EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/05/02の週】

先週行われたFOMCプラスFRB議長の会見のイベントでは非伝統的な追加緩和策の終了は予定通りと確認されたものの,ゼロ金利政策の継続は7月以降も既定路線であるとの観測がなされました。既に先に利上げを行なったECBや現時点である程度の引き締め政策を取っているRBAのスタンスとのFRBのスタンスの違いがいっそう明確になり,ドルはユーロ・豪ドルなどに対して全面安となりました。それでも米国株式市場はポジティブな決算発表に合わせてそれでも堅調な動きとなっています。一方,住宅市場の低迷と高失業率の継続でなかなか「出口戦略」が定まらないFRBの金融政策を見透かすかのように,(WTI)原油価格は112ドル台で始まり,110ドル台まで反落することがあったものの113ドル台で週末を迎えました。金価格は1507ドル台で始まり,一気に1530ドル台を突破したあとに1569ドル台まで噴き上がり,最後は1563ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が82.70円-80.80円で,実際は82.762円-81.031円(終値81.111円)でした。上限は約10PIPSドル安方向の誤差で,下限は約20PIPSドル安方向の誤差でした。先週はこれまでのチャートの節がサポートやレジスタンスとして良く機能した週でした。GWに突入し怒涛の円高になるかどうかはまだなんとも言えません。下限については,テクニカルな水準ではまだ80円台半ばでのサポートは有効なのでさらに円高が進むとしてもそのあたりでしょう。一方,上限については先週の高値を越えるほどの勢いは感じられず,少し切り下げて82円台前半まで上昇するのが限度と思われます。よって,今週の上値は82.30円程度と予測し,下値は80.60円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4780ドル-1.4500ドルで,実際は1.48809ドル-1.44927ドル(終値1.48094ドル)でした。上限は約100PIPSドル高方向に外し,下限は約10PIPSドル安方向の誤差でした。先週は2009年12月7日の週に一気に1.49ドル台から1.45ドル台に下落したレンジ内の動きでしたが,1.50ドル越えを視野に入れた1.4850ドル越えを達成しており,いったんは1.49ドル台に到達することなく戻り売られたもののその再チャレンジは想定内の動きです。今週の上限としては,その1.49ドル台半ばまでの上昇を期待します。一方,下限については1.47ドル台前半からのロングはなかなか崩せませんのでそのあたりがサポートレベルと思います。よって,今週の上値は1.4950ドル程度と予測し,下値は1.4730ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.8880フラン-0.8590フランで,実際は0.88724フラン-0.86248フラン(終値0.86486フラン)でした。上限は約10PIPSドル高方向の誤差で,下限は約30PIPSドル安方向の誤差でした。やや広めに見た1.85ドル台にあと一歩で達するほど大きく売られると同時に,1.86ドル台前半の動きはまだコツンと来たものではなく底が見えていない感じでした。下限については,0.85フラン台前半までの下落を少し切り下げて予想します。一方,上限についてはこのトレンドでは先週の高値を切り下げていく展開となり0.87フラン台後半での攻防となるでしょう。よって,今週の上値は0.8790フラン程度と予測し,下値は0.8520フラン程度と予測します。

今週の予定としては,5月2日の月曜日に4月ISM製造業景況感指数が発表されますが先行する経済指標などから低めの予想がなされています。極端に悪い指標でない限り市場はあまり反応しないと考えています。その後は,5月5日の木曜日にはBOEとECBの政策金利発表,5月6日の金曜日には4月米雇用統計と指標が目白押しですが,今週に限って言えばこれらの指標はドル安の言い訳にされると考えて相場の動きを予想しましょう。

なお,この展望エントリ以降のエントリは休暇の関係で週後半の更新になります。皆さんも自粛などせずにできるだけ良い休暇をお過ごしください。

2011年3月YTDヘッジファンド成績

今年も4月の後半を迎えましたので再び帰ってきました。2011年3月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。エマージング市場ファンドがトップで好調なのとは対照的に,テクノロジーセクターファンドが3月になって急降下しています。震災関連でグローバル・サプライチェーンが不調になり,このセクターのセンチメントが悪化したのは想像に難くはありません。続いてヘルスケアセクターファンド,モーゲージ組成ファンド,オプション戦略ファンド,ロングオンリー戦略ファンドまでが上位5つです。一時的に先進国の製品需要が減ることなどを考えると今年の経済成長の牽引力はやはりエマージング市場なのでしょうね。今年の決算シーズンはあまりネガティブなものはないので4月には全般的に成績が上がるかもしれません。

