EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

4月失業率は一転上昇も,NFPは良い感じで拡大

U.S. Payrolls Increased 244,000 in April; Unemployment at 9%

4月非農業部門雇用者数: 244K (予想:185K,前回:216K,前回改定:221K)
4月失業率: 9.0% (予想:8.8%,前回:8.8%)

Wait for ClevelandFed updates

4月の失業率は3月の8.8%から0.2%悪化したのですが,NFPは予想の185Kを大きく上回りました。また,前月のNFPも上方修正されて雇用回復基調を継続しています。ただし,1か月前に比べるドル円もユーロドルもずいぶんドル安の方向に振れていますから,(前日のユーロの下落は助かりましたが)これでドル安に歯止めがかかるかというとまだ断定的なことは言えません。

製造業: 2万9000人 (前回:2万2000人) ※製造業が着実な回復
建設業: 5000人 (前回:2000人) ※住宅余剰で相変わらず低迷
金融業: 4000人 (前回:5000人) ※ここも現状維持で精一杯の雇用
リテール部門: 5万7100人 (前回:-3200人) ※今月のサプライズの増加数No1
民間部門: 26万8000人 (前回:23万1000人) ※プロサービス・教育・ヘルスケア・ホスピタリティが堅調
政府部門: -2万4000人 (前回:-1万0000人) ※政府部門は立ち直るどころかリストラ継続

個別のNFPの数字では4月は特別にリテール部門の大幅な増加が目立ちます。あと一時雇用者がわずかに減ってレギュラー雇用者で就業者数が増えたのも良い傾向です。その他,教育・ヘルスケア・ホスピタリティ部門で順調に雇用増になっているのは製造業だけに頼らないサステナブルな雇用回復としては悪くありません。あと2か月で完全にQE2の終了の懸念を払拭できるさらなる雇用回復ができるといいですね。

ECBは政策金利を1.25%で据え置き…トリシェ総裁は6月以降に含みを持たす

Trichet Signals Rate Move After June, Says ECB to Monitor Risks

5月5日にECBは先回の利上げの後のレート1.25%で据え置きました。FRBは引き続きゼロ金利政策を継続中ですし,ECBも資源インフレ以外の口実で連続利上げをする強気には出られずに予想通りの展開となりました。インフレリスクに「強い警戒(strong vigilance)」ではなく「極めて厳密に監視する(be watched very closely)」という表現を使ってハト派的な演出をしながらサプライズを与え,一方で6月以降の利上げの期待は含みを残したまま次回の金融政策にもフリーハンドを与えたのは見事だったと思います。



据え置き自体の予想は市場のコンセンサスを得ていましたが,今回のトリシェ総裁は特別な言質を取られることもなく無事に会見を終えました。なお,今回の政策金利決定の記者会見はトリシェ総裁がフィンランド中央銀行創立200周年記念会議に出席のためフランクフルトではなくヘルシンキで行われました。

一部にはたとえ金利据え置きだとしてももっとタカ派的な発言を期待していた市場参加者もいたかもしれませんが,期待が外れたためユーロドルは大きく売り込まれました。本日のロンドン市場の序盤の動きは一時ドル円が79円台をつけるというドル安・円高の流れでしたが,ユーロ安・ドル高のユーロドルの流れでドル円も80円台を回復したようです。

ここまでの流れとしては,ユーロドルの上限は週初の予想通りとなりましたがドル円の下限は結局破られており,なかなか全ての通貨ペアで上限・下限を正確に予想するのは難しいものです。米雇用統計が連休後半に重なるのは当然としてECBの政策金利発表も今年は5日でしたから,「GWは何かが起きる」というのは今年の場合も例外ではありませんでした。

4月ISM製造業景気指数は前月より低下も予想以上で連休序盤は波乱なし

Manufacturing Leading U.S. Economy on Exports, Inventories

4月ISM製造業景気指数: 60.4 (予測:59.5,前月:61.2)



4月のISM製造業景気指数は3月からさらに下がったのですが,事前予想の59.5は0.9ポイント上回る60.4でした。せっかく予想は上回ったものの今回は週後半の木曜日のECB政策金利発表と金曜日の米雇用統計のために,市場は様子見の状態でした。

内訳では生産指数(Production)および入荷遅延指数(Supplier Deliveries)が減っており,受注残指数(Backlog of Orders)が大幅増です。震災の影響で明らかな供給制約の状態にあると見受けられます。徐々にサプライチェーンも回復するとは思いますが,供給が需要に追いつかない傾向が長く続くと資源インフレでなく本物のインフレになる可能性があるので今後とも注意が必要です。

※今回のエントリは休暇明けで,指標にリアルタイムには追随していませんのでご了承ください。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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