ファンド
3.34%:仕組み債裁定ファンド
2.93%:テクノロジーセクターファンド
2.52%:ロングオンリー戦略ファンド
2.50%:エネルギーセクターファンド
2.44%:イベント主導型ファンド
2.32%:企業合併裁定ファンド
2.30%:バリュー投資ファンド
1.80%:マルチ戦略ファンド
1.62%:ロング&ショート戦略ファンド
1.50%:スペシャル・シチュエーションファンド
1.23%:マーケットニュートラルファンド
0.99%:ファイナンスセクターファンド
0.17%:エマージング市場ファンド
0.13%:マクロファンド
-0.33%:CTA商品先物ファンド
-1.91%:統計的裁定ファンド
-2.56%:レギュレーションD限定ファンド
-6.40%:ショートバイアスファンド


1位はヘルスケアセクターファンドでやはり頭一つ抜けだしています。2位のモーゲージ組成ファンドと3位のスモール・マイクロ企業限定ファンドまでは先月と同じ順位ですが,4位と5位にはそれぞれディストレスドファンドと仕組み債非裁定ファンドが入りました。エネルギーセクターファンドとテクノロジーセクターファンドは今月の成績で年間順位を大きく落としました。また成績の悪い方では,ショートバイアスファンドの成績は一向に改善していませんし,為替は値幅がなく商品は乱高下のためCTA系のファンドがまたマイナス収益に逆戻りです。ロングオンリー戦略ファンドとバリュー投資ファンドの王道組が今月もなんとか持ちこたえて中位を維持できるかどうか注目しましょう。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/06/27の週】

先週はギリシャのパパンドレウ内閣の信認おめでとうございます。(棒読み) この国も手続きばかり多くて痛みをこらえての抜本的な改革には程遠いですね。やはり日本と同じく首相延命のための政治だったとしたら速くデフォルトしたほうが復興が早くなると思いますが…。ユーロドルは週足で3週連続の陰線となりなんとか一連のイベントを堪えながら通過中です。FOMCには反応薄でしたが,石油の戦略的備蓄の放出が効いて,(WTI)原油価格は92ドル台で始まり,いったん95ドル台まで上昇したあと週後半は89ドル台まで下落し,なんとか91ドル台に復帰して週末を迎えました。金価格は1539ドル台で始まり,狂ったように1558ドル台まで上昇しましたが原油安のトレンドに巻き込まれたかその後は2段落ちして1502ドル台まで戻して週末を迎えました。こんな先の読めない展開で商品トレードを続けている人は相当トレードの達人なんでしょうね。



ドル円は,予想が81.20円-79.70円で,実際は80.784円-80.003円(終値80.447円)でした。上限は約40PIPSドル高方向の誤差で,下限は約30PIPSドル安方向の誤差でした。予測は当たらなくても良いからもう少し動意を示して欲しい最近のドル円相場です。今週も為替相場の焦点から外れているのであまり期待はできないでしょうが,周期的に今週あたりは上昇のトレンドが生じてもいいと考えています。下限については,先週は80円台半ばで週末を迎えたため80円台前半でのサポートを予測します。一方,上限については今週はさすがに81円台前半は越えてくるだろうと願望も含めて予測します。よって,今週の上値は81.30円程度と予測し,下値は80.20円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4450ドル-1.4120ドルで,実際は1.44409ドル-1.41256ドル(終値1.41800ドル)でした。上限は約10PIPSドル安方向の誤差で,下限は10PIPS以下のほぼ的中でした。そう言えばユーロドルは今年に入って1.34ドルあたりから上昇していますので,ゴールデンウィーク以来の調整をうまく乗り切っていれば勝っているトレーダーはもう夏のバカンスでしょう。結果として現在はボラテリティがない相場ですが,予測の腕を磨くのはトレードしなくてもできることですから毎週続けてみましょう。下限としては,先週に引き続き,1.41ドル台前半ではしっかりとサポートを期待できます。一方,上限については1.43ドル台後半でのギャップを乗り越えるのは今週は難しいと考えています。よって,今週の上値は1.4380ドル程度と予測し,下値は1.4110ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.8550フラン-0.8380フランで,実際は0.85152フラン-0.83367フラン(終値0.83749フラン)でした。上限は約30PIPSドル高方向の誤差で,下限は約40PIPSドル高方向の誤差でした。先週はこの通貨ペアも動きませんでした。1週間で200PIPSも値幅がないというのは退屈そのものです。普通下落や上昇のトレンドに伴い初めてポジションを取るので市場に参加するので,週の値幅いっぱいに収益を得ることはまず無理です。それにしてもドルの対フランに対する長期下落傾向には歯止めがかかりません。下限については,先週の安値から下抜けする期待が高まっていますので,0.82フラン台後半でのサポートを期待します。一方,上限については下抜けのリスクがある状況では0.84フラン台半ばでの戻り売りに抵抗できないでしょう。よって,今週の上値は0.8450フラン程度と予測し,下値は0.8280フラン程度と予測します。

