EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2010年第4四半期米GDPは予想以下だが個人消費は拡大中

Treasuries Decline as Data Show U.S. Economy Accelerated in Fourth Quarter

2010年4Q米実質GDP(前期比年率): 3.2% (予想:3.5%,前期:2.6%)
2010年4Q米個人消費: 4.4% (予想:4.0%,前期:2.4%)
2010年4Q米GDPデフレータ: 0.3% (予想:1.6%,前期:2.1%)

第4四半期米GDPは予想以下ではあったのですが,個人消費は前四半期に続いて好調で4.4%も増加したため,個人消費だけで1.8%から2.7%まで引き上げる結果になったと試算されており2006年第1四半期以来の四半期のGDPの伸びとなりました。そういうわけでこのGDPの速報値は予想を下回ったといえポジティブな指標と言えるでしょう。

Please wait for Cleveland Fed data update

図はGDPの変化に対する貢献率を示しているものですが,個人消費や輸出の増加が大きく貢献した一方,輸入の減少も貢献したようです。

通常は株高・債券安の展開のはずですが,債券が下がったのは予想通りとしても,エジプト情勢が緊迫化してきたために経済以外のイベントドリブンな相場が株安・ドル高を引き起こしています。

2010年12月YTDヘッジファンド成績

1月の後半を迎えましたので,2010年12月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。12月は11月の収益ダウンから持ち直して収益は急回復しています。テクノロジーセクターファンドが再び1位に返り咲き,2位にはエネルギーセクターファンドが続きました。また,3位はファイナンスセクターファンド,4位は同率でロングオンリー戦略ファンドとヘルスケアセクターファンドが並びました。ロングオンリー戦略ファンドが優秀な成績の12月は年末ラリー相場だったようです。

次が,全セクターの12月までのYTDパフォーマンスの図2です。



25.79%:テクノロジーセクターファンド
22.02%:モーゲージ組成ファンド
21.40%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
20.11%:エネルギーセクターファンド
18.98%:バリュー投資ファンド

15.84%:エマージング市場ファンド
15.54%:ディストレスドファンド
15.01%:ロングオンリー戦略ファンド
14.07%:スペシャル・シチュエーションファンド
12.77%:転換社債裁定ファンド
12.25%:イベント主導型ファンド
11.03%:仕組み債非裁定ファンド
10.72%:仕組み債裁定ファンド
10.58%:オプション戦略ファンド
10.13%:ロング&ショート戦略ファンド
9.40%:CTA商品先物ファンド
8.62%:ヘルスケアセクターファンド
8.46%:マクロファンド
7.84%:レギュレーションD限定ファンド
7.78%:マルチ戦略ファンド
6.38%:ファイナンスセクターファンド
5.84%:企業合併裁定ファンド
4.10%:マーケットニュートラルファンド
3.43%:資産賃貸ファンド
2.33%:統計的裁定ファンド
0.00%:資本構成裁定ファンド
0.00%:マーケットタイマーファンド
0.00%:その他の裁定ファンド
0.00%:短期トレードファンド
-15.52%:ショートバイアスファンド


12月は再びテクノロジーセクターファンドが2位のモーゲージ組成ファンドを逆転して年間トップの座を守りました。3位のスモール・マイクロ企業限定ファンドは変わりませんでしたが,4位のエネルギーセクターファンドは5位のバリュー投資ファンドを僅差で上回りました。またショートバイアスファンドの損失は-15%を越すこととなり,最後まで浮上できませんでした。

これらの上位5ファンドは2010年中には何度も順位を入れ替えながら上位をキープしましたが,2011年はどうなるでしょうか。個人的に以下のような予想をしています。

【テクノロジーセクターファンド】↑:
今年も新製品は目白押しで,先進国および新興国でもさらなる携帯端末等の需要は期待できる。
【モーゲージ組成ファンド】→:
金融危機後のカオスも整理されつつあり,今年は思ったほどお得感のあるディールが伸びないのではないか。
【スモール・マイクロ市場ファンド】→:
スタートアップ企業は多くはないがお宝はそこそこあると思う。
【エネルギーセクターファンド】↑:
エネルギーセクターには今年もボラティリティが期待できるはず。このセクターの株を扱う際には「トレーダー」の資質が必要。
【バリュー投資ファンド】↓:
雇用はそれほど急激に回復しないがプラスに転じており,バリュー株の優位性は減るはず。

