EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【09/11/09の週】(金価格の新高値にエントリの先を越されるの巻)

先週は11月3日の火曜日には一時ユーロドルが1.4625近くまで下落して,こりゃあドル先高感増進かと思ったのですが,翌水曜日1.49ドル台まで跳ね上がって久々の踏み上げ相場でした。というのも大した指標が無く原油価格は1バレル80ドルをちょっと越える程度で推移した一方,金価格はインド中銀がIMFから金の現物をしこたま(200トン:規模は世界の年間鉱物生産の8%)買ったというニュースに反応し,1トロイオンス1080ドルを越えてしまったからでした。(このエントリが遅れたため月曜日の東京時間の早い時間にはとっくに1100ドルを越えていますが何か…)

金価格暴騰により当面の下値までドルが下がってしまっために,11月6日の金曜日には米10月雇用統計が失業率の10%越えとなりましたが,織り込み済みであることも加えて,株式・為替市場への影響は最小限となりました。そういえば,11月5日の木曜日は政策金利発表3連発(FOMC/ECB/BOE)だったのですが,それさえも金相場に圧倒されて華麗にスルーでした。ドルが弱いために円高に見舞われた東京株式相場もさえないうちに終わり,ユーロドルの1.50ドル越え,ドル円の90円以下の続落だけでなく,ドルスイスの1.00フラン(パリティ)割れまで視野に入った段階で週末を迎えました。土曜日は個人的にはジャイアンツの日本シリーズ優勝を横目に見ながら週末の「勝池(デフレ対策)論争」に野次馬として参加しておりましたでござる。(笑)



ドル円は,予想が91.20円-89.30円で,実際は91.297円-89.608円(終値89.956円)でした。上限はほぼニアピンですし下限も30PIPSの誤差なら想定内です。金価格と言うドルにも円にも味方しない特殊要因の思惑で相場が動く時はドル円については純粋にテクニカルでチャートを見た上限・下限があたるようです。言い換えると上限・下限をブレイクアウトするトレンドが生じていない相場になっているということです。こういうときは堂々とテクニカルで挑むべきです。引き続き,どのあたりから買い上がってきた相場なのか,どのあたりから戻り売りされた相場なのかを考えます。下限については,10月15日の安値89.29円あたりからのロンガーが損切りするレベルまでは下落は加速しません。上限については,先週の高値91.297円越えさえ怪しくなってきました。よって,今週の上値は90.90円程度と予測し,下値は88.75円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4850ドル-1.4470ドルで,実際は1.49168ドル-1.46259ドル(終値1.48430ドル)でした。上限は70PIPS程度ドル高方向に外しましたが,下限は160PIPS近くも同じくドル高方向に外してしまいました。引き続き,金相場によってドル資産がユーロ資産に退避される事態が続いていますので,1.51ドル到達も視野に入れる必要があります。問題は金ロングはどこで利益確定されるだろうかとうことですが,月後半のオプション日までまだ時間があるので1110ドルを越えたら達成感からいったんは利益確定されるだろうと考えています。上限については,1.5060ドルを越えて1.51ドル台前半で今週は勢いをなくすだろうとの予想です。下限については,いったん1.50ドルを越えたあとはロンガーの力が強いため1.49ドル台直下ではなんとかサポートされると予想しています。よって,今週の上値は1.5120ドル程度と予測し,下値は1.4890ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0420フラン-1.0160フランで,実際は1.03362フラン-1.01248フラン(終値1.01729フラン)でした。上限は80PIPS程度ドル高方向に外しましたが,下限は35PIPS程度のドル高方向にはずす程度で済みました。今週はいよいよドルスイスが1.00フランのパリティ割れを引き起こすかどうかの注目の週となります。下限については,ユーロドルが1.51ドル前半で勢いをなくすのと何とか呼応して,ドルスイスもパリティを割ってメディアをにぎわせた後にあわてて買いが入るぐらいの相場でしょうか。大台割れからさらにショートを仕掛ける勇気は,金ロングがいったんは利食いされるというシナリオ上ではありません。上限については,下落圧力が強いために11月6日の戻り高値の1.02フランを越えることはできず,1.01フラン台後半で力尽きると考えています。よって,今週の上値は1.0180フラン程度と予測し,下値は0.9990フラン程度と予測します。

