EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

FOMC statement, April 28, 2010

FOMC statement

2010年3月16日以来,約40日ぶりのリリースとなります。引き続き政策金利は据え置きです。今回は欧州がひどいことになっているのでFOMCの文言も一回休みの感がぬぐえませんが,非伝統的金融政策の流動性供給は1つの例外を除いて終了しましたがこれは単に時間の経過を説明しているに過ぎません。

(今回の概要)
1.労働市場は,先回の"the labor market is stabilizing"が"the labor market is beginning to improve"に連続して上方修正された。(※1下線)
2.家計支出は,先回の"Household spending is expanding at a moderate rate"が"Growth in household spending has picked up recently"に変更されたが増加という意味では同じ。(※2下線)
3.住宅市場は,先回の"housing starts have been flat at a depressed level"が"Housing starts have edged up but remain at a depressed level."に改善の兆しを表現している。(※3下線)
4.レートは今回も0.25%で据え置きで,FOMC文内の優先順位は低い。今回も"warrant exceptionally"と"for an extended period"はどちらも残った。当然ながら終了したMBSに関する文言は後続にはない。(※4下線)
5.流動性供給対策は,"has been closing the special liquidity facilities"から"has closed all but one of the special liquidity facilities"になってほとんど終了したことを示した。(※5下線)
6.ホーニグ総裁が前回同様に"an extended period"の表現に反対票を投じたが,今回は明確な理由として"while limiting the Committee’s flexibility to begin raising rates modestly"と「将来利上げの幅を徐々に上げるのが難しくなる」ことを付け加えた。(※6下線)

For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in March suggests that economic activity has continued to strengthen and that ※1the labor market is beginning to improve. ※2Growth in household spending has picked up recently but remains constrained by high unemployment, modest income growth, lower housing wealth, and tight credit. Business spending on equipment and software has risen significantly; however, investment in nonresidential structures is declining and employers remain reluctant to add to payrolls. ※3Housing starts have edged up but remain at a depressed level. While bank lending continues to contract, financial market conditions remain supportive of economic growth. Although the pace of economic recovery is likely to be moderate for a time, the Committee anticipates a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability.

With substantial resource slack continuing to restrain cost pressures and longer-term inflation expectations stable, inflation is likely to be subdued for some time.

The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to ※4warrant exceptionally low levels of the federal funds rate ※4for an extended period. The Committee will continue to monitor the economic outlook and financial developments and will employ its policy tools as necessary to promote economic recovery and price stability.

In light of improved functioning of financial markets, the Federal Reserve ※5has closed all but one of the special liquidity facilities that it created to support markets during the crisis. The only remaining such program, the Term Asset-Backed Securities Loan Facility, is scheduled to close on June 30 for loans backed by new-issue commercial mortgage-backed securities; it closed on March 31 for loans backed by all other types of collateral.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; James Bullard; Elizabeth A. Duke; Donald L. Kohn; Sandra Pianalto; Eric S. Rosengren; Daniel K. Tarullo; and Kevin M. Warsh. Voting against the policy action was Thomas M. Hoenig, who believed that continuing to express the expectation of exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period was no longer warranted because it could lead to a build-up of future imbalances and increase risks to longer run macroeconomic and financial stability, ※6while limiting the Committee’s flexibility to begin raising rates modestly.

アクロポリスにて v1.0



動画職人第18弾です。これまで通り,こちらでも告知しておきます。

今回の動画は財政破綻懸念で問題になっているギリシャが主役です。ここまで来るまでになぜうまく対処しなかったのか。これは日本の財政問題にもいろいろな示唆を与えてくれます。原曲は前回に続き大瀧詠一さんが歌った「カナリア諸島にて」で,ギリシャのために替え歌を作るなんて原曲の素晴らしさをぶち壊してしまうかもしれませんがなにとぞご容赦を…。今回は動画作成ツールの機能も少しアップしましたので,お楽しみいただけましたら幸いです。

アクロポリスにて v1.0

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/04/26の週の展望】(ずっと火曜日かと突っ込みが…)

