EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2010年第3四半期米GDPは予想どおりだが市場は「失望」

U.S. Stocks Fluctuate as GDP Data Match Forecast; Chevron Falls

2010年3Q米実質GDP(前期比年率): 2.0% (予想:2.0%,前期:1.7%)
2010年3Q米個人消費: 2.6% (予想:2.5%,前期:2.2%)
2010年3Q米GDPデフレータ: 2.3% (予想:1.8%,前期:1.9%)

第3四半期米GDPは予想どおりの数値であったのですが,それには個人消費が4年来の最高値であることが大いに寄与しているようです。しかし,一方で高い失業率の労働市場と低迷している住宅市場が足を引っ張っています。全体としてはネガティブ・サプライズというほどではなかったのですが,株式市場にとっても株価上昇期待には答えられず,為替市場では週末にかけてドル安・円高が一層進みました。

Please wait for Cleveland Fed data update

通常は株高・債券安の展開のはずですが,経済指標全般が良くないだけなく,FOMCを控えて金融緩和期待が継続しているので動きにくいというのが本音じゃないかな。

2010年9月YTDヘッジファンド成績

10月の後半を迎えましたので,2010年9月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。9月は株式市場に対する不安が一旦遠のいて相場がアップトレンドであったため成績を回復したファンドが目立ちます。8月も例外的にあまり収益の低下しなかったテクノロジーセクターファンドは9月にも独走状態の収益を上げています。また,相場の好転に伴ってロングオンリー戦略ファンドも堂々2位を獲得しました。3位および4位はヘルスケアセクターファンドとエマージング市場ファンドで,国内はヘルスケア系で着実に収益を確保し,国外の新興市場では過剰なドルの流動性を活用しての投資活動が盛んになるという構図が見受けられます。最低だった企業合併裁定ファンドでも9月は1%程度のプラス収益だったというのが驚きです。

次が,全セクターの9月までのYTDパフォーマンスの図2です。



19.38%:テクノロジーセクターファンド
16.93%:モーゲージ組成ファンド
10.46%:バリュー投資ファンド
9.84%:エマージング市場ファンド
9.39%:スモール・マイクロ企業限定ファンド

9.11%:ディストレスドファンド
8.93%:転換社債裁定ファンド
8.91%:仕組み債裁定ファンド
8.87%:仕組み債非裁定ファンド
8.73%:スペシャル・シチュエーションファンド
7.62%:ロングオンリー戦略ファンド
7.31%:イベント主導型ファンド
6.74%:エネルギーセクターファンド
6.64%:オプション戦略ファンド
5.25%:マクロファンド
4.65%:企業合併裁定ファンド
4.17%:ヘルスケアセクターファンド
3.81%:資産賃貸ファンド
3.65%:ロング&ショート戦略ファンド
3.43%:マルチ戦略ファンド
2.73%:CTA商品先物ファンド
2.09%:レギュレーションD限定ファンド
1.96%:マーケットニュートラルファンド
1.59%:ファイナンスセクターファンド
0.00%:資本構成裁定ファンド
0.00%:マーケットタイマーファンド
0.00%:その他の裁定ファンド
0.00%:短期トレードファンド
-0.12%:統計的裁定ファンド
-8.91%:ショートバイアスファンド


1位はモーゲージ組成ファンドから首位を奪回したテクノロジーセクターファンドで,2位以下5位まではモーゲージ組成ファンド,バリュー投資ファンド,エマージング市場ファンド,スモール・マイクロ企業限定ファンドの順で,オーソドックスな投資ファンドが上位の成績を上げるようになってきました。米国経済の秋口以降の変調で追加金融緩和政策が取られていますが,それが株価への期待にとっては追い風となっています。また成績の悪い方では,ショートバイアスファンドが再度収益ダウンして一人負けの様相です。残り3か月ですがやっぱり堅実なファンドだけが生き残っているようです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/10/25の週の雑談】

