EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

FOMC statement, January 27, 2010

FOMC statement

2009年12月16日以来,約40日ぶりのリリースとなります。引き続き政策金利は据え置きです。全般的に大きな変更はないですが,今回はホーニグ総裁が文言に反対票を投じました。

(今回の概要)
1.経済活動は,先回の"has continued to pick up"が"has continued to strengthen"に上方修正された。(※1下線)
2.停滞気味の住宅市場の改善の文言がすっかり落ちている代わりに,設備とソフトウェアへのビジネス支出を追加した。(※2下線)
3.工場在庫については,先回の"continue to make progress in bringing inventory stocks"は"have brought inventory stocks"に変更され,一時ほど在庫の出荷が順調ではないことを示した。(※3下線)
4.経済の改善のペースについては,先回の"to remain weak"が"to be moderate"に上方修正された。(※4下線)
5.金融市場と金融機関を安定させるためのFEDの政策についての説明が下線の文からすっかり落ちている。ここ最近の議会での金融機関救済に関するバッシングに配慮してなくしたのかもしれない。(※5下線)
6.コスト上昇圧力について,先回の"to dampen cost pressures"は"to restrain cost pressures"に変更され,ずっと低下のままではなく抑制されていることを示唆した。(※6下線)
7.レートは今回も0.25%で据え置きで,FOMC文内の優先順位は低い。今回も"warrant exceptionally"と"for an extended period"はどちらも残った。(※7下線)
8.債券買取りは徐々に終了するので,先回の"to evaluate the timing and overall amounts of its purchases of securities"から"to evaluate its purchases of securities"に簡略化され,もはや購入額とそのタイミングについて評価はなくなった。(※8下線)
9.流動性供給のための各種ツールに関しては,第4パラグラフの文の構造はそれなりに変わったが内容は先回とほとんど変えられていない。終了間際に行う流動性供給の規模と期限についての詳細が明記された。(※9下線)
10.ホーニグ総裁がいつまでも時間軸効果を持たせる"an extended period"の表現に反対票を投じた。(※10下線)

For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in December suggests that economic activity ※1has continued to strengthen and that the deterioration in the labor market is abating. Household spending is expanding at a moderate rate but remains constrained by a weak labor market, modest income growth, lower housing wealth, and tight credit. ※2Business spending on equipment and software appears to be picking up, but investment in structures is still contracting and employers remain reluctant to add to payrolls. ※3Firms have brought inventory stocks into better alignment with sales. While bank lending continues to contract, financial market conditions remain supportive of economic growth. Although the pace of economic recovery is likely ※4to be moderate for a time, ※5the Committee anticipates a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability.

With substantial resource slack continuing ※6to restrain cost pressures and with longer-term inflation expectations stable, inflation is likely to be subdued for some time.

The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely ※7to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate ※7for an extended period. To provide support to mortgage lending and housing markets and to improve overall conditions in private credit markets, the Federal Reserve is in the process of purchasing $1.25 trillion of agency mortgage-backed securities and about $175 billion of agency debt. In order to promote a smooth transition in markets, the Committee is gradually slowing the pace of these purchases, and it anticipates that these transactions will be executed by the end of the first quarter. The Committee will continue ※8to evaluate its purchases of securities in light of the evolving economic outlook and conditions in financial markets.

In light of improved functioning of financial markets, the Federal Reserve will be closing the Asset-Backed Commercial Paper Money Market Mutual Fund Liquidity Facility, the Commercial Paper Funding Facility, the Primary Dealer Credit Facility, and the Term Securities Lending Facility on February 1, as previously announced. In addition, the temporary liquidity swap arrangements between the Federal Reserve and other central banks will expire on February 1. The Federal Reserve is in the process of winding down ※9its Term Auction Facility: $50 billion in 28-day credit will be offered on February 8 and $25 billion in 28-day credit wil be offered at the final auction on March 8. The anticipated expiration dates for the Term Asset-Backed Securities Loan Facility remain set at June 30 for loans backed by new-issue commercial mortgage-backed securities and March 31 for loans backed by all other types of collateral. The Federal Reserve is prepared to modify these plans if necessary to support financial stability and economic growth.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; James Bullard; Elizabeth A. Duke; Donald L. Kohn; Sandra Pianalto; Eric S. Rosengren; Daniel K. Tarullo; and Kevin M. Warsh. ※10Voting against the policy action was Thomas M. Hoenig, who believed that economic and financial conditions had changed sufficiently that the expectation of exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period was no longer warranted.