次が,全セクターの3月までのYTDパフォーマンスの図2です。



5.56%:モーゲージ組成ファンド
5.37%:ヘルスケアセクターファンド
5.29%:エネルギーセクターファンド
4.74%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
3.96%:テクノロジーセクターファンド

3.24%:転換社債裁定ファンド
3.13%:ディストレスドファンド
2.71%:イベント主導型ファンド
2.50%:仕組み債非裁定ファンド
2.05%:仕組み債裁定ファンド
1.99%:オプション戦略ファンド
1.95%:ファイナンスセクターファンド
1.94%:ロングオンリー戦略ファンド
1.88%:バリュー投資ファンド
1.68%:資産賃貸ファンド
1.61%:企業合併裁定ファンド
1.54%:マルチ戦略ファンド
1.48%:ロング&ショート戦略ファンド
1.30%:スペシャル・シチュエーションファンド
0.91%:エマージング市場ファンド
0.79%:マーケットニュートラルファンド
0.21%:マクロファンド
-0.12%:CTA商品先物ファンド
-0.79%:レギュレーションD限定ファンド
-1.47%:統計的裁定ファンド
-5.36%:ショートバイアスファンド


1位はモーゲージ組成ファンドで,2位はヘルスケアセクターファンドがコンスタントな成績のために入りました。3位以下はエネルギーセクターファンド,スモール・マイクロ企業限定ファンド,テクノロジーセクターファンドの順で,テクノロジーセクターファンドは年初に収益を上げてからうまくポジション調整をして3月減益を最小限にしています。こういう姿勢は見習いたいですね。また成績の悪い方では,例年の風物詩になりましたがショートバイアスファンドの成績がダントツで悪く,為替や商品のCTA系のファンドもマイナスのままです。注目したいのは現在は中位レベルにいるロングオンリー戦略ファンドがこれから年全体でどの程度収益を上げてくるかです。

FOMC statement, April 27, 2011

FOMC statement

2011年3月15日以来,約43日ぶりのリリースでした。引き続き政策金利は据え置きですが,追加緩和策は予定通り終了することが確認されていますので,今年7月以降は政策金利の据え置きによる時間軸政策のみがメインの金融政策になります。先月に続き全会一致でありステートメントの景気認識に大きな違いはありませんが,FRBの歴史上初めて政策金利の発表に合わせてバーナンキFRB議長の記者会見の機会が設けられました。グリーンスパン前FRB議長などは金融政策のベースとなる考え方にも謎の部分が多く神格化されている面もありましたが,議会での公聴会のようにこのような会見が行われることはFRB議長が「庶民派」になった言えるとともに,将来の金融政策についての中央銀行の透明性がさらに向上したと思いたいです。デメリットとなるかもしれない議長の失言については今後個人の資質として向上していただくしかないでしょう。

1.景気回復については,先回の"is on a firmer footing"から今回の"is proceeding at a moderate pace"とやや中だるみ感を感じる中間表現に変更。(※1下線)
2.原油価格については,先回の"to a sharp run-up in oil prices in recent weeks."から今回の"to a further increase in oil prices since the Committee met in March."と一段の上昇警戒感を表現。(※2下線)
3.第1パラグラフでのインフレ状況については,先回の"have been subdued"から今回の"are still subdued"に変化しやや上昇観測を表現。(※3下線)
4.第2パラグラフでのインフレ状況については,先回の"are currently putting upward pressure on inflation"から今回の"have pushed up inflation in recent months"に変化しインフレの継続状態を示唆。(※4下線)
5.追加緩和策の予定については,先回の"intends to purchase"から今回の"will complete purchases of"に変化し事実上の政策の今四半期での終了と非延長を宣言。(※5下線)
6.追加緩和策に関する考慮点については,先回の"the pace of its securities purchases and the overall size of the asset-purchase program"から今回の"the size and composition of its securities holdings"に変化し新たな購入を考慮しない表現。また政策変更の可能性については,先回の"will adjust"から今回の"is prepared to"に変化し外的要因が大きく関係しない限り少ないと示唆。(※6下線)
7.追加緩和策に関する政策変更の可能性については,先回の"the pace of its securities purchases and the overall size of the asset-purchase program"から今回の"the size and composition of its securities holdings"に変化し新たな購入を考慮しない表現。(※7下線)
8.第4パラグラフも先回と全く同じ表現。言うまでもなくレートは今回も0.25%で据え置きで,FOMC文内の優先順位は低い。今回も"warrant exceptionally"と"for an extended period"はどちらも残った。(※8下線)
9.第5パラグラフも先回と全く同じ表現。