先週はとうとうギリシャ政府がIMFおよびユーロ圏による財政救済を具体的に要請した週でしたので,アイスランドの火山灰騒動はいったんの収まったものの当然のことながらユーロが売られた週でした。3月米耐久財受注(輸送除くコア)は予想より相当強くて,輸出を含めるとマイナスだったことを考慮すると,これまでドル安で輸出に頼ってきた米経済が内需の回復にも自信を持てる指標となりました。3月米中古&新築住宅販売件数も予想を越える伸びで住宅市場も底を付けてからの堅調さが表れているようです。為替市場は欧州通貨が売られる一方,米経済指標の堅調さで再びドル高・円安に転じ,91円台だったドル円は94円台まで上昇しました。原油価格は週前半は航空業界の運航懸念の継続で80ドル台まで下落した後,週末は85ドル台を回復しました。一方,金価格は1124ドル台までの下落のあと続伸し週末には戻り高値の1158ドル台を記録しました。



ドル円は,予想が93.90円-91.30円で,実際は94.310円-91.580円(終値94.010円)でした。上限は約40PIPSドル安方向に外し,下限は約30PIPSドル安方向に外しました。難しいと思った94円台への突入でしたが,良好な米経済指標に後押しされて突破できました。また,91円台半ばでサポートされたので懸念された90円割れにはまったく現実味がありませんでした。上限については,上ブレしやすくなっていますので先週の高値94.31円越えを足がかりにした95円台へのアプローチが考えられますが,いきなり越えるかどうかは定かではありません。一方,下限については91円台突入後の反転の様子からすると,93円直下での買い支えを期待しています。よって,今週の上値は94.70円程度と予測し,下値は92.90円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3600ドル-1.3350ドルで,実際は1.35220ドル-1.32010ドル(終値1.33730ドル)でした。上限は約80PIPSドル安方向に外し,下限は約150PIPSドル安方向に外しました。先週下落リスクが大きいと書いた通りの展開でしたが,もう少しで1.32ドル台を割るまでの下落は想定外でした。とはいえ4月23日の金曜日に「行って来い」の急激な反転を示しましたので,いったんはギリシャ救済スキームの履行が好感されたと言えるでしょう。しかし,ギリシャは一定の期限が来ればまた債務の繰り延べが発生するので将来のイベントリスクが消えたわけではありません。当面の1.33ドルから1.32ドルまでの広いサポートレンジが何とか機能したにすぎないのです。下限については,そのサポートレンジを意識して1.32ドル台後半までの下落を予想します。一方,上限については先週の高値の1.35220ドルを越える展開になっても1.36ドルまでは届きそうにありません。よって,今週の上値は1.3550ドル程度と予測し,下値は1.3280ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0740フラン-1.0600フランで,実際は1.08490フラン-1.06000フラン(終値1.07330フラン)でした。上限は約110PIPSドル安方向に外しましたが,下限はぴったり的中しました。ドルスイスの動きは先週はアイランド・リバーサルからの反転でしたからある程度の上昇は期待できたのですが,1.08フラン台半ばまでとは恐れ入りました。とはいえユーロドルと上下対称に変動しやすいこのペアは4月23日の金曜日に前日の上昇を打ち消す下落を見せていますので,今週はその上昇を越えるような調整はありません。上限については,先週の高値1.0849フランまで伸びないで1.08フランちょうどあたりでの上値の重い展開となるでしょう。一方,下限については4月22日の強い陽線の安値である1.0672フランあたりでのサポートを期待しています。よって,今週の上値は1.0800フラン程度と予測し,下値は1.0670フラン程度と予測します。

今週の経済指標としては,29日木曜日のFOMCでは金利は据え置きであるものの声明文に少しでも変化があるかどうかに焦点が集まります。まあ,急に変えられないような市場の動向なので,例の"warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period."などの文言はまだ変わらないと思われます。一方で,G20で話し合われた「各国の出口戦略」という観点では,FRBがリバースレポなどの資金吸収手段の新しい提案などが盛り込まれたら市場に少しはインパクトがあるかもしれません。30日金曜日には日銀政策金利の発表もあります。こちらは市場にインパクトを与えることが元々ないとは思われますが,5月の連休前のお仕事として関係者の皆様におかれましては大変お疲れ様です。私も来週は久しぶりに連休モードにできるといいのですが。