さてこのシリーズも3か月ぐらい推移を見て4月末に再び取り上げることにしましょう。

FOMC statement, January 26, 2011

FOMC statement, January 26, 2011

FOMC statement

2010年12月14日以来,約43日ぶりのリリースでした。引き続き政策金利は据え置きのままで,追加緩和の予定も従来通りです。ホーニグ総裁の退任に伴い今回の声明は全会一致の声明となりました。タカ派として知られるフィッシャー総裁&プロッサー総裁はどちらも反対しなかったようですね。

1.雇用回復のペースについては,先回の"insufficient to bring down unemployment"から今回の"insufficient to bring about a significant improvement in labor market conditions."と多少プラス方向の表現に変更。(※1下線)
2.家計消費は,先回の"increasing at a moderate pace"から成長が"picked up late last year"に若干変化。(※2下線)
3.ビジネス消費は,先回の"though less rapidly than earlier in the year"という但し書きが消えたので堅調で,非居住用建築物への投資のみ"still weak"と強調。(※3下線)
4.インフレ状況については,"Although commodity prices have risen"と商品相場の高騰に言及したが概況としては変化なし。(※4下線)
5.第2パラグラフは先回と全く同じ表現。
6.第3パラグラフは文の接続と毎月の購入額の省略以外は先回と全く同じ表現。
7.第4パラグラフは先回と全く同じ表現。言うまでもなくレートは今回も0.25%で据え置きで,FOMC文内の優先順位は低い。今回も"warrant exceptionally"と"for an extended period"はどちらも残った。(※5下線)
8.第5パラグラフも先回と全く同じ表現。
9.退任4名:James Bullard, Sandra Pianalto, Eric S. Rosengren, Thomas M. Hoenig,新任4名:Charles L. Evans, Richard W. Fisher, Narayana Kocherlakota, Charles I. Plosser(※6下線)

For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in December confirms that the economic recovery is continuing, though at a rate that has been ※1insufficient to bring about a significant improvement in labor market conditions. Growth in household spending ※2picked up late last year, but remains constrained by high unemployment, modest income growth, lower housing wealth, and tight credit. Business spending on equipment and software is rising, ※3while investment in nonresidential structures is still weak. Employers remain reluctant to add to payrolls. The housing sector continues to be depressed. ※4Although commodity prices have risen, longer-term inflation expectations have remained stable, and measures of underlying inflation have been trending downward.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. Currently, the unemployment rate is elevated, and measures of underlying inflation are somewhat low, relative to levels that the Committee judges to be consistent, over the longer run, with its dual mandate. Although the Committee anticipates a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability, progress toward its objectives has been disappointingly slow.

To promote a stronger pace of economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate, the Committee decided today to continue expanding its holdings of securities as announced in November. In particular, the Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its securities holdings and intends to purchase $600 billion of longer-term Treasury securities by the end of the second quarter of 2011. The Committee will regularly review the pace of its securities purchases and the overall size of the asset-purchase program in light of incoming information and will adjust the program as needed to best foster maximum employment and price stability.

The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to ※5warrant exceptionally low levels for the federal funds rate ※5for an extended period.

The Committee will continue to monitor the economic outlook and financial developments and will employ its policy tools as necessary to support the economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate.

Voting for the FOMC monetary policy action were: ※6Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Richard W. Fisher; Narayana Kocherlakota; Charles I. Plosser; Sarah Bloom Raskin; Daniel K. Tarullo; Kevin M. Warsh; and Janet L. Yellen.