For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in March indicates that the economic recovery ※1is proceeding at a moderate pace and overall conditions in the labor market are improving gradually. Household spending and business investment in equipment and software continue to expand. However, investment in nonresidential structures is still weak, and the housing sector continues to be depressed. Commodity prices have risen significantly since last summer, and concerns about global supplies of crude oil have contributed ※2to a further increase in oil prices since the Committee met in March. Inflation has picked up in recent months, but longer-term inflation expectations have remained stable and measures of underlying inflation ※3are still subdued.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The unemployment rate remains elevated, and measures of underlying inflation continue to be somewhat low, relative to levels that the Committee judges to be consistent, over the longer run, with its dual mandate. Increases in the prices of energy and other commodities ※4have pushed up inflation in recent months. The Committee expects these effects to be transitory, but it will pay close attention to the evolution of inflation and inflation expectations. The Committee continues to anticipate a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability.

To promote a stronger pace of economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate, the Committee decided today to continue expanding its holdings of securities as announced in November. In particular, the Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its securities holdings and ※5will complete purchases of $600 billion of longer-term Treasury securities by the end of the current quarter. The Committee will regularly review ※6the size and composition of its securities holdings in light of incoming information and ※6is prepared to adjust those holdings as needed to best foster maximum employment and price stability.

The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to ※8warrant exceptionally low levels for the federal funds rate ※8for an extended period.

The Committee will continue to monitor the economic outlook and financial developments and will employ its policy tools as necessary to support the economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Richard W. Fisher; Narayana Kocherlakota; Charles I. Plosser; Sarah Bloom Raskin; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen.

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/04/25の週】(遅延モード発令中)

休み前の忙しさであまり為替相場を見ていないEURO SELLERですが,TLにはちょくちょく顔を出すいい加減さは健在であります。米国株式市場はいい感じで上がっていますが,ドル円およびユーロドルともドル安に振れています。米財務長官が「強いドルは国益」などといくら嘯いていても,現在の自国通貨安の現状が米国経済の輸出を促進させているのは言うまでもありません。多少の原油高・ガソリン高には目をつぶっても海外需要で雇用を増やさないといけない米国も大変ですね。景気の底から15か月以上経っても依然として失業率の高止まりを経験するのは過去の金融危機でもあまり経験がないことです。(WTI)原油価格は109ドル台で始まり,105ドル台までプルバックしたあと再度上昇して112ドル台で週末を迎えました。金価格は1487ドル台で始まり,いったんは1478ドル台まで下落したものの順調に上昇して1508ドル台で週末を迎えました。原油・金価格の上昇はドル安のファンダメンタルと連動しています



