EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

ECB,今回も政策金利を変更せず

ECB Keeps Rate at 4.25% Even as Recession Looms (Update1)

ECBは今回も政策金利を4.25%に据え置きました。どんな意図があるのか少し考えてみました。

■ ECBの基本金融政策に従う
原油が下がったものの依然としてインフレ率が高い(9月:3.6%)ため,目標とする2.0%以内達成のために,インフレファイターであることを示す必要があった。
■ 流動性供給と政策金利の分離
インターバンク市場の流動性の枯渇は主として信用不安から来ており,金利を下げるだけでは効果が無いことも次第に明らかになっているために,流動性供給と政策金利の問題を切り離した。
■ ECBと各国政府の役割の分離
欧州金融機関の信用不安の問題は,債券買取などの足元の資金供給はECBの役割で,公的資本注入や国有化などの破綻処理は各国政府ないし各国政府の協調の下に行なうという役割分担が暗黙のうちに出来てきたと思える。
■ 金融政策の一貫性の強調
今回,政策金利を下げると7月に利上げしたことが間違いだったと市場に認識させることになるため,あと3か月程度は現状維持を続けたい意向もあった。
■ ユーロの割高感の是正意図
多少のショックとなる景気後退があっても,高すぎるユーロをドルに対してもっと安く出来れば域外輸出も促進されるので,内需と外需のバランスが取れて将来的には通貨としての安定性が増すと考えているかもしれない。

このうち,どれが一番の理由かは分かりませんが,サルコジ仏大統領との連携等も考慮すると,トリシェ総裁はECB金利の現状維持は「しかたなく」決定したというよりは「確信をこめて」決定したと思います。

前エントリで彼をこき下ろしたのですが,ここまで筋を通すのならそれもありかなという気持ちに変わりました。実はこれは制度上の問題で,トリシェがどうこう出来る話じゃないだけ…

もっと経済危機が明らかになって,もっとユーロドルはもっと下がってもおかしくない!?

追記:政策決定会合会見をリンクしました。

この人も他力本願極まりない



Trichet Says U.S. Must Rescue `Global Finance' (Update2)


露骨な内政干渉ですが何か?せいぜい「金融危機を回避するための米議会関係者のあらゆる努力を歓迎する」が限度と言うものでしょう。

それが,いまや圏内の銀行の処理も各国の政府任せで,米国議会頼みとは他力本願の情けなさにもほどがある。

(せっかく動画も作ってあげたのに)今の姿勢は全く評価できないです。7月の利上げは完全な政策上の失敗だったし…

追記:インタビューをリンクしました。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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