今週の予定としては,6月29日の水曜日にはギリシャ議会での中期財政計画の採決があります。まあ予定調和の茶番ではありますが万一否決でもされたらユーロはそれなりに変動するでしょう。また,7月1日の金曜日には日銀短観と米6月ISM製造業景気指数の発表があります。前者は震災の影響で下ぶれ予測は予想通り,そして後者も先行指標を見てもわかるとおり予想通りの悪化でしょう。改めての反応はないだろうと思います。

FOMC statement, June 22, 2011

FOMC statement

2011年4月27日以来,約56日ぶりのリリースでした。引き続き全会一致で政策金利は据え置きのまま,景気回復の遅さを表明しています。また,バーナンキFRB議長の記者会見の機会が先回に続いて行われました。先のことは分からないというのが実情でしょうが,ともかく追加緩和政策の終了を宣言して今回のFOMCは終了しました。

1.景気回復については,今回の"though somewhat more slowly than the Committee had expected"と回復速度に不満感を表明。(※1下線)
2.雇用情勢については,前回の"overall conditions in the labor market are improving gradually"から今回の"recent labor market indicators have been weaker than anticipated"とこちらも改善度合いの弱さを指摘。(※2下線)
3.景気回復の遅さについては,"the damping effect of higher food and energy prices on consumer purchasing power"というエネルギー価格の上昇に加え,"spending as well as supply chain disruptions associated with the tragic events in Japan"と日本の震災に伴うサプライチェーン回復費用が負担になっていることを言明。(※3下線)
4.インフレ要因については,"mainly reflecting higher prices for some commodities and imported goods, as well as the recent supply chain disruptions."という表現で原油価格以外にもサプライチェーンの混乱による輸入物価の上昇の影響を考慮。(※4下線)
5.失業率については,"the pace of recovery to pick up over coming quarters and the unemployment rate to resume its gradual decline toward levels"という表現である程度のレベルの低下を期待し評価。(※5下線)
6.さすがに景気回復のペースを,先回のように"a stronger pace of economic recovery"とは書けずに"the ongoing economic recovery"に控えめな表現に後退。(※6下線)
7.レートは今回も0.25%で据え置きでFOMC文内の優先順位は低いが,第3・第4パラグラフが合体して今月末の新規国債買い入れの終了の記述よりは先になった。今回も"warrant exceptionally"と"for an extended period"はどちらも残った。(※7下線)
8.経済・金融情勢のモニタリングに関しては,デュアルマンデートのことは言及したが,先回の"to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent"というインフレ懸念については省略。景気の悪さが念頭にありインフレについては優先順位が低いと思われる。(※8下線)

For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in April indicates that the economic recovery is continuing at a moderate pace, ※1though somewhat more slowly than the Committee had expected. Also, ※2recent labor market indicators have been weaker than anticipated. The slower pace of the recovery reflects in part factors that are likely to be temporary, including ※3the damping effect of higher food and energy prices on consumer purchasing power and spending as well as supply chain disruptions associated with the tragic events in Japan. Household spending and business investment in equipment and software continue to expand. However, investment in nonresidential structures is still weak, and the housing sector continues to be depressed. Inflation has picked up in recent months, ※4mainly reflecting higher prices for some commodities and imported goods, as well as the recent supply chain disruptions. However, longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The unemployment rate remains elevated; however, the Committee expects ※5the pace of recovery to pick up over coming quarters and the unemployment rate to resume its gradual decline toward levels that the Committee judges to be consistent with its dual mandate. Inflation has moved up recently, but the Committee anticipates that inflation will subside to levels at or below those consistent with the Committee's dual mandate as the effects of past energy and other commodity price increases dissipate. However, the Committee will continue to pay close attention to the evolution of inflation and inflation expectations.