2010年3月YTDヘッジファンド成績

今年も4月の後半を迎えましたので,2010年3月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。2月がやや変動が激しかったのですが,3月になってどのファンドもプラスに持ち直してきました。3月最も成績のよかったのはロング&ショート戦略ファンドです。続いてエネルギーセクターファンド,ロングオンリー戦略ファンド,エマージング市場ファンド,ファイナンスセクターファンドまでが上位5つです。決算発表シーズンが続いていることもあり4月の成績は予断を許しませんが,3月は機動的にロングとショートを組み合わせたり,堅調なエネルギーセクターに投資する方針が良かったようです。もちろん単純なロングオンリー戦略でも立派な成績です。エマージング市場ファンドが各月ともコンスタントに成績が良いのですが,GS告発のイベントリスクもありファイナンスセクターファンドの今後は不透明です。

次が,全セクターの3月までのYTDパフォーマンスの図2です。



7.37%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
6.40%:バリュー投資ファンド
6.27%:ディストレスドファンド
5.56%:ファイナンスセクターファンド
5.46%:ロングオンリー戦略ファンド

5.29%:テクノロジーセクターファンド
5.26%:エマージング市場ファンド
4.96%:モーゲージ組成ファンド
4.95%:スペシャル・シチュエーションファンド
4.58%:仕組み債非裁定ファンド
4.53%:エネルギーセクターファンド
4.43%:仕組み債裁定ファンド
4.28%:イベント主導型ファンド
4.26%:ヘルスケアセクターファンド
4.20%:レギュレーションD限定ファンド
3.29%:転換社債裁定ファンド
3.17%:ロング&ショート戦略ファンド
2.23%:オプション戦略ファンド
1.83%:企業合併裁定ファンド
1.56%:マーケットニュートラルファンド
1.48%:マルチ戦略ファンド
1.44%:マクロファンド
1.38%:資産賃貸ファンド
1.13%:統計的裁定ファンド
-0.08%:短期トレードファンド
-0.35%:CTA商品先物ファンド
-0.86%:その他の裁定ファンド
-5.69%:ショートバイアスファンド


1位はスモール・マイクロ企業限定ファンドで,2位はバリュー投資ファンドが入りました。3位以下はディストレスドファンド,ファイナンスセクターファンド,ロングオンリー戦略ファンドの順で,例年より広範囲な調査の伴う手堅いファンドの成績が良いようです。また成績の悪い方では,株価が上昇している時期だけにショートバイアスファンドの成績だけが特に良くありません。その他は損失・収益も微々たるもので大して特筆すべき点はなく,地道な収益の積み重ねが毎月続くかどうかに注目です。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/04/19の週の展望】(また火曜日ですモード)

先週は青海省の大地震やらアイスランドの火山の噴火で欧州航空便がマヒやらネガティブなニュースが多くて市場もイベントへの関心が強いようでした。もちろん,GSの詐欺的行為でのSECの告訴やギリシャ首相のスプレッド頓珍漢発言など経済にかかわるニュースも様々でした。為替市場は欧州通貨が売られる一方,ドルはニュートラルで全般的には円高傾向でした。原油価格は86ドル台と82ドル台の間の小動きでしたが,週末には航空業界の運航懸念による需要減が見込まれて82ドル台の安値圏で週末を迎えました。一方,金価格は直近高値の1170ドル台を記録した後は週末には1137ドル台まで下落しました。



