EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

資金注入・損失確定どっちが先かは明白

含み損があるポジションに資金注入するとどうなるか。さらに損失が拡大して注入した資金も持っていかれる可能性がある。だから言うまでも無く,資金注入しないといけないほどの毀損が生じたならば,損失を確定してから資金注入するのが筋です。

欧米の金融機関は本当にそれが出来ているのか?これが今もっての大いなる疑問でもあります。

個人口座のポジションの話では自明の事ながら,金融機関というやや公的なバランスシートの上ではそれがいろいろなしがらみ(市場に与えるインパクト等)でやりにくいと言うことはあるのかもしれません。が,早めに全て晒しちゃったほうが健全なんですし,どっちが生き残るかと言う点でも自明ですね。

【2008年前半までにさらした機関】
バークレイズキャピタル
バンクオブアメリカ

【2008年後半に遅れてさらした機関】
メリルリンチ
リーマン・ブラザーズ

※他人の失敗を自分に生かすということは,自分で失敗して経験から学ぶよりもはるかに効率のいいことでもあります。それがなかなか出来ないのが人間なんですが…
※あと,「大手の金融機関が巨大損失を出しているので自分が損失を出しても仕方がない」という気持ちは自分を甘やかしてしまうのではないかと思います。この面でも心のコントロールが必要ですね。

お知らせ&お断り:
明日から来週火曜日まで休暇の予定です。週末の「今週の展望」は休日モードですので,ご了承ください。

輸出頼みのユーロ圏経済がさらに苦境に

Europe Faces `Huge Threat' as Emerging Markets Slide (Update2)

これまでユーロ高でも輸出できたのは新興国の経済発展があったからだと思われます。そこがおかしくなると,景気後退は相当深刻なものとなるでしょう。

となると,まだまだユーロを安くする政策もありえるのかもしれません。トリシェが積極的な利下げ政策に転換するのも一挙両得をねらっているのでしょうか。

ユーロ圏: サブプライムバブルに乗った一番の被害者で梯子をはずされて涙目
日本: ミセス・ワタナベと輸出企業が直接人身御供となり,今後もお金を出させられるはず
ヘッジファンド: 米国のドルじゃぶじゃぶ政策に乗ったプライベートレベルの被害者
中東圏: オイルマネーも毀損させられたが,ユーロをドルに転換して金持ちけんかせず
米国: 今回の経済危機の発端であるが,被害を転嫁したので意外に一番早く回復

結局,みんなで米国の借金を棒引きにする構図は変わりませんねえ。弱かったはずのドルに代わる通貨は見つかりませんでしたので,ドルをどう守るか通貨の安定をどのように計るかの話し合いが11月のサミットの議題でしょう。

追記:
年内を乗り切るための8か条は継続中です。上位3つの為替に関する

1.円高をチャンスとするために中途半端なクロス円ロングの禁止
2.為替は当面テクニカルシグナルに基づいた短期売買に徹すること
3.ユーロとポンドは短期には絶対買わないこと

を守っていますか。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望(と言いながら予測自体がもはや無意味)

先々週の株式市場がローラーコースターなら,先週はその客車を固定しているチェーンが外れてしまったようですね。暴力的な下げで株式も為替も終わりました。フリー・フォール状態なので株式市場だけでなくドル円およびクロス円は連動して下げる状態が続きます。



ドル円は,97円を割ってからが早かったですね。多くのCTAファンドは商品で負けた腹いせに為替で挽回しようと暴力的な動きに出ているのかもしれません。90円台まで行くとは予想だにしませんでした。週の終りのリバウンドも無駄な抵抗と思われ,ここまで行くと80円台を目指すのも当然でしょう。上は96円から97円に戻り売りのレジスタンスがあると思います。よって,今週の上値は96.80円程度と予測し,下値は85.00円程度までで何とか下げ渋ると予測します。



ユーロドルは,このブログで何度も言及しているように,政治的には異なるユーロ経済圏の統一通貨の弱点をさらけ出しただけでなく,これまでの対ドルに対する強さが全くの上げ底であることを証明してくれました。

