EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

2010年7月YTDヘッジファンド成績

8月の後半を迎えましたので,2010年7月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。7月は8月がどれほどひどいパフォーマンスかは知る由もなく結構好調だったようです。ロングオンリー戦略がトップの成績で,テクノロジーセクターファンドも大いに盛り返して2位につけました。3位および4位もエマージング市場ファンドとエネルギーセクターファンドで景気が好調だった頃に元気だったファンドが上位を占めています。一番成績の良くなかった企業合併裁定ファンドも0.95%とプラス圏だったので,7月に関しては特に懸念はありませんでした。

次が,全セクターの7月までのYTDパフォーマンスの図2です。



12.21%:モーゲージ組成ファンド
7.19%:ディストレスドファンド
7.02%:バリュー投資ファンド
6.52%:仕組み債裁定ファンド
6.49%:スモール・マイクロ企業限定ファンド

6.43%:仕組み債非裁定ファンド
5.76%:テクノロジーセクターファンド
5.45%:転換社債裁定ファンド
5.15%:スペシャル・シチュエーションファンド
4.68%:エマージング市場ファンド
4.29%:イベント主導型ファンド
4.06%:エネルギーセクターファンド
3.60%:オプション戦略ファンド
3.01%:資産賃貸ファンド
2.90%:企業合併裁定ファンド
2.69%:ロングオンリー戦略ファンド
2.35%:ファイナンスセクターファンド
2.00%:レギュレーションD限定ファンド
1.76%:マクロファンド
1.25%:マーケットニュートラルファンド
0.91%:マルチ戦略ファンド
0.52%:ロング&ショート戦略ファンド
-0.20%:ヘルスケアセクターファンド
-0.70%:統計的裁定ファンド
-2.37%:CTA商品先物ファンド
-5.13%:ショートバイアスファンド


1位は6月に引き続きモーゲージ組成ファンドとなり,2位以下5位まではディストレスドファンド,バリュー投資ファンド,仕組み債裁定ファンド,スモール・マイクロ企業限定ファンドの順で,バリュー投資ファンドがやっと3位に登場してきました。バリュー投資というのは長期的に見ると良い成績を上げてもおかしくありませんから今後が楽しみです。また成績の悪い方では,CTA商品先物ファンドおよびショートバイアスファンドの定位置は変わりませんでした。セクター別ファンドではテクノロジーセクターファンドとエネルギーセクターファンドが今月の稼ぎで上がってきました。昨年ほど簡単に収益を上げられる年ではないので,ヘッジファンドは損失を最小にしてなんとか踏ん張っていると思います。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/08/23の週の雑談】

急激な円高で自分でポジションを持つとブログのエントリにはかまっていられなくなりますよ。と開き直らせてもらいます。先週はユーロドルも大幅な下落からの自律反発でしたし,ドル円も85円台を回復してから狭いレンジで動いていたのですが…えてしてブレイクアウトする直前の相場とはこういうものです。原油価格は75ドル台で始まりましたが,76ドル台までしか上昇せずに小幅続落して週末は73ドル台で終わりました。景気減速が鮮明になると原油価格も落ちるところまで落ちる可能性がありますね。一方,金価格は1215ドル台で始まり,1237ドル台まで単調に上昇した後に下げ止まってから反落して1228ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が86.30円-84.70円で,実際は85.972円-84.891円(終値85.636円)でした。上限は約30PIPSドル高方向の誤差で,下限は約20PIPSドル安方向の誤差でした。先週は本当にレートが動きませんでした。特にドル円に関しては政府・日銀の円高への対応が期待される催促相場であったにも関わらず,市場が閑散としていたからブレイクアウトしなかった不気味な週でした。今週はいったん84円を割って83.579円まで安値を記録しました。週の前半での安値更新ですので82円台をつけないと相場は落ち着かないでしょう。下限については,82円台後半までの下落とその後のサポートを想定します。一方,上限については85円台後半での戻り売りによって86円台は相当遠くなったと予想します。よって,今週の上値は85.70円程度と予測し,下値は82.70円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.2990ドル-1.2780ドルで,実際は1.29216ドル-1.26633ドル(終値1.27079ドル)でした。上限は約70PIPSドル安方向に外し,下限は約120PIPSドル安方向の外しでした。ドル円がもともと様子見で動かないのとは異なり,ユーロドルのポジションをいったんクローズした連中は同じ様子見でも再参入にはそれなりのエネルギーがいるものです。つまりドル高にもドル安にも先週ほど動かない可能性がありますが,円高の影響をそれなりに受けるのでどちらかといえばユーロには不利でしょうか。上限については,日足H&Sのネックライン1.27ドル台半ばを割った事実は大きく,戻り売りによって1.28ドル台への上昇は阻まれるでしょう。一方,下限については7月13日の始値1.26028ドルから安値1.25221ドルの範囲でのサポートを想定します。よって,今週の上値は1.2770ドル程度と予測し,下値は1.2570ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0550フラン-1.0350フランで,実際は1.05329フラン-1.02562フラン(終値1.03514フラン)でした。上限は約20PIPSドル高方向の誤差で,下限は約90PIPSドル高方向に外しました。ドルスイスは直近安値を更新して下げ止まり感がまた微妙になってきました。とはいえユーロドルが先週の高値を越えられないのであれば,ドルスイスも先週の安値がそれなりのサポートとして機能するだろうと予想できます。下限としては,1.02フラン台半ばを予想しておきましょう。一方,上限については先週の8月19日の高値1.04643フランは戻りのレジスタンスレベルに相当し,1.04フラン半ばまでの上昇が限界と考えています。よって,今週の上値は1.0450フラン程度と予測し,下値は1.0250フラン程度と予測します。