ドル円は,予想が95.10円-92.50円で,実際は93.710円-91.890円(終値91.920円)でした。上限は約140PIPSドル高方向に外し,下限は約60PIPSドル高方向に外しました。ドルについてはGSの詐欺的行為でのSECの告訴が金曜日に大きく話題になり,ドル円も前日までの小動きが一転91円台までの円高となりました。週足の一目均衡の雲は薄いながらも上限が95円台から94円台へ下落中とはいえ,先週94円台を達成できなかったつけが今週まわってきそうです。上限については94円台を回復するには多少のエネルギーが必要で今週は難しいかなと思います。一方,下限については90円が意識される91円台半ばを明確に割るかどうかが焦点となりますが,欧州通貨のドルストレート異なってあまりボラティリティの大きな展開を想定してはいませんので91円台の前半でのサポートを予想します。よって,今週の上値は93.90円程度と予測し,下値は91.30円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3690ドル-1.3430ドルで,実際は1.36910ドル-1.34710ドル(終値1.35090ドル)でした。上限は久々のニアピン賞で,下限は約40PIPSドル高方向に外しました。結局は月曜日の窓開けを埋める形でのユーロの下落で週末を迎えています。こういう局面では市場はギャップを埋めた時点でユーロ高の見込みが間違っていたことを暗に認めているようなものです。今週はその記憶と合わせて,火山灰騒動の展開がはっきりしないことやギリシャ国債のスプレッドがまた上昇していることなどを考慮すると下落リスクのほうが大きいでしょう。下限については,先々週の1.32ドル台まではまだ遠いですが1.33ドル台の半ばまでははっきりとしたサポート感がありません。一方,上限についてはギャップ前の直近高値である4月1日の1.3590ドルが戻り売りのめどとして意識されるでしょう。よって,今週の上値は1.3600ドル程度と予測し,下値は1.3350ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0710フラン-1.0520フランで,実際は1.06330フラン-1.05000フラン(終値1.06040フラン)でした。上限は約80PIPSドル高方向に外し,下限は約20PIPSドル高方向の誤差で済みました。ドルスイスの動きはユーロドルより面白く,先週初めに下落方向にギャップを開けた後に今週は上昇方向にギャップを開けています。つまり,先週の相場はアイランド・リバーサルであると同時に今週は先週初めのギャップを埋める展開です。下限については,今週のギャップ前の先週の終値付近の1.06フラン程度でのサポートを期待できるでしょう。一方,上限については4月9日の始値1.0718フランと高値1.0761フランの間までの上昇を期待しています。よって,今週の上値は1.0740フラン程度と予測し,下値は1.0600フラン程度と予測します。

今週の経済指標としては,22日木曜日の4月ユーロ圏非製造業PMI(購買担当者指数)などに注目してみましょうか。速報値ですから先週の欧州航空業界の混乱などがどう影響するか興味があります。同じく22日木曜日の3月英小売売上高や23日金曜日の2010年1Qの英GDPなどもポンド円をロングしている人には注目です。一方,米経済指標に関してはあまり目立ったものがあるとは言えず,今週は株式市場の決算発表とGS・SEC関連のニュースの続報のほうが気になります。

4月フィラデルフィア連銀景況指数は予想越えも,先行指数は下落

Factories in Philadelphia Area Expanded at Faster Pace in April

4月フィラデルフィア連銀景況指数: 20.2 (予想:20.0,前月:18.9)

4月のフィラデルフィア連銀景況指数は再び予想を上回りましたが,先行指数のほうは先月の52.0が44.2と下落しました。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: 13.9 (前月:9.3) -> 先月の落ち込みが回復
出荷指数: 5.6 (前月:13.6) -> 息切れ感が近いのかも
在庫指数: 2.0 (前月:-11.0) -> 品切れには対処した
雇用指数: 7.3 (前月:8.4) -> 先月がピークであったか

というように,新規受注はプラスですが出荷指数が低下しています。2月にたまっていた需要が3月に一気にはき出されて4月,5月には少し息切れが発生するのかもしれません。

為替市場は米国経済の回復は先月からすでに織り込み済みなので,ドル高にはならずに円高になっています。

US上場企業決算日告知

アルコアの決算発表を皮切りに,2010年第1四半期の決算発表月が始まりました。US上場企業決算日自動取得マクロの表に4・5・6月の列を追加して,あらたに今月分と来月分をマクロに取得させました。(まだ埋まっていないTickerは省略してあります。)

