EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/05/10の週の展望】

ギリシャの財政危機に対するECBの政策の手詰まり感やNY株式市場の誤発注(?)騒動に起因する株式市場や為替市場の動揺は,週末のEUのユーロ安定化プランが市場に予想以上に好感されたことからいったん収まり,週明けにはユーロおよび欧州株式市場が一斉に反発しています。当面は勝手にこけたユーロの回復が続くといいですね…(棒読み)。私のユーロ売りもいったん終わりました。原油価格は週前半は87ドル台まで上昇した後に,75ドル台まで一方的に急降下しました。いやあ,こういう動きでは今年も商品相場に賭ける人は大変ですね。一方,金価格は火曜日にはいったん1158ドル台まで下落しましたが,反発して1213ドル台の最高値を付けた後に1208ドル台の終値で引けました。「通貨から金への逃避」がどこまで続くか見ものです。



ドル円は,予想が94.80円-91.80円で,実際は94.970円-87.940円(終値91.380円)でした。上限は約20PIPSドル安方向の誤差で,下限は約390PIPSドル高方向に外しました。思わぬブラックスワンの出現でこういう週はポジションをなるべく閉じるのがいいです。私も週前半で休暇が終わり後半は連休明けの仕事に追われて為替はノータッチだったので幸いしました。下限については,一応通常モードに戻ったとして91円台でサポートされるくらいの安定度はあるでしょう。一方,上限については95円台への上昇は先週も跳ね返されたので95円直下程度と思います。よって,今週の上値は94.90円程度と予測し,下値は91.20円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3390ドル-1.3220ドルで,実際は1.33120ドル-1.25200ドル(終値1.2730ドル)でした。上限は約80PIPSドル安方向に外し,下限は約700PIPSドル安方向に外しました。上限はそれでもましな方ですが下限は過去最大の誤差となりました。週明けには1.30ドル台まで上昇するという乱高下が起きているわけですが,下落時の動きからすると1.31ドル台に入ってからの戻り売りには苦労するでしょう。上限については,その戻り売りに1.31ドル台前半で屈すると考えています。一方,下限についてはロンガーの厚みがあまりないので,1.30ドルをもう一度割れば1.28ドル台半ばまでの下落は必至です。よって,今週の上値は1.3120ドル程度と予測し,下値は1.2850ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0870フラン-1.0670フランで,実際は1.12460フラン-1.07670フラン(終値1.10830フラン)でした。上限は約380PIPSドル安方向に外し,下限は約100PIPSドル安方向に外しました。ドルが強くなる方向での最大誤差がドル円とドルスイスでは同じ程度でユーロドルよりはるかにましだったという事実は,先週のギリシャ危機の影響はほぼユーロの一人負けにつながったことを表しています。スイスフランは欧州通貨としての相関を持っているとはいえ独自通貨であり,スイスには今回のギリシャ救済に何の義務も発生しません。英国とスイスは今頃ほっと胸をなで下ろしているでしょう。上限については,再び1.10フランを越えた後の反動予想として1.11フラン台前半での戻り売りの抵抗を予想します。一方,下限については先週の始値である1.0767フランが上昇のベースともなっているため,下落しても1.07フラン台前半でなんとかサポートされると考えています。よって,今週の上値は1.1120フラン程度と予測し,下値は1.0730フラン程度と予測します。

今週の経済指標としては,12日水曜日の2010年1Qのユーロ圏GDPとかがギリシャ危機に追い打ちをかけるくらいの悪さかどうかが気になります。14日金曜日の4月米小売売上高は既に内需改善の方向に向かっている米経済にとってはポジティブサプライズを起こすチャンスです。しかし,一番の相場の変動要因は欧州方面からのイベントリスクですので今週の経済指標は先週と同様に無視しても良いかもしれません。

ドル戦線異状なし,ユーロ勝手にこけるの図

先週(5/3に始まる週)は,ユーロ防衛基金の創設を含むギリシャの財政破綻救済スキームの確定とCitiによる誤発注騒動など,株式市場にも為替市場にも動揺が走った週でした。

一部では2008年のリーマン破綻後の金融危機の動静に似ているとか2007年のクオンツの崩れ方にやや似ているとかという意見もありますが,個人的意見では今のところ短期金融市場の流動性危機は欧州限定だと思います。

3MドルLIBORを2008年と比べるとこんな感じです。



短期的にはLIBORは上がり気味で株式市場のVIXも40まで行きましたので,米国株式市場に動揺が走っているのは事実ですが,2008年10月のケースと異なり米国債券市場にまでショックが来ているわけではないのです。

次の図は,3か月物米国債(T-bill)と3か月物LIBORの金利差=TEDスプレッドのチャートです。この値が大きいほど金融機関が債券投資を止めて手元の流動資金を確保している(市場の流動性が失われた)取引待ち状態に近いことを示します。明らかに2008年10月とは異なりますね。



つまり,米国債券市場が正常ならば,景気循環的にも米国株式市場のボラティリティの上昇は一時的で相場の良い押し目になるかもしれないと楽観的に考えています。

そして金融政策的には中銀間のドルスワップラインが復活するかもしれませんが,「資金流動性の問題はユーロで何とか解決してほしい。米国の問題ではないよ。」というのが現在のFRBのスタンスでしょう。

この仮定が崩れるのは,ギリシャの財政破綻本当に破綻が確実になるとかギリシャが実際にユーロを離脱するとかの新局面が生じたときです。そうなるとギリシャに対してカウンターパーティリスクを持っている世界中の金融機関や国にまでパニックが生じ新たな戦略が必要ですが,当面は,

■ ユーロドルは戻り売りか下落ブレイクアウトの順張り
■ 欧州経済の影響を受けにくい米国内需株の押し目狙い

の2本立てで行きたいと思います。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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