今週の予定としては,既に発表されていますが8月24日の火曜日の7月米中古住宅販売件数も良くなかったですし,8月25日の水曜日の7月米耐久財受注や7月米新築住宅販売件数もあまり期待はできません。8月27日の金曜日の2010年第2四半期の米GDP改定値は大きくブレなくて織り込み済みかと思います。いずれにしろこれらの指標イベントはドル売り・円買いの口実に使われることはあってもその逆はないでしょう。

8月のフィラデルフィア連銀景況指数はまさかのマイナス指数

Philadelphia Fed Factory Index Drops as Manufacturing-Led Recovery Weakens

8月フィラデルフィア連銀景況指数: -7.7 (予想:7.2,前月:5.1)

8月のフィラデルフィア連銀景況指数はせいぜい前月と同じかなと予想していたのですが,まさかのマイナス指数でもうびっくり。景気の拡大・後退が均衡するどころか後退の勢いの方が強くなってしまったとは…絶句。先行指数のほうは先月の25.0が19.6となんとか踏みとどまっていますけど。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: -7.1 (前月:-4.3) -> 受注はマイナス幅が広がりました
出荷指数: -4.5 (前月:4.0) -> 出荷もマイナスに転じました
在庫指数: -11.6 (前月:4.5) ->在庫は劇的な落ち込みです
雇用指数: -2.7 (前月:4.0) ->頼みの雇用指数も結局マイナスに

というように,急激な景気の冷え込みです。(市場がより悪い予想になってポジティブ・サプライズの可能性もないことはありませんが)来月のISM製造業景気指数も相当下がると予想できます。

為替市場にも激震が走り,ドル円は一時84.89円まで下がり,ユーロドルは1.2901ドルまで上昇しました。でも随分と織り込まれていたのでしょう。その後,ドル円は85円を回復し,ユーロドルも1.28ドル台に戻しました。その後は別の理由でユーロドルは続落しており,1.27ドルからさらに下落する場合は,ユーロドルは実は1か月前と同じレベルのヘッドアンドショルダーの肩落ちになるので要注意です。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/08/16の週の展望】(こんなに遅いのだから展望じゃなくて雑談だ)

