EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2010年10月YTDヘッジファンド成績

11月の後半を迎えましたので,2010年10月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。10月は9月の好調さから一転して収益がダウンしています。とはいえ今月もテクノロジーセクターファンドが首位をキープしました。また,どのファンドも収益は圧縮されているもののマイナスにはなっていません。この3年でヘッジファンドも色々経験していますからしぶとさも身についているのだと思います。また,ロングオンリー戦略ファンドが2位から3位に落ちたのに入れ替わってエネルギーセクターファンドが2位に浮上しています。僅差で4位はエマージング市場ファンドで順位変わらずでした。一方,9月に最低だった企業合併裁定ファンドは10月もプラス収益だったとはいえ最下位でしたので辛抱のしどころです。

次が,全セクターの10月までのYTDパフォーマンスの図2です。



21.64%:テクノロジーセクターファンド
19.08%:モーゲージ組成ファンド
13.83%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
13.80%:バリュー投資ファンド
12.64%:エマージング市場ファンド

11.35%:ディストレスドファンド
11.22%:転換社債裁定ファンド
11.15%:スペシャル・シチュエーションファンド
10.37%:エネルギーセクターファンド
10.04%:ロングオンリー戦略ファンド
9.80%:仕組み債非裁定ファンド
9.76%:イベント主導型ファンド
9.76%:仕組み債裁定ファンド
7.37%:オプション戦略ファンド
6.71%:マクロファンド
6.03%:CTA商品先物ファンド
5.73%:ロング&ショート戦略ファンド
5.37%:企業合併裁定ファンド
5.12%:ヘルスケアセクターファンド
5.09%:マルチ戦略ファンド
4.19%:資産賃貸ファンド
3.52%:レギュレーションD限定ファンド
2.81%:マーケットニュートラルファンド
2.22%:ファイナンスセクターファンド
0.10%:統計的裁定ファンド
0.00%:資本構成裁定ファンド
0.00%:マーケットタイマーファンド
0.00%:その他の裁定ファンド
0.00%:短期トレードファンド
-9.74%:ショートバイアスファンド


1位は好調さを持続しているテクノロジーセクターファンドで,2位以下5位まではモーゲージ組成ファンド,スモール・マイクロ企業限定ファンド,バリュー投資ファンド,エマージング市場ファンドの順で,スモール・マイクロ企業限定ファンドが5位から3位に順位を上げています。またショートバイアスファンドがさらに損失を拡大していますので,成績の悪さから今年のポジションはもう取らなくなるのかもしれませんね。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/11/22の週の雑談】

先週はアイルランドのBailout観測(週末合意),法相失言問題(今週辞任),名古屋グランパス優勝(土曜日決定)などいろいろあった週でした。11月フィラデルフィア連銀景況指数などの指標が良かったので全般的にはドル堅調でしたが,対ユーロに対しては週前半のアイルランド騒動でユーロ安の流れが決まってしまい週後半は逆に反転するという流れとなりました。ドル円も83円台まで上昇後は円安の勢いがなくなってしまいました。原油価格は84ドル台で始まりましたが,だらだらと80円台まで下落して週末の戻しも82ドル台までが限界だったようです。一方,金価格は1369ドル台で始まり,一時1330ドル台まで下落しましたが1353ドル台まで半値を戻して週末を迎えました。



ドル円は,予想が84.70円-82.30円で,実際は83.773円-82.386円(終値83.460円)でした。上限は約90PIPSドル高方向に外し,下限はほぼピッタリでした。円安祭りになるかと思ったのですが,10月5日の高値83.975円の壁が近づくにつれて戻り売りが強くなり結局は84円台には到達できませんでした。上限については,今週も83円台で上昇を逡巡する展開となり83円台後半での失速を予想します。一方,下限については今週の65日移動平均線のレベルである82円台後半あたりがサポートとして意識される展開でしょう。よって,今週の上値は83.90円程度と予測し,下値は82.70円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3750ドル-1.3380ドルで,実際は1.37496ドル-1.34468ドル(終値1.36851ドル)でした。上限はほぼピッタリでしたが,下限は約70PIPSドル高方向に外しました。ユーロドルはアイルランドのBailoutが現実的になり先行き不透明感による短期的な下落からユーロの信用失墜としての中長期的な下落に市場の主題が移りつつあります。今週も1.35ドル台前半あたりから1.33ドル台後半までの下限の節のレンジを下抜けするかどうかが気になります。下限については,この節の半ばあたりでのゆるいサポートを目標とします。一方,上限については11月10日の高値1.38246を越えることはできず1.37ドル台後半での失速が予想されます。よって,今週の上値は1.3780ドル程度と予測し,下値は1.3450ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0080フラン-0.9750フランで,実際は0.99963フラン-0.97613フラン(終値0.98744フラン)でした。上限は約80PIPSドル高方向に外し,下限は約10PIPS程度の誤差でした。結局パリティ越えは先週も達成できませんでした。ドルスイスの強さが限定的なのはやはり独立通貨としてスイスフランの優位性が意識されているのでしょう。それでも今週はなんとかパリティ越えを達成するだろうと考えたいですね。上限については,パリティ越えを達成した後の1.00フラン台前半までのオーバーシュートを予測します。一方,下限については11月16日の安値0.98277フランあたりをアンダーシュートする展開を予測します。よって,今週の上値は1.0020フラン程度と予測し,下値は0.9800フラン程度と予測します。