2009年12月YTDヘッジファンド成績

12月までのヘッジファンドの成績の推移を確認したいと思います。



図1が代表的な10種類のファンド成績の推移です。11月には調整局面からの回復途上でどのファンドも収益があまり伸びなかったのですが,12月はテクノロジーセクターファンドを始め多くのセクターが収益を増加させました。上位の5つはテクノロジーセクターファンド,エネルギーセクターファンド,モーゲージ組成ファンド,ロングオンリー戦略ファンド,ヘルスケアセクターファンドです。エネルギーセクターファンドは年最後の商品市場の上げでダメ押しの収益を上げました。なお,この10種類の中には入れていませんがレギュレーションD限定ファンドがテクノロジーセクターファンドの6.65%の収益の次の5.5%の収益だったのが今月の目立った躍進です。まあ,YTDで見れば単月の収益など大したことはありませんが…

次が,全セクターの12月までのYTDパフォーマンスの図2です。今回から報告されている全てのファンドをベストの順に載せることにします。



57.01%:モーゲージ組成ファンド
46.24%:スペシャル・シチュエーションファンド
44.84%:転換社債裁定ファンド
44.36%:ロングオンリー戦略ファンド
43.38%:エマージング市場ファンド
40.74%:エネルギーセクターファンド
39.20%:スモール・マイクロ企業限定ファンド
37.43%:バリュー投資ファンド
31.37%:長期・短期投資裁定ファンド
30.55%:イベント主導型ファンド
30.18%:ディストレスドファンド

28.62%:ヘルスケアセクターファンド
23.71%:テクノロジーセクターファンド
22.31%:仕組み債非裁定ファンド
21.93%:ロング&ショート戦略ファンド
20.65%:仕組み債裁定ファンド
20.38%:レギュレーションD限定ファンド
15.42%:マルチ戦略ファンド
14.71%:統計的裁定ファンド
11.34%:ファイナンスセクターファンド
11.14%:オプション戦略ファンド
10.30%:マクロファンド
9.14%:企業合併裁定ファンド
6.15%:資産賃貸ファンド
4.84%:マーケットニュートラルファンド
1.60%:CTA商品先物ファンド
0.15%:短期トレードファンド
-6.38%:その他の裁定ファンド
-20.42%:ショートバイアスファンド


11月に引き続いてモーゲージ組成はトップで,2位はスペシャル・シチュエーションファンドが滑り込みました。転換社債裁定ファンドは3位に後退し,その後はロングオンリー戦略ファンド,エマージング市場ファンドがそれぞれ4位,5位と健闘しました。YTDで11位までもが30%を越える収益とは驚きの成績となりました。こんな年はあと数年はないのではないかと思います。私はあまり買えていませんでしたが2009年の3月に株式を買ったら相当成績が良いはずです。ワーストはショートバイアスファンド,ブービー賞はその他の裁定ファンドです。短期トレードファンドとCTA商品先物ファンドにとっても我慢の年となりました。

なお,このエントリは2010年3月あたりからまた再開することにします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/01/25の週の展望】

先週はオバマ米大統領の提示した金融規制法案がファイナンスセクターの収益圧迫を連想させ,かつバーナンキFRB議長の再任の先行きも不透明なため株式市場が崩壊しました。金価格は1100ドルからとうとう週末に滑り落ちましたし,原油価格も78ドル前後から74ドル台まで下落しています。これは需要の減少というよりはむしろユーロがドルよりもっと弱いという不思議な展開を踏まえたドル高の反映でしょう。