Date Company Name
04/12/2010 ALCOA Inc
04/13/2010 Intel Corporation
04/14/2010 JPMorgan Chase & Co.
04/15/2010 Advanced Micro Devices
04/15/2010 Google
04/16/2010 General Electric
04/16/2010 Bank of America Corporation
04/19/2010 Citigroup Inc.
04/19/2010 International Business Machines
04/20/2010 Johnson & Johnson
04/20/2010 U.S. Bancorp
04/20/2010 Bank of New York Mellon Corp
04/20/2010 Gilead Sciences
04/20/2010 The Coca-Cola Company
04/20/2010 Apple Inc.
04/20/2010 Yahoo, Inc.
04/20/2010 Goldman Sachs
04/21/2010 Wells Fargo & Company
04/21/2010 eBay
04/21/2010 E*TRADE Financial Corp.
04/21/2010 EMC Corporation
04/21/2010 The Boeing Company
04/21/2010 Starbucks
04/22/2010 Microsoft
04/22/2010 Nokia
04/22/2010 Amazon.com, Inc.
04/22/2010 PepsiCo
04/22/2010 Credit Suisse Group
04/22/2010 Verizon
04/23/2010 Xerox Corporation
04/26/2010 Texas Instruments
04/26/2010 Caterpillar Inc.
04/27/2010 Broadcom
04/27/2010 3M Company
04/27/2010 Deutsche Bank
04/28/2010 GlaxoSmithKline
04/29/2010 Waste Management
05/04/2010 Merck & Co., Inc.
05/04/2010 Pfizer
05/04/2010 UBS
05/06/2010 BNP Paribas
05/10/2010 MBIA Inc.
05/10/2010 Ambac Financial Group

米3月小売売上高は引き続き予想を上回り好調

U.S. Economy: Retail Sales Climb, Inflation Contained (Update1)

3月の小売売上高は2月に引き続きコアも全体も予想を上回りました。今回は前月の改定値もどちらも上方修正です。失業率は急速には下がりませんが,ベージュ・ブックなどによると小売売上高に関しては幅広い分野での消費が帰ってきたようです。なお,今年はイースターの休みが4月初めであったため休み前のショッピングが3月に集中したという観測もあるようです。

米3月小売売上高(自動車除くコア): 0.6% (予想:0.5%,前月改定:1.0%[改定前:0.8%])
米3月小売売上高: 1.6% (予想:1.2%,前月改定:0.5%[改定前:0.3%])

Please wait for Cleveland Fed data update

さらに,同時に発表された消費者物価指数は総合が予想と同じで0.1%で,コアは予想以下で0.0%というインフレの心配のない結果で,当分利上げはないだろうと判断できる結果です。コアの前年比を比べても1.1%の上昇は2004年以来の上昇率の低さです。バーナンキFRB議長が続く四半期にはゆっくりとした景気回復とともに低金利がさらに続くと公聴会で証言するのも当然と言えそうです。

米3月消費者物価指数(CPI)(前月比): 0.1% (予想:0.1%,前月:0.0%)
米3月消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア・前月比): 0.0% (予想:0.1%,前月:0.1%)
米3月消費者物価指数(CPI)(前年比): 2.3% (予想:2.4%,前月:2.1%)
米3月消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア・前年比): 1.1% (予想:1.2%,前月:1.3%)

Please wait for Cleveland Fed data update

景気が回復すれば企業も収益見込み以上の実績を上げられるので,決算シーズンの株式市場のブル相場も見込めるでしょう。一方,為替市場は大きく動くことはありませんでした。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/04/12の週の展望】(まだ超多忙モード)

先週は各国中銀の政策金利の決定がありましたが,それより為替相場に影響を与えたのはギリシャへの財政支援に関するさまざまな観測と実際の支援決定報道でした。Twitterでも予測しましたが週末にかけて滑り込みで決定事項が報道されたため,今週の月曜日にはユーロドルは大きく窓開けして始まりました。ギリシャ国債のスプレッドの動きはすさまじく,ほとんどの市場参加者が一国の国債を長期保有するのではなくトレードの対象として売買する動きが強まりました。また,ユーロとドルの力関係が他の通貨ペアに対してもドル安に作用した模様です。そうなればドルベースでの商品市場は煽られ気味になるのは必然で,原油価格は一時87ドル台まで上昇した後に84ドル台まで反落して週末を迎えましたが,金価格は1125ドル台から週末には1161ドル台まで上昇することになりました。特に金価格については今週になっても一服するかどうかは不透明です。