今週の予定としては,引き続き経済指標よりイベントリスクのほうが市場の動意のトリガーになりそうなので,欧州方面のニュースには注意を払いましょう。またブラックフライデーも近づいていることですし,今週はお休みにしても良いのではないでしょうか。

11月のフィラデルフィア連銀景況指数は大幅上昇のサプライズ

U.S. November Philadelphia Business Outlook Report (Text)

11月フィラデルフィア連銀景況指数: 22.5 (予想:5.0,前月:1.0)

11月のフィラデルフィア連銀景況指数はせいぜいプラスが少し増加するという市場期待の5.0を良い意味で裏切り,プラスの22.5まで急上昇しました。前月の先行指標の増加は本物だったようです。今月も先行指標はさらに49.0まで上昇していますので,停滞気味だった米景気の回復にも再度期待がもてそうです。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: 10.4 (前月:-5.0) -> 受注は急激に増加しました
出荷指数: 16.8 (前月:1.4) -> 出荷も大幅に増加しました
在庫指数: -5.9 (前月:-18.6) -> 在庫はまだマイナス継続中です
雇用指数: 13.3 (前月:2.4) -> これで雇用指数が回復しないわけはない

というように,総合指数の上昇も納得できる回復ぶりです。

指標発表時間には,為替市場はドル円が83円台後半まで上昇しましたが,ユーロドルは1.35ドル台後半に突入するので精一杯でした。ユーロドルは週前半の下落が回復途上でしたので市場にはあまり重要視されなかったようです。ともあれ,アイルランド情勢の不安定さを踏まえて,ユーロを売るタイミングはどこかで見つけられるはずと考えています。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/11/15の週の雑談】

先週は個人的には気になる経済指標がなかったのですが,アイルランドが財政危機で欧州と国際通貨基金(IMF)の代表らと協議するという久々のBailout状態になりましてユーロが急落しました。また,それなりに良い数字だったこともあって,普段は気にもされないミシガン大学消費者信頼感指数にも市場が勝手に反応してしまいました。先々週からややドルが堅調だったのに加えて決定的にユーロが弱くなったのでドル全面高となり,ドル円も円安高値圏で週末を迎えています。原油価格は87ドル台で始まりましたが,ドルの上昇と共に定番のように下落して84ドル台で週末を迎えました。一方,金価格は1393ドル台で始まり,一時1424ドル台まで上昇しましたが金曜日に急落して1369ドル台で週末を迎えました。相変わらず金価格は値動きが激しいです。



ドル円は,予想が82.20円-80.50円で,実際は82.784円-80.525円(終値82.423円)でした。上限は約60PIPSドル安方向に外し,下限はほぼピッタリでした。既に今週の相場でも円安の流れになっていますが,ユーロ安に歯止めが掛からずドル全面高継続中です。先週のレジスタンスレベル82円台前半を楽々と越えたので,10月5日の高値83.975円の壁を破れるかどうかに注目です。そこを突破するようであれば,84円台半ばまでの吹き上がりはある程度予想できますので,上限については,84円台後半での失速を予想します。一方,下限については82円台前半が今度はサポートレベルになっています。よって,今週の上値は84.70円程度と予測し,下値は82.30円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4080ドル-1.3650ドルで,実際は1.40849ドル-1.35742ドル(終値1.36916ドル)でした。上限はほぼピッタリでしたが,下限は約80PIPSドル安方向に外しました。ユーロドルはアイルランドの一件で今週も痛めつけられるでしょう。下限の節は1.35ドル台前半あたりから1.33ドル台後半までとやや広くなっています。下限についてはこの節の下限あたりを目標とします。一方,上限については月曜日の高値を越えることは無理そうです。(更新が遅れてスイマセン…)よって,今週の上値は1.3750ドル程度と予測し,下値は1.3380ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9980フラン-0.9580フランで,実際は0.98080フラン-0.95858フラン(終値0.98000フラン)でした。上限は約170PIPSドル高方向に外し,下限は約10PIPS以下の誤差でした。思ったほどパリティには近づきませんでしたね。先週と同様にドル高の流れがドルスイスでは遅れていますが,0.9850フランを明確に越えた時点でやはり市場はパリティ越えを狙ってくるでしょう。上限については,なんとかパリティ越えを達成した後に1.00フラン台後半までのオーバーシュートを予測します。一方,下限については月曜日の安値を週足の安値とします。(更新が遅れてスイマセン…)よって,今週の上値は1.0080フラン程度と予測し,下値は0.9750フラン程度と予測します。

