EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

連携してきたECB包囲網

独仏スペインの閣僚、予想されるECBの利上げに対して警告

普段はコメントしないシュタインブリュック独財務相も,「ECBの利上げは悪影響」と明言し始めました。もちろん,自国経済が心配なスペインのサパテロ首相も日本の首相よりよほど経済について分かっているような発言で援護射撃です。(スペインとドイツの意見が一致するとはねえ…)



ラガルド仏経済財務雇用相はもともとポールソン米財務長官のメッセンジャーのようなんですが,次のように発言です。
「われわれが過去数カ月に言い続けてきたことだ。ドイツがフランスや他の欧州諸国の見解に加わったことは喜ばしい。また、スペインが『スタグフレーションのリスクはとれず,経済統計はインフレとおそらく成長の2つを考慮すべき』との見解を示したことにも注目している」


追記2008/07/01:
でも,誰が何と言おうと,トリシェ総裁は利上げを敢行するでしょう。
Trichet Backs Inflation Hawks, Risking Weaker Growth (Update1)

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望



先週はNY株式市場が年初来安値を記録するなど,原油高の影響がモロに出た週でした。原油価格は1バレル143ドル台まで上昇しとどまるところを知りません。原油価格もここまで上がると世界中の国の経済を圧迫するので,ユーロだけ単独で上昇するまでには至っていません。

ドル円は,先週水曜日に108.41円までつけた後に,木曜日と金曜日に続落し,サポートラインである106円をいったん割りましたが,金曜日終値では106円を回復しました。いったん106円を明確に割れると,今週の下値は105円あたりで強くサポートされ,次のサポートは103円まで明確ではありません。一方,上値は107円半ばで厳しい抵抗にあうでしょう。原油価格が反落しないとさらにそれ以上のドル高は望めません。



ユーロドルは,辛くも1.5780-90ドルあたりの上限付近で終値を迎えました。今週の問題は,木曜日の政策金利発表までにユーロドルがどこまで落ち着いて,1.60ドルに向かってどの程度の余裕があるかということです。1.58ドル後半で木曜日を迎えると,勢い1.60ドルを再度伺う市場の機運が高まります。とは言うものの,今週の上値は,1.5940ドルで誰かが防戦してくるような気がしますね。一方,下値は今週の21週移動平均線のメドである1.5520ドル付近と予測します。



ドルスイスは,原油価格につられて上昇している金価格の上昇と連動して,月曜日以外は4連続陰線で引けるドル安相場となりました。1.02フランで止まるかと思ったのですが,金曜日終値はそこを少し割り込みました。6月9日の安値1.0147フランを伺うのか,それとも早期に1.02フラン台に戻して下げ止まるか注目となります。1.00パリティに下落するまでにこれまで何度もサポートが入っているので,今週の下値は,下がっても1.01フランを回復して終わるでしょう。一方,上値は1.04フランを越えられないと予測します。

さて,EURO2008も今日で終了してお祭りはいったん終了です。木曜日のECBの利上げにより,ユーロ圏はインフレ懸念の現実に再び引き戻されます。ただし,この時期の利上げは好況時の緩和的な状況からの利上げではありませんので,直ちにユーロ高となるかあるいは結局は市場に無視されるかは,結果を見てみないと分かりません。

それにしても大舞台でプレッシャーに負けないスペインは久しぶりに見ますね。(笑)

金曜日の終値に注目です

週初の予測でも述べたのですが,今週の終値の傾向としては,

■ ドル円が106円を明確に割るかどうか
>下値は引き続き106円は底堅いと思います。
※106.10円まででサポートがよく入っているようです。

■ ユーロドルが1.5780ドルを明確に越えるかどうか
>上値は1.5780ドルを越えるのがやはり難関だと思います。
※今はいっぱいいっぱいでとどまっています。

■ ドルスイスが1.02フランを明確に割るかどうか
>下値も1.0250フランで止まると思われます。
※これだけは外れたので,下方修正した下抜け確認です。

に注目してください。経済指標はどうせ悪いのですから見ても見なくても良いです。週の終わり方が市場センチメントに一番影響しますが,サポートおよびレジスタンスラインが守られれば,週ごとに一喜一憂すべきではありません。

FOMC statement, June 25, 2008

FOMC statement

Release Date: June 25, 2008

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to keep its target for the federal funds rate at 2 percent.

Recent information indicates that overall economic activity continues to expand, partly reflecting some firming in household spending. However, labor markets have softened further and financial markets remain under considerable stress. Tight credit conditions, the ongoing housing contraction, and the rise in energy prices are likely to weigh on economic growth over the next few quarters.

The Committee expects inflation to moderate later this year and next year. However, in light of the continued increases in the prices of energy and some other commodities and the elevated state of some indicators of inflation expectations, uncertainty about the inflation outlook remains high.

