EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

通貨ペアの曜日アノマリー



まだ2008年はサンプル週が少なくそれほどアノマリーとは言いがたいのですが,図に先週までの通貨ペアの曜日アノマリーの集計を示します。(いつものように,2,3,4,5,6は月曜日から金曜日をあらわし,U%は陽線確率,D%は陰線確率です。)

これを見ると,
■ 金曜日には円が強い
■ 火曜日・木曜日はポンドが強くて,ユーロが弱い(EUR/GBPに顕著)
■ 月曜日・水曜日・金曜日はユーロが強くて,ポンドが弱い(EUR/GBPに顕著)
■ クロス円は週の前半上がって,週の後半下がる傾向がある
■ ユーロドルはダイナミックに動き,曜日アノマリーは全く感じない

ですから,今週後半からのGWは,曜日のアノマリーにGWアノマリーが重なって一時的に円高が強まるかもしれませんね。

誰を信用するかという問題



ある企業の業績の先行きや企業価値を判断する時に,誰を信用するかという問題は常にあります。

Q:次のうち,A企業の株を買うかどうか決めるのにもっとも重要な情報源はなんでしょうか。

■ CNBCに出てくるコメンテーターがA企業が買いだと推奨した
■ 有名経済紙のなかでA企業に関して好意的な記事があった
■ 格付け機関がその企業のコーポレートの長期格付けを格上げした

3つともA企業の短期的株価をあげるのに十分かもしれませんが,持続的なA企業の成長を確認するために情報源をひとつ選ばないといけない場合(たとえば情報源が相反する内容を提供していて取捨選択が必要な場合など)には,情報を発表する会社のインセンティブを考えると良いでしょう。

まず,CNBCのインセンティブは番組の視聴率が上がることであり,コメンテーターの明快な回答や人気が一番優先されると思われます。コメンテーターの意見に従って多くの人が株を買い,それが値上がりしたらから番組の視聴率が劇的に上がったという有意性は誰も確証していません。もちろん,そのコメンテーターに自分の名声のために良い予測をするインセンティブがあるとしても,あなたが買おうと思っている企業の株について正確に予測する保証はありません。

さて,有名経済紙はどうでしょうか。この経済紙の記者にも優れた予測や深い洞察を発揮する記事を書く個人的なインセンティブはあることでしょう。しかし,そのような記者を多く抱えているからその経済紙の発行部数が上がるという有意性があるかどうかは不明です。それどころか,経済紙の発行母体のインセンティブはやはりその経済紙の発行部数の増加にあるので,経済の記事には手を抜き,娯楽のページを改善して発行部数を増やす戦略に切り替えたとしてもなんら不思議ではありません。

ですから,企業の格付けの評価を直接求められる格付け機関の発表のほうが,一般にはインセンティブの観点からは信用できます。しかし,同じその格付け機関がCDOの格付けをトリプルAに判断するときに,そのようなモーゲージ債券の組成会社からより多くの格付け手数料をもらえるとなると格付けのインセンティブが変わってきますから要注意です。

同じように,経済アナリストが自己売買をしている場合とそうでない場合ではその人のインセンティブには明確な違いがあります。また,ファンドを組成しているファンドマネージャとそのファンドを売りたがっているだけの営業マンにも違いがあるのはもちろんです。

つまり,ネットの時代で情報はたやすく得られますが,情報の背後にあるものを理解し,その情報が本当に価値あるものなのかどうか判断するのは結局あなた自身なのです。

そして,私たちの誰もそのような情報のいくつかには全く愚かしいことに騙されてしまいます。だから,「ああ間違えたなあ」と気づかされたときには思い切って損切りするのが必要なのです。

FOMC前+休日の東京市場



こういう奇特な日は,少しはレバレッジを高くしてドル円はレンジ相場でスキャルピングをすることも可能でしょう。104.15円から104.30円でしか動かないんじゃないかと予測します。

ただし,予想に反してブレイクアウトしたときの対応も考えておきましょう。

■ スキャルピングの特性から言ってレバレッジが高いですから,20PIPSアゲンストになったら損切りする。資金に余裕がある場合は,両建ても可能ですがナンピンは絶対しない。
■ 両建ては,なるべくロングとショートのレートが近いところで行う。
■ 両建ては,アゲンストの拡大が止まったところで利益が出たほうのポジションをクローズする。損の出たほうのポジションは少し戻したところでクローズする。戻しがそれなりにあれば,イーブンか利益が乗るかもしれません。
■ 安全のために,なるべく東京時間が終わったら全ポジションをクローズする。

以上を守れば,安全にスキャルピングができるでしょう。それでは,Von Voyage!