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/01/24の週】

先週はECBのトリシェ総裁が,金融政策発表時と同じように域内財政赤字に対しての楽観的な見通しと年内利上げを匂わせる発言をするものですから,月曜日以外はずっとユーロドルは昇竜拳状態でした。対するドル円はペッグしているかのような小動きでトレード妙味はありませんでした。原油価格は91ドル台で始まり,88ドル台まで下落したあと89ドル台まで戻して週末を迎えました。一方,金価格は1362ドル台で始まり,1379ドル台まで抵抗した後で続落し1343ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が83.80円-81.50円で,実際は83.111円-81.840円(終値82.558円)でした。上限は約70PIPSドル高方向に外し,下限は約30PIPSドル安方向の誤差でした。動いていないと言っていいほどの小動きでしたね。財政政策が赤字解消の増税路線に転換したことは確かですが,まだ具体的なことは先送りされたままでまた年度末でもないことから積極的な買い材料も売り材料も見つかりません。上値のウェッジ感は特に目立つようになりました。下限については,さらに値幅が縮小し81円台後半でのサポートを予想します。一方,上限についても先週と同じ83円台前半までの上昇を予想します。よって,今週の上値は83.20円程度と予測し,下値は81.80円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3550ドル-1.3250ドルで,実際は1.36235ドル-1.32434ドル(終値1.36131ドル)でした。上限は約70PIPSドル高方向に外し,下限は約5PIPSドル安方向の誤差でした。思い切って上昇を予想したよりさらにユーロドルが上昇したのはトリシェ総裁らがECBの金融政策の見通しをややタカ派のように見せているからです。昨年11月14日のかぶせの陰線が1.37ドル台後半から下がっているのでせっかく1.36ドルを越えたとは言え上値は重く,上限については,1.37ドル台前半での失速を予想します。一方,下限については1.34ドル台前半までの下落余地は十分に考えられます。よって,今週の上値は1.3720ドル程度と予測し,下値は1.3420ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9750フラン-0.9530フランで,実際は0.96859フラン-0.95191フラン(終値0.95820フラン)でした。上限は約60PIPSドル高方向に外し,下限は約10PIPSドル高方向の誤差でした。下限のサポートレベルは0.95フラン台半ばから0.94フラン台半ばで比較的しっかりしており今週は上値の予測が焦点となるでしょう。月曜日の失速状態からすると0.96フラン台半ばまでの上昇がやっとでしょう。上限については,多少のオーバーシュートも考慮して0.96フラン台後半までを予測します。一方,下限については1月5日の起点を元に考えて0.94フラン台半ばでのサポートを予想します。よって,今週の上値は0.9670フラン程度と予測し,下値は0.9450フラン程度と予測します。

今週の予定としては,既に本日25日の火曜日の日銀政策金利の発表は据え置きで想定内の声明でした。27日の木曜日の早朝にはFOMCがありECBに続いてインフレリスクについてどの程度言及するかに注目しましょう。28日の金曜日には米2010年第4四半期GDPの速報値が発表されます。直近3か月の経済指標からすると上ブレてもおかしくありません。今週は動きの少ないドル円ではなくユーロドルの指標による急落を狙い目としたいと思います。

1月のフィラデルフィア連銀景況指数は予想は下回ったものの受注・出荷・雇用の改善が顕著

Manufacturing in Philadelphia Area Expands in Sign Factories Lead Recovery

1月フィラデルフィア連銀景況指数: 19.3 (予想:20.8,前月:24.3,前月改定:20.8)

1月のフィラデルフィア連銀景況指数は事前予想を多少下回った程度で済みました。前月の指数は24.3から20.8へと3.5ポイント下方修正する結果となりましたが,前月の先行指数については50.5が55.4へと4.9ポイントも上昇修正されているのと対照的です。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: 23.6 (前月:10.6) -> 受注は引き続き拡大しました
出荷指数: 13.4 (前月:5.2) -> 出荷も再び拡大しました
在庫指数: 6.8 (前月:-5.9) -> 在庫はプラスに転じました
雇用指数: 17.6 (前月:4.3) -> 雇用指数も大幅上昇

というように,総合指数の変化は少ないのですが主要指標の増加が目立ち,製造業が景気回復の牽引力となっていることがわかります。雇用も大幅改善しており前月からの大幅上昇は2006年4月以来のようです。やや気になるのはPrices Paid とPrices Receivedの上昇です。引き続き急激な価格増加が続けば,FRBの緩和政策にも歯止めがかかり利上げ観測も台頭してきます。

個人的には,米国経済回復のためには引き続きPrice Stability(物価の安定)がAnchor(錨を降ろしたように)されていることを望みます。

***

とはいえ,市場の現在の関心は先進国の輸出のほとんどに関係しているGDP世界2位の中国の金融政策や為替政策なんですよ。

5日ぶりにメインHPが復帰しました

5日ぶりにメインHP「EURO SELLERのネット環境テストラボ」が復帰しました。あわせてメールフォーム機能も復帰です。

***

今回のダウンではデータがなくなるかと心配でしたが,バックアップ体制は良好でしたのでホッとしました。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/01/17の週】