先週は円高の進行以上にユーロ安となり完全にユーロドルの予測を誤りました。いやはや1.30ドルを割るだけでなく1.27ドル台まで下落するとは市場の薄さに加えてソブリンリスクニュースに伴ういろいろな仕掛けが炸裂していたようです。原油価格は80ドル台で始まりましたが,81ドル台までしか上昇せずに続落して週末は75ドル台で終わりました。一方,金価格は1205ドル台で始まり,1191ドル台まで下落した後に下げ止まってから反転上昇して1215ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が86.30円-83.90円で,実際は86.363円-84.718円(終値86.277円)でした。上限は10PIPS以内のニアピンの誤差で,下限は約80PIPSドル安方向に外しました。ちょっと85円を割ったくらいで政府もメディアも大騒ぎですから市場が閑散としていたから良かったものの,夏休みでなかったら典型的な催促相場でもっと下値を試したでしょうね。それにしてもこれだけ猛暑が続くと誰もがトレードする気もなくなる感じがします。こういう時は前週の高値以下安値以上で小動きに終わるくらい予想をしたいと思います。昨年11月22日の週の安値84.790円は完全に下抜けできませんでしたので,下限については,84円台後半でのサポートを期待できると考えます。一方,上限についてはやはり86円台前半での戻り売りは有効に働きましたので予想を継続します。よって,今週の上値は86.30円程度と予測し,下値は84.70円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3450ドル-1.3220ドルで,実際は1.33070ドル-1.27515ドル(終値1.27523ドル)でした。上限は約140PIPSドル安方向に外し,下限は約470PIPSドル安方向の大外しでした。降って湧いたようなアイルランドのソブリンリスクニュースなどで大幅なユーロドルの下落となりました。こういう週にポジションを持っていた場合は,淡々と損切りして翌週のことを考えるが良いようです。レートの中心,トレンドの向き,レンジ相場かどうかなどを仕切り直して考えます。上限については,一旦1.30ドルを割った流れは大きく,ジャストに近づくにつれて強烈な戻り売りにさらされるでしょう。一方,下限については先週の安値1.27515ドルを明確なサポートレベルと考え,もう一度1.28ドルを少し割ったあたりで反転すると思います。よって,今週の上値は1.2990ドル程度と予測し,下値は1.2780ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0520フラン-1.0280フランで,実際は1.06210フラン-1.03751フラン(終値1.05224フラン)でした。上限は約100PIPSドル安方向に外し,下限も約100PIPSドル安方向に外しました。ドルスイスはユーロドルの下落に合わせてやっと下げ止まり感が見えてきました。先々週の安値1.03309ドルは強力なサポートレベルになると考えられますので,下限としては,1.03フラン台半ばを予想しておきましょう。一方,上限については先週の高値からの続落を見ると1.05フラン半ばまでの上昇が限界と考えています。よって,今週の上値は1.0550フラン程度と予測し,下値は1.0350フラン程度と予測します。

今週の予定としては,既に発表されていますが8月16日の月曜日の2010年第2四半期の日本のGDP速報値は予想を大きく下回っただけでなく,2010年第1四半期のGDPも下方修正されました。政府や日銀が口先だけで何もしないと円高等のリスク要因で経済成長はもっと低くなるでしょう。そして,8月17日の火曜日の米7月生産者物価指数(PPI)は消費者物価指数(CPI)と同じく無視して良いです。さらには,8月19日の木曜日の7月フィラデルフィア連銀景況指数はどこまでゼロイーブンに近づくかに興味があり,ネガティブ・サプライズならばドル売り要因となることに注意したいです。

本業で金融系ブログを更新しておられる方も相場のネタに苦労されておられるようです。そもそも夏休み中は市場参加者も少ないので流動性に乏しく良いトレードには向きませんし,ブログの面白い話題を探すのも大変ですよ。猛暑なんだからお互いに相場のことは考えなくても良いことにしましょうよ。

米7月小売売上高は前月比プラスも予想を若干下回る

Retail Sales in U.S. Rise Less Than Economists Estimated

7月の小売売上高はコアも全体も予想より0.1%は低かったものの6月から一転プラスになりました。3か月連続でマイナスにならなかったのでまあよしとしましょう。ネガティブサプライズでもなければ,今の相場では為替市場は米国経済指標にすらいちいち反応しない状況です。今週は再び欧州のソブリンリスクと日本の円高懸念に焦点があたっており,円>ドル>ユーロという通貨の強さの順番ですから,より強い通貨を強く解釈できるあるいより弱い通貨を弱く解釈できる指標やイベントにしか反応しないのですよ。