The substantial easing of monetary policy to date, combined with ongoing measures to foster market liquidity, should help to promote moderate growth over time. Although downside risks to growth remain, they appear to have diminished somewhat, and the upside risks to inflation and inflation expectations have increased. The Committee will continue to monitor economic and financial developments and will act as needed to promote sustainable economic growth and price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; Timothy F. Geithner, Vice Chairman; Donald L. Kohn; Randall S. Kroszner; Frederic S. Mishkin; Sandra Pianalto; Charles I. Plosser; Gary H. Stern; and Kevin M. Warsh. Voting against was Richard W. Fisher, who preferred an increase in the target for the federal funds rate at this meeting.

※金利は予想通り据え置きですが,前回に比べて経済および住宅市場についてはやや底堅さ(deepening->ongoing)を表明している一方で,労働市場のソフトさについての表現は変わらないです。また,インフレについての警戒感が強まった印象です。インフレが収まる予想が先送られ(in coming quarters->later this year and next year),エネルギー価格と商品価格の上昇の表現は穏やかだとはいえないレベルです。さらに,景気のダウンサイドリスクとインフレを両方併記せざるをいけなくなり,明確に方向性が示せないFEDの苦悩を表していると取られるでしょうね。後日出されるMeeting Minutesが楽しみです。

ザイFX:記事アップのお知らせ(その5)



ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ社のザイFX!サイト様から,第五回目の記事がアップされました。以下のリンクです。

FXブロガー・EURO SELLERさんに聞く(5) 〜原油が上がれば、ドルは下がり、ユーロは上がる〜

これでこのシリーズはおしまいです。

この取材はすでに1ヶ月以上前ですから,このタイトルはやや割り引いてください。すでに「原油が上がってもユーロドルが思ったほど上がらない地合い」であると認識しています。HPの文章のように体裁を整えるとブログのような速報性は失われますので,用途に合わせて使い分けるのが必要ですね。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望



先週は経済指標やニュースをほとんど見ずにいましたが,EURO2008だけはしっかり見ていました(笑)。事後確認では,フィラデルフィア連銀景況指数が依然として-17.1と低空飛行だったようです。また,米金融機関の損失は引き続き報告が続いていますし,モノライン各社の格下げもあって,NY株式市場は3月以来の水準まで下げて週末を迎えました。

ドル円は,木曜日以外の日足は陰線ですが,先々週の貯金があって下値は107円を割ることなく週足終値107.25円を迎えました。一方,上値も月曜日に試した108.57円までと限定的でした。とはいえ先週は先々週から高値更新していることは事実なのですよ。今週の上値は108.60円までにとどまると一応考えていますが,指標などで上にブレイクアウトすれば109.50円まで考慮します。一方,下値は引き続き106円は底堅いと思います。週中の値幅が引き続き減少していけば,今後ウェッジかペナント形状のもち合い相場になると考えています。



ユーロドルは,「イスラエルが今月初めに行った軍事演習はイラン核開発施設の攻撃を想定していた可能性がある」との米政府高官の発言を受けた地政学的リスクの上昇や金融機関の損失拡大への懸念が響いて,週足終値は1.5625ドルの高値圏で引けました。また,下値もユーロドルの防衛ラインである1.53ドルを割ることはありませんでした。今週の下値はやはり1.53ドルが守られそうです。一方,上値は1.5780ドルを越えるのがやはり難関だと思います。市場がさまざまな懸念で迷っているときは,レンジの上限下限で防戦売りや防戦買いが顕著に現れますので,見ていれば逆張りするタイミングも分かると思います。



ドルスイスは,ドル円と同じく木曜日以外は陰線でしたので,徐々に先週の上値目標であった1.0625フランは遠いものとなりました。日足の短期的な動きでは,振動状態にあり明確なトレンドが感じられません。先々週の動きからすると,今週の上値は,1.05フランに軽いレジスタンスラインが見られ,1.06フランまではブロードなレジスタンスです。下値も1.0250フランで止まると思われます。

米金融機関の信用リスクが出始めたからか,市場は先週までの明確なトレンドが消え,一転してレンジ相場です。逆張りが得意な人は出動すべき週といえるでしょう。逆に,トレンドフォローが得意な人はだましに逢う可能性が高いので自重すべき週と言えるかもしれません。

それにしても,イタリアは世代交代に失敗した現状ではPK戦に持ち込むのがいっぱいいっぱいだったと思います。スペインは22年ぶりのジンクスを破って準決勝に行きました。ロシアvsスペイン,ドイツvsトルコの準決勝の組み合わせからすると,決勝はドイツvsスペインだと良いのですが,案外トルコvsロシアだったりして…

今週もEURO2008と本業の忙しさは続きます。エントリ更新の時間が取りにくいので,どうかご容赦を…

2008年5月YTDヘッジファンド成績



5月までのヘッジファンドの成績の推移を確認する時期になりました。

全般的に0%-4%内に収まる凪のような成績に収斂してきました。トップ3は,エネルギーセクター,テクノロジーセクター,ロングオンリーセクターで,年初の底で仕込んだロングがようやく成果を現してきたところでしょうか。また,モーゲージ組成ファンドやファイナンスセクターがプラスに転換しているので,ようやく相場全体が落ち着いてきたことを示していると思います。

