EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

物価推計に使われるヘドニック回帰式について

このエントリでは,物価指数の推計に製品の品質がどのように関係しているかの一例として品質調整のためのヘドニック法を取り上げます。

性能が上がっても価格が低下する代表的な製品はなんと言ってもPC(パーソナル・コンピュータ)に代表されるIT機器ですが,付加価値(機能)の変化を正確に推定できないとなると物価指数を推計するのが非常に困難となります。物価指数を実際に計算する場合には,同価格でも品質の変化(機能の向上)があればそれを加味して実際には物価が下がったと認識することが普通だからです。

一般に,新旧調査価格の価格差(A)=「品質変化」相当分(B)+「純粋な価格変動」分(C)と定義されますが,ヘドニック法とは,商品はそれを構成する性能(=特性)に分解され,かつ価格は性能によって決まると考え,新商品の旧商品対比での品質向上(劣化)相当分(=B)を直接計量手法を用いて推計するものです。

日本銀行では企業物価指数(CGPI)について,2005年12月12日公表予定の11月速報(および10月確報)分から2005年基準に切り替え,品質調整に関してヘドニック法の適用を行いました。
2005年基準企業物価指数におけるヘドニック法の適用
(詳細PDFファイルは,http://www.boj.or.jp/type/ronbun/ron/research07/data/ron0712b.pdfです。)

今回,PC(パーソナル・コンピュータ)の品質調整に当たってどの機能に性能向上の統計的有意があるかを調べた最新の資料が日本銀行より公表されています。

企業物価指数「パーソナルコンピュータ」に関するヘドニック回帰式

PCの性能動向や回帰分析に興味がある人は一度ご覧ください。

***

【デスクトップ型の最新調査(2008/3Q〜2009/2Q)で新たに有意になったもの】
「キャッシュ容量(2 次+3 次キャッシュ)」
「クアッドコア型CPU×2 ダミー」
「Windows Vista Home Premium 64 ビット版ダミー」
※CPUの性能向上とクアッドコア化,OSの64ビット化


【デスクトップ型の最新調査(2008/3Q〜2009/2Q)で有意にならなかったもの】
「Bluetooth 対応ダミー」
「ダブルチューナー対応ダミー」
「FeliCa ポート搭載ダミー」
※Bluetoothの凋落とマイナーなオプションの削減傾向


【ノートブック型の最新調査(2008/3Q〜2009/2Q)で新たに有意になったもの】
「デュアルコア型/クアッドコア型CPU ダミー」
「Windows Vista Home Premium 64 ビット版ダミー」
「記憶媒体容量」
「SSD搭載ダミー」
「液晶サイズ」
「フルHD 液晶ダミー」
「WUXGA液晶ダミー」
「DDR3ダミー」
「eSATA 端子搭載ダミー」
※CPUクアッドコア化,OSの64ビット化,記憶容量の増大,SSDの台頭,液晶大画面化,メモリおよび外部記憶I/Oの進歩


【ノートブック型の最新調査(2008/3Q〜2009/2Q)で有意にならなかったもの】
「PC カードスロット搭載ダミー」
「顔認証ダミー」
※廃れていくオプションと売れなかったオプション


こういう統計でもきちんと製品性能の動向は表われてくるものですね。しかし,株式市場・為替市場とは直接関係ないオタクなエントリでした。

BOEは政策金利およびボンド買取り枠をを据え置き

BOE Keeps Asset Purchase Plan at 175 Billion Pounds (Update2)

BOEは政策金利を0.5%で据え置き,ボンド買取り枠も当初の目標どおりです。景気が若干回復期にある現在では,余分なコメントはやめて当初のプランを粛々と実行するのが良いようです。そうすれば市場の催促相場や無意味な長期低金利期待を避けることができます。

一方,ブラウン英首相は総選挙までに1年を切っているので,できるだけ現在の経済・財政政策を堅持したいようです。米国などに比べて政府の側の役割は小さそうで単に「漁夫の利」を狙っているのはだけだと思います。

私の個人的な感想では,「今の英国には,Mervyn King BOE総裁は必要だが Gordon Brown 首相の仕事は別の人がやっても良い。」と感じてしまうこのごろです。

政府の役割の縮小を示唆するガイトナー財務長官

Geithner Says Government to Reduce Role in Markets (Update2)

このところ各種経済データも米国経済の回復傾向を示しているので,ガイトナー長官もこのような発言をしたのでしょう。FEDのメンバーは依然として慎重ですが,政府サイドと渾然一体している現在の米当局の見方と考えれば,Troubled Asset Relief Programも初期の役割を果たしたようですし,アセット買取プログラムの統廃合が近づいているのでしょう。できるだけ,FEDサイドの金融政策でのみ舵取りしたい考えを表現しているとも言えます。(中銀に売手が無いので「非伝統的政策」を続ける限り無理ですが…)

それでも,今週はドル安の傾向が続いており,ユーロドルは1.45ドル台まで上昇し,ドル円は91円台まで下落しました。金も1オンス1000ドルを越えて一応の達成感を得た後に再び割りました。(WTIが100ドルを越えたときと似てる?)

今週は本業が忙しく大したコメントもできませんが,レイバーデー明けの週としては大きく変動したとはいえないようです。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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