To promote ※6the ongoing economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate, the Committee decided today to keep the target range for ※7the federal funds rate at 0 to 1/4 percent. The Committee continues to anticipate that economic conditions--including low rates of resource utilization and a subdued outlook for inflation over the medium run--are likely to ※7warrant exceptionally low levels for the federal funds rate ※7for an extended period. The Committee will complete its purchases of $600 billion of longer-term Treasury securities by the end of this month and will maintain its existing policy of reinvesting principal payments from its securities holdings. The Committee will regularly review the size and composition of its securities holdings and is prepared to adjust those holdings as appropriate.

The Committee will monitor the economic outlook and financial developments and will act as needed ※8to best foster maximum employment and price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Richard W. Fisher; Narayana Kocherlakota; Charles I. Plosser; Sarah Bloom Raskin; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen.

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/06/20の週】

先週はNYダウはさすがに7週連続NYダウ安は免れを免れました。ギリシャの破綻問題もパパンドレウ首相が「辞める」と言ったり「内閣を信任しろ」と言ったり融資のためなら何でもしそうです。そのせいかユーロドルの週足での上下のヒゲは長くなりました。粘り腰は日本の首相だけの得意技ではなかったのか(笑)…。(WTI)原油価格は98ドル台で始まり,いったん100ドル台直前まで上昇したあと週後半は95ドル台以下まで下落し,回復を見込めないまま92ドル台まで続落して週末を迎えました。金価格は1531ドル台で始まり,1512ドル台まで下落しましたがその後は反騰し1539ドル台まで戻して週末を迎えました。



ドル円は,予想が80.90円-80.00円で,実際は81.042円-80.001円(終値80.011円)でした。上限は約10PIPSドル安方向の誤差で,下限はほぼ誤差なしの予測でした。ドル円は予測が当たること自体は嬉しいのですが,これほど上値も下値も限定的なのは為替相場の焦点から外れている証拠でしょうね。菅政権はレイムダック状態で対外的なメッセージを発表しないし,オバマ政権も国債発行額で共和党と対決しているので外交面での目立った動きがありません。先週はそれでも80円ジャスト付近で週末を迎えたため,下限については,79円台後半まではサポートを下げて予測します。一方,上限については81円台前半までの踏み上げストップは先週に続いて予測の範囲といえます。よって,今週の上値は81.20円程度と予測し,下値は79.70円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4550ドル-1.4320ドルで,実際は1.44965ドル-1.40730ドル(終値1.43055ドル)でした。上限は約50PIPSドル安方向の誤差で,下限は約250PIPSドル安方向へ外しました。ギリシャイベントで短期的に1.40ドル割れのリスクが高まっているのは事実であり2週続けて下限を大きく外しました。一方,ドル円に比べて5倍の値幅は大変魅力的であり,週の終値も値幅の中心付近にあるので今週もこのレンジを最大幅としての動きが予想されます。下限としては,先週の安値を切り上げて,1.41ドル台前半あたりを今週のサポートであると予想します。一方,上限についても1.45ドルまでの到達を期待できませんので,1.44ドル台半ばあたりで失速すると考えています。よって,今週の上値は1.4450ドル程度と予測し,下値は1.4120ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.8480フラン-0.8350フランで,実際は0.85497フラン-0.83467フラン(終値0.84818フラン)でした。上限は約70PIPSドル安方向に外し,下限はほぼ誤差なしの予測でした。この通貨ペアもドル円と同じくイベントリスクが少ないためある程度の値幅で正確に予測できます。先週前半の切り返しがはっきりとした動きでしたので,今週も安値レベルを切り上げていく展開を予想しています。下限については,先週の安値からさらに切り上げて0.83フラン台後半でのサポートを期待します。一方,上限についてはいったん0.85フランを越えたので先週の高値付近までの上昇は見込んでおく必要があります。よって,今週の上値は0.8550フラン程度と予測し,下値は0.8380フラン程度と予測します。

今週の予定としては,6月23日の木曜日にはFOMCがあります。6月24日の金曜日には米5月耐久財受注の発表があります。先月の経済指標なのでやっぱり悪かったねという反応で終わると思いますが,あまり酷い数値だと市場も無視できないかもしれませんね。

6月のフィラデルフィア連銀景況指数は急激に低下−"震災ショック"レベルのマイナス

Confidence Erodes Among Factories, Consumers

6月フィラデルフィア連銀景況指数: -7.7 (予想:7.0,前月:3.9)