先週は米12月小売売上高は良かったもののユーロドルはユーロが続伸した1週間でした。「ジャスミン革命」などというSNSを媒体にした政権交代がチュニジアで行われたことは中東アラブ諸国にいつまでも独資政権は続かないかもという不安を抱かせたでしょうか。こういう自体だと昔のドルなら基軸通貨として意味なく強くなったりしましたが,胡錦濤先生に堂々と「(元がそうだと言わんばかりに)もはやドルは基軸通貨ではない。」と言われてしまう状況ですからそういうことは起きません。原油価格は88ドル台で始まり,92ドル台まで上昇したあとその後90ドル台まで続落して91ドル台まで戻して週末を迎えました。一方,金価格は1369ドル台(ほぼ1370ドル)で始まり,1393ドル台までが精一杯でその後反転して1361ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が84.20円-81.80円で,実際は83.480円-82.400円(終値82.973円)でした。上限は約70PIPSドル高方向に外し,下限は約60PIPSドル安方向に外しました。思ったより小動きでしたね。上値が重いだけでなく下値もしっかりサポートされました。あまりに小動きの時は休むか別の通貨のレートを追いましょう。下限については,今週こそ81円台への突入を期待して81円台半ばでのサポートを予想します。一方,上限については84円の壁どころか83円台の抵抗が強いことがわかりましたので,83円台後半までの上昇を予想します。よって,今週の上値は83.80円程度と予測し,下値は81.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.2970ドル-1.2730ドルで,実際は1.34560ドル-1.28729ドル(終値1.33721ドル)でした。上限は約490PIPSドル高方向に外し,下限は約140PIPSドル高方向に外しました。今回は先々週の急落を完全に戻した上昇になり,下限はともかく上限は最悪の外し方でした。ここからは1.36ドル台前半が日足一目均衡の雲の上限,1.35ドル台前半が週足一目均衡の雲の上限となりますので,上限については,その間の1.35ドル台半ばをメドとしましょう。一方,下限については月曜日の安値はほぼ今週の安値と考え1.32ドル台半ばでのサポートを予想します。よって,今週の上値は1.3550ドル程度と予測し,下値は1.3250ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9780フラン-0.9490フランで,実際は0.97823フラン-0.96040フラン(終値0.96425フラン)でした。上限はほぼピッタリで,下限は約110PIPSドル安方向に外しました。引き続き金価格が軟調でありながらドルが一向に対フランで強くなりません。かといって急落するとしても1月4日から1月5日にかけての大幅上昇を全部戻すことは無理だと考えます。下限については,その途中の節である1.35フラン台前半でのサポートを予想します。一方,上限については日足一目均衡での雲の下限が0.97フラン台前半まで降りてきていますので,0.97フラン台半ばまでの上昇を予想します。よって,今週の上値は0.9750フラン程度と予測し,下値は0.9530フラン程度と予測します。

今週の予定としては,既にドイツのZEW景況感指数が良かったのでユーロドルが引き続き堅調ですが,1月20日の木曜日(日本時間の金曜日00:00)には1月フィラデルフィア連銀景況指数があり,良い戻り売りのチャンスが訪れるかも知れません。とはいえ先週はユーロドルが大きく動いたので,今週は値幅が期待できず様子見でも良いと考えます。

米12月小売売上高は予想を下回ったが年単位では10年来の増加

Sales, Production Gains Point to Pickup in Growth

12月の小売売上高はコアも全体も事前予想をそれぞれ0.2%下回りましたが,2010年トータルで見た年単位では6.7%の増加であり10年来の増加率となっています。ガソリン代が上がっているのと失業率がまだ9%以上あるという不安材料がありますが,米国の消費性向は確実に回復しています。2011年は減税の影響でさらなる消費を期待したいものです。

米12月小売売上高(自動車除くコア): 0.5% (予想:0.7%,前月改定:1.0%[改定前:1.2%])
米12月小売売上高: 0.6% (予想:0.8%,前月:0.8%)

Please wait for Cleveland Fed data update

同時に発表されたCPIのほうは以下のジリジリと上がっており,そろそろ来月からは定期的にエントリを設けても良いかも知れません。主に食品とエネルギーを含む総合指数の方の上昇が大きく,ヒーティングオイルとガソリンの需要が重なるこの時期は特に原油価格の高騰を招きやすいのでコアで見ておくのが良いでしょう。

12月消費者物価総合指数(前年比): 1.5% (予想:1.3%,前月:1.1%)
12月消費者物価総合指数(前月比): 0.5% (予想:0.4%,前月:0.1%)
12月消費者物価コア指数(前年比): 0.8% (予想:0.8%,前月:0.8%)
12月消費者物価コア指数(前月比): 0.1% (予想:0.1%,前月:0.1%)

為替の方はロンドン時間の始めにドル買いの動きがありましたが,指標自身には余り反応していません。特にユーロドルは1.34ドルをつけた後1.33ドル台半ばから後半で推移しています。テクニカルではこのボラでは取りにくいので,裁量で戻り売りする場合でもロスカットレベルをはっきりさせてトレードする必要があります。

