EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

1998年以後の世界マネーの流れ



最近,水野和夫氏の「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」を読んでいるのでですが,この本では世界経済にとって1995年がどのように分水嶺になったかが示されています。

正確に1995年で切り替わったのかは各論あるかもしれませんが,BISのレポートでも,1998年以前と以後で世界のマネーフローがどのように変化しているかがわかる図を載せています。図1が1990年から1997年の間の累積のマネーの流れです。

この時代は,オイルマネーの規模の大きくなく,主な資金の供給元は日本と英国でした。供給先はいわずと知れた米国とアジア・パシフィックです。ユーロ圏は英国以外からは目立った資金の供給を受けていません。



一方,1998年以降2006年までの資金の流れが図2となります。

引き続き主な資金の供給元が日本と英国であることには変化がありません。また,米国の内需拡大(個人消費と住宅価格の上昇)に世界のマネーがひきつけられている構図は少しも変わっていません。が,日本の資金の投資先が分散して変化しています。いくつかの目立った点を上げると,

■ 日本からの米国への直接投資が減り,一部はオフショアのカリブ海圏を経由した間接投資になりました。
■ 日本の一番大きな資金の流れは米国ではなく,ユーロ圏に向かうようになりました。(ユーロ高に日本がずいぶん貢献しているんでしょうね。)
■ オイルマネーの資金供給が増大し,かつユーロ圏,英国,米国と供給先が分散されています。
■ 東欧などの地域へは,いったんユーロ圏に投資されたお金が間接的に向かうことが多いようです。

米国が景気後退になると,これらのお金の代わりの供給先を探す必要がありますが,ユーロ圏への資金流入は他国に間接的に投資されていることからして,ユーロ圏だけの内需ではとても余ったマネーを受け入れるには足りなすぎると思われます。G7で「内需拡大を各国の目標とした」のもお金の行き場がなくなった表れでしょうか。今後,オフショアのカリブ海圏と英国のマネーはどこで消費されるのか注目です。

そして,このエントリで言いたいことはたった一つ,太字で下線付きにしてもまだ強調し足りませんが,デカップリング理論など机上の空論にすぎないということです。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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