米7月小売売上高(自動車除くコア): 0.2% (予想:0.3%,前月:-0.1%)
米7月小売売上高: 0.4% (予想:0.5%,前月改定:-0.3%[改定前:-0.5%])

Please wait for Cleveland Fed data update

それから,同時間に米7月消費者物価指数(CPI)も発表されていますが,個人的には全く関心がありません。米国を始めとする低金利の先進諸国では金融危機の後遺症から立ち直ってもまだ景気回復の途上にあります。金利を上げられない要因の一つはインフレ期待が十分に低くCPIが上昇する気配がないからです。思い出したときにしかエントリを書かないのはそのためです。ほぼデフレあるいはディスインフレーションの時のCPIほど見るのに退屈なものはありません。

小売売上高とのコンビでのエントリは2010年4月15日が最後ですし,単独でのエントリにいたっては2008年5月14日以来ありません。

7月消費者物価総合指数: 0.3% (予想:0.2%,前月:-0.1%)
7月消費者物価コア指数: 0.1% (予想:0.1%,前月:0.2%)

Please wait for Cleveland Fed data update

***

それにしてもユーロドルは期待に反して,欧米のバケーション,日本のお盆休みの週に大きく売り仕掛けが起きました。ノーポジションで大正解だったと思います。

FOMC statement, August 10, 2010

FOMC statement

2010年6月23日以来,約47日ぶりのリリースでした。引き続き政策金利は据え置きですが,FRBのバランスシートを維持するための長期米国債への再投資や国債のロールオーバーを宣言しているのが特徴です。事実上,出口戦略の「一時停止」と言えます。

1.景気回復も労働市場も下方修正された。先回は"the economic recovery is proceeding and that the labor market is improving gradually"で"has slowed"などと停滞を表す表現は出てこない。(※1下線)
2.設備投資とソフトウェアに関しては,先回の"has risen significantly"が"is rising"に少し下方修正された。(※2下線)
3.先回あった金融市場についての(実体経済への後押しの役割が減少したという)表現は緩和継続との整合性からもう一度削除された。(※3箇所)
4.先回と基調は同じものの,先回の"is likely to be moderate for a time"が"is likely to be more modest in the near term"で緩やかの度合いが増した。(このへんのFRB文学は日銀文学のように細かい)(※4下線)
5.先回と基調は同じものの,エネルギー価格と商品価格の下落に関する記述が削除された。石油価格が安定していることや小麦価格が上昇していることからそぐわなくなった。(※5下線)
6.レートは今回も0.25%で据え置きで,FOMC文内の優先順位は低い。今回も"warrant exceptionally"と"for an extended period"はどちらも残った。(※6下線)
7.今回の目玉のパラグラフで,住宅ローン担保証券(MBS)などが償還を迎えた場合に長期米国債に再投資することや国債のロールオーバーを宣言した。(※7下線)
8.いつものようにホーニグ総裁が"an extended period"の表現に反対票を投じたが,今回は新たな緩和策であるFRBのバランスシートの維持にも異議を唱えた。(※8下線)

For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in June indicates that ※1the pace of recovery in output and employment has slowed in recent months. Household spending is increasing gradually, but remains constrained by high unemployment, modest income growth, lower housing wealth, and tight credit. ※2Business spending on equipment and software is rising; however, investment in nonresidential structures continues to be weak and employers remain reluctant to add to payrolls. Housing starts remain at a depressed level. ※3 Bank lending has continued to contract. Nonetheless, the Committee anticipates a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability, although ※4the pace of economic recovery is likely to be more modest in the near term than had been anticipated.

※5Measures of underlying inflation have trended lower in recent quarters and, with substantial resource slack continuing to restrain cost pressures and longer-term inflation expectations stable, inflation is likely to be subdued for some time.

The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to ※6warrant exceptionally low levels of the federal funds rate ※6for an extended period.

※7To help support the economic recovery in a context of price stability, the Committee will keep constant the Federal Reserve's holdings of securities at their current level by reinvesting principal payments from agency debt and agency mortgage-backed securities in longer-term Treasury securities. The Committee will continue to roll over the Federal Reserve's holdings of Treasury securities as they mature.