先週はユーロドルは1.40ドル台半ばまで上がって反転し,ドル円は80円台まで下落してから「79.75円が間近だ」とテレビが騒いでいましたが,週末のG20も合意があったのかなかったのかあいまいなうちに終わり,相場も全般的に動意に乏しいですね。本業が忙しくまたまたブログのエントリが遅れているこのごろです。原油価格は81ドル台で始まり,79ドル台と83ドル台の間の狭いレンジ相場で最終的には81ドル台で週末を迎えました。一方,金価格は1368ドル台で始まり,一気に売りが殺到して反落し1328ドル台まで下落して週末を迎えました。金取引で儲けるのは容易ではないと思います。



ドル円は,予想が82.50円-81.00円で,実際は81.912円-80.833円(終値81.350円)でした。上限は約60PIPSドル高方向に外し,下限は約20PIPSドル高方向の誤差となりました。79円台へのプレリュードは始まっているような気がしますが,さすがにG20明けは80円台を一気に割るカタリストが無いような気がいたします。下限については,本格的な下げはFOMC後に期待するとして80円台半ばでのサポートを予想しておきましょう。一方,上限については先週は82円台に到達しませんでしたが,週明けの様子から見て82円台の前半までの上昇は期待したいところです。よって,今週の上値は82.30円程度と予測し,下値は80.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4030ドル-1.3720ドルで,実際は1.40493ドル-1.36971ドル(終値1.39274ドル)でした。上限は約20PIPSドル高方向の誤差で,下限は約20PIPSドル安方向の誤差となりました。下限の節は引き続きはっきりと意識されています。上限も1.40ドル越えのオーバーシュートの域をでません。ドル円と同じように今週はレンジ相場を意識しますが,先週よりはレンジ幅が小さいかも知れません。上限については,1.39ドル台後半で戻り売りの抵抗を意識します。一方,下限については1.37ドルあたりの節に到達する前の1.37ドル半ばでのサポートを予想したいと思います。よって,今週の上値は1.3980ドル程度と予測し,下値は1.3750ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9780フラン-0.9550フランで,実際は0.98038フラン-0.95403フラン(終値0.95826フラン)でした。上限は約20PIPSドル安方向の誤差で,下限は約10PIPSドル高方向の誤差となりました。先週は,ユーロドルの反落と同時にスイスフランの強さにも陰りが見えてきたと思います。先週は週足ベースで直近5週連続の陰線が久しぶりに陽線に終わったことが大きな転換点となっています。下限については,底値付近の節が0.96フランあたりにありますので0.96フラン台半ばでのサポートを予想します。一方,上限については先週より上がることは必定で9月19日の週の下落を取り戻るために0.99フラン台後半までの上昇を期待しています。よって,今週の上値は0.9970フラン程度と予測し,下値は0.9650フラン程度と予測します。

今週の予定としては,来週のFOMCまで当局も相場参加者も動くに動けない状況でしょう。10月28日の木曜日の日銀政策金利も据え置き以上のことをやってもFOMCにかき消されるので動けないでしょうし,相場関係者も月末のポジションクローズはあってもあまり売買材料がありません。ただし,10月29日の金曜日の米第3四半期GDP速報値はネガティブ・サプライズには要注意です。前4半期と同程度の前年比の予想ですが,もし下ブレするとFOMC以降の米当局の金融・財政政策にも影響を与えるはずだからです。

10月のフィラデルフィア連銀景況指数は辛くもプラスだが予想以下

Philadelphia-Area Manufacturing Expanded in October

10月フィラデルフィア連銀景況指数: 1.0 (予想:2.0,前月:-0.7)

10月のフィラデルフィア連銀景況指数は前月のマイナスからやっとプラスの1.0に戻りましたが市場予想の2.0を越えられませんでした。2か月ほど前の指標よりはましですし,先行指数のほうも先月の26.3が41.0に反発していますので,最悪の2番底は不測の事態が生じない限り回避できるのではとやや安心しました。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: -5.0 (前月:-8.1) -> 受注はマイナス幅が狭まっても継続中
出荷指数: 1.4 (前月:-7.1) -> 出荷はプラスに転じました
在庫指数: -18.6 (前月:-16.7) ->在庫はまだ低下中です
雇用指数: 2.4 (前月:1.8) ->雇用指数はプラス幅が少し拡大