6月のフィラデルフィア連銀景況指数は先月の3.9から-7.7までに低下。前月の指数からの持ち直しを期待するコンセンサスを見事に裏切ってくれました。先行指数についても前月の16.6から2.5へと急降下していますので,来月もまたマイナスの可能性も強く逆にマイナスの幅が広がる確率のほうが高くなってきました。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: -7.6 (前月:5.4) -> 受注減が全く下げ止まらず
出荷指数: 4.0 (前月:6.5) -> 低すぎるプラス幅です
在庫指数: -8.5 (前月:-5.4) -> 在庫はマイナス幅が拡大
雇用指数: 4.1 (前月:22.1) -> 先月の雇用指数の戻りは幻か

というように,雇用も含めて悪化の一途をたどっています。そして,今回用意された特別なアンケートでは「年初来のエネルギーと原材料のコスト増を顧客の最終製品に転嫁できていますか。」という質問がなされましたが54%の人が「できない」と答えたようです。つまり,供給よりも需要の低下の心配のほうが先行して現時点では値上げができないということのようです。

この指標自体は米国経済の景気停滞の可能性を示唆しているので米国株式市場にはさらなる調整の口実を与えるでしょうが,為替市場には影響は少ない模様です。言うまでもなく,現状の米国経済の先行きの心配以上に破綻寸前のギリシャの状況がユーロを短期的に最弱通貨にしているからです。

米5月小売売上高は予想よりはましだが,景気の腰折れ感は根強い

U.S. Economy: Retail Sales Fell Less Than Forecast in May

5月の小売売上高は「自動車を除くコア」が0.3%の増加でしたが,全体は-0.2%と減少に転じ,増加と減少が混在する中でどちらも予想よりはましという微妙なものでした。一方,前月の指標はコアの方の売上高は0.6%から0.5%まで下方修正され,全体も0.5%から0.3%に下方修正されました。前々回の上方修正から下方修正に転じた上に直近の売上高の拡大も終了して米国景気の腰折れ感が強く感じられるところです。こんな調子では米国株式市場の調整もいつ終わるのか全く不明と言わざるを得ません。

米5月小売売上高(自動車除くコア): 0.3% (予想:0.2%,前月改定:0.5%[改定前:0.6%])
米5月小売売上高: -0.2% (予想:-0.5%,前月改定:0.3%[改定前:0.5%])

Please wait for Cleveland Fed data update

まあ,グラフから分かるように前年比では小売売上高は7.7%増加しているので,米国経済に対しては中期的に見て問題がある数字ではなく何も心配はしていません。トレードの面で言えば言うまでもなく予想より良かったかどうかのほうがトレンド形成に影響します。また,今週も為替市場はユーロとドルの相対的な力関係に注目しています。米国経済に減速感が滲み出ているものの,ギリシャの債務問題のほうが重大な問題と見られているからです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/06/13の週】

先週はNYダウが1万2000ドル割れで8年8か月ぶり6週連続安になるなど再び米国経済の逆回転リセッションが心配される週でした。だからといってユーロが強いわけではなく対ドルに対して下落し,先々週の戻しを帳消しにしてしまいました。一方,ドル円も80円割れを探る流れでしたが値幅は少なくトレンドが形成されませんでした。為替相場の不美人投票には変化がないようですね。(WTI)原油価格は100ドル台で始まり,いったん97ドル台まで下落したあと週後半は102ドル台まで上昇したのですが結局98ドル台に戻して週末を迎えました。金価格は1542ドル台で始まり,1553ドル台まで上昇しましたが1527ドル台の安値まで徐々に下落し1531ドル台まで戻して週末を迎えました。