ドル円は,予想が92.30円-89.30円で,実際は91.860円-89.770円(終値89.850円)でした。上限は約40PIPSドル高方向の誤差で,下限は約50PIPSドル安方向の誤差でした。週足終値で90円割れを達成したとはいえ,ユーロドルやドルスイスに比べると引き続き動きが緩慢なのは言うまでもありません。しかし,今週は米株式市場の影響を継続して受け続ける東京株式市場の続落が円高方向へのリスクが高まるでしょう。下限については,ずっと書いているように89円台のサポートはありますが,それを割ってきたときは88円台には大したサポートはなく87円台への再突入もあり得るでしょう。上限については,1月14日の高値92.03円および1月21日の高値91.86円が示している92円付近でのレジスタンスレベルを意識していくことになるでしょう。よって,今週の上値は91.80円程度と予測し,下値は87.80円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4520ドル-1.4270ドルで,実際は1.44130ドル-1.40280ドル(終値1.41400ドル)でした。上限は1.44ドル台で失速して約110PIPSドル安方向に外しました。下限は急速にユーロ安が進み約240PIPSドル安方向に外しました。全く予想外のユーロ安の動きに上限・下限とも予測は散々です。先週の安値ではなんとか1.4000ドル割れは回避しましたが,1.4150ドルを明確に上抜けしない限りダウンサイドリスクは継続しています。上限については,1.4150ドルを抜けても1.42ドル台が継続的な戻り売りのレンジで現在のモメンタムでは突破は難しいと考えています。下限については,今週はイベントリスクが高まっているのでいったんは1.40ドルを割れる展開を予想したいと思います。よって,今週の上値は1.4250ドル程度と予測し,下値は1.3980ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0430フラン-1.0140フランで,実際は1.04940フラン-1.02250フラン(終値1.04120フラン)でした。上限は1.04フラン台の戻り売りをこなして1.05フラン直下まで上昇し約60PIPSドル安方向に外しました。一方の下限は1.02フラン付近でのサポートがしっかりしていて約90PIPSドル安方向に外しました。先週にはスイスの独自性を象徴する判決がありました。スイスの行政裁判所は1月22日に「スイス政府が同国最大の金融機関UBSの一部在米顧客の口座情報を米税務当局に提供することを禁止する」判決を下しました。米国に軽く反旗を翻したスイス政府の立場はこれからもドルスイスの安定性(過度なフラン高への対応)のために為替介入をしてくる独自路線を貫くでしょう。一方,ユーロの下落リスクに対しては貿易の観点からは引き続き連動することを望むのではないかと考えています。上限については,高値圏で推移するなかで1.05フランをどこまで越えていくかという期待がありますが基本的にユーロドルの下落次第とも言えます。下限については,今週の1.02フラン台への再突入はわずかにとどまると考えています。よって,今週の上値は1.0550フラン程度と予測し,下値は1.0280フラン程度と予測します。

今週のイベントとしては,火曜日の1月26日の日銀政策金利発表,英2009年4QのGDP,11月S&Pケースシラー住宅価格指数,木曜日の1月28日のFRB政策金利発表,金曜日の1月29日の12月ユーロ圏失業率,米2009年4QのGDPと賑やかしいですね。もちろんバーナンキFRB議長の再任に係わる議論も進んでいくと思いますので,夜中まで起きていて睡眠不足の週になりそうですね。(笑)

1月フィラデルフィア連銀景況指数は予想を下回るも先行指数が大幅アップ

Factories in Philadelphia Fed Region Grew in January (Update2)

1月フィラデルフィア連銀景況指数: 15.2 (予想:18.0,前月修正値:20.4→22.5)

12月分は前回発表がさらに2.1ポイントも上昇修正されているフィラデルフィア連銀景況指数ですが,1月は予想より2.8ポイントも低いです。これは寒波などの季節要因で経済活動が停滞しているのもあるのでしょう。でも,先行指数のほうは先月の35.9が43.3とぐっと上昇して先行きの見通しはさらに改善です。(下図参照)



内訳としては,

新規受注: 3.2 (前月:8.3)
出荷指数: 11.0 (前月:14.9)
在庫指数: -1.6 (前月:-5.7)
雇用指数: 6.1 (前月:4.5)

