EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

米英とも製造業回復の指標あり

【米国の指標】
July 2009 Manufacturing ISM Report On Business
7月ISM製造業景気指数: 48.9 (予測:46.5,前月:44.8)

Construction Spending in U.S. Unexpectedly Rises on Revival in Home Sales
6月建設支出(前月比): 0.3% (予測:-0.6%,前月改定値:-0.8%←-0.9%)

【英国の指標&ポンド上昇】
U.K. Manufacturing Expands for First Time Since 2008 (Update2)
7月英CIPS製造業PMI(購買担当者指数): 50.8 (予測:47.7,前月改定値:47.4←47.0)

Pound Jumps to Nine-Month High Versus Dollar After HSBC Profit
HSBC Holdings Plc と Barclays Plcの決算が良かったからですが,もちろん会計処理上の変更が大きいとはいえ,Citiでさえ利益を出すのですからもともと損切りの早かったこの2社の決算が悪いはずはないでしょう。だから,先週のポンドの動意は情報漏えいなのかもしれませんね。

同時にユーロドルも上がっています。ただし,1.44ドルを明確に越えなければ,次の下落のためのレート吊り上げの可能性もありますからご注意ください。相場が閑散としてくると一部の大口投資家による引っ掛けも多くなります。

さらに,S&P500もようやく1000ドルを越えました。
U.S. Stocks Rise as S&P Climbs Above 1,000 for First Time Since November

さすがに,今晩何も変わったことがなければ,8月4日の日経平均は黙って買っても上がるんじゃないでしょうか。ただし,エイベックスの株は上がるか下がるか不明です。(注:一部の元所属タレントの事情による)

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【09/08/03の週】

先週はすこしポンドに動意がありました。また,金曜日の米GDPの速報値が思ったよりネガティブに作用してドルが再び売られたために,クロス円の強さが相殺されてまたレンジ相場に戻った感じです。個人的にも為替相場は夏休みと考えており,マクロ経済全体の動向に関心が移っています。



ドル円は,予想が95.50円-93.30円で,実際は95.871円-94.005円(終値94.610円)でした。上値も下値も今週は低めに見積もりすぎました。上値のバリアは実際には96円にあり,下値のバリアは94円にあるようです。とはいえ動きやすい範囲でと狭いバリアがあるのは,大相場になるだけのエネルギーがないということでもあります。米決算時期も過ぎましたし,特別な政府発表も計画されていません。国内株式市場もニュースのないのは良い知らせと上昇していますが,トレンド形成とまでは行かないようです。ECB政策金利発表の影響を受けるのは主に欧州通貨とのペアでしょう。今週は目に見えるバリアに対して+-10PIPSで決めたいと思います。よって,今週の上値は96.10円程度と予測し,下値は93.90円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.4350ドル-1.4050ドルで,実際は1.43035ドル-1.40065ドル(終値1.42510ドル)でした。上値も下値も50PIPSだけユーロ高に予想してしまいレンジ幅のみぴったりでした。ドル円の上値抵抗ラインに比較してユーロドルの1.43ドルの上値抵抗ラインは,5月31日の週の高値1.43370ドル,7月19日の週の高値1.42906ドル,7月26日の週の高値1.43035ドルと直近でも3度にわたって跳ね返されました。上値は,今週が高値圏でスタートしたとしてもECB政策金利発表の木曜日までにいったん調整されれば,まだ1.43ドル台越えは期待できないと考えます。一方,下値はわかりやすい節目の1.40ドルがサイコロジカルな強いサポートレベルとなっています。よって,今週の上値は1.4330ドル程度と予測し,下値は1.4010ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.0850フラン-1.0620フランで,実際は1.09327フラン-1.06517フラン(終値1.06860フラン)でした。上値は一日天下でしたが1.0932フランまで上昇したのは意外でした。また,下値はだいたい予想通りで,1.06フラン台での失速はユーロの上値が抑えられているのでそれほどサプライズではありません。今週も1.06フラン台半ばより下がるとは考えていません。一方,上値は下落が急速だったので再び1.09フランを越える力はなく,1.08フラン台半ばで失速すると考えます。そこで今週は先週の予想を継続し,今週の上値は1.0850フラン程度と予測し,下値は1.0620フラン程度と予測します。

今週の指標としては,まず金曜日の米失業率および非農業部門雇用者数,そして木曜日にはBOEとECBの政策金利決定があります。このところ全くサプライズがありませんので期待しないでいましょう。そういえば,中国と新興国の株を先週少し買ってみました。現在進行形で成長する国の株は金融市場がまともになってきたら自然に上がると考えています。

1999年2月12日決定会合議事録

公表された議事録の中では,なんと言っても1999年2月12日の議事録が面白いでしょう。
http://www.boj.or.jp/type/release/teiki/gijiroku/gjrk990212a.pdf