ドル円は,予想が81.30円-80.00円で,実際は80.453円-79.686円(終値80.328円)でした。上限は約70PIPSドル高方向に外し,下限は約30PIPSドル高方向の誤差でした。80円は案外あっさり割りましたが根強い79円台の買い戻しで一段の下落は免れました。それより80円台半ばまでしか上昇しなかったのが意外でした。週単位で100PIPS以下という「安定感」では全く面白みのない相場だと言えるでしょう。今週も余り動きがないとすると先週の安値と高値を少し切り上げておけばレンジとしては良いのではないかと考えています。下限については,もう一度80円ジャスト付近と予測しておきます。一方,上限については81円台直下の均衡点で失速すると予想します。よって,今週の上値は80.90円程度と予測し,下値は80.00円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4750ドル-1.4530ドルで,実際は1.46951ドル-1.43216ドル(終値1.43338ドル)でした。上限は約50PIPSドル安方向の誤差で,下限は約210PIPSドル安方向へ外しました。ECBの政策金利発表以降の週末の動きは先々週の上昇をすっかり無効にする下落で,ギリシャの財政破綻への市場の懸念が特別なことがわかります。上限付近の1.47ドル直下や下限付近の1.43ドル直下は今後ともレジスタンスあるいはサポートのレベルとして機能することでしょう。下限としては,そのサポートレベルより少し切り上げて,1.43ドル台前半あたりを今週のサポートであると予想します。一方,上限については先週と同じだけの値幅は期待できませんので,1.45ドル台半ばあたりで失速すると考えています。よって,今週の上値は1.4550ドル程度と予測し,下値は1.4320ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.8520フラン-0.8250フランで,実際は0.84458フラン-0.83254フラン(終値0.84282フラン)でした。上限は約70PIPSドル高方向に外し,下限は約80PIPSドル安方向に外しました。この通貨ペアも先週は予測より少ない値幅しかありませんでした。先週前半でいったん直近安値を確定したと考えて,今後はしばらくは安値レベルを切り上げていく展開を予想しています。下限については,先週の安値から少し切り上げて0.83フラン台半ばでのサポートを期待します。一方,上限については頑張っても0.85フランの壁は厚いでしょう。0.84フラン台後半での失速を予想します。よって,今週の上値は0.8480フラン程度と予測し,下値は0.8350フラン程度と予測します。

今週の予定としては,6月14日の火曜日には日銀政策金利決定会合が開かれ,米5月小売売上高の発表もあります。6月16日の木曜日には6月フィラデルフィア連銀景況指数の発表があります。5月の経済指標と6月の経済指標が交錯する週ですのでより先行する指標を直近トレンドとして考慮してください。さすがに7週連続NYダウ安は免れるかどうかに注目です。

ECBは政策金利を1.25%で据え置き…トリシェ総裁は7月の利上げに前向きかも

Trichet Signals Rate Increase in July With‘Strong Vigilance’on Inflation

6月9日にECBは政策金利を2回連続で1.25%に据え置きました。金融政策スタンスは引き続き緩和的で経済活動を支援していると述べつつも,主にエネルギー価格と商品価格動向によりインフレに対する上向き圧力があることを認めています。今回はインフレリスクに「強い警戒(strong vigilance)」を使い,わざと7月の利上げを織り込ませたのではとの観測も見られます。利上げしなかったので為替市場的にはユーロを押し下げる要因となったようです。



ユーロが下げた別の要因としては,「われわれ(ECB)は何も策定しておらず責任は各国政府が負っている。クレジットイベント(信用事由)を引き起こしかねない決定に踏み切ることは大きな誤りである」と述べたこともあるでしょう。ギリシャの債務問題を特別待遇しないでギリシャ政府に責任を預けたため,市場はこれをギリシャの破綻が早まる可能性と見て取ったようです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/06/06の週】

先週は米国経済の先行きに不安が広がってユーロドルは5月連休からの2週にかけての下落を半値以上戻しました。一方,ドルは円に対しても弱い動きでしたが辛くも80円割れを逃れました。当然ながらユーロとドルの不美人投票ですから週替わりに上下するのもやむを得ません。月初めの雇用統計を契機としてこの1か月のトレンドが形成されていくのは疑いはないようですね。米国株式市場の調整も終わったとは言えません。(WTI)原油価格は100ドル台で始まり,いったん103ドル台まで上昇したのですが週後半は反落して98ドル台まで下落してから結局100ドル台に戻して週末を迎えました。金価格は1536ドル台で始まり,1550ドル台まで上昇したものの1520ドル台の安値まで下落し結局週末には時間外も含めて1542ドル台まで戻すことになりました。