今週の経済指標は,水曜日の11月11日の10月英失業率,金曜日の11月13日の9月米貿易収支ぐらいしか個人的には注目しないつもりです。それより金価格の反落が起きるのかどうかと為替市場のテクニカルな動きに素直に対応していきたいと思います。経済指標を気にしない週はチャートドリブンで見ていくだけで十分です。

「デフレ対策」論争についての雑感

最近ではTwitterやブログ上で日本経済の「デフレ対策」について大きな話題が提供されました。勝間和代氏の「まず、デフレを止めよう」提言に対して池田信夫氏が噛み付いたのです。いわゆる「勝池(デフレ対策)論争」と言われるものです。

勝間和代氏のためのマクロ経済学入門

「勝間氏は自分の領分だけで勝負したほうが良い」とか,「池田氏はいつも大人気ない」とかネットでは賛否両論ですが,冷静に両者の主張を読んだ限りでは,それぞれの主張がかみ合っていない気がします。

勝間氏の論点は主に金融政策にあるのではなく,日銀の(政府が発行した)赤字国債買取りにより,公共投資(公共事業なのか新産業育成なのかは分からないが…)のための資金を提供させるといういわゆるケインズ政策によるデフレ脱却のことのようです。

一方,池田氏の論点はゼロ金利下における金融政策について述べており,日銀の(金融市場に存在する)市場国債買取りいわゆる非伝統的金融政策ではデフレ脱却はできないと言っているのです。

対象としている国債がそもそも違っているのですから永遠に平行線ですね。

「勝間氏の提言」の主に財政出動に対する正面からの突破は,

■ 日本がGDP比で過剰な財政大赤字である現在,これ以上インフレが起きるほど国債を発行してどうするという財政破綻の議論
■ ケインズ政策で「デフレ脱出」をすると,オーバーシュートがありインフレ期待が暴走して「ハイパーインフレ」の脅威が存在するという議論

の2点で攻めるべきでしょう。この2点に限った議論から言えば,各国中銀が取っているインフレターゲット政策のゼロインフレ下からの適用(いわゆるリフレ政策)の学問的立証とは無関係に,私は「勝間氏の提言」を現状の日本に適用できるとは思いません。

***

【6年前の非伝統的金融政策についての認識】

翻って,私にはリフレ派の人たちとも話しているのですが,ゼロ金利下における非伝統的金融政策になんらかの効果があると言う点では一定の合意ができていると思います。リフレ派の人はデフレ下の日銀政策を批判する人が多いですが,驚くべきことに以下の見解は日銀首脳から出た言葉です。

(問)総裁が、金融緩和の波及メカニズムという点に着目される背景として、おそらく、この2年間進めてきた国債購入を柱とする資金供給では、なかなか実体経済に資金が流れにくい状況になっているという問題意識があるかと思う。そうなると今後、いわゆる長期国債買い増しを軸に市場に資金を供給していく手法とは、徐々に一線を画していくというご意向なのか。

(答)従来からも効果が著しく出ている部分がある。やはり、金融市場の安定化効果というのは非常に大きくあったというふうに思う。ショックが起こった場合に、金融市場で不安感が増幅するというような悪影響は完全に遮断していたというふうに思う。実体経済には全く良い影響がなかったかというと、そうではない。デフレ的状況がずっと続いているが、物価と経済のシュリンク(収縮)という循環が、いわばデフレ・スパイラルといったかたちで目に見えて増幅していくというふうな、悪い動きを目下のところは阻止している。従って、実体経済に対してもプラスの影響はやはりはっきり持っていると思うが、我々の目指すところはより積極的なことである。さらにプラスの効果を出していきたい──マネーサプライに対してもプラスの効果があり、実体経済もよりダイナミックなものにしていくという、そこのところにまで波及効果を及ぼしていきたい、そこに挑戦していきたい──という意味であって、従来の延長線上の一つのエボリューション(進化)を図りたいということである。

(福井俊彦)政策委員会議長記者会見要旨 (2003年3月25日)

後半はですね,リフレ願望と言うかいろいろ英語も交えて特徴がありますけど福井新総裁らしさを出しながら頑張った発言をしていると思います。(後年にゼロ金利解除および利上げをしたことには賛否があるものの…)

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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