※なお,必ず両建てからポジションを取るオプションで言うところのストラドルに相当するトレードの仕方もありますが,利益をコンスタントに出すのにはコツが要りますので,デモトレードで練習してください。今のところはアゲンスト対策だけでの両建てでいいでしょう。

ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望



先週は原油価格が高止まりにもかかわらず,米企業の決算発表が良かったためにNY株式市場は終始底堅く推移しました。米新規失業保険申請数がポジティブサプライズであり,ユーロ圏の独4月IFO業況指数が予想以下であったために,ユーロドルはいったんは1.60ドルを越えたものの下落しました。

ドル円は,週初めの予測では,
>下値は101.50円あたりで底堅いと思われます。また,上値は先週の高値が104.63円でとどまったことが示すように,105円を越えるまでに激しく戻り売りの抵抗にあうでしょう。
と書きましたが,高値は104.80円で安値は102.66円となり,思ったより下がらなくて戻り売りの強さのみが目立ちました。輸出企業も今年の基準為替レートを100円ないし105円においているところが多く,105円に近づくとバンバン為替予約を執行しているようです。とはいえ,週足で5週連続で下値を切り上げており,上値も2週連続で切り上げています。今週は,105円ブレイクを試しに行くと見て,上値は106.50円で下値は102.50円です。



ユーロドルは,週初めの予測では,
>原油価格の上昇と1.60ドルへの抵抗力が相殺されて,引き続き上値は1.5950ドル程度で,下値は1.5600ドル程度のレンジ相場を構成すると思います。
と書きましたが,高値は1.6018ドルで安値は1.5554ドルとなり,予測よりレンジ幅は広がりました。多分止まるだろうと思ったところで止まらないユーロドルのボラティリティの高さを示しています。先週はさすがに1.60ドルを越えてユーロドルには達成感があります。一方,原油価格は何とか1バレル120ドルを越えたがっていますからなかなか下がりません。もし,今週のFOMCでFRBがインフレに対する警戒感や利下げ打ち止めの可能性を強調するなら,ユーロドルのさらなる下落の可能性が高まります。そこで,今週の上値は1.5850ドルで下値は1.55ドル割れを試しに行くと見て1.5350ドル程度と見ています。



ドルスイスは,週初めの予測では,
>下値はおそらく0.9950フラン以下にはならないでしょう。上値は1.0360フランあたりまでは引き続き上値の重い展開
と書きましたが,高値は1.0426フランで安値は0.9996ドルとなり,予測よりフランの弱さが目立ちました。本来ユーロとフランは強い相関関係があり,ユーロドルとドルスイスは逆相関関係がありますが,フランは金融機関の信用不安が後退してからは,円とともに自前での通貨の強さはなくなっています。ドル円と似ていて1.0500フランまでにやや戻り売りが多めに控えていることが観察されました。今週は,1.0500フランブレイクを試しに行くと見て,上値は1.0550フランで下値は1.0150フランです。

ドルの反転のしるしも徐々に出ていますので,今週は3通貨ペアともドルを強めに予測してみました。これまで安かったドルですがどこかで買わないとこの先ずっと買えなくなってしまいます。先週買えなかった人たちが買うのは今週です。もちろん,FOMCが期待はずれでどのような結果になったとしても適当なところで損切るだけでよいのです。

長期保有株が下落したら…

当初の目論見が外れて,本来のファンダメンタルは良いのに株価が下落するときがあります。
当該会社の不祥事や製造業におけるプラント事故や決算発表による利益減少および見込みなどさまざまです。

あくまでその銘柄の長期的なファンダメンタルが良い場合で,当面は短期にその株を売る気がない場合とします。また,低位株ではなくて一日に20%や30%の下落することがないとします。皆さんはそういう時にどう対処しますか?

以下が私の場合の参考です。

■ 下落幅が-5%まで:
長期保有の場合,この程度では気にも留めません。

■ 下落幅が-5%から-10%まで:
流動性があれば,デルタ・ヘッジのために同銘柄のOTMのプットを買うかもしれません。ナンピンはしません。

■ 下落幅が-10%から-20%まで:
プットを買っていればなるべくOTMの間に利益確定します。理由はITMに近づくとデルタが大きくなり最初のデルタ・ヘッジの割合に無理が生じるからです。その後,さらに下がる予測があれば,行使価格の下がった小さなプレミアムのOTMのプットを買いなおして,基本的にはオプションはプレミアムを全部捨てても良い方針で行きます。

■ 下落幅-20%以上:
本当にその銘柄に将来性があるかどうかやポジション量を考慮して,さらにプットを買うか損切りするかを決めます。プットでヘッジしていれば,これでも下落幅がもっと小さいときに損切りしたのと同じになります。

オプションの買い方にはOTM/ATM/ITMのどれを買うかや残存期間をどれぐらいのものを買うかなど,その人の投資スタイルにあった戦略を考える必要があります。なるべく小さなポジションで日ごろからオプションの売買に慣れておくと本命の保有株の下落時のヘッジにも役立つと思います。いきなり生兵法では怪我の元ですからね。