ドル円は,予想が84.20円-82.10円で,実際は83.187円-81.610円(終値81.911円)でした。上限は約100PIPSドル高方向に外し,下限は約50PIPSドル高方向の誤差でした。思ったよりドル安が進み3月29日以来久しぶりに81円台を付けましたが,急激なトレンドというよりも緩慢なドル安ですので当面はこれまでの節が十分なサポートレベルとして機能するかどうか注視していくことにしましょう。今週の下限については,81円の直下が当面のサポートとして機能すると考えています。一方,上限については先週の動きからすると先週から上値を切り下げると思いますので82円台後半まで上昇できれば上出来でしょう。よって,今週の上値は82.70円程度と予測し,下値は80.80円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4420ドル-1.4150ドルで,実際は1.46477ドル-1.41570ドル(終値1.45455ドル)でした。上限は約230PIPSドル高方向に外し,下限も約10PIPS以内の誤差でした。節目の1.45ドルを突破した後はドル安トレンドは止められませんでした。2009年12月7日の週に一気に1.49ドル台から1.45ドル台に下落していますが,その週の12月9日には高値1.4781ドルをつけた下落があり1.48ドルをつけようとして戻り売られた形跡があります。今週の上限としては,その1.47ドル台後半をメドにしたいと思います。一方,下限については1.45ドル台前半から1.45ドル直下でのサポートはしっかりしていると考えます。よって,今週の上値は1.4780ドル程度と予測し,下値は1.4500ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9080フラン-0.8880フランで,実際は0.90150フラン-0.87792フラン(終値0.88542フラン)でした。上限は約70PIPSドル高方向に外し,下限は約100PIPSドル高方向に外しました。ユーロドルのリトレースとは異なり対ドルで史上最高値を付けているスイスフランですので,どこが節目なのかはっきりせず,大台割れをきっかけに市場参加者のセンチメントが急激に変化する可能性を見ておく必要があります。下限については,0.86フラン台はさすがにキープすると思いますが余裕を持って0.85フラン台後半をサポートとしたいと思います。一方,上限についてはこのトレンドでは0.89フランは再び到達可能とは思えず,25日の月曜日の高値0.88フラン台後半が精一杯の抵抗でしょう。よって,今週の上値は0.8880フラン程度と予測し,下値は0.8590フラン程度と予測します。

今週の予定としては,何と言っても4月28日の木曜日になってからのFOMCの発表とバーナンキFRB議長の記者会見に注目です。これまで日銀やECBなどと違って生会見をしなかったFRBですが,メディアとのQ&Aで踏み込んだ発言が誘発されて相場のボラが上がるというのは議長自身も不慣れなこともあり可能性大と考えています。個人的には議長には白川総裁の記者会見にならってもらいたいと思いますが,休み前のイベントとしては十分に楽しめるでしょう。

4月のフィラデルフィア連銀景況指数は事前予想を大幅に下回る−米景気拡大の減速に震災の影響が…

Philadelphia-Area Manufacturing Slows More Than Estimated as Orders Drop

4月フィラデルフィア連銀景況指数: 18.5 (予想:37.0,前月:43.4)

4月のフィラデルフィア連銀景況指数はそれなりの低めの事前予想を大幅に下回って低下。前月の指数からのダウンを予想するコンセンサスよりさらに低い指数となりました。前月が行き過ぎるほど上昇していたのでこれくらい低下しても仕方がありません。重要なのは指標自体がマイナスにならない限り米景気は依然として拡大中であることです。先行指数については前月の63.0から33.6へとこれまた信じられない低下ですが,現況指数より高く30-40程度で推移していれば先行きは明るいです。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: 18.8 (前月:40.3) -> 供給能力の減少で大幅低下が顕著
出荷指数: 29.1 (前月:34.9) -> 在庫分の出荷はなんとかできた状況
在庫指数: 1.7 (前月:12.0) -> 在庫は出し尽くした状況
雇用指数: 12.3 (前月:18.2) -> 雇用指数はまたさらに低下

というように,日本のサプライチェーンの供給能力およびそこからの受注がともに大きく関係していそうですね。ただし,今回用意された特別なアンケートでは80%の人が「今後の景気に日本の震災の影響は特にあるとは考えていない」ようです。この点は,米国本土の震災とは違いますので彼らは普通に楽観的です。

これまで20.0以上前月から低下したケースとしては,以下の月が挙げられますが,

2011/04: 18.5 (前月:43.4,差分:-24.9) ※今回の特徴は引き続き景気拡大中であること
2008/10: -38.9 (前月:-1.4,差分:-37.5) ※リーマンショック時
2001/01: -36.1 (前月:-8.0,差分:-28.1)
1998/09: -14.2 (前月:10.4,差分:-24.6)
1996/01: -14.7 (前月:19.5,差分:-34.2)
1992/10: -4.9 (前月:21.0,差分:-25.9)
1990/09: -43.5 (前月:-18.2,差分:-25.3)

