EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

FOMC statement, April 29, 2009

FOMC statement

豚インフルエンザのニュースのために,今年に入ってからのFOMCでおそらくもっとも世間的に関心の払われないFOMCアナウンスであります。(笑)個人的にも休みですのでざっと読んでいます。

(今回の概要)
1.先回に引き続き,レートを最初に持ってこないで前回のFOMCからの概況を先に持ってきた。家計支出の下げ止まりを若干示唆している。次の文頭のWeakerがWeakに細かく修正されている。(※1下線)
2.金融市場のタイトなイメージがここでも少し緩和されている。(※2下線)
3.レートは今回も0.25%で据え置きで,現状ではもはや市場の関心ではないのです。(※3下線)
4.書くことがないので前文と同じく先回の内容の繰り返しです。over the next six months が by autumn に変わっても実質的な違いなし。中の人も手抜きでしょう。(※4下線)
5.典型的な字埋めの文章。あってもなくてもいいでしょうね。(笑)(※5下線)

Release Date: April 29, 2009
For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in March indicates that ※1the economy has continued to contract, though the pace of contraction appears to be somewhat slower. Household spending has shown signs of stabilizing but remains constrained by ongoing job losses, lower housing wealth, and tight credit. Weak sales prospects and difficulties in obtaining credit have led businesses to cut back on inventories, fixed investment, and staffing. ※2Although the economic outlook has improved modestly since the March meeting, partly reflecting some easing of financial market conditions, economic activity is likely to remain weak for a time. Nonetheless, the Committee continues to anticipate that policy actions to stabilize financial markets and institutions, fiscal and monetary stimulus, and market forces will contribute to a gradual resumption of sustainable economic growth in a context of price stability.

In light of increasing economic slack here and abroad, the Committee expects that inflation will remain subdued. Moreover, the Committee sees some risk that inflation could persist for a time below rates that best foster economic growth and price stability in the longer term.

In these circumstances, the Federal Reserve will employ all available tools to promote economic recovery and to preserve price stability. ※3The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and anticipates that economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period. As previously announced, to provide support to mortgage lending and housing markets and to improve overall conditions in private credit markets, the Federal Reserve will purchase a total of up to $1.25 trillion of agency mortgage-backed securities and up to $200 billion of agency debt by the end of the year. In addition, ※4the Federal Reserve will buy up to $300 billion of Treasury securities by autumn. The Committee will continue to evaluate the timing and overall amounts of its purchases of securities in light of the evolving economic outlook and conditions in financial markets. ※5The Federal Reserve is facilitating the extension of credit to households and businesses and supporting the functioning of financial markets through a range of liquidity programs. The Committee will continue to carefully monitor the size and composition of the Federal Reserve's balance sheet in light of financial and economic developments.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Donald L. Kohn; Jeffrey M. Lacker; Dennis P. Lockhart; Daniel K. Tarullo; Kevin M. Warsh; and Janet L. Yellen.

人生いろいろ,中央銀行いろいろ

The monetary-policy maze

4月24日付のEconomistのこの記事は各国中央銀行のLending&Purchaseオペレーションを表にしていて面白いです。

載せているイメージもダイレクトにリンクするとこの通り…

Broader-minded banking from Economist

■ やっぱりFEDと連動して動くBOCがLendingに関しては何でもありですね。
■ BOJとSNBはLendingに関しては保守的ですが,SNBは為替介入を行った唯一の中銀です。
■ ECBとBOCはまだ国債買い入れなどを行っていない。あまり長引くと「やるやる詐欺」ではないかと疑われるのではないかな。

なお,資金供給だけではいけないので売手(売出手形)があるBOJのオペレーションと売手のないFRBの比較に関しては,本石町日記さんの「FRBの資産変化は急速ですね=売手が打てたら…」というエントリが詳しいです。さらに売手導入の中銀が増加しているという「売手仲間が増えた=スウェーデンやスイスも(追記 イギリスも追随)」のエントリも進行する金融危機への対応として興味深いです。

あと,記事には「出口戦略が大事だと言われるが,どこが出口時点かとの判断が難しい」とも書いてあります。確かに景気が回復したというのが後からわかるのと同様に金融市場が正常になったというのもリアルタイムな判断が難しいことでしょう。しかし,いつかは出口は来るはずです。「いつまでもあると思うな親と金」ですからね。