1.エネルギーセクターファンド 4.37% (4月に引き続き高止まりで,誰もロングを手仕舞わない)
2.テクノロジーセクターファンド 3.46% (若干のダウンでも予測内のレベル)
3.ロングオンリー戦略ファンド 3.25% (若干のダウンでも予測内のレベル)
4.ロング&ショート戦略ファンド 2.59% (普通のマーケット・ニュートラルの成績)
5.エマージング市場ファンド 2.49% (ちょっとBRICsも息切れしてきましたか)
6.オプション戦略ファンド 2.11% (年初よりボラが下がっていて売り転換で堅実にプラスになっている)
7.ヘルスケアセクターファンド 1.35% (あまりぱっとせず4月から下落中)
8.企業買収ファンド 1.32% (損はしないがあまり大もうけも無い) 
9.モーゲージ組成ファンド 1.26% (この反転は住宅市場の先行きを楽観できるか)
10.ファイナンスセクターファンド 0.18% (ちょっとの損失では予測内になったからか)

さらにあえて挙げれば,オプション戦略ファンドの安定ぶりとヘルスケアセクターのほかに比べれば高い落ち込みが目立ちます。

ザイFX:記事アップのお知らせ(その4)



ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ社のザイFX!サイト様から,第四回目の記事がアップされました。以下のリンクです。

FXブロガー・EURO SELLERさんに聞く(4) 〜ユーロ/ドルはこれからどうなる?〜

原油が上がってもユーロドルが思ったほど上がらない地合いになりました。上がり続けたものはいつか下がるもの,原油でもユーロでもどこを割ったら,あるいはどこを越えたらエントリする,エグジットするの予定を明確に決めておかねばなりません。

※なお,今週・来週は本業が忙しいので毎日エントリができませんが,どうかご了承ください。

ザイFX:記事アップのお知らせ(その3)



ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ社のザイFX!サイト様から,第三回目の記事がアップされました。以下のリンクです。

FXブロガー・EURO SELLERさんに聞く(3) 〜ドル/円はこれからどうなる?〜

ドル円のレンジ範囲だけじゃなく,結構米国経済には楽観的に語りました。笑ってやってください。(対照的に利下げしていないユーロにはお仕置きが待っていると思います。)

※なお,画像は上記サイトのキャプチャです。リンクを張るということで許可をいただきました。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望

先々週金曜日の雇用統計ショックによる痛手もなんのその,先週は月曜日ほぼ一日で金曜日の下落分を取り返し,さらに水曜日を除く他の曜日も強烈なドルの巻き返しが継続していっそうのドル高となりました。



ドル円は,大幅に予想を狂わされて下値は104.76円,上値は108.20円となりました。これは週足で見ても5週連続で下値を切り上げ,また3週連続で上値を更新してきているので,いくらドルベア派でもドル高転換を認めざるを得ないでしょう。自分の思惑と異なった動きをする相場を受け入れずに,難しさのせいにするのは感心しません。

3月17日から始まる週を底とする今回のドルの反騰を考えると,4月7日の週の陰線を見たあとで,4月14日の週にしっかりと下値を切り上げ(すなわちサポートラインを維持して),上値を更新(すなわちレジスタンスラインを突破)した時点で,4月21日の週の展望で書いているようにドル反転の動きを感じないといけません。その後,5月5日の週に大きな下落を見て心配になりますが,翌週に下値を切り上げ,5月26日の週に直近高値を更新した時点でその疑念も払拭されるはずです。もちろん,中長期的なドルのブル相場を想定した上の週足の観測が必要ですが,ある程度トレンドができると予測は単純になります。今週は下値を106円ちょうどぐらいと見て,上値は110円前後で猛烈な防戦売りにあうと予測しています。



ユーロドルは,ドル円のように一方的なトレンドが発生しているわけではありませんが,4月21日の週に1.60ドル越えを果たした後は,その達成感とともにECB当局の口先介入への警戒感などから1.58ドル半ば以降の続伸が非常に重くなっています。上値の重さとは対照的に,先週には1.53ドルちょうどぐらいの安値をつけました。そこで,今週の下値はここをブレイクして1.5150ドルあたりまで,上値は1.5580ドル程度と見ています。原油価格の情勢次第ではもっとふれ幅が大きくなりますが,上下のブレイクアウトに備え,第一次のサポート・レジスタンスラインはいつも考えておく必要があります。



ドルスイスは,大きな流れではドル円に似ているものの,この数週間は陽線と陰線が交互に現れる異なった展開です。5月5日に始まる週の高値1.0624フランをずっと越えていないこと,先週の前週からの上値更新は4週連続で上値を切り下げた後のはじめてのものであったことなどから,今週の上値は1.0625フランをめどとします。直近下で戻り売りを試すこともできますが,上へのブレイクアウトは更なる上昇なサインとしてみておかなければなりません。一方,下値は1.0200フラン前後で底堅いと考えます。またこのレートは,ドルスイスのパリティから200PIPS上ですから,トレード派でなくても割安と思って1年ぐらいはロングポジションを持つことができそうだとも感じます。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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