ドル円は,予想が95.80円-92.50円で,実際は94.580円-92.820円(終値93.160円)でした。上限は約120PIPSドル高方向に外し,下限は約30PIPSドル安方向に外しました。先週のテーマはやはり欧州通貨がらみでしたのでドル円が小動きだったのは納得できるところです。今週も期初の動きとしてドル円はそれほど大きく動くとは思わないのと,週足の一目均衡の雲が95円台から94円台に急落しているため先週の上値の重さの傾向は継続するでしょう。上限については,先週の動きが95円でのオプションがらみのようにも思えて95円を大きく越えることはできないと軌道修正します。一方,下限については92円台半ばでのサポートがはっきりと確認されましたので先週の予想を継続します。よって,今週の上値は95.10円程度と予測し,下値は92.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3590ドル-1.3370ドルで,実際は1.35380ドル-1.32810ドル(終値1.34930ドル)でした。上限は約50PIPSドル安方向に外し,下限は約90PIPSドル安方向に外しました。今週月曜日には窓開けしていますが,先週の段階では上限はまずまずの予想でした。窓開け後にいったん1.36ドル台後半まで上昇していますが,このあたりは週足の一目均衡の雲の下限ともなっています。上限については,その雲の影響を受けて1.37ドルまでの間での戻り売りの抵抗を受けるでしょう。一方,下限については1.32ドル台まで下落して直近安値の達成感が感じられる上に,現在値からの値幅の関係から再び下落するとしても1.34ドル台前半でのサポートが予想されます。よって,今週の上値は1.3690ドル程度と予測し,下値は1.3430ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0730フラン-1.0450フランで,実際は1.07840フラン-1.05820フラン(終値1.06550フラン)でした。上限は約50PIPSドル安方向に外し,下限は約130PIPSドル安方向に外しました。ドルスイスはユーロドルと同じようにドル安方向への動きが目立っていますが,テクニカルにみた場合のドルの安値予想には届かず今週になって相場のほうがやっと追いついてきた感じです。それでも具体的な支援が決まった現在では相場の不安定さはいったん解消されると思われます。上限については,いったん下落した値幅の関係から今週中の大幅な1.07フラン越えは厳しく思います。一方,下限については再下落の場合でも1.05フラン台でのサポートが期待できますので再び1.04フラン台への突入は考えていません。よって,今週の上値は1.0710フラン程度と予測し,下値は1.0520フラン程度と予測します。

今週の経済指標の注目点としては,14日水曜日の3月米小売売上高および消費者物価指数(CPI)に注目です。前者は米国経済の回復ぶりを確認するため,また後者は予想外の上ブレがあった場合にFOMCの利上げ期待の変化に伴う相場の動きの観点からです。もちろん,15日木曜日のフィラデルフィア連銀景況指数も定点観測です。なお,ギリシャ支援策の過度な期待によるユーロやフランの対ドルでの上昇が今週は自律修正される週となるとも考えています。ギリシャはこの火曜日にも第一弾の融資を受けるようですが,いわばつなぎ融資を受けたに過ぎず借金を棒引きにできたわけではないからです。

ECBは政策金利を据え置き…トリシェはQ&Aで個別の国の質問を徹底拒否

ECBは政策金利を1.0%で据え置き…

Trichet Doesn’t Expect Greece to Default on Debt (Update3)

ECBは11回連続金利据え置きでした。今回は今週に入ってギリシャ国債のCDSスプレッドが400BPSを超えたこともあって,ギリシャに関しては,

「ギリシャは財政破たんするとは思っていない」(思っていても言えないよな…)
「ギリシャにとって財政破たんは問題ではない」(「ギリシャに財政破たんの問題はない」とも取れるし「ギリシャが財政破たんしても問題とはならない」とも取れる微妙な表現)

とさらっと述べただけでした。今回初めてリアルタイム・ストリーミングで視聴したのですが,Q&Aの時にはドイツやギリシャなどの個別の国の質問を徹底拒否していて相当なピリピリムードの会見でした。ユーロドルは一時1.32ドル台後半へ下落しましたが,なんとか1.33ドル台前半まで戻して,市場への影響は最小限にとどまったようです。



なお,BOEも同時に政策金利を据え置き0.5%のままにしたまま,ボンド購入プログラムは2000億ポンド規模に据え置くことを3か月継続しています。また,来る5月6日の総選挙では保守党も労働党も大差で勝利することが難しいため,相対的にキング総裁の財政・金融政策に対する意見が強く政権に反映されるだろうと市場では見られています。

King’s Influence May Spread Beyond Rates After May 6 (Update2)

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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