さらに始末が悪いのは,インフレ期待が十分にアンカリングされている現状では,デフレが深刻になってしまうとゼロ金利にしか出来ないために中央銀行の打つ手がますます限られることです。そうなると出口は1年後なのか10年後なのかまったくわかりませんですね。

【追記】
日銀の金融調節に関してはJBpressの「世界標準」となった日銀オペもご覧ください。

ビル・ゲイツ氏の華麗なる転進

Gates Makes Lifetime Pledge to Buffett’s Berkshire Hathaway

MSのビル・ゲイツ氏がバークシャー・ハサウェイ社の取締役会のメンバーになるようです。

これはやっぱり華麗なる転進の一つでしょう。人生の半分はIT業界に身をおいて,残り後半は違った業界のバフェットの会社のカルチャと成長のためのコミットメントするという充実した人生の選択の一つだろうと思います。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団にウォーレン・バフェット氏が関わった関係と,フォーブスの富豪ランキングの1,2位のインナーサークルもあるのでしょう。理系の連中の緻密さ・凝り性な部分もこれまでのカルチャーとブレンドされてうまく機能したら良いと思います。

ハサウェイ社がウォーレン・バフェット引退後のことを考えているというのはまことに頼もしい話ではあります。あとは,ウォーレン・バフェット氏は只者ではないとは思いますが,ご子息のハワード・バフェット氏が無能だったらさっさと切り捨てることができるかどうかが残る懸念ではあります。

さて,今晩の寄り付きのBRKA/BRKBが楽しみになりました。



※これは,「バフェット&ゲイツ,後輩と語る」というDVD本の表紙です。総合ブログのエントリに書評を載せておきました。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【09/04/27の週】

ブログのメインテナンスを計画していましたので,更新もせず1週間が過ぎてしまいました。とはいっても当初2,3日と思っていたバックアップ作業もまだかかりそうなので,今週の展望を先にアップすることにします。

比較的堅調な決算発表が続々と続きますが,市場の関心はストレステストの「基準」にしたがってどの程度の銀行が「まとも」と判断されるのかに移り,その不透明感から週初に株式市場は再び下落しました。今週の為替市場はややドルに不安を持ったようです。米3月新築住宅販売件が予想より良かったことやストレステストの手法が明らかになったので,週足終値にかけてはやや戻してきたようです。



ドル円は,予想が101.00円-97.70円で,実際は99.37円-96.62円(終値97.09円)でした。上限も下限も100PIPS以上も円高傾向で大はずれの週でした。こういう週は98.20円からの下落で97.70円が想定内の限界でしたので,もしロングポジションを持っていた場合は,どこまで円高になったら損切るかの対策を決めていないといけません。3月30日に95.95円まで下げて止まり,97.40円で日足終値を迎えましたので96円台ではまだ買い意欲が旺盛のようです。そこで第1の下限はそこから-50PIPSの95.50円,第2の下限は94円ジャストまでと見ています。一方,上値については,4月17日の戻り高値99.74円からの6日続落の中で98.50円が時間足レベルの戻り高値あたりと考えています。よって,今週の上値は98.50円程度と予測し,下値は95.50円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3400ドル-1.2860ドルで,実際は1.3300ドル-1.2885ドル(終値1.3241ドル)でしたので,このところの通例でやはり下限は良い予想でしたが,思ったほどユーロ高にはなりませんでした。(2,3週続いている予測の傾向です。)2週続けて高値更新ができませんでしたが,先週は陽線で1.32ドルの半ばまで上がっていますので,上値は1.34ドル手前で失速するとしても1.33ドルは越えそうです。一方,下値はもう一度1.30ドルを割るとしても1.29ドル直下の底堅さが証明されたので,いったんは1.29ドル台半ばで切り返すと見ています。よって,今週の上値は1.3380ドル程度と予測し,下値は1.2950ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.1780フラン-1.1450フランで,実際は1.1739フラン-1.1349フラン(終値1.1394フラン)でした。上限はまあまあですが下限は強いドルを見込みすぎてしまいました。まだ下がると可能性もあり,4月13日の安値1.1303フランはその日以降の基準値になっていますので,下値としてはそこから-50PIPS程度と見ておきましょう。一方,上値は23日の戻り高値1.1630フランを越えるのはドルの勢いがないのでちょっと難しい週だと思います。よって,今週の上値は1.1630フラン程度と予測し,下値は1.1250フラン程度と予測します。