2001年から2008年までは別として,大体2-4年おきに(天災と同じく)忘れた頃にやってくるドカーンという指数低下です。なおこの指標自体のドル円・ユーロドルへの影響は少なく,週全体の流れとしての円高・ユーロ高の方向に完全に埋没してしまっています。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/04/18の週】

先週はアイルランドのクレジット・レーティングが下げられましたのでギリシャの債務再編の話とともにユーロドルの強さに悪影響を与えました。また,G7/G20の声明も言うだけタダなので日本を先進国がサポートするというコメントはドル円の「悪い」円安進行を防ぐのに少しは役立ったかもしれません。理由はともかくレンジ相場に逆戻りであまりトレードには向かない相場となりました。(WTI)原油価格は113ドル台で始まり,108ドル台・105ドル台と2段階に分けて下落したあと再度上昇して109ドル台で週末を迎えました。金価格は1475ドル台で始まり,いったんは1447ドルまで下落したものの再度上昇して1487ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が85.30円-83.80円で,実際は85.511円-82.946円(終値83.077円)でした。上限は約20PIPSドル安方向の誤差で,下限は約90PIPSドル高方向に外しました。ユーロに続いて豪ドルなども売られたようで,先々週の円安基調は一転してまたレンジ相場への回帰となりました。最近の傾向としてひとつ言えることはどうも月曜日に週の高値や安値を付ける傾向にあるということです。つまり月曜日を見てから相場に取り組めば上値か下値のどちらか一方はある程度固定的に考えることができ,どこまで下がるかあるいはどこまで上がるかを考えるだけで済むのです。こういう傾向は週末に起きるイベントで為替市場が過剰に反応する時期によく見られます。そうなると今週の下限については,月曜日の安値付近である82円台前半でサポートされると考えれば良いことになり,一方,上限については先週の動きからすると84円台前半まで上昇すればよしとしましょう。よって,今週の上値は84.20円程度と予測し,下値は82.10円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4480ドル-1.4320ドルで,実際は1.45194ドル-1.43645ドル(終値1.44255ドル)でした。上限は約40PIPSドル高方向の誤差で,下限も約40PIPSドル高方向の誤差でした。やはり1.45ドルのあたりの戻り売りは誰もが意識するところでもあり,かつタイミング良くアイルランドとギリシャのニュースが報道されましたので,直近高値をつけた後に反転下落しました。今週はもう1.45ドルにトライするだけの余力が残っておらず,月曜日の安値が当面のユーロドルのサポートでもありますので比較的予想は楽です。下限については1.41ドル台半ばまでで充分サポートされると予想します。一方,上限については1.44ドル台前半を越えると自然と戻り売りの圧力によって失速するでしょう。よって,今週の上値は1.4420ドル程度と予測し,下値は1.4150ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9250フラン-0.8970フランで,実際は0.91035フラン-0.88949フラン(終値0.89220フラン)でした。上限は約150PIPSドル高方向に外し,下限は約80PIPSドル高方向に外しました。先週までは何とかユーロドルの最高値とドルスイスの最安値のタイミングが同時期に来ていますが,今後ユーロ圏のソブリンリスクがさらにクローズアップされればユーロドルの上値には限界があるもののドルスイスの下落には歯止めがかからないということもあり得ます。特に0.90フランを割り込んだ状態ではいったん浮上しても押し戻される流れが見逃せません。下限については,0.88フラン台後半までの下落を再度見込んでおこうと思います。一方,上限についてはこのトレンドでは0.90フランを越えても0.90フラン台後半での失速が予想されます。よって,今週の上値は0.9080フラン程度と予測し,下値は0.8880フラン程度と予測します。

今週の予定としては,4月21日の木曜日の4月フィラデルフィア連銀景況指数は低めの予想なのでポジティブなサプライズを期待しましょう。あとは今週と来週は米国株式市場の決算発表のピークの週でもあります。欧州イベントのニュースだけでなく決算発表のニュースも押し目やブレイクアウトのトリガーとして大いに利用しましょう。今週に入ってから米国債のクレジット・レーティングがS&Pによって下げられましたがそんなもの気にしてどうするんでしょう。格付け会社が信用ならないのは金融危機で十分懲りたはずなのに市場が過敏に反応するのはなぜなんでしょうね。ユーロは引き続きギリシャとアイルランドの債務超過が懸念ですし,日本の成長率予想も芳しくありません。一番まともに経済成長しそうな先進国はドイツを除けば米国のはずでその成長により財政赤字もなんとかなると思っているのですが…。