月足の10月の始値は1.4118ドルで,先週の終値は1.2588ドルですので,実に1530PIPSも下げてくれました。7月の高値1.6035ドルからは3447PIPSも下げていることになります。こうなると2005年11月の安値の1.16ドル台まで落ちないと気がすまないと考えている市場参加者もいるかもです。強烈な下げ相場では戻りも限定的で1.28ドル直下で上値は重くなるでしょう。一方,下値はいったんは1.20ドルを割らせたいと考える人の勢いに流されるでしょう。よって,今週の上値は1.2780ドル程度と予測し,下値は1.1950ドル程度と予測します。最近のように週間の予測に月足のほうが役立つときはそうないでしょう。(笑)



ドルスイスは,欧州通貨の下落に比べたら幾分抵抗が続いており,1.17フラン台に上昇したのち,週足終値では1.16台に下げて引けました。このレベルは実は,昨年11月のブログの

ドルスイスの相場は2004年レベルに

で書いたチャートポイントの一つ1.1620フランを明確に越えてきたことを意味しています。スイスフランは欧州通貨に比べて歴史的評価の変動が少なく比較的静穏な通貨と言えますので,この分岐点を越えてきたと言うことはドルの強さは正常に戻りつつあり,欧州通貨のメッキはボロボロとはがれ出している最中だと言う認識が必要です。ユーロがさらに弱くなれば,つられてドルスイスも1.20フランを目指す展開になりますが,切りのいいところでは防戦売りも発生すると考えます。また,下値は1.1620フランを越えてきたことから1.15フラン台でなんとか踏みとどまると思います。よって,今週の上値は1.1980フラン程度で,下値は1.1530フラン程度と予測します。

他方,日本円は「不美人投票のましな候補者」扱いで円独歩高になっています。(EURO SELLERの昔から持っている輸出関連銘柄はいつ回復するのかわからない状態です。…涙目)クロス円をロングだった人は,市場参加以来,この10月が最悪な月になったことは言うもまでもないでしょう。値幅を開けての両建てなど何の意味もありませんので,いったん損切りして下げ相場に参加しましょう。

いまさら懺悔されてもねえ



FRB:金融政策で過ち犯した…グリーンスパン前議長

まあ,日経平均もすごいことになっている今日この頃ですが,いまさら謝罪というか過ちを認められてもねえ。

グリーンスパン前FRB議長が2003-2005年に続けたサブプライム関連融資の野放し状態および"Measured Pace"の低金利状態の継続の罪は重いですね。前議長は功罪共に歴史的な神話を作ったといえるでしょう。

FRBがヘッジファンドも救済?

http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20081021a.htm

>Money Market Investor Funding Facility (MMIFF), which will support a private-sector initiative designed to provide liquidity to U.S. money market investors.

とうとうFRBがヘッジファンドへの資金供給にも本格的に乗り出すことになったのでしょうか。確か今年春までは短期金融市場のためのTALFしかなかったわけですが・・・いまや

CPFF: Commertial Paper Funding Facility
AMLF: Asset Backed Commercial Paper Money Market Mutual Fund Liquidity Facility
MMIFF: Money Market Investor Funding Facility
TALF: Term Auction Lending Facility
TSLF: Term Securities Lending Facility

その上,LFがLending FacilityだったりLiquidity Facilityだったり用語もややこしいですね。いずれにしても資金の供給先が異なるとそれに合わせて別々のFacilityを用意するのは大変でしょうが制度的には正しいです。

参考ニュース:
Fed to Provide Up to $540 Billion to Aid Money Funds (Update5)