というように,なんとか前月より景気の改善の兆しがあります。

米国経済に取ってはパッとしない指標ですがそれほどネガティブとも思えません。為替市場はこの指標の結果には反応薄です。ユーロドルについて言えば,東京・ユーロ時間はドルが売られる傾向がありNY時間はその逆なのが気になります。ただし,東京時間の午前中にガイトナー財務長官の発言でドルが買われた時のようなインパクトは全くありませんでした。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/10/18の週の雑談】

先週はチリの落盤事故からの救出で沸くなか金価格はさらに上昇し,FEDはもっと金融緩和すると言質をとられた上に福井翁ばりのインタゲ風・時間軸発言を余儀なくされる始末でした。ユーロドルは1.41ドル台半ばまで上がって反転し,ドル円も80円台をつけてから反転するという世間の無常を表しております。中国も官製デモなどやっていないで都市部と地方の所得格差をなくす努力でもして欲しいと思うこの頃です。米株式市場は緩和を織り込みながら好調を維持し,東京株式市場とはえらい違いです。原油価格は82ドル台で始まり,80ドル台と84ドル台のせまいレンジ相場で最終的には81ドル台で週末を迎えました。一方,金価格は1347ドル台で始まり,一時1387ドル台の最高値を付けたのちに反落して1368ドル台をキープして週末を迎えました。



ドル円は,予想が83.20円-80.90円で,実際は82.349円-80.869円(終値81.407円)でした。上限は約90PIPSドル高方向の誤差で,下限はほぼピッタリの予想となりました。さすがに80円割れは一気には来ませんでしたが長らく81円台の前半で停滞する様子となり81円台が常態化しました。80円台を付けたのを達成感と見るかさらなる下落へのシグナルと見るかは難しいところです。でもドルがユーロに対して先週末から強くなってきたのも事実であり,一方的な円高もさすがに限界が近づいてきているので先週の下限よりは少し上方修正したいと思います。下限については,81円台が辛くもキープされる81円台ジャストにしておきましょう。一方,上限については先週82円台の前半までしか上昇できなかったので,82円台の半ばまでの上昇で満足することとします。よって,今週の上値は82.50円程度と予測し,下値は81.00円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3990ドル-1.3720ドルで,実際は1.41565ドル-1.37745ドル(終値1.39732ドル)でした。上限は約170PIPSドル高方向に外し,下限は約50PIPSドル高方向に外しました。下限は節がはっきりしていましたが上限の1.41ドル台はさすがに予想できず,ずいぶん踏み上げられたショーターがいるようです。先々週でいったん上昇が止まったように感じたこともこのような踏み上げの伏線となりました。しかし,さすがに先週の終値が1.40ドルを割ったことを重視してここからの2,3段上げは難しいかと思います。上限については,1.40ドル台前半で失速するシナリオで抑えられると思います。一方,下限については値幅から考えて引き続き1.37ドルあたりの節をサポートにしたいと思います。よって,今週の上値は1.4030ドル程度と予測し,下値は1.3720ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9720フラン-0.9450フランで,実際は0.97271フラン-0.94614フラン(終値0.95826フラン)でした。上限は約10PIPS以内のほぼピッタリの予想で,下限は約10PIPSドル安方向に外しました。ユーロドルよりずいぶん予想精度がいいようです。たいていの場合は下落の恐怖の感覚のほうが強いので,ユーロドルの上昇を控えめに予想し,ドルスイスの下落を大胆に予想するものです。それでも相関があるのでユーロドルが下落するのと同じように今週はスイスフランの上昇も期待できるでしょう。下限については,先週の安値圏より思い切って100PIPS程度上げてみます。一方,上限については同様に100PIPS上がるとは考えられず,せいぜい0.97フラン台後半までの上昇が限界と考えています。よって,今週の上値は0.9780フラン程度と予測し,下値は0.9550フラン程度と予測します。