米3月小売売上高はほぼ予想通り…加えて市場は経済指標に関心を示さず

U.S. Economy: Retail Sales Rise for Ninth Straight Month

3月の小売売上高はコアも全体も事前予想どおりでしたが,「自動車を除くコア」の方の売上高は前回修正値が0.7%から1.1%まで上昇したことに注目です。前回の上方修正値からさらに予想を越える伸びを示したことは実質のコア売上が相当強いことがわかります。また別の側面では,食料品とガソリンの価格が上がっているのに対して全体としてはよくこの程度の売上高の伸びにとどまっているとも言えます。しかし,経済指標自体に対する市場の関心が薄れているので大きな相場の動きはありませんでした。

米3月小売売上高(自動車除くコア): 0.8% (予想:0.7%,前月改定:1.1%[改定前:0.7%])
米3月小売売上高: 0.4% (予想:0.5%,前月改定:1.1%[改定前:1.0%])

Please wait for Cleveland Fed data update

1か月前の金曜日は私は大地震の影響で帰宅難民になっていたのでした。この間,市場の関心はリビア・原発・大震災だったり,最近ではポルトガルやアイルランドの財政問題だったわけです。世界中が騒然としているので,相場は定点観測であるこの指標よりイベントとなるニュースに反応していることをお忘れなく…

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/04/11の週】

先週は木曜日にECBが予定通り利上げしたことに加えて,米議会が予算協議で合意に至っていないことから政府機関が閉鎖される可能性が生じたため,金曜日にユーロドルが急騰しました。一方,1か月経過しても日本は震災・原発に関する報道で明るい材料は見られず「悪い」円売りも進みました。つまりクロス円とくにユーロ円が吹き上がったということですね。(WTI)原油価格は108ドル台で始まり,木曜日あたりから一方的に上昇して113ドル台で週末を迎えました。金価格は1429ドル台で始まり,こちらもほとんど下落せずに一方的に上昇し1475ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が85.80円-83.80円で,実際は85.511円-83.843円(終値84.835円)でした。上限は約30PIPSドル高方向の誤差で,下限はほぼピッタリの予測でした。先々週と同じく決してドルが強い状況ではなく円が全面安の動きです。それでも各通貨に対してある程度節目で止まるだけの相場の規律はあるようです。昨年9月12日および9月19日の85円台後半の高値には到達できませんでしたのでいったんは反転の動きが期待されます。上限については,85円台前半からの戻しが期待できるでしょう。一方,下限については先週の84円台に入ってからのロングポジションを投げさせるのには骨が折れると思われます。83円台後半からの根強いサポートが予想されるからです。よって,今週の上値は85.30円程度と予測し,下値は83.80円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4350ドル-1.4150ドルで,実際は1.44647ドル-1.41506ドル(終値1.44551ドル)でした。上限は約110PIPSドル安方向に外し,下限はほぼピッタリの予測でした。米国側のイベントでここまでユーロが買われたのは意外でしたが,下値のサポートははっきりしており上値方向のみのブレークアウト狙いだったのでショートポジションを取らずに済みました。さすがに今週はユーロドルは充分な上昇で達成感を感じているので,上限については1.44ドル台後半までで失速すると思います。一方,下限については既にブレイクアウトした筋がサポートになりますので,1.43ドルジャストから1.43ドル台前半をサポートレベルと予測します。よって,今週の上値は1.4480ドル程度と予測し,下値は1.4320ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9330フラン-0.9170フランで,実際は0.92945フラン-0.90897フラン(終値0.90912フラン)でした。上限は約40PIPSドル高方向の誤差で,下限は約80PIPSドル高方向に外しました。ドルスイスを見ているとドルの弱さが際立ちます。それも下値圏で週末を迎えているのでいったんは再度の0.90フラン割れを覚悟しないといけないと思います。下限については,0.89フラン台後半までの下落を見込んでおこうと思います。一方,上限についてはこのトレンドでは先週の高値を越えられないと考えられますので,0.92フラン台半ばでの失速が予想されます。よって,今週の上値は0.9250フラン程度と予測し,下値は0.8970フラン程度と予測します。