今週の予定としては,既に15日の月曜日に発表された米10月小売売上高は予想以上でしたので,19日の金曜日の11月フィラデルフィア連銀景況指数にも期待したいところです。とは言え,今週の主戦場は引き続き欧州方面のイベントリスクにありますのでドル円よりユーロドルに注目すべきです。

米経済回復のスピードに州ごとの違いが存在

芝山元さんのブログで紹介されていた記事に,

Greetings From Recoveryland: Ten Places to Watch Coming Out of the Recession

という興味深いものがありました。その中では全米各地の都市ごとの求人数のや人口の増減についての興味深い表が挙げられています。
job_growth_and_population_2010
仕事の増減はともかく際立って人口の流入の多いのは,ノースカロライナ州のRaleighとテキサス州のAustinですね。

この2つの都市に共通しているのはハイテク産業の多くが集積しているということです。RaleighにはResearch Triangle Parkと呼ばれるDuke,North Carolina,NorthCarolina State大学に囲まれた一辺10〜20マイルの三角形の地域に研究開発の集合体が存在します。RTP内の研究施設を持つ企業には,

Cisco Systems(CSCO)
Nortel Networks(NT)
NetApp(NTAP)
SAS Institute
Red Hat(RHT)
IBM(IBM)
Lenovo(LNVGY)
Integrian
Channel Advisor
Geomagic

などがあります。

また,Austinについても佐々木高成さんのドキュメントにあるように,以下のような半導体,半導体製造機器,ソフトウェア,医療研究などの専門企業が集積しています。

Intel(INTC)
IBM(IBM)
Motorola(MOT)
Dell Computer(DELL)
3M(MMM)
Silicon Laboratories(SLAB)
Luminex(LMNX)
Samsung
Tokyo Electoron
DermResearch
Austin EEG Laboratory

これらの企業を個別に投資対象とする際には主な研究施設を持っている都市の景気回復がどうかということも大切な調査対象となることを認識したいと思います。製造業において引き続きテクノロジ・セクターの動向は要注意です。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/11/08の週の雑談】

先週は各国中銀の政策金利等の発表が相次ぐなかで一番緩和の姿勢を示したのはFRBでした。一方,ECBはやや独自なスタンスを会見で表明したのでユーロドルは1.42ドル台後半まで上昇しました。全面ドル安かと思ったのですが,ISM製造業景気指数も米雇用統計も比較的良く週全体としてはドルに取って追い風となりましたので,ドル円は80円台前半でかろうじてサポートされました。原油価格は81ドル台で始まり,ほとんど一方的に上昇して最終的に87ドル台で週末を迎えました。一方,金価格は1359ドル台で始まり,一時1328ドル台まで下落してから再上昇し1393ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が81.70円-79.80円で,実際は81.537円-80.317円(終値81.320円)でした。上限は約20PIPSドル高方向の誤差で,下限は約50PIPSドル安方向の誤差となりました。既に今週の相場でも流れは同じですが,米経済の先行きに対する不安が薄れたので一方的な円高の懸念はなくなりました。そのため,下値は今週は先週の安値から切り上げていくと思います。下限については,80円台半ばでのサポートを予想します。一方,上限については相場が反転したとは言え82円の壁はかなり厚く,勢いで踏み上がっても82円台前半でとどまるでしょう。よって,今週の上値は82.20円程度と予測し,下値は80.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4160ドル-1.3820ドルで,実際は1.42813ドル-1.38631ドル(終値1.40328ドル)でした。上限は約120PIPSドル高方向に外し,下限は約40PIPSドル高方向の誤差となりました。ユーロドルはトリシェECB総裁の独自路線発言で最高値をつけた後に,米雇用統計では反転下落しました。今週もアイルランド破綻観測のニュースが続いてユーロに取っては逆風が続いています。上限については,再度の1.41ドル台への到達は難しくなり月曜日の高値である1.40ドル後半が事実上の寄り天となるでしょう。一方,下限については10月17日の週の安値1.36971がサポートされるかどうかですが多少のアンダーシュートを考慮しましょう。よって,今週の上値は1.4080ドル程度と予測し,下値は1.3650ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9970フラン-0.9730フランで,実際は0.99700フラン-0.95464フラン(終値0.96191フラン)でした。上限は久々のジャストの予想で,下限は約180PIPSドル高方向に外しました。やはりパリティの壁は厚かったようですね。他の通貨と同様のドル高の流れがドルスイスでは遅れていてまだ明確ではありませんが,徐々にドルの勢いが出てくるでしょう。下限については,先週の安値を下回るとは思えず0.95フラン台後半を予想します。一方,上限については今週もパリティ越えに挑戦ですがやはり0.99フラン台後半までの上昇が限界と思います。よって,今週の上値は0.9980フラン程度と予測し,下値は0.9580フラン程度と予測します。