ECBは政策金利を1.0%で据え置き…今晩のトリシェ総裁は燃料投下

Trichet Says Inflation Risks May Rise in Medium Term

1月13日にECBは政策金利を20回連続で据え置きました。今回の会見では政策金利は適切だという見解までは普通でしたが,記者会見でインフレの加速について言及…また言及したからには当然対処方法にまでコメントは及び,「金利と非標準的措置は別の物であり連携していない」と口を滑らしたため近い将来の利上げ観測につながって市場にはユーロ買いと受け取られました。



たいていの場合,中銀当局が予防的にかつ低金利からの最初の利上げになるケースではその利上げは景気回復の良い利上げとみなされ,中銀の属する国あるいは圏の通貨が強くなる傾向があります。ユーロドルは1.31ドル台からこの会見を受けて急騰し1.33ドル台半ばにまで達しています。サウジアラビアがアジアカップでヨルダンに負けるのと同じくらいビックリですよ。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/01/10の週】

先週は12月米雇用統計に改善傾向が見られたことなどもあり,ユーロドルは1.29ドル台まで下落しその他の通貨でも全般的にドルが堅調でした。それでも失業率はまだ9.4%なので「偽りの夜明け」かもしれない不透明感は否めませんが,長期にドルを買うのは論外ですが短期的には相場の流れについていくべきです。そう言えば先週書き忘れましたが,旧ソ連圏のエストニアが1月1日に17番目の国としてユーロを導入しました。ソブリンリスクが懸念される中で勇気があるユーロ導入というよりも小国にとっては「寄らば大樹の陰」の意味合いが強いようです。原油価格は91ドル台で始まり,92ドル台まで上昇しましたがその後87ドル台まで続落して88ドル台で週末を迎えました。一方,金価格は1420ドル台で始まり,1423ドル台までが精一杯でその後急落して1369ドル台(ほぼ1370ドル)で週末を迎えました。



ドル円は,予想が82.90円-80.10円で,実際は83.668円-81.068円(終値83.021円)でした。上限は約80PIPSドル安方向に外し,下限は約100PIPSドル安方向に外しました。もっと円高になると期待したのですがドルの強さが目立ちました。いったんは80円を再び割るかどうかの戦いも休戦ですが,週ごとにあるいはイベントごとにトレンドが変わるかも知れませんのでロング・ショートともどちらのポジションでもストップロスカットを付けましょう。下限については,ADP統計で一気に越えてしまった83円の壁は軽いサポートに過ぎないので81円台後半でのしっかりしたサポートを予想します。一方,上限については84円の壁もないことはないのですが,いったん踏み上げて84円台前半までの上昇を予想します。よって,今週の上値は84.20円程度と予測し,下値は81.80円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3380ドル-1.3180ドルで,実際は1.34323ドル-1.29049ドル(終値1.29082ドル)でした。上限は約50PIPSドル高方向に外し,下限は約280PIPSドル安方向に外しました。今回は上限はともかく下限は1.30ドル割れの勢いが強すぎて大外しでした。いったん1.28ドル台半ばを割ると1.25ドル台後半から1.27ドル台半ばでの広いサポート帯が期待されます。下限については,そのサポート帯にあたる1.27ドル台前半をメドとしましょう。一方,上限については1.30ドル突破は今週は無理と考えますので1.29ドル台後半までを予想します。よって,今週の上値は1.2970ドル程度と予測し,下値は1.2730ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9500フラン-0.9130フランで,実際は0.97062フラン-0.93182フラン(終値0.96688フラン)でした。上限は約110PIPSドル安方向に外し,下限は約190PIPSドル安方向に外しました。金価格が先週前半に天井をつけて反落したのと連動してフランの強さもピークから反転し,さらにドル安になる先週の予想は上限・下限とも全く外れました。下限については,前回の軽いサポートレベル0.9500フランを再び考慮したいのですが,強くはないので少し下がった0.94フラン台後半を予想します。一方,上限については0.98フラン突破は今週は無理と考えますので0.97フラン台後半までの上昇を予想します。よって,今週の上値は0.9780フラン程度と予測し,下値は0.9490フラン程度と予測します。

今週の予定としては,1月13日の木曜日にはECBおよびBOEの政策金利発表があります。どちらも金利は据え置きですがECBの記者会見ではエストニアのユーロ導入の話も出るかも知れません。その他の国のソブリンリスクの話は当面は封印しておくというのがお約束だと思います。また,週末の1月14日の金曜日には米12月小売売上高が発表されます。ある程度上ブレが予想されますがこちらはさらなるサプライズを期待します。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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