今週の予定としては,既に終わってしまいましたが10月18日の月曜日の対米証券投資があっと驚く7月の2倍になりました。3か月も前のデータなので今わかっても意味ないのですが,米国債が大きく買われていることを意味します。その他の経済指標としては10月21日の木曜日のフィラデルフィア連銀景況指数ぐらいしか気にしていません。今週は引き続き決算シーズンの企業IRのイベントリスクのほうにも注意を払いましょう。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/10/11の週の雑談】

先週はとうとう金価格が一人旅を始めたのに対しユーロドルは1.40ドルにタッチしてから下落しました。ドル円は81円台をつけさらなる円高を窺っています。米株式市場は次回のFOMCでのさらなる緩和期待と企業決算への期待から好調な感じです。原油価格は81ドル台で始まり,木曜日に84ドル台から80ドル台まで急落しましたが最終的には82ドル台で週末を迎えました。一方,金価格は1319ドル台で始まり,1364ドル台の最高値を付けたのちに反落したものの1347ドル台で週末を迎えました。今週はユーロドルと金価格の相関が崩れて為替市場のバランスも崩れる週でしょうか。



ドル円は,予想が84.30円-82.70円で,実際は83.975円-81.713円(終値82.064円)でした。上限は約30PIPSドル高方向の誤差で,下限は約100PIPSドル高方向に外しました。先週は月曜日以外は続落で週末のG7に向けて介入はないと見透かされていたかのような相場の流れでした。何とか週末に82円台を回復したものの81円台が常態化する可能性が高く,今週も円の先高観は強まっています。米企業決算が良くてもあまりドル高にはなりそうもなく,一気に80円台突入や80円割れもあるかもしれません。上限については,83円台の戻り売り圧力が強力なので83円台前半で早くも限界を迎えるでしょう。一方,下限については81円割れはそろそろ期待したいところです。よって,今週の上値は83.20円程度と予測し,下値は80.90円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3780ドル-1.3380ドルで,実際は1.40286ドル-1.36365ドル(終値1.39278ドル)でした。上限は約250PIPSドル高方向に外し,下限は約260PIPSドル高方向に外しました。先週は上限も下限も大きく外してユーロドルの急激な上昇を予測できませんでした。しかし,1.40ドルを付けた後に下落して金価格の強気の動きとは対照的になりました。ECBのスタンスが他の国の中銀と異なりややタカ派的であるのが相場戻しの原動力です。上限については,いったん達成感を感じたので1.39ドル台後半で再度の上昇は抑えられそうです。一方,下限については値幅から考えて1.37ドルあたりの節をめどにサポートが期待できそうです。よって,今週の上値は1.3990ドル程度と予測し,下値は1.3720ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9780フラン-0.9620フランで,実際は0.97884フラン-0.95535フラン(終値0.96366フラン)でした。上限は約10PIPSドル安方向の誤差で,下限は約70PIPSドル高方向に外しました。ユーロと同じようにスイスフランは対ドルでブレイクアウトし,0.96フラン台では下げ止まることができませんでした。ユーロドルが過去のレートのリトリートであるのに対しドルスイスは未知の下落レートを迎えているためサポートのめどが立ちません。下限については,思い切って0.94フラン台半ばまでの下げを想定します。一方,上限については下落圧力が強いので今週は0.97フラン台前半までの上昇が限界と考えています。よって,今週の上値は0.9720フラン程度と予測し,下値は0.9450フラン程度と予測します。

今週の予定としては,ドル円・ユーロドルにどの程度リスクとして関わってくるかは不明ですが続々と始まる米企業決算イベントに注意しましょう。経済指標としては10月15日の金曜日の米9月小売売上高ぐらいしか気にしていません。同日の米9月消費者物価指数はインフレ期待が少ないのであまり注目していませんし,10月ミシガン大学消費者信頼感指数も変動が少ないので市場からは無視されると考えています。

US上場企業決算日告知

アルコアの決算発表を皮切りに,2010年第3四半期の決算発表月が始まりました。US上場企業決算日自動取得マクロの表に10・11・12月の列を追加して,あらたに今月分と来月分をマクロに取得させました。(まだ埋まっていないTickerは省略してあります。18日から21日に集中していますね。)