というように,受注と出荷がやや鈍っていますが,雇用不安がさらに解消されているのは心強いです。

でも,米株式市場参加者に取っては今月は米企業の決算発表にかき消されていますのであまり定点観測の意味はなかったですね。また,為替市場も欧州通貨の弱さでドルが自然と強くなるという構図ですが,米景気的には今は悪いドル高のような気がします。まだまだ国内消費は本格的に高まらないため輸出のためにはドル安の方が歓迎なんですよ。

【Twitterってリアルタイムにすごい】
ところでPhilFedのRSSフィードは指標発表と同時にリリースされるのに,@PhilFedResearchのTwitter Lineは遅すぎるとつぶやいたら,直接PhilFedの中の人からRTがありました。


@euroseller @euroseller_en re: Business Outlook Survey in TL - Good point. Give us another chance next month. - http://tinyurl.com/philbos


【12月分のフィラデルフィア連銀景況指数】
カテゴリ分けして過去のエントリを見ていたら気づいたのですが,昨年12月分は早い休みでエントリを書いていませんでした。まあ,毎月エントリがあるとは期待しないでくださいね。

US上場企業決算日告知

アルコアの決算発表を皮切りに,2010年第4四半期の決算発表月が始まりました。US上場企業決算日自動取得マクロの表に1・2・3月の列を追加して,あらたに今月分と来月分をマクロに取得させました。(まだ埋まっていないTickerは省略してあります。)

Date Company Name
01/11/2010 ALCOA Inc
01/14/2010 Intel Corporation
01/15/2010 JPMorgan Chase & Co.
01/19/2010 Citigroup Inc.
01/19/2010 International Business Machines
01/20/2010 U.S. Bancorp
01/20/2010 Wells Fargo & Company
01/20/2010 eBay
01/20/2010 Bank of New York Mellon Corp
01/20/2010 Bank of America Corporation
01/20/2010 Starbucks
01/21/2010 Google
01/21/2010 Xerox Corporation
01/21/2010 Goldman Sachs
01/22/2010 General Electric
01/25/2010 Apple Inc.
01/25/2010 Texas Instruments
01/26/2010 Johnson & Johnson
01/26/2010 Yahoo, Inc.
01/26/2010 EMC Corporation
01/26/2010 Verizon
01/27/2010 Caterpillar Inc.
01/27/2010 E*TRADE Financial Corp.
01/27/2010 The Boeing Company
01/28/2010 Microsoft
01/28/2010 Nokia
01/28/2010 Amazon.com, Inc.
01/28/2010 3M Company
02/03/2010 Broadcom
02/03/2010 Pfizer
02/04/2010 GlaxoSmithKline
02/04/2010 Deutsche Bank
02/09/2010 The Coca-Cola Company
02/09/2010 UBS
02/11/2010 PepsiCo
02/11/2010 Credit Suisse Group
02/16/2010 Merck & Co., Inc.
02/16/2010 Waste Management
02/16/2010 Barclays PLC
02/17/2010 BNP Paribas
03/01/2010 HSBC Holdings plc
03/01/2010 MBIA Inc.

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/01/18の週の展望】(Martin Luther King Jr. Dayで休みのため手抜き遅れモード)

先週は米12月小売売上高が予想外の急落でしたのでまだまだ米景気の立ち上がりは鈍いことが再確認されました。にもかかわらず,ユーロドルが一方的にユーロ高にはならないのは1.45ドルと1.46ドルの間のもみ合いが思ったより強いというテクニカルな要因もありますが,PIIGS諸国を始めとするユーロ圏の国々の財政規律に対する不安が市場に現れているのでしょう。それどころかユーロドルは反転して週末にドル高方向に動いています。ドル円は92円台から2円程度下落し,他のクロス円も全般的に円高傾向で週末を迎えました。また,原油価格も世界全体の景気の先行きから需要不足を予想されて1バレル80ドルを割り込む展開です。一方,金価格は先々週から上昇し1160ドル台まで到達しましたが,昨年12月初旬の1220ドル台のピークまでには到達せずに週後半で1130ドル台まで反落しました。