※CPFFやAMLFはうまく機能しなかったような記述もありますね。

訳すのが面倒なので,誰か一括して説明してくれませんかね。nobiさんとか,nobiさんとか,nobiさんとか…

2008年9月YTDヘッジファンド成績



9月までのヘッジファンドの成績の推移を確認する時期になりました。

9月は8月の予告どおり相当に悲惨でした。オプション戦略ファンドとモーゲージ組成ファンド以外は全部マイナスです。(タイトルはYTDとなっていますが,実際には月間のパフォーマンスをグラフにしています。)残りの8つのマイナスリターンのファンドのうち,エネルギーセクターファンド,ロングオンリー戦略ファンド,エマージング市場ファンドのマイナス三兄弟の成績は他のファンドの追随を許しません。テクノロジーセクターファンドやロング&ショート戦略ファンド,ヘルスケアセクターファンド程度のマイナスで済むのなら良しとしなければいけない月です。ファイナンスセクターファンドの暴落は10月に持ち越しなんでしょう。次回はもっと悲惨な成績が予想されます。

1.モーゲージ組成ファンド 0.66% (この数字で第一位です)
2.オプション戦略ファンド 0.59% (ボラが上がると損失限定という意味では威力発揮)
3.企業買収ファンド −2.34% (これでも第三位だからあきれてしまう) 
4.ファイナンスセクターファンド −3.12% (下がりすぎていたから下落が少なかっただけ?)
5.テクノロジーセクターファンド −6.21% (このセクターも決算発表前では勢い無し)
6.ロング&ショート戦略ファンド −6.82% (生半可なショートではプラスに転換できず)
7.ヘルスケアセクターファンド −8.12% (暴落でディフェンシブ銘柄も打つ手なし)
8.エマージング市場ファンド −11.54% (悲惨三兄弟の常連になってしまいました)
9.ロングオンリー戦略ファンド −12.68% (下げ相場では明るい展望は全くなし)
10.エネルギーセクターファンド −14.86% (下げ止まったと逆張りしてパニックになった?)

9月の大嵐が結果的に10月のヘッジファンドの解約ラッシュ&さらなる暴落につながったのでしょうね。今年のファンドは壊滅状態といえます。

TEDスプレッドのチャート



Libor Falls on Government Bailouts, Emergency Central Bank Cash

上記ニュースは引き続きLIBORが下がっていますねという記事です。

USD 3MLIBOR: 4.06(Oct.20) ← 4.64(Oct.14) ← 4.82(Oct.10)
LIBOR-OIS spread: 295(Oct.20) ← 340(Oct.14) ← 364(Oct.10)
TED spread: 293(Oct.20) ← 445(Oct.14) ← 464(Oct.10)

本題はこちらで,
■ TEDスプレッドのチャート
■ USD 3M/1M LIBORのチャート(リニューアル)
の両方が表示できるようになりましたのでリンクを張っておきます。(いつもどおり,トップエントリにもリンクを追加しています。)

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望(と言いながら今週もやや不明)

先週の株式市場の乱高下はまるでローラー・コースターのようでした。為替はそれに比べれば先々週より小動きでした。聞くところによるとインフレ継続中の英国ではこれ以上のポンド安・ドル高は望まないとのこと,こういう当局の意思はどこまで反映されるのかはわかりませんが注意しておきたいメッセージです。一方,ユーロは個別の国の金融機関の資本注入が今週の変動要因になりそうです。



ドル円は,ダブルボトムの2番目の底を形成して反転しそうなところでしょうか。一通り資本注入に関する不透明感が抜けてきたこと。軒並み悪い経済指標にも反応しなくなるほど株式市場が下がったこと。この2つはここで円高も一服するのではないかという期待を起こさせることは事実です。でも,不測の事態への対応のためにやはり今週もテクニカル中心で行きましょう。

ずばり,先週木曜日の99円半ばからの陽線は力強い上昇力がありましたが,2日前の高値103.05円を再び越えるのには骨が折れるでしょう。よって,今週の上値は103.00円程度と予測し,下値は99.50円程度でサポートされると予測します。