今週の予定としては,個人的には気になる経済指標の発表がありませんので,主に欧州方面のソブリン・イベントリスクに注意したいと思います。

10月失業率は変わらず,NFP一転して大幅増加のサプライズ

U.S. Added 151,000 Jobs in October, Unemployment at 9.6%

10月非農業部門雇用者数: 151K (予想:60K,前回:-95K,前回改定:-41K)
10月失業率: 9.6% (予想:9.6%,前回:9.6%)



10月の失業率は9月の9.6%から変わらなかった一方,NFPは予想の2倍の増加となりました。そして前回の9月のNFP改定値もマイナスには違いないのですが上方修正されました。下のリストには出ていませんが,民間部門の増加に一番貢献したのはプロフェッショナル・ビジネスサービス部門の4万6000人の増加です。

製造業: -7000人 (前回:-2000人) ※まだまだ回復とは言えずマイナスが継続中
建設業: 5000人 (前回:-8000人) ※住宅市場も安定せずにプラス・マイナスを行き来中
金融業: -1000人 (前回:-2000人) ※ほぼ底止まりと見て良いけどプラスとはなっていない
リテール部門: 2万7900人 (前回:1万1600人) ※消費が回復すれば引き続き牽引するだろう
民間部門: 15万9000人 (前回:10万7000人) ※5月以来のNFPの増加に大きく貢献
政府部門: -8000人 (前回:-14万8000人) ※政府部門はまだマイナスのままで民間に頼らざるを得ない

昨日はトリシェ総裁のややタカ派っぽい発言およびECB独自路線の強調によりユーロドルは1.42ドル台半ばまで吹き上がりましたが,今日は久しぶりに相場がドル高の方向に反応し,一転して1.40ドル台後半まで下落です。一両日の動きとしてはこのボラティリティで買いも売りも利確できればおいしいですが片方のブレイクアウトだけでも十分ですね。

ECBは政策金利を1.0%で据え置き…ECBとFRBの差を強調し出口への道を探る

Trichet Signals ECB May Stay on Exit Course After Fed Decision

11月4日にECBは政策金利を18回連続で据え置きました。今回の会見では政策金利は適切だという見解以外は終始モデレートな表現にとどまりました。全ての非標準的措置は金融市場が緊張している一定の期間に対してなされるもので本質的には一時的であると述べ,市場にはややタカ派的に受け取られたようです。



ユーロドルは1.42ドル半ばまで一時上昇しました。非標準的措置は時限的であるという見解とECBとFRBの使命が異なるという質疑応答での答えがいずれECBの方が早く「出口戦略」を取ると連想させたのかも知れませんね。

FOMC statement, November 3, 2010

FOMC statement, November 3, 2010

FOMC statement

2010年9月21日以来,約43日ぶりのリリースでした。引き続き政策金利は据え置きですが,QE2と言われる追加緩和を発表しました。追加緩和の国債買い取り額は事前予想より大きいですね。さらなるドル安につながる期待は大きいですが,FRBとしてこれ以上労働市場と住宅市場にできることはなく,中間選挙が終わってねじれ状態になった議会と政府にさらなる景気対策は委ねられました。

