EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

米国を支えているのは誰か



先週,FRBがMBSを担保に出せば財務省証券を貸し出しますよと発表しました。金融機関はこれにより米国債の信用で新たな資金調達ができます。これは,MBSの政府による買い上げに一歩近づいたものですが実際にそうしているわけではありません。

このスキームにおいて一番まずい事態は,米国債の毀損,すなわち利回りが上がって価格が下がることです。今週発表されたTICSデータでは,諸外国がT-BONDとT-BILLをどの程度買い越しあるいは売り越ししているかの昨年12月までのデータがまとまりました。(2ヶ月以上遅れなのが残念ですが。)

このグラフによると,12月に入って欧州勢(黄緑)は大幅なT-BONDおよびT-BILLの売り越しに転じました。すなわち裏切ったというか見捨てたわけです。ユーロが上がるのもわかりますね。隣国なのにカナダ(薄緑)もドライに同じようなスタンスでいます。

大きく買い越しに転じたのは,当然のことながら外国政府あるいはその代理機関など(黄土)です。SWFもこの中に含まれます。さらに,ここへ来て忠実に買ってくれているのはラテンアメリカの諸国(スカイブルー)およびカリビアン経由のヘッジファンド・投資信託筋(水色)です。

内訳を見ると,日本はSWFではないものの政府の分は相当な買い越しとして黄土色のグループに含まれていますが,もはや民間は売り越しになっています。それで,アジア全体の買い越し度合いは中国の買い越し分と日本の売り越し分でずいぶん相殺されて図でも低くなっています。

S:SWF
L:Latin America
C:Caribbean Funds


この3つの代表格がアメリカを支えている間は,FRBのスキームも成立します。SWFだけでは支えきれない現状が明らかになっています。今のうちに今度は米国政府が踏み込んだ経済政策を発表することですね。(今日その兆しが見られましたが)商品市場が下落すると,ラテンアメリカの頑張りも怪しくなりますから,のんきなことを言ってられなくなるでしょう。

バークシャーハサウェイB株を観察する



図はバークシャーハサウェイ社の株価(B株)と20日ボリンジャーバンドです。ウォーレンバフェットの所有する超優良会社の株ですから,NYSEやS&P500が下がっても,そうそう下がるものではありません。その株が,直近の下落で-2σに達したのは,1月16日と2日前の3月17日のことです。

この株のチャート利用法1:
この株は,そもそも-2σに達することが珍しいほど安定しているように思えます。ですから,この株が-2σに達したときかその直後ぐらいが,セリングクライマックス(市場の恐怖指数が最大になる時とも言える)と判断するのも良いかもしれません。安全のために-2σから離れるために一日ぐらい待つのも良いでしょう。この株を買うにしても,よその株を買うにしてもセリングクライマックスに使えるなら結構良いですね。

この株のチャート利用法2:
この株は,逆に+2σに達することはあるにはあるのですが,いまいち抜ききれません。つまり,+2σに達したら手仕舞い売りもしくは空売りするというアイディアが考えられます。そうです。バークシャーハサウェイ株は安定しているので,移動平均線が横ばいの間は逆張りに向いた株だと思っています。今日明日ぐらいに買って,今度の+2σぐらいで売るのはどうですか?

トレードアイディアがたくさんある人は,株のほうが面白く感じるのはこういうところです。

ブービー賞狙いのその後



ちょうど一ヶ月前ぐらいに,ここでブービー賞狙いについて書いたのですが,その後,AMBAC,MBIA,ETFC,FNM,FREはどうなったでしょうか。

AMBAC(ABK):
保証債券の評価損が一番ひどく,ごまかしの格付けを維持しているところから-90%になるまで下落しています。デフォルトリスクを抱えてまだ下がる可能性さえあります。

MBIA(MBI):
-80%で底値圏で推移です。デフォルト危機はないかもしれませんが上昇する材料がいまいち不足しています。ただ,すでに10ドルで買った人は余裕ですし,今12ドル台ですので,20ドルまで上がると見ればまだ買えるでしょう。

ETFC(ETFC):
材料難で,-80%で底値圏で推移です。

Fannie Mae(FNM), Freddie Mac(FRE):
先週から今週にかけて,資本規制緩和および資本増強を米連邦住宅公社監督局(OFHEO)との合意を得たようなので,それがカタリストになりました。今日はFREは32ドルで売れたらしいので,20ドル台で買った人もまずまずですし,先週18ドルで買っていた人はウハウハでしょう。

いよいよとなったらFRBがベアスターン救済に動いたように,このFREとFNMを通じて今後も米当局は住宅市場のてこ入れを図ると思われます。ブービー賞は利き目を研けば大当たりなのです。

※じゃあ,5つとも買った人はどうなっていたでしょうか。AMBACには(低位株なので)-10%で損切りするルールを厳密に守り,FNEやFREを+40%で売っていたら,どこが上がるかわからなくても余裕でプラスでしょう。ETFCやMBIAがこれから上がらないともわかりませんし。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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