The Committee will continue to monitor the economic outlook and financial developments and will employ its policy tools as necessary to promote economic recovery and price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; James Bullard; Elizabeth A. Duke; Donald L. Kohn; Sandra Pianalto; Eric S. Rosengren; Daniel K. Tarullo; and Kevin M. Warsh.

Voting against the policy was Thomas M. Hoenig, who judges that the economy is recovering modestly, as projected. Accordingly, he believed that continuing to express the expectation of exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period was no longer warranted and limits the Committee's ability to adjust policy when needed. In addition, given economic and financial conditions, ※8Mr. Hoenig did not believe that keeping constant the size of the Federal Reserve's holdings of longer-term securities at their current level was required to support a return to the Committee's policy objectives.

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/08/09の週の展望】(雨上がりの休暇スタート)

先週はECBの政策金利は据え置きだったのはもちろんのこと会見も市場に影響を与えることなく終わりました。ところが米雇用統計の結果が米国経済の停滞感を一層強めてしまいドル安がさらに進行しました。原油価格は78ドル台で始まりましたが,83ドル台まで上昇したあとは反落し結局80ドル台で終わりました。一方,金価格は1181ドル台で始まり,ほとんど下落することなく一方的に上昇して1205ドル台で週末を迎えました。



ドル円は,予想が87.80円-86.20円で,実際は86.872円-85.012円(終値85.382円)でした。上限は約90PIPSドル高方向に外し,下限は約120PIPSドル高方向に外しました。雇用統計発表までは下限は良い感じでしたが一気に85円台を下落しました。このまま85円台をサポートするのは難しく84円台の突入は市場の達成感のために必然と考えています。昨年11月22日の週の安値84.790円を下抜けした場合は83円台も見えてきます。下限については,83円台の後半でやっとサポートされると考えています。一方,上限については下落継続で週前半にしか高値の可能性はなく86円台前半での戻り売りに押し返されると予想します。よって,今週の上値は86.30円程度と予測し,下値は83.90円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3250ドル-1.3000ドルで,実際は1.33332ドル-1.30549ドル(終値1.32911ドル)でした。上限は約80PIPSドル高方向に外し,下限は約50PIPSドル高方向の誤差でした。1.30ドル台のサポートは確実でしたが上限については雇用統計発表で1.33ドル台まで吹き上がりました。5月3日の高値1.3312ドルを突破したことは大きく,前週の高値1.34150ドルが次の突破目標となります。1.34ドルから1.35ドルまでの間は広い戻り売りの対象となるでしょう。そのため上限については,いったんは1.34ドル台半ばまでで停滞すると考えています。一方,下限については8月3日の直近高値1.32611ドルを既に突破していますので1.32ドル台前半での節目サポートを予想します。よって,今週の上値は1.3450ドル程度と予測し,下値は1.3220ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0570フラン-1.0300フランで,実際は1.05530フラン-1.03309フラン(終値1.03733フラン)でした。上限は約20PIPSドル高方向の誤差で,下限は約30PIPSドル安方向の誤差でした。ドルスイスは引き続き下げ止まりレベルの模索の情勢ですが,直近安値を更新している事実は変わりません。下限としては,いよいよ1.03フラン台を割って達成感を味わうまでサポートレベルを下げることにします。一方,上限については先週よりやや目標値を下げるものの1.05フラン前半までの上昇は可能だと考えています。よって,今週の上値は1.0520フラン程度と予測し,下値は1.0280フラン程度と予測します。

今週の予定としては8月10日の火曜日に日銀政策金利発表,8月11日の水曜日にFOMCと続きます。米国経済回復が急速に停滞する兆しを見せる中で日銀の経済見通しもこれまでどおりとは思えず,円高等の下ブレリスク要因を強調する会見になるかどうかに注目したいです。とはいえあんまり経済の下ブレを強調するともっと円高になるかも知れないし,かといって見て見ぬふりをしてしらを切るのも誠実さに欠けることになります。本当に日銀政策金利発表は毎度のことながら絶妙のタイミングに開かれますよね。さらには,8月13日の金曜日に米7月小売売上高の発表があります。前回が大きくマイナス(-0.5%)でしたので少しはプラスになることを予想しますが,マイナスのままでしたら大きくドル売りの原因となるでしょう。

