EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

1998年の状況と似てきた日銀の現状維持政策?

10年ぶりに公表されてからいろいろなところで反響を呼んでいる日銀の金融政策決定会合の議事録ですが,1998年にも政策金利が0.5%だったころにどうすべきかという議論があり,小幅でも利下げすべきと説いたのは,当時の中原伸之審議委員でした。彼の意見を議事録から抜粋します。

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【1998年6月25日金融政策決定会合議事録より】
中原審議委員:
私は、色々な判断を踏まえ、前回の提案を再度繰り返したいと思う。理由は三点ある。一つは先程から私が申しているように、景気の現状がますます悪化してきているということである。それに対して日銀が単に黙って見ていて良いのかということである。
第二は、先週、日銀主催の国際会議で○○と話をしたが、彼のほうから日本銀行は一体何をしているのか、何故金利を0.10%ずつでも下げないのか、という話が出てきた。私の考え方と近いので意見交換したが、やはり0.10%位の刻みでも良いから下げてみて、経済が如何に反応してくるか、あるいは貨幣のサプライが反応してくるかを見るべきだと言っていた。皆さんが言われるように一気に0.25%下げる、あるいは0.3%、0.4%下げるのも結構であるが、それでも仮に効果が全く出ない場合には一体何をするのか。その後に残るのは、例えばクルーグマンが、あるいは植田委員が言っているようにやはりマネーのサプライを増やす以外に方法がないということになる訳である。本日も伊藤元重さんが書いているが、nor final な状態であるとすると、そこへいく道行きというのが、一体どのようなものが一番良いのかということを考えると、やはり例えば0.1%が良いのか、0.15%が良いのか分からないが、公定歩合を据え置いたままでコールの誘導金利を小刻みに下げていくことが、一つあるのではないか。そのうえで最後に方法がなくなった場合には、恐らく一気に増やすことになるのかという気がする。(中略)
第三に申し上げたいことは、現在の金融経済情勢の下でやはり長銀問題その他もあり、オーバーナイト・レートが0.5%に貼り付いてきた状況をみると、やはりその水準から0.1%下げるには、先程山下金融市場局長から伺ったが、相当なマネーサプライが必要になるのではないかという気がする。従って、ターゲット・レートを現段階で0.4%に下げることには非常に意味があるのではないかと思う。以上三点の理由から、私は前回の提案を繰り返して出させて頂く。
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※○○と白塗りで消されている人物は、当時のベン・バーナンキFRB理事(現FRB議長)かと思われます。ベン・バーナンキが「日銀幹部は一人(中原伸之審議委員)を除いてジャンクだ」と発言していたのは有名な話です。

1998年当時の現状維持で何もしなかった日銀政策が無策といわれたことと考え合わせると,後付けではありますが,資源インフレで現状の日銀が動きにくいのは事実ですが,2007年8月からこれまでの間に日銀は景気後退の兆候をいち早く汲み取り,どこかで(たとえ0.1%でも)小刻みに利下げすべきだったかもしれないですね。日銀もいつもまでも様子見は通用しないぞということでこのエントリの結論といたします。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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