【執行部の急変】
前回1月19日の会合では,
■ 0.10%への政策金利利下げ案(中原案): 1:8で否決
■ 0.25%の政策金利現状維持案(速水案): 7:2で可決

■ 0.25%では低すぎるとの反対意見: 篠塚委員のみ
であったのが,

今回2月12日の会合では,
■ 0.10%への政策金利利下げ・低下誘導案+量的緩和明記案(中原案): 1:8で否決
■ 0.15%への政策金利利下げ・低下誘導案(速水案): 8:1で可決(中原委員も賛成)

■ 0.25%では低すぎるとの反対意見: 篠塚委員のみ
と,速水総裁以下の急なスタンス変更がありました。

はっきり言って前回から20日前後で現状維持から0.15%まで利下げに急に変わるのには違和感があります。「長期金利の上昇に押されてやむなく」のようにも見えますが,「何らかの外部の圧力のために追い込まれた」ようにも見える事実上のゼロ金利決定会合でした。

【ぶれていない2人】
結局,前回からぶれていないのはこの2人だけです。
■ 中原伸之審議委員: 0.1%への利下げを提案
■ 篠塚英子審議委員: 0.25%でも金利は高いとの発言継続(タカ派)

【残りの7人は自信がない】
総裁以下残りの7人の委員の決定への自信の無さは発言にも表われています。
■ 植田和男審議委員: 3つの選択肢(現状維持・国債買切り・利下げ)を示すも態度保留
■ 藤原作弥副総裁: さらなる利下げに関する意見があるも「マーケットの未知の探検」と発言
■ 後藤康夫審議委員: 0.1%への利下げは「アリスの国のワンダーランド」へ本行が足を踏み入れるとの発言があり,まだ利下げと現状維持との間で逡巡している様子
■ 武富将審議委員: 国債需給およびマネーサプライの両論と合体論を述べるも確信がない
■ 速水優総裁: 前回現状維持だったのに,一転して0.15%への利下げを提案したが,「どの程度十分な効果を持つかは正直に申し上げて自信がない」と心境を吐露

【その他気づいたこと】
■ 後藤委員の文学的センスは良いですね。
■ 三木委員は山下金融市場局長から吸収のことで突っ込まれました。(笑)
「まず最初に、三木委員から売出手形による吸収を止めろというお話があったが、0.25%という誘導レンジを維持しつつ現在の需給環境の下で調節していくためには吸収が必要である。吸収を止めるというごとは、グロスの供給を抑えろということと同じである。CPを買ったりレポを買ったりしながら0.25%にしていこうとすると、ある程度どごかで吸収していく必要がある。吸収することの意味は無理矢理資金を引っ張り上げているということではなく、資金を供給しつつ余剰分につき売出手形による吸収を行なうという形であり、むしろMBプラスBでは大幅に増えているというようにみて頂かないとなかなか分からないのではないかと申し上げた。」
■ 山下金融市場局長の話は日銀オペレーションを理解するのに非常にわかりやすく,たとえば以下の抜粋のゼロ金利下の弊害などの説明は秀逸です。
「 金利をゼロに持っていくことにより何が起きるかについては、実施してみなけれぱ分からない面はあるが、仮に金利がゼロになれば、投信や生保等の出し手は事務コストをかけてインターバンクマーケットで運用する意味がなくなるため、当然マーケットには出さない。従って、コール市場残高はほとんどなくなると思う。一方、都銀等では日々の資金決済のための資金需要は残るため、多分生保・投信などは信用力の高い東京三菱銀行などに預け、項金で投信の払出しなどに応じていくごとになる。そうした金が集まる先は良いが、そうでない先は日々の交換尻や資金決済が必要なため、当然マーケットに出てこようとするが、出し手がいないという状況の中で極端に高い金利を付けないと資金が取れないという可能性がある。
 仮にマーケットは成立しても、金利が著しくポラタイルになる可能性がある。要するに、我々はオーバーナイト・レートをコントロールできなくなるリスクがある。言い換えれぱ、金利をゼロにすることは超過準備を大幅に作ることであり、一つの積み期の極めて早い時期で準備が必要なくなる、つまり準備率を廃止した状況になってくる訳で、準備率を廃止した状況においては金利が当然ボラタイルになる。日々の需給に伴いボラタイルになるという意味ではマーケットが非常に不安定な状況になる可能性が十分にある。
 今一つ我々として心配なのは、マーケットの仲介業者にマーケットが急激に縮小した局面で何が起きるのかなかなか分かり難い点である。インターバンク・マーケットは単にオーバーナイトだけではなく、ターム物、ユーロ円、あるいはオープンマーケットも含むため、中期的には誰かが仲介機能を代替できる訳であるが、短期的にほ混乱が生じる可能性がある。仮に、そうしたマーケット機能を維持しながらぎりぎりのところまで下げていくというのであれば、ある程度グラジュアルに時間をかけながら実施していかないと、私共の立場からは非常に怖い面がある。」

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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