さて,世間では16連休のところもあるようで,私も相場は休みたいですね。しかし,今週はブログのバックアップの作業がまだ続くので別の意味で忙しいと思います。

ところで,このブログって日本時間の昼間のアクセスが結構あって,比率的には一般家庭からのアクセスと企業のゲートウェイからのアクセスが半々なんですよ。皆さんがお休みなら私も気が楽になっちゃいます。5月4日からの週はさすがに私も休暇ですので,ここ2年間で一番ブログ更新をサボることになるのかもしれません。もちろん「今週の展望」は来週も書きますけどね。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【09/04/20の週】

株式相場は,VIXもようやく35を割り,DJIAも3月上旬の底から8000ドルを回復してきました。S&P500もやはり850ドルを越えてきました。

一方の為替相場は,4月になってからレンジが変わった感じのドル円を除いて,大きな流れでは年初からのぐだぐだ感は変わらないようです。先週末にはトリシェECB総裁が日本に来て,講演で話したり週末も報道機関に対してリップサービスしてくれていますが,正式の会見でもないので言質を取られないように当たり障りがないことしか言えず,かえってECBは無策ではないかという憶測を生んでいるようです。



ドル円は,予想が102.00円-99.20円で,実際は100.71円-98.13円(終値99.23円)でした。上限は思ったより伸びず,下限は前回の蓋ではなくより強い節である98.20円付近で止まりました。100円をキープできなかった先週終値は一筋縄では円安にならないことを予感させます。101円のバリアーが再びきついレジスタンスになりそうです。下値は98.20円を再び下抜けするかどうかは確信がありませんが,上値が重いので今週は下方向へのチャレンジが優勢になると見てマイナス50PIPSぐらいは考えておきます。よって,今週の上値は101.00円程度と予測し,下値は97.70円程度と予測します。



ユーロドルは,予想が1.3600ドル-1.3010ドルで,実際は1.3391ドル-1.3017ドル(終値1.3025ドル)でしたので,このところの通例でやはり下限は良い予想でしたが,思ったほどユーロ高にはなりませんでした。今週も1.36ドルどころか1.34ドル手前で失速です。週足終値が下がり過ぎましたので,再び1.34ドルを越える上値の切り返しには苦労しそうです。一方,下値は1.30ドルで止まるとは思えません。その下の節は1.2930ドル,1.2860ドル,1.2800ドルあたりでしょうか。よって,今週の上値は1.3400ドル程度と予測し,下値は1.2860ドル程度と予測します。



ドルスイスは,予想が1.1750フラン-1.1450フランで,実際は1.1687フラン-1.1303フラン(終値1.1671フラン)でした。上限も下限も強いドルを見込みすぎました。SNBがフラン高には再び市場介入すると発言しなかったら,もっとフランが高かったでしょうね。金曜日の陽線を見た後,当面の下値はその始値を中心に+-25PIPSぐらいを見ておけばよいと考えます。一方,上値は蓋になっている1.17フランを週の初めの段階で越えた後に,1.17フランから1.18フランまでの戻り売りをこなしながら止まると思います。よって,今週の上値は1.1780フラン程度と予測し,下値は1.1450フラン程度と予測します。

今週は,本日のBOAの決算発表以降はあまり大きなイベントはないと思いますが,英国のGDPおよび失業率に注目したいと思います。ポンドが大きく動くようなサプライズはあるでしょうか。クロス円は要注意です。

なお,今週は本ブログのメインテナンスで更新が遅れます。

FEDバランスシート・チャート by WSJ

FEDのバランスシート・チャートをWSJがFlashで作成してくれました。クールです。中身を見るとやっぱりBank Lending部分が大きいですね。

You need to upgrade your Flash Player
Fed Balance Sheet Update by WSJ

ミシュキン元FRB理事のベージュ・ブックへのコメント on Bloomberg

Bloombergが今回のベージュ・ブックに対するミシュキン元FRB理事のコメントを配信していますので貼っておきます。Bloombergはトリシェ・チャネルの用途だけにあるのではありませんからね。(笑)