ドル円は,予想が81.90円-80.30円で,実際は81.761円-80.068円(終値80.229円)でした。上限は約10PIPSドル高方向の誤差で,下限は約20PIPSドル高方向の誤差でした。雇用統計が悪かったとは言え週単位の予測の範囲に収まってしまうドル円の状況はトレードに向いていないトレンドのない相場だと言えるでしょう。一瞬でも80円割れを起こすかなと思っていたのですがそこまで相場は反応せずに収束しました。安値圏で週末を迎えたとは言え80円の壁に対する心理的抵抗はかなりあると見ます。下限については,80円ジャスト付近までサポートレベルを下げておきます。一方,上限については81円台直下に先週の木曜日の相場の均衡点があるためにそこを突破するのに苦労し81円台前半での失速を予想します。よって,今週の上値は81.30円程度と予測し,下値は80.00円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4350ドル-1.4150ドルで,実際は1.46418ドル-1.42562ドル(終値1.46327ドル)でした。上限は約290PIPSドル高方向へ外し,下限は約110PIPSドル高方向へ外しました。いったん水曜日には予想上限あたりで反落したのですが,木曜日および金曜日の陽線を見るとおりにレジスタンスを突破してからは早かったですね。通常,このようなレンジ突破の段階でポジションを取れば週末にポジションを強制クローズするとしてうまく行けば300PIPS近くの値幅が取れました。相場を予測することとトレードで成功するということは別であることを認識する必要があります。下限としては,先週のレジスタンス突破後の上昇では余り節目が見当たらず,1.45ドル台前半あたりが最初のサポートであると予想します。一方,上限については先週は1.46ドル台の上値圏で終了しているので,1.47ドル台半ばまでは上昇余地を残すと考えています。よって,今週の上値は1.4750ドル程度と予測し,下値は1.4530ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.8650フラン-0.8420フランで,実際は0.85453フラン-0.83344フラン(終値0.83503フラン)でした。上限は約100PIPSドル高方向に外し,下限は約90PIPSドル高方向に外しました。ドル円はそれほど円高になりませんが,ドルスイスのフラン高は毎週ごとに安値の更新で下限のメドがたちません。こういう状況では下限のレンジを少なめに予測してブレイクアウトでポジションを取っていくのが基本です。下限については,毎週100PIPS程度安値を切り下げていることから0.82フラン台半ばまで下げてからのサポートを期待します。一方,上限については火曜日の高値を突破する強さはありませんので0.85フラン台前半での失速を予想します。よって,今週の上値は0.8520フラン程度と予測し,下値は0.8250フラン程度と予測します。

今週の予定としては,6月9日の木曜日にあるECBとBOEの政策金利発表も含め全て経済指標以外のイベントドリブンの相場となるでしょう。それにしてもドルスイスの下落の流れが止まりませんので,ドルを弱くさせる方向に働くニュースが必要以上にクローズ・アップされるでしょう。その方向でブレイクアウトを期待しましょう。

5月失業率は上昇し,NFPは急激な低下で雇用回復に懸念広がる

Jobless Rate Unexpectedly Rises in Sign of Extended U.S. Economy Slowdown

5月非農業部門雇用者数: 54K (予想:165K,前回:244K,前回改定:232K)
5月失業率: 9.1% (予想:8.9%,前回:9.0%)

Wait for ClevelandFed updates

5月の失業率は4月の9.0%から0.1%悪化した上に,NFPは予想の165Kを大きく下回りました。また,前月のNFPも下方修正されて雇用回復スピードがダウンしていることが窺えます。失業率というのは仕事を探している人の実数の影響を大きく受けますのであまり重要視していないのですが,NFPの増加数が前月に比べて大きく下がったのは,一般的には新規雇用が増える一方でそれを打ち消すような形で一時雇用が終了していることの表れです。為替相場は一時は9%台の失業率のヘッドラインリスクによって円高・ユーロ高の方向に進みましたが,金曜日のNY市場の終わりにかけてある程度戻しています。

製造業: -5000人 (前回:2万4000人) ※製造業が急速に失速中
建設業: 2000人 (前回:5000人) ※住宅余剰で引き続き低め
金融業: 3000人 (前回:-2000人) ※ここもプラスとマイナスの間を移行中
リテール部門: -8500人 (前回:6万4000人) ※先回の大幅増加は統計ミスかも
民間部門: 8万3000人 (前回:25万1000人) ※プロサービス・教育・ヘルスケアには安定感
政府部門: -2万9000人 (前回:-1万9000人) ※政府部門はまだ継続的なリストラ中

ホスピタリティ部門は今回減少に転じましたが,プロサービス・教育・ヘルスケア部門の増加に関しては引き続き安定感があると言って良いでしょう。公式のリセッションの終了である23か月前から,(連邦・地方政府などの雇用減の影響でトータルの数字では55万人以上の増加にとどまっていますが)民間雇用は累計で100万人近く増えているようです。ただし,5月のリテール部門の大幅な減少は4月の統計のミスの可能性もあるようで,これが事実ならもう1か月は雇用統計を見守る必要があるでしょう。また,QE(量的緩和)によって雇用が改善されるという確固たる保証はありませんし,現時点でのQE3の議論は時期尚早と言わざるを得ません。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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