ユーロドルが2日間で300PIPS近く下落



ユーロドルがこの2日間で1.60ドル近くから1.57ドルあたりまで下落しました。原油価格も24時間のGlobexで(為替との連動で見るためにはフロアーレートだけではだめ)1バレルで118ドル台から116ドル台まで落ちていますので,原油とユーロドルの利益確定が連鎖しているものと思われます。

原油やユーロドルのロングをまだキープしている人に損失が出始めるとポジションを投げる人が増えるので下落スピードは増すでしょう。一方,押し目買いのほうが勝ってくれば下落は止まります。

1.56ドル台ではすでに押し目買いが入っているようですが,そこを抜けて1.56ドルジャストを割るようだといよいよユーロドルの続落を想定する必要があります。こまめに利益確定しながら次の動きに備えるようにしましょう。

逆相関の株のポートフォリオの例



ブログで持ち株の銘柄をさらすのはあまり良いこととは思われないので,(一部,MBIやBVNは知られているけど)非公開としますが,図の銘柄群は,

■ 全部異なる銘柄で,全部ロングポジションです
■ 逆相関性のある株同士をペアで買っています
■ 当然各々株価が異なるので,買う株数を変えています

すると,ダウが今日のように140ドルぐらい下げても自分のポートフォリオの下げは-18ドルにしかならないです。逆にダウが全面高のときは通常逆相関で下がるものまであがる傾向があるので,今度はより高いほうにプラスになります。

株は単に時期的に安い時期に買うだけがすべてではありません。効率的ポートフォリオによって株価変動率を下げれば,同時期に買ってもさらにリスクは低減するのです。これはファンダメンタルとは別の分野で,情報だけでは解決できないものです。効率的ポートフォリオの探索にはそのための統計処理を行わなくてはならないからです。

そのために,EXCELでさまざまな株価の逆相関を探ることは自動でいつもやっています。銘柄が多いからできることで,為替の通貨ペアにはできない芸当です。

いくつになっても決して遅くはないです。数学を復習してから,統計や証券分析について一から勉強してみるのはいかがでしょうか。

ユーロドルは1.60ドルをつけたけれど



いつのころか流動性の高いユーロドルでは,誰もノータッチオプションを買わなくなりました。大台に近づくとそれをブレイクアウトする力が急激に強くなるからです。それどころかブレイクするとわかってきた市場参加者は,ストップさえ大台から少し離して置くようになりました。

というわけで,ユーロドルは通貨ペアの中で(なんちゃって)レジスタンスを越えても騙しになりやすく,(なんちゃって)サポートを割ってもすぐ値を戻してしまうテクニカルには分析が難しい通貨ペアです。そういうペアは,確実な逆指値は少し離さないとかからないのでポジションあたりの収益が少なくなる傾向があります。ですから,指標時にマウスクリックで反射神経を競う指標トレードか,ポジションを少なめにして損切りなし超長期トレンドフォローしかうまくいかないと思っています。

ごくまれに超短期システムトレードで大丈夫という人もいますが,それはきっとユーロドルがずっと上げ相場だったからだと思います。狭い値幅で取る超短期システムがトレードシステムのリアルタイム性と安定性を維持しながら,ブローカーのスプレッドに打ち勝つ収益を上げていくのは並大抵のことではできません。

「まぐれ」を読んで自分への客観性を養う

遅ればせながら,ナシーム・ニコラス・タレブの

「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」

を読んでみました。投資にかかわる皆さんの考え方が変化するならとてもよい本です。もちろん,はじめからこの本の意味するところを実践していても面白く読めます。

私が「情報量で勝負してはいけない」というのも,それをやればやるほど自分の実力を勘違いするからです。「たくさん知っている人は偉い人・賢い人」という無意識の発想は小さいときから刷り込まれているものなんです。自戒の念を込めてこのエントリは書きました。

そういえば,同じ著者の"Black Swan: The Impact of the Highly Improbable "はまだ翻訳されていないけど,こちらもお勧めです。

【緊急更新】月曜日のロンドン市場が開く前に



週末のマーケットがクローズしている間に,BOEは英金融機関への事実上の公的資金投入(住宅担保証券での英国債貸し出し)を宣言しています。
Bank of England Will Unveil Bond Swap to Ease Mortgage Market

週末にこういう発表を行うのは「月曜日のロンドン市場寄り付きからポンドを買いなさい」と宣言しているに等しいです。当局のこうしたメッセージは素直に受け取るべきでしょう。

この宣言による影響は,
■ ユーロポンドが下がる。つまりユーロへの資金のいくらかはポンドへ向かう。
■ ポンドドルはこれまでの下落の調整に見合った上昇をする。
■ 高金利通貨のポンドが強くなるので,円やフランはいっそう下落する。
などが考えられます。

今日の東京市場の間にポンド円ないしはポンドドルを買うのは,デイトレードをしない場合でもありえる選択肢だと思います。

追記:04/21 20:25
ポンド円は朝から2円以上下げていますので,まったく当てが外れました。
これだからポンド系は裁量トレードに向きませんね。どうもすみません。m(__)m

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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