Date Company Name (As of 8-Oct-10)
2010/10/07 PepsiCo
2010/10/09 ALCOA Inc
2010/10/11 Intel Corporation
2010/10/11 Citigroup Inc.
2010/10/13 JPMorgan Chase & Co.
2010/10/14 Advanced Micro Devices
2010/10/14 Google
2010/10/15 General Electric
2010/10/15 Gilead Sciences
2010/10/18 Bank of New York Mellon Corp
2010/10/18 The Coca-Cola Company
2010/10/18 Apple Inc.
2010/10/18 Yahoo, Inc.
2010/10/18 International Business Machines
2010/10/19 Johnson & Johnson
2010/10/19 Bank of America Corporation
2010/10/19 EMC Corporation
2010/10/19 Goldman Sachs
2010/10/20 U.S. Bancorp
2010/10/20 Wells Fargo & Company
2010/10/20 eBay
2010/10/20 E*TRADE Financial Corp.
2010/10/20 The Boeing Company
2010/10/21 Nokia
2010/10/21 Caterpillar Inc.
2010/10/21 Amazon.com, Inc.
2010/10/21 GlaxoSmithKline
2010/10/21 Credit Suisse Group
2010/10/21 Xerox Corporation
2010/10/22 Verizon
2010/10/25 Texas Instruments
2010/10/26 Broadcom
2010/10/26 UBS
2010/10/27 Deutsche Bank
2010/10/28 Microsoft
2010/10/28 Waste Management
2010/10/28 3M Company
2010/10/29 Merck & Co., Inc.
2010/11/02 Pfizer
2010/11/04 Starbucks
2010/11/04 BNP Paribas
2010/11/05 HSBC FINANCE CORP
2010/11/08 MBIA Inc.

9月失業率は変わらず,NFP減少幅は連続して拡大

Job Losses in U.S. Exceed Forecasts After Local Governments Fire Teachers

9月非農業部門雇用者数: -95K (予想:-5K,前回:-54K,前回改定:-57K)
9月失業率: 9.6% (予想:9.7%,前回:9.6%)



9月の失業率は8月の9.6%から変わりませんでしたが。一方,NFPは予想に反してまた減少幅が拡大中です。求職数も減っているのでなんとか失業率は高止まりのままですが,絶対値では良くない雇用統計がここでも露呈しました。

製造業: -6000人 (前回:-2万8000人) ※ようやくプラス・マイナスゼロに近づいています
建設業: -2万1000人 (前回:3万1000人) ※住宅市場が安定せずにプラスが続かない
金融業: -1000人 (前回:-3000人) ※底止まりと見て良いかどうかは経過観察中
リテール部門: 5700人 (前回:-2000人) ※消費が回復すればここが牽引するだろう
民間部門: 6万4000人 (前回:9万3000人) ※建設業のマイナスに大きく影響を受けました
政府部門: -15万9000人 (前回:-15万0000人) ※政府部門は州政府も含めて連続して雇用創出ができず

***

ちなみに2009年9月の失業率はNFPの減少数が1ケタ違ってもそんなに変わりません。

2009年9月非農業部門雇用者数: -263K (予想:-175K,前回修正値:-201K)
2009年9月失業率: 9.8% (予想:9.8%,前回:9.7%)



さらに2008年9月の失業率はNFPの減少数は今よりも大きいですが,求人の失われる初期段階であったためまだ失業率が6%台で済んでいました。

2008年9月非農業部門雇用者数:-159K (予測:-105K,前月:-73K)
2008年9月失業率: 6.1% (予測:6.1%,前月:6.1%)



今回は1年前・2年前の雇用統計と比較しましたが,NFP減少幅が少なくなっているものの景気回復の勢いが落ちていることは確実で,特に政府部門の減少幅は2年前とは大きく違います。ニュースにあるように州政府が学校の先生の人員削減をすれば今後も政府部門の雇用創出は難しいでしょうね。ドル安容認路線を米当局が取って製品輸出と海外工場の国内回帰に頼るのは当然といえましょう。