ドル円は,予想が94.20円-91.20円で,実際は92.650円-90.590円(終値90.820円)でした。上限は全く上昇の勢いが無く約150PIPSドル高方向に外しました。下限は結局90円台まで落ち込み約60PIPSドル高方向に外しました。週初めから一方的に下落している印象でしたのでひそかに週末の小売売上高による反発を期待していたのですが見事に裏切られました。週明け現在も下値圏で推移しておリダウンサイドリスクはありますが,例によって89円と90円の間には幅広い買い需要が存在しますので今週中の88円台突入までは考えていません。下限については,なんとか89円の前半での手止まり感を予想しています。上限については,年初の高値93.77円からのかぶせの陰線から2週続けて陰線が発生したことに注目しています。先週高値の92.65円には到達できない地合いですので,92円半ばで早々と勢いが止まりそうです。よって,今週の上値は92.30円程度と予測し,下値は89.30円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4530ドル-1.4180ドルで,実際は1.45790ドル-1.43350ドル(終値1.43780ドル)でした。上限は1.45ドル台でやはり重く約50PIPSドル高方向に外しました。下限は1.43ドル台から下げ渋って結局約160PIPSドル高方向に外しました。1.45ドルを抜けていったん上のレンジに入ったかなと思われたのですが,1.42ドル-1.45ドルのレンジが今のユーロドルには心地よいようです。つまり,米国経済の2番底にもユーロ圏の財政規律の問題の拡大にも一方的に賭けるのが難しく市場参加者は様子見なんでしょうね。テロや自然災害などが続くとポジションをクローズする用心深いトレーダーもいるので出来高も一向に高まってはいません。こういう局面では,現在のレンジを維持する方向で予想を立てたいと思います。上限については,再度の1.45ドル越えは期待されるものの少し押さえ気味に1.45ドルの前半を予想します。下限については,1.42ドル台の後半あたりの早めのサポートを予想しています。よって,今週の上値は1.4520ドル程度と予測し,下値は1.4270ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0380フラン-1.0140フランで,実際は1.02850フラン-1.01290フラン(終値1.02650フラン)でした。上限は1.03フランには届かず約100PIPSドル高方向に外しました。一方の下限はサポートレベルが意識されほぼ的中です。絶対越えるだろうと思っていた1.03フランを越えられなかったのは意外でしたが,高値圏で週末を迎えたので今週の高値は確実に1.03フランを越えられると思いますし,先週言及した年末から年始にかけて1.04フランがらみの軽いレジスタンスレベルも今週は軽いオーバーシュートを見込んでいます。下限については,やはり1.01フラン台の底堅さは確実視されておリ,先週と同じ予想にしたいと思います。よって,今週の上値は1.0430フラン程度と予測し,下値は1.0140フラン程度と予測します。

今週のイベントとしては,最近英国もさえないニュースが多いので1月20日の水曜日の英12月失業率あるいは1月22日の金曜日の英12月小売売上高で何かネガティブ・サプライズが起きないかなと期待しています。また,1月22日の金曜日の米1月フィラデルフィア連銀景況指数はいつも通り気になります。あとは,経済指標ではなくそろそろ米企業の2009/4Q決算発表が気になります。今週は

2010/1/19 C Citigroup Inc.
2010/1/19 IBM International Business Machines
2010/1/20 WFC Wells Fargo & Company
2010/1/20 BAC Bank of America Corporation
2010/1/21 GOOG Google
2010/1/21 GS Goldman Sachs
2010/1/22 GE General Electric

などの決算発表がありますので,米国株式市場全体およびドル相場に与える影響に注意しましょう。

米12月小売売上高は予想外に急落

U.S. Retail Sales Unexpectedly Fall After Bigger Gain (Update1)