今週の予定としては,4月13日の水曜日の米3月小売売上高は前月と同じ程度の伸びだと思いますが,ユーロとフランの対ドルブレイクが狙われていますから特にネガティブサプライズには気をつけましょう。あと4月15日の金曜日の3月米消費者物価指数(CPI)はエネルギー以外は突出した上昇を期待できませんので今回もスルーでも良いのですが,予想外の上昇で利上げ期待が高まる可能性は気にしておきましょう。もちろんユーロとフランの対ドルブレイクが前提なら普通にロスカットレベルを決めておけばいいだけです。今週も決算発表シーズンスタートに加えて,原発・地震関連および中東・ユーロ方面のイベントリスクがあるので,機械的なロスカットは必然です。

原発砂漠 v1.0



動画職人第23弾です。これまで通り,こちらでも告知しておきます。

今回の動画は福島第一原発事故を題材にしたもので,原発の地元と東電の相互依存という問題をドロドロと歌い上げます。原曲は前川清さんの歌った1976年の曲「東京砂漠」です。それにしても懸命に冷却作業に当たっている関係者の皆さんは本当にお疲れ様です。一刻も早く状況が改善に向かってもらいたいと思います。

原発砂漠 v1.0

US上場企業決算日告知

アルコアの決算発表を皮切りに,2011年第1四半期の決算発表月が始まります。US上場企業決算日自動取得マクロの表に2011年4・5・6月の列を追加して,あらたに今月分と来月分をマクロに取得させました。(まだ埋まっていないTickerは省略してあります。18日の週と25日の週に集中しています。)

Date Company Name (As of 5-Apr-11) TICKER
2011/4/11 Alcoa Inc (AA)
2011/4/13 JPMorgan Chase & Co (JPM)
2011/4/14 Google Inc (GOOG)
2011/4/15 Bank of America Corp (BAC)
2011/4/18 Boeing Co (BA)
2011/4/18 Citigroup Inc (C)
2011/4/18 E*Trade Financial Corp (ETFC)
2011/4/18 Gilead Sciences Inc (GLID)
2011/4/19 Bank Of New York Mellon Corp (BK)
2011/4/19 Goldman Sachs Group Inc (GS)
2011/4/19 Intel Corp (INTC)
2011/4/19 International Business Machines Corp (IBM)
2011/4/19 Johnson & Johnson (JNJ)
2011/4/19 US Bancorp (USB)
2011/4/19 Yahoo! Inc (YHOO)
2011/4/20 EMC Corp (EMC)
2011/4/20 Wells Fargo & Co (WFC)
2011/4/21 Advanced Micro Devices Inc (AMD)
2011/4/21 General Electric Company (GE)
2011/4/21 Verizon Communications Inc (VZ)
2011/4/21 Xerox Corp (XRX)
2011/4/25 3M Co (MMM)
2011/4/25 Texas Instruments Inc (TXN)
2011/4/26 Broadcom Corp (BRCM)
2011/4/26 Coca Cola Co (KO)
2011/4/27 eBay Inc (EBAY)
2011/4/27 Starbucks Corp (SBUX)
2011/4/28 Microsoft Corp (MSFT)
2011/4/28 Pepsico Inc (PEP)
2011/4/28 Waste Management Inc (WM)
2011/4/29 Caterpillar Inc (CAT)
2011/4/29 Merck and Co Inc (MRK)
2011/5/3 Pfizer Inc (PFE)
2011/5/4 BNP Paribas SA (BNP.PA)
2011/5/9 MBIA Inc (MBI)
- Apple Inc (AAPL)
- Amazon.com Inc (AMZN)
- Barclays PLC (BCS)
- Compania de Minas Buenaventura (BVN)
- Credit Suisse Group (CS)
- Deutsche Bank (DB)
- GlaxoSmithKline (GSK)
- Hsbc Finance Corp (HTB)
- Nokia (NOK)
- UBS (UBS)

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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