ユーロドルは,相変わらずフリーフォールのような下落ぶりです。月足(図は省略)レベルでは,なんと4か月連続陰線の下落です。それでも1.32-1.33ドル付近にいったんはもみ合い場所があるのではないかと予測しています。一方,上値は戻り売りのために相当重いことでしょう。特に1.36ドル-1.37ドル台での戻り売りが厳しいので,1.38ドルを突き抜けることは無理ではないか思われます。今週の上値は1.3750ドル程度と予測し,下値は1.3250ドル程度と予測します。

ユーロがポンドと異なっている点は,域内経済がある程度回っていれば,通貨の下落・上昇にはある程度幅があることを当局が容認するということですね。過去3年にわたって1.16ドルから1.60ドルの範囲で変動していますが,これは最大・最小の平均に対して31%を越える大変動です。(同時期のポンドの変動は21.5%でなんとポンドのほうが動いていないのですよ。)よって,ユーロドルはまだまだ下がっても知りませんよ。



ドルスイスは,ここへ来てひっそりと週足3週連続陽線・3週連続上値と下値の切り上げを達成しています。スイスは現実的にはEU経済に影響を受ける経済小国といわざるを得ませんが,フランはポンドと同じで一応独立通貨として機能していますので,ドルスイスの最近の動きでは,ユーロドルへの過度なリンクを避けて小さな変動となっています。ただし,じわじわとドル高・フラン安の流れをとどめることは難しいでしょう。

2007年12月16日の週の高値1.1594フランおよび先週の高値1.1489フランを見ると,どちらも切りのいいところでレジスタンスを形成しているようです。値幅からすると1.15フランは越えそうですが,1.16フランはまだ難しいかな。一方,下値では1.11フラン台は相当固いサポートレベルです。よって,今週の上値は1.1550フラン程度で,下値は1.1150フラン程度と予測します。

株式市場自身は引き続き不安定ですのでその絶対値はまともな参考になりません。一方,LIBOR,VIX,債券利回りには引き続き注目しつつ,テクニカル分析で為替市場を乗り切っていきましょう。

先週初めがLIBORの極大値?



EU首脳会議の行われた週末直後の先週の初めを最大値として,先週はずっとLIBORが下がり気味でした。ベースとしてはまだ高いのですがこれ以上上がることはいったん収まるかもしれません。(図はリニューアルしたUS LIBOR CHARTより20日に再クリップしたもの)

Dollar Libor Logs First Weekly Drop Since July on Cash Funding

実態よりかさらに低いと言われるLIBORではありますが,徐々に下がっていって短期金融市場もまともなオペレーションになってくれるなら,その他の市場も少しずつ正常化するでしょう。

■ 低金利通貨が再び売られ始める
■ 株のセリング・クライマックスが終了とVIXの続落
■ 3M債券利回りの上昇(限界レベルの人気が終了)

が観察されるかどうか注目しましょう。

"世界的な景気後退"の局面でも有望な株は…

目先は株式市場も為替市場も完全なテクニカルな世界に入ってしまったので,ニュースを市場雑感として捉える気にもなりません。ちょっと視点を変えてこんなニュースを選んで見ました。

JPMorgan Picks 16 U.S. Stocks to Hold in a `Global Recession'

比較的「堅実な経営」をしてきたと思われるJPモルガンが,下記の16銘柄を今後2年間に成長の余地のある株として推奨しています。

3M Co.
Baxter International Inc.
Colgate-Palmolive Co.
CA Inc.
Devon Energy Corp.
General Mills Inc.
Gilead Sciences Inc.
Google Inc.
Hewlett-Packard Co.
McDonald's Corp.
Merck & Co.
Monsanto Co.
Nucor Corp.
Philip Morris International Inc.
Union Pacific Corp.
Visa Inc

※Gilead Sciences Inc.とGoogle Inc.などの少数を除くと超最先端という感じはしませんが,会社としての世界的なブランドが既に確立されているか,世界的に需要のある製品や原材料を供給しているかのどちらかのような気がします。言われてみればそうなんですが,こんな急落の時期ですので,じっくりと中長期投資銘柄を考えるのも良いかもしれません。(キャッシュと勇気があればの話ですが…)

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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