11月の改定値が大幅上昇修正されているためか12月は前月比マイナスです。しかし,前月に2.0%に迫るほど伸びれば今月が多少下がっても不思議ではありません。最近,米国の経済指標の月ごとのバラツキが目立ちますね。それも前回の改定も非常に多いのはなんとかしてほしいです。2009年全体では-6.2%のマイナスで,2008年全体の-0.5%のマイナスに続いて2年連続のマイナスでした。また,これは1993年以来の大きなマイナス幅のようです。単月ごとの数字より1年を積算すると2009年に景気の底がやってきたことが分かりますが,2010年がもっと売上高が伸びる景気回復の年となると良いのですが…

米12月小売売上高(自動車除くコア): -0.2% (予想:0.2%,前月改定:1.9%[改定前:1.2%])
米12月小売売上高: -0.3% (予想:0.5%,前月改定:1.8%[改定前:1.3%])

Please wait for Cleveland Fed data update

ユーロドルはこの悪い小売売上高には反応せずに,ドイツのメルケル首相がギリシャの財政問題について深刻に発言したことの方が影響が大きくて下落の動きです。

ECBは政策金利を据え置き

ECBは政策金利を1.0%で据え置き…
Trichet Says Interest Rates Appropriate for 'Moderate' Recovery

ECBは8回連続金利据え置きでしたが,総裁の記者会見ではいつも通り

「1%の政策金利は適切だ。」
「2010年の経済成長は緩やかなので,政策担当者は急激に引き締めはしない。」

というまるでCDプレーヤーでリピート再生しているみたいでした。また,ギリシャの財政に関しても言及しましたが今まで通りECBとしてルールを守るとの従来の見解を繰り返しています。あまり変わりませんので,今日の為替相場は大した動きはないようですね。




そう言えば,今年の後半になったら2011年に退任するトリシェの後任は誰になるのかと言う議論が出てきそうですので,晩節を汚すわけにもいかず今年のトリシェは冒険はしないと思いますよ。

米金融危機調査委員会(FCIC)による公聴会

米金融危機調査委員会(FCIC:Financial Crisis Inquiry Commission)が自身のHPでつるし上げライブ中継をやっていますが,その公聴会での証言がさっそくBloombergのニュースにもなっています。

Blankfein Defends Goldman Sachs Amid Grilling by Crisis Panel



トップバッターは,いろいろ狼藉を働いて自分のところだけはダントツに収益を上げているGSのCEOのLloyd Blankfeinです。

「へんてこなMBSを売って格付け会社に高い格付けをお願いするのは,ブレーキの壊れた車を売りながら,買い手のための保険を同時に用意するのと同じで,私に取っては市場における信頼に足る商習慣とは思えないのですが。」

などと問い詰められています。その後,JPモルガンの会長兼CEOのJames Dimonや,モルスタの会長のJohn Mack,BOAのCEOのBrian Moynihanとヒアリングは続いています。

DimonとMoynihanは,マーケットがダウンサイドサイクルを予測するとMark-to-market(市場価格での値洗い評価)によってそのサイクルが加速すると述べています。

結局,政府の公的資金の注入で自分たちの会社の業績が回復した後に,これらのCEOたちは多額のボーナスを受けたわけですから,なんとかこの「魔女裁判」を穏便に済ませたいと思っているはずです。

Blankfein Response on Role Was ‘Troublesome,’Angelides Says

調査委員会としては「GSが顧客に高くMBSを売りつけたのが今回の金融危機の引き金になったので,情報の非対称性がある中で金融機関に規制なしに自由に取引させるのは危険だ。」と結論を出したいのでしょうが,Blankfeinも「我々が証券を売ったのはエクスポージャーを望んだ最も洗練された投資家に対してであり,うちの会社だって投資家に事前にリスクを告知しているし,我々が売った証券が将来どのようなパフォーマンスを示すかまでは予測はできない。」と応酬しているので,いまいち決め手に欠けますね。公聴会の委員の追求もそれほど切れるものではないので,(13日パネル1の相当分を見る限り)目立った答弁の破綻はしていないようです。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2010/01/11の週の展望】