それでも株式市場は企業業績ではなくさらなる金融緩和を期待して根拠なく上昇しています。一方,ドル円は81円台まで円高になりましたが,ユーロドルは1.40にタッチしてから落ちてきました。土俵際で米国以外の国がドル安路線にノーと言うのかどうか週末のG7に注目しましょう。

ECBは政策金利を1.0%で据え置き…為替相場に注文

Trichet Opposes `Disorderly' Currency Moves as Euro Climbs

10月7日にECBは政策金利を17回連続で据え置きました。今回の会見では政策金利は適切だと言うものの,一段の金融緩和には消極的な姿勢を見せました。また,為替レートは経済のファンダメンタルズを反映するべきであり,過度のボラティリティや無秩序な動きは経済と金融の安定に対し悪影響を及ぼすと懸念を示しました。さらに,強いドルに異例の言及をして米国のドル安政策に注文をつけました。



ユーロドルは1.40ドルいったん越えるし,ユーロ圏からの商品輸出にはよろしくない状況です。加えて各国の財政規律の問題も何ら解決を見せていないし,あちこちにECBの頭の痛い問題が山積です。堂々とドル安戦略が取れる米国が羨ましくなっていることでしょう。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/10/04の週の雑談】

先週は先々週に続いてユーロドルは続伸し,ドル円も前回の介入ラインに近づく流れでした。米株式市場も反落状態です。原油価格は76ドル台で始まり,水曜日から急伸して何と81ドル台まで上昇して週末を迎えました。一方,金価格は1296ドル台で始まり,火曜日の上昇以降は安定的に1300ドル台で推移し1319ドル台で週末を迎えました。今週も特に金価格下落の要因は思い当たりません。



ドル円は,予想が84.80円-83.30円で,実際は84.360円-83.151円(終値83.297円)でした。上限は約40PIPSドル高方向の誤差で,下限は約20PIPSドル高方向の誤差でした。先週は本当に83円台の相場に飽きた感じがします。引き続き米国指標に明るさは見えずにジリジリと83円台前半まで円高になりました。上限については,先週の感じでは今週も84円台前半で戻り売りにさらされて上昇の限界となるでしょう。一方,下限については83円割れ後の再度の介入期待がありますが,日銀政策決定会合で何も新しい材料がない場合に失望売りが入りそうなので82円台後半への突入を想定します。よって,今週の上値は84.30円程度と予測し,下値は82.70円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3680ドル-1.3450ドルで,実際は1.37827ドル-1.33799ドル(終値1.37788ドル)でした。上限は約100PIPSドル高方向に外し,下限は約70PIPSドル安方向に外しました。週引けの状況から目下のところ,1.38ドルに防戦売りのような動きがありますね。スイスフランと同じく金価格との相関が強いため今週も高値圏で推移することは間違いありません。上限については,1.38ドルのふたのせいで1.37ドル台後半程度を想定します。一方,下限については思ったより節のレンジは広かったので,今週は1.33ドル台後半での押し目サポートに下方修正します。よって,今週の上値は1.3780ドル程度と予測し,下値は1.3380ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が0.9850フラン-0.9680フランで,実際は0.98768フラン-0.97072フラン(終値0.97496フラン)でした。上限は約30PIPSドル安方向の誤差で,下限は約30PIPSドル安方向の誤差でした。先週はかろうじて0.97フラン台をキープしましたが,それほど強いサポートとは思えません。いったんは0.96フラン台をつけてポジションが投げられないと反転は期待できません。下限については,0.96フラン台前半までの下げを想定します。一方,上限については下落圧力が強いので今週は0.97フラン台後半までの上昇が限界と考えています。よって,今週の上値は0.9780フラン程度と予測し,下値は0.9620フラン程度と予測します。

今週の予定としては,10月5日の火曜日には無策の日銀政策決定会合がありますがスルーしかないわけで,10月7日の木曜日のECBとBOEの政策金利発表もあまり動きようがなく,10月8日の米9月雇用統計がどうにか大きく動いてくれることを期待するしかないでしょう。中国がお休みなのですが相場はどこから動くかわかりませんので,注意してかからないと…

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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