個人的には休暇にもかかわらず本業にも追われる展開となり,トレードはお休みの週となります。でもエントリだけはなんとか更新したいと思っています。

7月失業率は変わらずも,NFPは減少幅拡大中

U.S. Companies Add 71,000 Jobs; Unemployment at 9.5%

7月非農業部門雇用者数: -131K (予想:-65K,前回:-125K,前回改定:-221K)
7月失業率: 9.5% (予想:9.6%,前回:9.5%)

7月の失業率は6月の9.5%から変化はありませんでしたが,NFPは楽観的な減少の予想をさらに裏切って減少しています。おまけに6月の減少幅もさらに下方修正でドルにとって決定的なダメージとなりました。なお,国勢調査のための調査員の雇用が6月半ばから7月半ばに渡るので多分8月も政府部門の雇用の減少がNFPに影響を与えるでしょう。そのため2010年のような国勢調査の年は民間による雇用者数だけをウォッチしたほうが誤差が少ないのではないかというエコノミストもいます。しかし,市場はそんな正論にはお構いなしに反応しますからね。

製造業: 3万6000人 (前回:1万3000人) ※増加数は前々回レベルに戻った
建設業: -1万1000人 (前回:-2万1000人) ※建設ラッシュ後のマイナスが継続中
金融業: -1万7000人 (前回:-1万2000人) ※マイナス幅が増加中
リテール部門: 6700人 (前回:-2万500人) ※ちょっとだけプラスに反転
民間部門: 7万1000人 (前回:3万1000人) ※自動車製造および教育・医療部門が牽引
政府部門: -20万2000人 (前回:-25万2000人) ※国勢調査終了で雇用創出ができず

製造業の雇用状況は元に戻りましたが,トータルではやはり政府部門の雇用減少が大きいです。しかしこの減少を補うだけの民間雇用が生まれるようであれば,景気回復の勢いがもう一度強まるでしょうが,それにはまだ時間が必要なようです。為替相場は素直にドル安になりユーロドルは一時1.33ドル台をつけています。

ECBは政策金利を1.0%で据え置き…特に目立たずサクっと終了

ECB Keeps Rate at 1%, May Weigh Second Run at Exit

ECBは15回連続金利据え置きでした。今回の会見ではいつものように政策金利は適切だということ以外に目立った言及はなく,わずか15分程度で終わってしまいました。欧州ストレステスト直後の政策金利発表でもあり,ユーロが反転上昇しているので無駄にしゃべって相場を動かす必要もありませんね。大人の判断です。大方のエコノミストの予想では2011年の第3四半期までは利上げはなさそうだとのことです。

ユーロは先回の発表では1.26ドルから1.27ドルあたりでしたが,現在は1.32ドル台まで上昇しています。ただし,金利発表当時の上昇は50PIPS程度の上昇に過ぎず今回の発表が大きく影響を与えたわけではありません。当然のことながら1.32ドル台まで上昇すると1.31ドル台半ばあたりがレンジ下限として働き始めますから上限の予測に専念できますね。

今週は休暇前の仕事が満載でECBの政策金利発表と米雇用統計の両方のエントリが遅れています。ご了承ください。


7月ISM製造業景気指数はさらに低下するも下げ幅は予想以下にとどまる

Manufacturing in U.S. Expanded at Slower Pace in July

7月ISM製造業景気指数: 55.5 (予測:54.5,前月:56.2)



7月のISM製造業景気指数は6月の指数からさらに0.7ポイント低下し55.5になりました。うーーん。なんとか下げ止まるかどうかの境目でしょうか。予想より下げ幅が少なくなっていますがそれでも上昇したわけではありません。特にNew OrdersとProductionの低下が今月も目立ちます。Employmentがなんとかプラスにとどまっているのは救いですが,Importsは大きく低下して内需による景気拡大は難しい情勢です。米国の経済状況はまさに遅れてきたデフレの様相を呈していて,クルーグマン先生が最近は日銀のことを非難できなくなったのも中央銀行ができることの限界を改めて思い知らされたからでしょう。

冷静に見ればここ数週の経済指標を忠実に敷衍したに過ぎないのですが,市場はまたまたドル安・欧州通貨高に反応しています。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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