2週間ぶりの為替の展望のエントリとなります。年末にはドルの需給の関係でいったんドル高になった為替市場ですが,需給緩和でドルが下落したところで,党内事情・政治資金管理の過去がからむのか分かりませんが藤井財務相が突然の辞任。その後,菅新財務相になって異例のドル円為替レート水準への言及がありました。これによりドル円は93円台まで上昇するも,週末の今年最初の雇用統計ではNFPが大幅マイナスで,ドルは欧州通貨に対しては全面安になり,円に対しても下落幅は限られているものの92円台まで反落です。雇用統計が悪かったため原油も寒波によるヒーティング・オイルの需要が増す思惑も含め1バレル82ドル台まで上昇し,金価格もあっという間に15ドルぐらい上昇して1137ドルまで上昇していしまいました。その他,アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系投資会社アーバル・インベストメンツがUAEドバイ首長国の湾岸最大の建設会社アラブテックを買収することも発表されて,UAE関係者はドバイショックの後始末に余念がありません。しかし,ギリシャの財政破綻の恐れについてはなんら解決策は用意されておらずユーロの信認についてはグレーのままです。

そんな流れの中で,2010年もまた今週からドル円・ユーロドル・ドルスイスの週ごとのレンジを考察していきたいと思います。



ドル円は,昨年12月13日の週から3週連続陽線のあと,先週は往って来い相場の荒い上下動ののち92円台の半ばで週末を迎えました。昨年8月23日の週以来95円を越えることができず,直近では94円に届かないで週末を迎えています。93円から95円にかけては1円ごとに戻り売りの帯ができているようです。それで上限については,93円をあっさり越えるとしてもこの2円の壁をこなすのは相当むずかしいと考えます。下限については,1月5日の安値91.230円が昨年12月24日の安値91.120円を割り込むことはできなかったことから91円台でのサポートを期待しています。よって,今週の上値は94.20円程度と予測し,下値は91.20円程度と予測します。



ユーロドルは,昨年8月23日の週の安値1.42054ドルおよび翌週の安値1.41795ドルあたりが(翌々週に1.43ドル台に上放れする前の)サポートレベルとして意識されています。また,それは昨年12月20日の直近安値の1.42160ドルが3週にわたってサポートされていることによっても確認済みです。それで下限については,特段のイベントがない限りこのレベルでのサポートは確実でしょう。上限については,1月5日の直近高値1.4483ドルが1.42ドル-1.45ドルのレンジ相場のほぼ高値圏にあるのでこちらの上限もほぼ鉄板です。ただし,流動性の高いユーロドルは多少のオーバーシュートはあり得ることと思います。よって,今週の上値は1.4530ドル程度と予測し,下値は1.4180ドル程度と予測します。



ドルスイスは,昨年12月17日の週の直近高値1.05079フランがその後の2回の反発でも越えられないレジスタンスレベルとなっています。また,年末から年始にかけて1.04フランがらみの軽いレジスタンスレベルも意識されています。今週の上限については,週末を安値圏で迎えたので1.04フラン台には届かないと考えています。もう一方の下限は,昨年12月8日のブレーク時の安値1.0163フランが意識されておリ,1.01フラン半ばを割ると再びパリティが意識されます。この下値を探る動きは,金価格が再び上昇していることからユーロドルの上昇の勢いより若干強いようです。ただ下限については,1.01フラン半ばからの下落はユーロドルの1.45ドル越えによる上のレンジ相場への移行とリンクしていますのでそれ次第です。よって,今週の上値は1.0380フラン程度と予測し,下値は1.0140フラン程度と予測します。

今週のイベントとしては1月14日の木曜日にECBの政策金利の発表があります。先週のBOEの政策金利が据え置かれたのと同じく1.00%での据え置きが予想されています。FRBが雇用統計の悪さから利上げに踏み切れないのと同じように,ECBもPIIGSの財政の問題がある限りなかなか利上げには踏み切れないでしょう。また,経済指標としては同日には12月米小売売上高の発表があります。事前予想が割と低めの予想ですので,絶対値は良くないとしてもポジティブ・サプライズになる可能性があります。年末年始の特殊要因がなくなり,市場の目は米経済の二番底の不安vsユーロ圏の財政規律の問題の足の引っ張り合いに再び向けられているので,各種イベントによるレンジ相場のブレイクには注意したいものです。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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