ベージュ・ブック

ベージュ・ブックとは,FOMCが開催される2週間前の水曜日に米国連邦準備銀行が公表する12地域の経済状況報告書のことで,ダラス連銀が各連銀からの報告をまとめて作成されます。(もちろん,今はPDFやHTMLで読めるものですが…)昔から表紙がベージュ色だったのでこのような名前で呼ばれます。

昨日,公表されたベージュ・ブックは

http://www.federalreserve.gov/fomc/beigebook/2009/20090415/fullreport20090415.pdf

です。本文および以下のニュースによると,一部の地域で景気後退のペースがスローダウンしていることが報告されているようです。

Fed Says U.S. Economy’s Decline Slowed in Some Areas (Update1)

■ 12連銀のうちの5連銀の地域で景気の下げ止まり感があること
(サンフランシスコ・NY・シカゴ・カンザス・ダラス)
■ 住宅購入に加えて小売売上高も一部地域でわずかに改善していること
■ 以下の地区で当該産業の需給改善が見られること
   テクノロジー産業:ダラス,サンフランシスコ
   防衛産業:ボストン,クリーブランド
   食品企業:フィラデルフィア・サンフランシスコ
   製薬企業:ボストン,シカゴ

などが目立った点です。まだまだ,雇用統計をはじめとする不況のドン真ん中の経済指標が続いていますが,少しずつ薄日が差し始めたような報告の印象を受けました。(あくまでイメージに過ぎませんが…)

リスク許容度(VIXとTEDスプレッド)

【VIX1年チャート: リストボックスやボタンはキャプチャなので無効】


これはVIXですが,まだ昨年の初夏に比べると倍近く高くて株式市場(=実体経済の先行指標)のリスク許容度は正常化した言えませんね。

【TEDスプレッド1年チャート: ボタンはキャプチャなので無効】


こちらはTEDスプレッドですが,短期金融市場はさすがに中央銀行がてこ入れしていますから,先にまともになってきています。(しかし,これとて30-40BPでないと正常時には程遠いですが…)


金融経済>株式市場>実体経済の順に遅れて影響が出始め回復していきます。
ここにも遅い指標は実体経済に関わるものという構図が見えてきています。

米3月小売売上高は予想外のマイナス

U.S. Retail Sales Unexpectedly Drop as Jobs Evaporate (Update2)

3月小売売上高(前月比): -1.1% (予想:0.3%,前月:0.3%)
3月小売売上高(前月比・除自動車): -0.9% (予想:0.0%,前月:1.0%) 

まあ,雇用が悪いのに消費が良いわけないのです。日本でもそうですが売れないときは安売りするからさらに売上高が落ちてしまう。それにしても2月分が上方修正になったから,さらに下がったように見えますね。

金融セクターの増益が報道されても,当然のことながら失業者の消費活動が伸びるわけではありません。連銀の前に金融機関だけを優遇するなとデモ隊が出るのも仕方がないくらい,庶民にとっては自分たちの税金が銀行救済に使われることと満足に消費できない生活の不安のギャップに納得ができていないのです。

これにより,ドル円は99.20円を割ってしまい,98円台まで落ちましたが,サポートやレジスタンスは-50PIPSや+50PIPSの範囲まではたいていまだ有効と考えてください。誰でもその程度なら持ちこたえるからです。

また,小売売上高のような遅行指標の悪さは上昇する株式市場やドル相場にとっては良い押し目になる可能性があるということも覚えておきましょう。先行指標の悪さは後からさらに悪い指標が出てきますので底が見えません。しかし,遅行指標の悪さはその後に先行指標の良い指標が出て帳消しにされることもあるので安心できるのです。もちろん,遅行指標が改善するまでは実際には景気の底なのかもしれませんが,別の良い指標でポジションをスクエアで切り抜けることができれば,それはそれでラッキーなのです。

指標を読むとはそういう景気のサイクルのどこにいるかという感覚を理解することもみな含んでいます。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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