1.雇用回復のペースについては,先回の"employment has slowed in recent months."から今回の"employment continues to be slow."にトーンダウンされた。(※1下線)
2.住宅着工数は,先回の"are at a depressed level."が"continue to be depressed."に再び変化し,一向に回復しない住宅市場をを表現している様子。(※2下線)
3.先回の銀行貸し出し関連の記述がなくなり,第2パラグラフ冒頭にあったインフレ関連の表現が長期のインフレ期待と目先のディスインフレーションを対比させる表現になった。(※3下線)
4.第2パラグラフでは先回と同じくデュアル・マンデートに言及しているが,そこで失業率の高止まりを併記し目標達成へのスピードが失望すべきレベルであることを述べて,今回の追加緩和のための悲壮感を表している。(※4下線)
5.今回の追加緩和の重要な宣言のくだりで,総額6000億ドルの長期国債を2011年の第2四半期終わりまで月当たり750億ドルのペースで買うことを宣言した。(※5下線)
6.もちろん追加緩和のペースと規模については,逐次レビューして目標達成の状況に合わせての変更することを宣言している。(※6下線)
7.レートは今回も0.25%で据え置きで,FOMC文内の優先順位は低い。今回も"warrant exceptionally"と"for an extended period"はどちらも残った。(※7下線)
8.再びマンデートという言葉を使いながら,なんとなくインフレターゲット政策を思わせる文言で意味深である。(※8下線)
9.今回から,ジャネット・イェーレン新FRB副議長が投票に参加している。(※9下線)
10.ホーニグ総裁は"an extended period"の表現には今回は異議を唱えず,追加緩和に対してはメリットよりリスクのほうが大きいと反対した。追加緩和が将来の金融インバランスのリスクを増大させ,長期インフレ期待を上昇させて経済の不安定さにつながると懸念を示した。(※10下線)

For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in September confirms that the pace of recovery in output and ※1employment continues to be slow. Household spending is increasing gradually, but remains constrained by high unemployment, modest income growth, lower housing wealth, and tight credit. Business spending on equipment and software is rising, though less rapidly than earlier in the year, while investment in nonresidential structures continues to be weak. Employers remain reluctant to add to payrolls. Housing starts ※2continue to be depressed. ※3Longer-term inflation expectations have remained stable, but measures of underlying inflation have trended lower in recent quarters.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. Currently, ※4the unemployment rate is elevated, and measures of underlying inflation are somewhat low, relative to levels that the Committee judges to be consistent, over the longer run, with its dual mandate. Although the Committee anticipates a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability, ※4progress toward its objectives has been disappointingly slow.

To promote a stronger pace of economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate, the Committee decided today to expand its holdings of securities. The Committee will maintain its existing policy of reinvesting principal payments from its securities holdings. ※5In addition, the Committee intends to purchase a further $600 billion of longer-term Treasury securities by the end of the second quarter of 2011, a pace of about $75 billion per month. The Committee will regularly review the pace of its securities purchases and the overall size of the asset-purchase program in light of incoming information and ※6will adjust the program as needed to best foster maximum employment and price stability.

The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to ※7warrant exceptionally low levels for the federal funds rate ※7for an extended period.

The Committee will continue to monitor the economic outlook and financial developments and will employ its policy tools as necessary to support the economic recovery and ※8to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; James Bullard; Elizabeth A. Duke; Sandra Pianalto; Sarah Bloom Raskin; Eric S. Rosengren; Daniel K. Tarullo; Kevin M. Warsh; and ※9Janet L. Yellen.

Voting against the policy was Thomas M. Hoenig. ※10Mr. Hoenig believed the risks of additional securities purchases outweighed the benefits. Mr. Hoenig also was concerned that this continued high level of monetary accommodation increased ※10the risks of future financial imbalances and, over time, would cause an increase in long-term inflation expectations that could destabilize the economy.

10月ISM製造業景気指数は予想に反して上昇するも市場には影響なし

ISM Index of Manufacturing in U.S. Increased to 56.9 in October

10月ISM製造業景気指数: 56.9 (予測:54.0,前月:54.4)



10月のISM製造業景気指数は9月の指数から2.5ポイント上がって56.9になりました。予想は前月より低下する54.0だったので普通でしたら市場はポジティブに反応するのでしょうが,FOMCを控えていて市場にはあまり大きな影響はないようです。実態としては,New Orders,Production,Exportsが共に力強く上昇するなど春先から継続しているドル安の影響(効果!?)が発揮されていてある程度の景気刺激にはなっているようですね。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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